ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

マイルーム

メインシステム
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持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
スピーカー:    PSD T4 Limited Special-ネットワークレス・マルチアンプ駆動 調音パネル:    Escart Ventoスクエア パワーアンプ:   金田式DCアンプ…
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日記

おーい、山田くーん、座布団2枚(ケニティー邸訪問記)

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2015年09月29日

シルバーウィークの最終日、ケニティーさん宅を訪問しました。

ケニティーさんは805Dの愛好家。《805倶楽部》のはしくれとして私もお仲間に入れていただいています。

ご自宅は、閑静な住宅地のなかでもちょっと異彩を放つ総鉄筋コンクリートのどっしりとしたモダンな構え。築40年だそうで貫禄十分。軽量鉄筋・軽量コンクリートによる今どきのプレハブ建築とは一線を画す、本格的なラーメン構造で、どんな大地震でもびくともしそうもありません。


リスニングルームは、2階にあって書斎をかねたちょっとしたスタジオ風のお部屋。「6畳間で狭いから…」というように伺っていたのですが、どうしてどうしてかなりの空間容量があります。そこで、805をドライブするのは長年愛用されてきたというサンスイのα907 Limited、プレーヤーは最近導入されたLUXMAN D-08だけという潔いまでにシンプルな構成。

やっぱり印象としてインパクトがあるのはそのお部屋。コンクリート打ちっ放しの壁面や床面のがっしりとした手応えは、靴を脱いで上がり框をのぼった足の感触でわかります。そこから階段をのぼって2階の部屋へと案内いただいたのですが、2階という感覚がまったくありません。裸足で分厚いコンクリートのたたき土間に立った足裏の感触がそのまま2階のお部屋にまで続くという感覚です。

それでも部屋のアコースティックはさほどライブというわけではありません。お話しをしていても聞きやすい日常的な響きですし、フラッターエコーはまったく感じません。床面はフェルトカーペットが敷き詰めてありますが、やはり岩の上に立っているような硬い感触があっておそらくこの床面がこのお部屋の音響をかなり支配しているのだと思いました。

さっそくいろいろ聴かせていただきました。

いままで低域の共振やボンつきに悩まれたそうですが、スピーカーの足回りにKRYNAのD-Propなどで工夫を重ねられ、特に最近導入されたKRYNA Paletteで劇的に改善されたとのこと。「音量は気にしないでお好きにどうぞ」と仰るように、遮音性がよいので隣近所に気兼ねすることがないというだけでなく、クライマックスでは部屋いっぱいに音が拡がるのはさすが805という感じです。いろいろ聴かせていただくと、低域の膨らみはほとんど抑えられていますが、確かに多少の暴れのようなものは残っています。


クラシック系ということで宮本笑里のアルバムから「アヴェ・マリア」をリクエストしました。ヴァイオリンの音色を確かめてみたいという選択だったのですが、最初のソロを聴いて思わずあせってしまいました。でも、よく聴いてみると何とお父さんの文昭さんのオーボエでした(笑)。このオーボエ・ソロが長い(爆)。

ここは、やはり私の聴き慣れた音源ということで、グレース・マーヤや手持ちのCDも聴かせていただくことにしました。すると、音色だけではなく音像定位にも気になるところが出て来ます。スピーカーは内振りセッティングで、レーザーポインターで厳密に合わせてあるとのこと。視覚的にちょっと気になったのですが水準器で確かめたところ、水平もきちんと出ているようです。リスポジも特に選ぶことはなく、横で聴いてもセンターに定位させた音像は中央から動かないところはさすがです。

ここはまずご本人も気にしている低域など音色を整えるところからと思って「スピーカーの前に何か置いてみましょう」ということになって「座布団みたいなものはありませんか?」と聞くと、クッションならありますとのこと。

可愛いクッション(笑)。

これが劇的に効きました。

適当な位置に山勘でぽんと置いただけですが、そのとたんに音が整頓された感じになってすっきりと爽やかな音になりました。アコースティックギターの低音の響きやベースなど区別のつきにくかった低域の音色がそれぞれの実物の個性や触感が浮かび上がってくるようになります。



しかも、低域だけではないのです。音像定位そのものも劇的に改善してしまいました。これには私自身もびっくりです。

そのことに気づいたのは、私の定番ソフト。

ケニティーさんに、この曲とその楽器編成、配置についてひと通りご説明して聴いてもらいます。ヴァイオリンが三群に配置されていて、左→中→右と追いかけるように同じ旋律を輪唱のように重ねていくカノンの動きを確認していただく。そこでクッションを取り払って元の状態にもどします。「あ?」と驚くケニティーさん。実は、当初は、中央から曲が始まって右や左に団子になってしまって立体的に聞こえていなかったのです。


グレース・マーヤの「モナリザ」。当初はほぼ中央にボーカルがありました。でもクッションを置くと中央ではなくやや左寄りにボーカルが定位します。ライブならではの立体的なステージ感。もちろんこれが正解。


リンダ・ロンシュタットの「デュエット」。当初は、中央のリンダからちょっとずれてアン・サヴォイの声が聞こえます。クッションを置くと、中央にリンダとアンが重なって美しいハーモニーを聴かせてくれるようになりました。アコースティックギターやベースも付帯音が取れ鮮明になってアンサンブルが鮮やかになります。


オーディオマニアの定番「カンターテドミノ」のトラック1(Cantate Domino)と9(Cantique de Noel (O Holy Night) )を聴いてもらい、どちらのオルガンが低い音を出しているか当ててもらいました。これがクッション無しと有りとでは逆の答えになってしまうのです。ケニティーさんも答えながら「ありゃ?」と笑っています。低音が出ているように思えたのは単に脹らんで量感たっぷりに感じるだけで本当の音程は混濁して聞こえていない。多くの「低音フェチ」マニアが陥いりがちなミスセッティングです。


スピーカーには指一本触れてません(笑)。

オーディオというのは、やはり部屋が基本です。過剰なライブ感もフラッターエコーもないのは部屋の形がよいからなのでしょう。まず思ったのは、床にはカーペットやラグを敷くなどの工夫をされてはどうかということ。それにしても鉄筋コンクリートのがっちりとした躯体はうらやましいほどでした。築40年ということで気分一新、内装をリフォームされるというのはどうでしょうか。高価なハイエンド機器や音響パネル類にお金をかけるよりも、思い切ってフローリングや壁面を音がよくて居住性のよいものに整える。そうしたらさぞかし快適な書斎兼リスニングルームになるだろうなぁと思いました。

帰りの渋滞を気にしての短い時間でしたが、楽しい充実した“ふたり”オフ会となりました。

ケニティーさん、ありがとうございました。

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  1. genmiさん

    コミュでも、音響特性を意識した内装工事やリフォームのレポートをされておられる方が何人かいらっしゃいましたね。専用ルーム棟をいちから新築されたかたのレポートは迫力満点でちょっと自分にはムリとか思ってしまいますが(笑)、リフォームとなると意外にリーズナブルです。ひょっとしたらハイエンド機器1台分にもならないかもしれません(笑)。

    自分がちょっと心惹かれたのは「漆喰珪藻土」による内壁のリフォームです。ちょうど壁紙のリフォーム直後だったのであきらめましたが、ほんとうに事前に知っていたらと悔やみました。

    フローリングも、床暖房などを意識してしまいますが、単純に木製のフロアというのは居住性ということでもとてもよいですね。先だってのドイツ音楽三昧では、木製の床の音の良さということを身に沁みて感じました。それ以来、オーディオでも床(フロア)のことをとても意識するようになりました。

    気になったところが、ちょっとした床の反射対策で帯域バランスばかりか音像定位まで一気に改善されたのには驚きました。ケニティーさんのセッティングのポジショニングやボード、インシュレーターなどが厳密に詰められていたからなのでしょうね。

    byベルウッド at2015-09-30 09:21

  2. ベルウッドさん
    今晩は

    ケニティーさんの805D を楽しまれたのですね。
    それにしても相変わらず美しい805Dですよねえ...

    やっぱり、お〜い!山田君!座布団二枚!
    座布団の足下が気になって、気になって(笑)

    内装材の音響への影響は半端ないですね。
    バズケロも本音は予算が許せば珪藻土を狙っていたのですが...
    土台と骨組みはきちんと組めたのでそれで吉としていますけれどね。
    表面処理で挫折した想いは今も引きずっています(涙)

    オーディオへの取組にはそれぞれ色々有りますが、気持よく音楽が楽しめれば、もう、それで幸せ一杯です!

    では、では

    byバズケロ at2015-09-30 22:26

  3. バズケロさん

    珪藻土を狙っていたのですか。リフォームそのものとしては壁紙などに較べてもコストはあまり違わないと聞いていますが、追加処理としてはけっこうな出費になるのでしょうね。

    オーディオにおける部屋の問題というのは立ち位置が難しいですね。

    かくいう私も部屋はそのままです。ただ、部屋の調度類を片づけてシンプルにしていったことでずいぶんと音は改善したような気がします。

    音響パネルなどの調音系のアクセサリーは、言ってみれば「薬物」ですから過剰に投入するのは、何かと弊害が出て来ますね。特に、べたべたと貼ったり、ぐるりと囲ったり、生活やくつろぎの環境破壊になってしまいます。

    《気持ちよく音楽が楽しめる》

    音だけの問題ではないですからね。そこが機器のサイズとかデザイン、そして部屋そのものの持つもうひとつの側面ですね。

    byベルウッド at2015-10-01 09:01

  4. ベルウッドさん こんばんはw

    楽しく、有意義な訪問記をアップして頂きまして
    ありがとうございますm(_ _)m

    ケニティー邸リフォーム ビフォア・アフターで音質も音響もグレードアップですね!
    今後の課題として、検討していこうと思います。


    可愛いクッション・・・こうして改めて見ると 「ププッ!」
    と笑えるほどファニーです。
    どこで買ったのか忘れてしまったのですが、見掛けた時に
    衝動買いしたのを覚えております(笑

    ベルウッドさんの類まれなる洞察力のお陰で、楽器一つ一つがきちんと分離しながら音楽を奏でるように変化いたしました。
    そんなことで、またもや音楽三昧の空間に毎晩浸っております。


    最近気がついたのですが、特定の帯域でのベースやドラムにおけるボンツキはどうやらバスレフポートそのものが唸っているようなのです。
    スピーカーから直接モロに唸っているので、振動対策に限界もあるのではないか?という疑問も感じているとこであります。

    ド素人の間違った解釈かもしれませんが、McIntoshのセパレートアンプを導入して、一定帯域の低域のイコライジングでの対策も検討し始めております。
    この辺りの唸り・・・考えたくなかったのですが、このプリメインの特性・宿命なのかなって。

    一定の帯域のない楽曲は 逆にものすごくハマっていて気に入っていますので 音質を激変させたいわけではないんです(汗

    そんなことで、低域モリモリの曲はスピーカーに付属していたスポンジを両鼻に詰めて鳴らしています。

    このどちらの対策も邪道なのでしょうか?w
    マッキントッシュに夢見る 悩めるケニティーより

    byケニティー at2015-10-01 21:14

  5. genmiさん こんばんはw

    genmiさんの805の音・・・私が伺ったころと大分変わったそうですね!
    こちらも楽しみです。
    また、相互に行き来して その変化を堪能したいですw
    10月のオフ会、是非やりましょう!

    byケニティー at2015-10-01 21:19

  6. バズケロさん こんばんはw

    私の現在のシステムの音・・・楽曲によってモロに相性が出てしまいます(汗

    バスドラ・ベースなど その中でもある一定の帯域で不快な唸りがモーモーと言っております(笑

    そんなときは
    「バスレフなんてモー知らない!」
    っとばかりに 聴かなかったことにしております^^;

    それにしても、genmiさん、ベルウッドさん、バズケロさん 皆さん 内装のことにお詳しいんですね(汗
    私は全くの無知でして、何をどうしたらよいか見当も付かない状況です。

    バズケロさんも是非、11月のどこかで ケニティー邸へお越し下さい。

    ベルウッドさんも、もし移動の通り道がてら、何度でも寄り道していってください(笑

    byケニティー at2015-10-01 21:29

  7. ケニティーさん

    先日は楽しかったです。ありがとうございました。

    低域など音色の改善によかれと思った「クッション」ですが、それが同時に音像定位にも効いたので自分でもびっくりしました。おかげさまで今回はとても勉強になりました。

    低域などは、どうしても機器そのものに目が行ってしまいますが、やはり部屋の問題が大きいようです。サンスイのα907はよいアンプですから、これからも末永く使い込んでみてはいかがでしょうか。

    私の場合は、805時代からむしろ低音不足でしたが、部屋のTV置きキャビネットを処分して目を瞠るほど改善しました。それと振動対策ですね。

    ケニティーさんのお部屋は、反射面で音が拡散吸収されずにそのまま跳ね返るので一次反射の影響が大きいのだと思いました。特に、何も置いていない床面の影響が大きいのです。やはり、アンプの買い換えとかイコライザー導入というよりは、その分の資金を内装リフォームにまず投資したほうがよい結果が得られると思います。

    部屋を弄るのもオーディオの楽しみのひとつです。

    byベルウッド at2015-10-02 11:34

  8. ベルウッドさん 

    やはり、私の部屋においてはパワーは十分に出過ぎている位ですので機材頼みという考えは改めて、先輩方の言う通りお部屋について テコ入れしていく方向でやっていきたいと思います。
    このα907Limitedというアンプ・・・20年近く使っていても飽きがこないんです。
    オーバーホールをどこかでしつつ、これからも大切に使っていきたいと思います♥

    ルームチューニング・リフォームによって部屋と一体になって音楽を奏でている状況を想像しただけで、ゾクゾクします(汗

    毎回ながら、良いステップアップへの提案・ご指導に感謝いたしますw

    byケニティー at2015-10-02 14:57

  9. ケニティーさん

    サンスイのアンプは、アナログ的な往年の名器でナチュラルで骨格や土台のしっかりしたサウンドということで定評があります。コストダウン型ではないオリジナルなMOS型FETを使用していることでも有名ですね。しかも一部には物量を惜しまず投入しメーカーに特注したものを使用しているそうです。

    現代型の高精細で繊細というサウンドではなくて、そこが鳴らし方によっては神経質で腰高な音になってしまう805とうまく性格が補完し合っていい音になるんだと思います。LIMITEDは、シリーズのなかでもコンストラクションなどを練りに練って高級部品を惜しまず使った文字通り特別版ですから、なかなか稀少なのではないでしょうか。

    byベルウッド at2015-10-05 12:41

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