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日記

音像と響き(ヒジヤン邸訪問記)

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2017年03月21日

定期的に相互訪問し定点観測するという交流をさせていただいているヒジヤンさん宅をまた訪問しました。



前回は、ヒジヤン流の《内部アーシングメソッド》の成果を聴かせていただき、オフ会ショックとでもいうべき衝撃を受け、その後、しばらく迷走が続きました。その後、私なりに《内部アーシング》の方法や使いこなしが完成し、ヒジヤンさんにベルウッドバージョンのお披露目をしたわけです。

これに刺激を受けられたというヒジヤンさんが、改良を重ねアーシングメソッドをさらに磨きをかけたというのでその検聴をするというのが今回の訪問の趣旨です。



改良の最大のポイントは、ゲルとエプトシーラーの並列のハイブリッド構造としたこと。詳しくはヒジヤンさんの日記をご覧いただきたいのですが、CDPではトランス部とメカ部の直下、アンプではトランス部とヒートシンク直下にふたつのアーシングユニットを当てるというもの。効果としてはやはりCDPが特に大きいようです。



さっそくその成果を検聴させていただきましたが、またまた驚いてしまいました。

ヒジヤンサウンドは、いわゆるリスニングルームがホールにワープしてしまったような響きに包まれる感覚で、自他ともに《響き派》と称していました。対する私は、生々しい音色の鮮度にこだわる《音像派》を目指しています。ところが、今回はついにhijiynaさんも《音像派》に路線変更かと思ってしまったほど、ひとつひとつの音の鮮明さが増し定位や解像度がただ者ではありません。

一番、印象的だったのはこれ。



私はこのCDを持っていませんが、今まで何回もヒジヤン邸で聴いているので、その違いにびっくりしてしまいました。これまでは音の渦潮に取り巻かれたような感覚でどっぷりと音の洪水に浸り込むようなサウンドでした。ところが今回は、個々の楽器やボーカルの立体的な定位がくっきりとしてハーモニーや音の絡みがとても音楽的なのです。ちょっとその印象が激変でした。

もう一つは、二人がいつも定点観測ソフトとして試聴しているこのCD。



この曲は、通奏低音部と3つのヴァイオリンパートで構成されていて、左→中央→右へと輪唱(カノン)がぐるぐると廻るように演奏されます。その3声部の定位が驚くほどはっきりと目の前にいるかのようにはっきりとわかるのです。思わず「ここまでやっていいの?」と聞いてしまったほど。というのもヒジヤンさんはふわっと部屋いっぱいに拡がるハーモニーの響きを大事にされていたからです。その分、3声部の分離はあいまいになります。むしろそれが実際にコンサートホールで聴く音に近くて自然でもあるのです。

でもじっくりと聴いていると、音源そのものに入っている天然の残響やホールトーンが実にしっとりとよく聞こえるのです。音がくっきりして前に出てきますが、それでもやっぱりヒジヤンさんは《響き派》なのです。これだけの各楽器の定位存在感や解像度と、そういう立体的な響きが両立するのはちょっと驚異的です。

ヒジヤンさんのルームチューニングは独特で徹底したものとなっています。もともとはサーロジックの音響パネル導入を検討されていたのに、納入までに時間がかかり過ぎるということでついに自作してしまったとか。そこから発展した独自のチューニングメソッドとなっているわけです。それでも今回のアーシングメソッドによっていくつかのパネルが外されたとのこと。つまり、ソフトにもともと入っている響きがより明瞭に聞こえるようになったということのようです。私の経験でも、アーシングメソッドは、音がよりクリアになりますが、そのことで響きが痩せるということはなく、むしろ響きが豊かになります。

この後、そういうヒジヤン流のルームチューニングの実験を体験させていただきました。

先ずは、リスポジ背面のリング状のリースの効果。



これを取り外したり、元に戻したり。効果は確かにあります。これを外してしまうと、それぞれのパート音像の周囲に空白の輪郭のようなものを感じてしまいます。ちょうど文字画像などを貼り付けた時に、透明部分がオフになって背景と溶け合わずに白くなってしまうような感覚です。これは確かにあったほうがよい。なぜこんな効果があるのか不思議です。

次に、天井部分の小さなスティックの変更。

これも外したり戻したりすると響きが微妙に違ってきます。外すと音像がよりクリアになり、元に戻すとふわっとしたソフトフォーカスになります。極めて微妙なものですが、けっこうはっきりと違いがわかります。これは、どちらがよいということではなくて好みの問題かもしれません。私は「無いほうが好み」だと申し上げたら、ヒジヤンさんはニヤニヤ笑っておられました。

このあたりは、まさにヒジヤンさん独自の世界で、私も一時はなんとか真似してみようと思いましたが、部屋の条件が違い過ぎてうまく再現できずあきらめました。自分なりのルームチューニングの参考にはさせていただいています。

後日のことですが、このヒジヤン邸訪問の体験をふまえてわが家のHAP-Z1ESのセッティングを変更しました。

私の方法、すなわち厚アルミ板(10t)+αゲル方式は、かなり調整がシビアで押し圧があまりにもセンシティブのようなのです。しかも、HAP-Z1ESの底板が薄いためD-propのはめ込みが浅くなって不安定です。ふと音が気になり、セッティングし直そうと見てみるとネジ込みが緩みガタが来ていました。そこで、足元のコルク板を補強し直すとともに、薄アルミ板(5t)+エプトシーラーと比較した結果、エプトシーラーの方がより安定感があることがわかったのでこちらに変更しました。前回の失敗は、エプトシーラーの圧縮率が低過ぎたのです。鋼球ではなく高さ調整が可能な球形受け座を使うことはそのままです。

アーシングメソッドは、その前提によって、いろいろなセッティングが可能です。機器の構造やセッティング環境によっていろいろ自分に合わせてアレンジできるし、また、そういう各自の工夫が大事だと思います。

ヒジヤンさん、今回もありがとうございました。

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レス一覧

  1. ベルウッドさん、検聴いただき、ありがとうございました。

    それにしても、内部振動アーシングは効果大ですね。
    改良型のアーシングでは、変更当初は音の鮮明さや、定位・解像度など明瞭になりすぎて自分好みのサウンドとは少し違ってしまいましたので、スピーカー位置やルームチューニングまでトータルで見直しました。

    この変化は自分なりに納得して聴いてもらったのですが、当日は全体的な変化から細かな変化まで言い当てられて、さすがの地獄耳です。

    具体的にいただいた何点かのご指摘については、自分のものさしですべて検証しました。その中で、「私は無いほうが好み」と言われた天井の木片は確かに、「私も無い方が好み」でした。ん~、この木片の位置はさんざん調整して自信ありだったのですが、最後に右のスピーカーを1mmくらい動かしたのを忘れていました。だからもう一度再調整したところ、木片の位置は5cmくらいリスニング側に動かしました。ご指摘いただいて助かりました。

    この木片は、リスニングポイントで感じる上方からの音の感じ方をコントロールするものなんです。週末にバズケロさんとKIRINさんがお見えになる予定ですので、再度検聴してもらおうと思います。

    この交流でベルウッド邸のアーシングも進化されたのですね。おっしゃる通りで、「機器の構造やセッティング環境によっていろいろ自分に合わせてアレンジできるし、また、そういう各自の工夫が大事だと」私も思います。

    ありがとうございました。
    またの機会にもよろしくお願いします。

    byヒジヤン at2017-03-22 18:05

  2. ベルウッド様 こんばんは。

    《内部アーシング》の効果は本当に絶大なものがありますね。お二人のやりとりを拝見するに止めず見様見真似でやってみて本当によかったと思います。
    手持ちしていたアルミ板やら銅板やら大きさも厚みも様々な基板を使い、ゲルかエプトシーラーかということも設置個所で使いやすい方を使うという無節操なものですが、そんなものでも好感できる効果がありました。私の作った程度のものであれば簡単にできますのでコミュの皆様にもお勧めしたいです。
    ところで、鋼球や球形自重受け座の機器に接する箇所が導通している場合には、《仮想アース》的な働きもしているのかしら、と思ったりします。

    byそねさん at2017-03-22 22:28

  3. ベルウッドさん
    今晩は

    一足先にヒジヤンサウンドを検証されたのですね!
    体験してみないと語れない、感性領域の音楽との対話がなされた様な感想日記です。

    ヒジヤンさんの目指す再生音楽の感性に迫るテクニックが繰り広げられており、その原理は根を同じくしても、活用方法に個性が表れているため、気軽なレスが入れにくい繊細さが文中に滲み出ていると感じています。

    様々な仕掛が施され、原理を外す事無く使いこなして行く過程を楽しみとして、さらにその先へ一歩踏み出したオーディオと言った領域の様な...
    いよいよ熟成のステップへ。

    お会いしての感想交換がとても楽しみです。
    オーディオは草原にポツリポツリと花咲く蜜の香りの如く魅惑的で、音楽を楽しむ我々を惹き付けて止みませんね。
    皆が咲かせる花の香りは純粋ですし、ひたすらに求める気持が純であればこそ甘い香りが楽しめます。

    では、では

    byバズケロ at2017-03-22 23:53

  4. ヒジヤンさん

    先日はありがとうございました。いつものことですが、いろいろ触発されることがあり私にとっても有意義な訪問オフ会でした。

    天井木片のことは、つまり、調整後にスピーカーをわずかに動かしたので最適ポイントになっていなかったということですね。部屋とスピーカーのセッティングは相対的なもので、それぞれ別個(“独立”)に最適ポイントがあるわけではないということですね。まさにそういうことだと思います。

    またよろしくお願いします。

    byベルウッド at2017-03-23 14:40

  5. そねさん

    ここ直近の経験では、αGEL(おそらく他のゲル系も)では、押し圧はほんのわずか、接点が触れてからギリギリの押し上げが最適点ですが、エプトシーラーではかなり押し圧(=圧縮率)を高めにとるというのが肝心です。おそらく素材の弾性とか反発係数などと弾性変形率との関係が全然違うのだと思います。エプトシーラーは本来、シーラーですから圧縮をかけてから密着性を保つ振動吸収が始まるようになっているのだと思います。ですからチューニングの方法、関数が全然違います。簡単な仕掛けとはいえ、そこが要注意点です。

    仮想アースということは気がつきませんでした。確かにそれはあるかもしれません。シャシーアースもやはり筐体の導体質量がたっぷりあったほうが良いようです。それは振動だけではなく、仮想アースとしても大事なのでしょう。アンプなどは重たいほうがよいというのは故長岡鉄男の言のひとつですが、当時はトランスなど電源部のことばかりが注目されていました。シャシーそのものの重さのほうがむしろ大事なのかもしれません。

    遠くの大地アースよりも、近くの仮想アース。これもポイントですね。

    byベルウッド at2017-03-23 14:52

  6. バズケロさん

    いろいろ条件が違うとやり方が変わってきます。むしろ、見た目を無批判に模倣しただけではかえって原理を外してしまうこともあるのではないでしょうか。それでもって再現性がないと否定してしまったり、あまり効果が無いにも(かえって悪くなったりすることさえあります)かかわらず盲信したり、そういうこともあるかもしれません。大事なのは、自分の耳で確かめつつ、自分なりの工夫をするということなのでしょうね。

    今週末は、いよいよヒジヤン邸訪問ですね。ぜひご自身の耳で確かめて下さい。レポート楽しみにしています。

    byベルウッド at2017-03-23 14:56

  7. 再レス失礼いたします。

    >簡単な仕掛けとはいえ、そこが要注意点です。
    仰る点は体感しており、拙宅でもαゲルは圧がかかるかかからないか程度に、エプトシーラーは50%圧縮を目指して使っております。「設置個所で使いやすい方を使う」と記したのは、言葉足らずでしたがこのことを指しております。
    当コミュでフォローされる方には、素材により適する圧が異なるということに留意されれば必ずや成果があります、と申し上げたいと思います。
    ちなみに、エプトシーラーの圧縮圧が不十分な場合、粗い、固い、金属臭があるというのが、拙宅での傾向でした。

    それにしてもヒジヤン様宅のルームチューニングには驚愕します。こればかりは真似のしようがありません。

    byそねさん at2017-03-24 00:23

  8. ベルウッドさん、こんばんは。

    チューニングの達人、ヒジヤンさん邸の訪問記、とても興味深く拝見しました。
    私が正しく理解できてないことが多いと思いますが、機会を頂きましたので、ベルウッドさん邸に続けて勉強して参ります。

    今週末はよろしくお願い致します。

    byKYLYN(キリン) at2017-03-24 23:50

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