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日記

ボクがグランディオーソK1を選んだわけ (GRANDIOSO K1導入記 その1)

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2017年07月16日



GRANDIOSO K1が我が家にやってきてかれこれ3ヶ月になります。セッティングも一段落してだいぶ音も落ち着いてきましたので、導入記をまとめてみることにしました。

そもそも、なぜグランディオーソを買ったのか?

きっかけは、のびーさんのお誘いでした。

当時のびーさんはDACを物色中で、ESOTERICのGRANDIOSO D1とK1とを秋葉原の某ショップ6階で聴き較べるので同席しないかとお誘いいただいたのです。

D1というのはESOTERICの最上位GRANDIOSOブランドの根幹をなすフラッグシップ機でトランスポート/DAC別筐体でしかもモノ構成のDAC機です。一方、K1の方は1体型のSACD/CDプレーヤーです。この二つの弩級ハイエンド機のDAC部分だけを聴き較べしようというもの。一体型プレーヤーをDACとして使ってみようという、その発想の柔軟さに感服しました。もちろん、ESOTERICの最新のフラッグシップ機の音をあらためて聴いてみるということにもそそられました。

その結果に驚愕でした。

ソースはのびーさん持参のノートPCからUSBをそれぞれにつなぎ換えての試聴です。

まず、その音に感服させられました。私はエソテリックの音があまり好きではありません。どうしても音に冷たい感触があって、きれいに鳴らそうとすればするほど精緻さとひきかえに密度のようなものを失って薄味になるところがあります。エソテリックは、アキュとともにハイエンダーには人気の高い国内二大ブランドですので、オフ会などで聴かせていただく機会が多くありましたが、そのオーナーさん自身もそういう自覚があってほかの機種への買い替えを悩む人が多いような気がしていました。

ところが聴いてみると、そういう偏見を払拭させられるような実のあるサウンドです。某誌の記事でもエソテリックの開発エンジニアの方が『きれいなんだけどのっぺりしている』『色彩感に乏しい』などと言われ続けて口惜しい思いをした、と率直に吐露していて、このK1はそういう定評を覆す会心作だとか。実際に聴いてみると、その通りです。しかも、エソテリックのもともとの美点である精緻さや精密な再現力はそのまま活かされているのです。

もっと驚いたのは、一体型のK1の方が音がよかったこと。

K1は、昨年10月の発売でAKMの最新プレミアムDAC「AK4497」を初めて搭載した文字通りの最新機種。一方のD1はその2年前でDACチップも前モデルの「AK4495」。いくら日進月歩のデジタルオーディオとはいえ、究極とも思える専用のモノーラルDAC2台が一体型プレーヤーの内蔵DACに負けてしまうのか。とにかくK1の方が、音像や響きのナチュラルさで優るのです。立体感が自然で、ファウストのヴァイオリンの音像がしっかりと安定して定位し、音域や演奏者の構え方によって刻々と変化する楽器の胴鳴りの向きとホールの反響がよりリアルで正確なのです。思わず顔を見合わせてしまいました。ふたりの感想はまったく一致していました。

これだけの高性能ハイエンド機でさえ差がでるのかと嘆息し、日進月歩の虚しさに一瞬鼻白みかけましたが、思い直しました。一体型でここまで来れば、あえて独立のDACを買い増すことはないではないか。遅かれ早かれCDの時代は終わるでしょう。ここまでの一体型プレーヤーはもう現れないかもしれない。


さらに話しのもとをたどると、USBインターフェースのことがあります。

HAP-Z1ESがファームウェアのバージョンアップでUSBデジタル出力が可能になったのです。USBのデジタル出力の実力さえあれば、これを活かすDACを導入すればそのHAP-Z1ESを足がかりに今後のファイルオーディオの展開も見えてきます。そして、まさに目の前でノートPCの出力につながったGRANDIOSOが大変なハイレベルで音を鳴らしているのです。このことが、3つめの覚醒でした。これまでUSBに持っていた不信感のようなものに大変化が訪れました。オーディオにとってUSBはもはや避けて通れない必要悪だと思うようにはなっていました。いや、これからは、主たるデジタルインターフェースとしてUSBとちゃんと向き合わなければいけない。

そう思うともはやためらうようなものがなくなりました。

対抗馬としては、従来から気になっていたラックスマンD-08uもありましたし、常識的にはアキュフェーズなども検討対象となるでしょう。

GRANDIOSOに迷いがなかったのは、電源に出川式電源を採用していること。初めから出川式電源デバイスを搭載しているアンプは、出水電器のALLIONアンプがありますが、ESOTERICにはデバイスを供給するのではなく、技術使用許諾の契約を結ぶという形をとっています。そのためESOTERICも表だって出川式電源搭載ということを公表しているわけではありません。これまで私はすべての機器に出川式電源を搭載していましたが、K1ならば換装する手間もコストも不要ということになります。そもそもK1の電源はスピンドルモーターから左右独立合計8レギュレーターを備えたDACまでいったいいくつ電源があるのか正確にはわからないほど。それほどに電源が強力です。

しかも一体型というコンパクトな外形であることから、セッティングのスペース制約の大きい我が「お茶の間オーディオ」にはうってつけのモデルです。「お茶の間オーディオ」の哲学のひとつは『小ぶりな装置』とともに『安価なコストでハイクォリティ』というものがありますが、今回の買い物は一見それに反するようでいてそうではありません。部屋どころかラック配置など何一つ改変の必要もなく、これまで必ずやってきた電源強化などの改造も必要ないし、K1をひとつの到達点と思えばあれこれ買い替えることもない一生モノです。つまり追加コストがほとんどないというわけです。トータルではお買い得。

そして何よりも、これまでのパッケージソフトのライブラリもそのまま活かせます。もう、“くたばれSACD”などと毒づく必要もないのです(笑)。

とはいえ、いざ、導入するまでは慎重にことを進めました。

(続く)

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レス一覧

  1. ベルウッドさんおはようございます。

    抜き足差し足忍び足。
    目敏い当コミュニティのメンバーの眼を欺くのは容易ではないですね(笑)
    グランソK1改めてお写真を観るとなんか上海蟹みたいな外装ですね。

    私のCDPはまだまだ現行機器なのでまだまだ頑張ってもらいます。
    デノンのDCD-SX1もメカはエソのVRDSにも負けないですよ〜

    byニッキー at2017-07-16 07:59

  2. こんにちは

    こんな大ネタのお披露目がこんなに遅れてしまうくらい、ベルウッド邸は色々とおありだったようですね。
    続編も楽しみにしています。

    byにら at2017-07-16 10:24

  3. ベルウッドさん こんにちわ

    「一生モノ」とは久しぶりに聞く言葉ですね。

    一昨年25年選手のDENON DPS1が故障した時は、次のCDプレーヤーは買う気が無いし・・・CDも処分出来て丁度良いかも・・・とも考えました。

    たまたまDENONでこの機種なら修理可能と云われて嬉しさ半分・残念さ半分でした。・・・途中経過の連絡を受けると・・・新品を買うより掛っている???DENONの意地で直したような感じで修理代金の大半は持ち出しみたいでした。

    バブル時代の物量を投入したDENONのフラッグシップ機でも1/4世紀程度の寿命・・・

    電子機器で「一生モノ」はなかなか無いですね。

    byhelicats at2017-07-16 10:44

  4. ベルウッドさん こんにちは。

    私も今回、NAS+DACに切り替えるのか、一体型プレイヤーを継続するのか、迷った末に後者に踏みとどまってしまいました。CDラックを部屋からなくす決心までしていたのですが・・・。結局決め手は、プレイヤーの音色に嵌ったという、技術の進歩と逆行する情緒的ポイントだったのには、自分でもあきれています。

    続編、楽しみにしています。

    byパグ太郎 at2017-07-16 10:57

  5. こんにちは。

    エソテリックK-1の導入おめでとうございます。

    AK4497とMUSES03の最新の組み合わせでメーカーとしては渾身の1台だと思っています。

    AK4497チップはAK4495よりも出力電流を多く流し、腰のすわった音を聴かせてくれると思っています。私はこのチップを使って自作DACを使っていますが今のところ最上だと感じています。自作ですとデジタルフィルターを選択したりSound Select機能で出力電流を選ぶことができます。エソテリックK-1ではメーカーで視聴を繰り返して音を決めていると理解しています。ですのでK-1はエソテリックとして現在出せる最上の音ではないでしょうか。

    末永くご愛用下さい。

    byマイペース at2017-07-16 11:14

  6. ニッキーさん

    私のDENON DED-SA11もまだまだ現役です。だから、K1の導入はあくまでもDACが欲しかったからなのです。

    CDプレーヤーの寿命は、ピックアップ部の経年劣化に依存します。メーカーの補修部品在庫保証もせいぜい15年ですので、10年を超えたらいったん交換したほうがよいと思います。私も、メカの不調(ベルト部)を機会に、3年ほど前にメーカー修理でメカ部ごとそっくり入れ換えました。まだまだ頑張ってくれると思います。

    SX1は、αプロセシングも32bitに進化しています。デジタル入力でDACとして使うこともお試しあれ。

    byベルウッド at2017-07-16 11:31

  7. 光陰さん こんにちは

    HAP-Z1ESは、どちらかといえばむしろPCに近いです。HDDを内蔵していますのでサーバーPCも備えているということになります。NASはあえてサポートしておらずネットワークプレーヤーとはあえて差別化しています。

    操作は本体やリモコンでもできますが、ネットにつながる(有線・無線)ので、やはりスマホやiPadが便利です。

    従来は、内蔵DACによるアナログ出力のみでしたが、USB出力を可能にしたことで、その様相が大きく変貌しました。

    byベルウッド at2017-07-16 11:38

  8. にらさん

    年をとるとどうしても話しが長くなるので…(爆)。

    後編もよろしくお願いします。

    byベルウッド at2017-07-16 11:39

  9. helicatsさん

    まあ要するに、私の「余命」が短くなったということです(爆)。

    あえて「一生モノ」という言葉を使った背景には、いまだに元気いっぱいに活躍してくれているYAMAHA GT2000Xのことがあります。CDが普及し始めた1985年、すなわちアナログ終焉期に買いましたが、思い切って買って本当によかったと思っています。

    プロダクトライフサイクルというものを考えると、技術は進歩しても市場経済的な理由でコストダウンの嵐がやってきて、ついに寿命が尽きてしまいます。そういう最終段階のフラッグシップには「一生モノ」と呼べる名器があるに違いないというのが私の直感なのです。

    byベルウッド at2017-07-16 11:48

  10. パグ太郎さん

    NASを思いとどまったということは、単にLUXMAN D-08uの音がよいということだけではなく、とても正しい判断だったと思います。このことはまた続編のなかで触れたいと思います。

    byベルウッド at2017-07-16 11:55

  11. マイペースさん

    マイペースさんのAK4497 DAC自作日記にも注目しました。

    K1の開発には、旭化成とともに新日本無線との強力なコラボがあったようですね。日記で触れたオーディオ誌の座談会でも三社のエンジニアが熱く語っていました。

    ティアックは、どこからか音楽的アプローチも重視する方向に舵を切りましたね。それがいつからなのかよくわかりませんが、カンパニー制を立ち上げ大間知基彰氏がエソテリックのプレジデントに就任してからでしょう。かなりのトップダウンなので、これが製品として結実し出すのはやはりグランディオーソブランドの立ち上げからなのではないでしょうか。

    byベルウッド at2017-07-16 12:12

  12. ベルウッドさん こんにちわ。

    K1を選ばれた理由が良く分かりました。SACDプレーヤーよりDAC側を重視されたのですね。

    USBの良く言われる問題はむしろ 、接続する相手側の問題と言って良いですね。

    大間知基彰氏がエソテリックのプレジデントに就任してから、やっと氏の思う音が製品となったのも感慨深いでしょうね、おめでとうございます。

    byYongJoon at2017-07-16 16:41

  13. ベルウッドさん、こんばんは。

    この製品の導入が、いろんな面でベストな選択だったことが分かりました。(出川式電源だとは知りませんでした…)
    収集した貴重なディスクも活かせて、中核DACを担える素晴らしい一品ですね。

    導入前に赤羽の飲み会で、デジタル系の今後の展開について、同じようなことを考えられていて嬉しかったことを思い出しました。

    byKYLYN(キリン) at2017-07-16 19:58

  14. ベルウッドさん、
    あの試聴の後、ベルウッドさんがどういう思索を経てあの大物を購入されたか興味が尽きません。次回の訪問が益々楽しみになってきました。

    確かにGrandioso K1はエソテリックとしてはコンパクトなモデルですが、クロック入力が有ることをお忘れなく。Harubaruさん辺りから高性能クロックの紹介があるかもですよ...

    byのびー at2017-07-17 02:23

  15. ベルウッドさん こんにちわ

    GRANDIOSO K1導入おめでとうございます。

    これから終生の友として長く愛用されると良いですね。

    この機種はメーカーの思い入れが強く汎用機とは一線を画していると思います。

    私の経験では上級機の条件は先ず「音がしっかりしている」ことだと思います。
    私がCDプレヤー デンオンDP-Qs1+DA-S1は導入してすでに20年は経っていますが年を重ねるほどに愛着が増し、今でもこれに代わる機種はないであろうとさえ感じています。
    導入初期は音が硬質で当時サブで使用していたデンオン3500RGのほうが音が柔らかく良いのでは?と思いました。友人からもいろいろダメだしされ揶揄されました。
    年月がたち徐々に硬さも取れ、今では3500RGでは全く音楽を聴く気にはなれません。音楽の次元がまるで違うのです。これが分かるのに5年以上かかりました。

    一体型には賛成です。接点が減り、よりシンプルになり良いですね。私のトランスポートとコンバーターのピンジャックは頻繁に綺麗にふき取りますがかなり面倒です(汗)

    byどんぐり at2017-07-17 11:59

  16. YongJoonさん

    >USBの良く言われる問題はむしろ 、接続する相手側の問題

    まさにそのことです。

    これからのオーディオ展開を考えるうえでUSBを使うことは避けて通れません。欠点をあげつらって否定するのではなく、欠点を克服する具体的な方策を考えるべきです。

    厳密には、インターフェースの問題なので送り出し側もその責任を負っています。今回のMFさんのPCの進歩のひとつがオーディオ専用USBボードにあったことは間違いありません。

    byベルウッド at2017-07-17 12:56

  17. KYLYN(キリン)さん

    あの後で、キリンさんも同じことを考えていることに気がつきました。MFさんと話していても、やっていることはPCオーディオなので違うのですが、コンポーネントの体系的な考え方がとても勉強になるんです。

    メーカーも頑張ってほしいですね。

    byベルウッド at2017-07-17 12:59

  18. のびーさん

    クロックの外付は、GRFさんともども私は懐疑的です。現実論としてせっかくスペース性を重視して一体型を選択したのに、意味がなくなってしまいます。

    ただ…

    夏場になって室温がかなり上がってくると、電源付けっぱなしでは出音に微かな居心地の悪さのようなものを感じます。購入以来、ずっと電源付けっぱなしでしたが、エージングもそこそこ進んだことでしょうし、最近は聴き終わったらその都度、電源を落とすようにしています。

    最近のクロックは、設計精度が上がってハイエンド機でも恒温回路を省略しているようですが、ハイレベルなところでは影響はあるのでしょうか。これだけ中味がぎっしり詰まった一体型では一抹の不安感はあります。

    byベルウッド at2017-07-17 13:08

  19. どんぐりさん

    愛着の機器というのはありますね。特に、メーカーが採算度外視でこん身の思いで技術や機材をつぎ込んだものというのは、時代とともにスペックが見劣りするようになっても、磨かれ熟成したサウンドを聴かせてくれるものがあります。もちろんオーナーが注ぐ愛情も長寿命の秘訣でもあります。

    私にとって究極の一生モノは、父から引き継いだLPレコードです。もう60年になります。一時は処分を考えたこともありましたが、数年前、洗浄してその出音にええ?!と驚いた時以来、持ち続けてよかったとつくづく思っています。

    byベルウッド at2017-07-17 13:15

  20. ベルウッドさん、こんばんは。

    ご本人の公開以前から2回も試聴させて頂き、ありがとう御座います。
    1回目から2回目への進化も目を見張るものがあり、底力、凄そうですね。

    Esoが出川式電源を使っていたとは、びっくりです。
    良い物は、メーカーの大小に関係なく採用する姿勢、大事ですね。
    esoteric、見直しました。

    byいたちょう at2017-07-17 19:49

  21. いたちょうさん

    出川式電源の採用はかなりトップダウンだったようです。エンジニアは出川氏の理論(?)は理解しようとせず否定的だったそうです。それは他のどのメーカーでも同じだったそうです。

    もし、この技術が出川氏個人ではなく、例えば日本インターとか京セラとかそういう会社の技術であればエソテリックも旭化成や新日本無線のように固有名詞を出してアピールしたのだと思います。

    byベルウッド at2017-07-18 23:23

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