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日記

USBは敵か味方か (2) (GRANDIOSO K1導入記 その3)

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2017年07月31日

(諸事情により、前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、K1導入記の続きです。)

K1導入にあたっては、HAP-Z1ESのUSB接続とその音質確認のためにショップで試聴してみたというお話しの続きです。

接続は確認できたし、サウンドクォリティもなかなかのレベルであることもわかったのですが、肝心のK1そのものにワクワクとするようなものを感じなかったことに戸惑いを感じつつ、次のショップへと向かいました。



3階の「ハイエンド館」と称するフォロアーの試聴室を訪ねるとすでにK1とHAP-Z1ESがセットしてありました。先に行ったショップの試聴スペースよりむしろ狭いくらいですが、こちらには内外のスピーカーを始め高級機がところ狭しと置いてあり、ごく普通のオーディオショップの風景です。

「すでに確認しましたが、特に問題なく接ながるようですよ。」ということで、さっそく聴いてみます。ただ、HAP-Z1ESに収納されている音源が少ないので、いくつかリクエストしてファイル転送していただきました。



幸いこのソフトがあったのでリクエスト。この転送にずいぶんと時間がかかるのでびっくりしてしまいました(笑)。

再生のラインアップは、802DSとアキュフェーズのフラッグシップアンプというある意味で定番中の定番。

試聴してみると大満足。全面の壁面いっぱいにスケール感たっぷりに響く大編成オーケストラによるワーグナー。ノイズフロアーも十分に低く、そこから吹き上がっていくジークフリートのモチーフは壮観。全面にスピーカーが林立するショップの典型的な風景ですが、その左右両端の外側にまで音のステージが拡がります。ワーグナー独特の精妙な弱音の細やかさも十分。

ショップ店頭試聴でもこれだけの音なら大満足です。むしろオーディオショーのブースではなかなかここまでのコンディションには持って行けないかもしれません。つい前のショップと較べてしまいますが、やはりショップのデモの技量というものはあるようです。何よりも、こちらではK1へのワクワク感が沸いてくるのです。

「それにしてもいい音がするアンプですねぇ。特にプリがいいですね。」とスタッフの方を振り返って言うと、「そりゃあまあいちおうC3850ですから…」と苦笑していました。これなら、我が家に持ち込んで丹念に調整していけばもっとよい音が出ると気持ちがとても前向きになります。

こちらでは、DENON DCD-SX1との比較もお願いしていました。こちらも問題なく接続できました。機器が新しければ、今やUSBでの接続は問題ないようです。DoPにも対応していてまず問題はありません。DSDの場合、ギャップレス再生ではトラック間に微かなプチノイズがありますので完璧ではないのですが実用的には問題ないところまで来ています。こうして比較してみるとやはりK1の再生能力はかなり上を行きます。そういう点でもK1に大枚はたく意味は十分にある。そのこともこのお店で確認できました。

ショップの方のお話しでは、ここ2、3年でメーカーのノウハウは格段に進歩したとのこと。ドライバの適合など接続上の不都合はほぼ解消しているし、ノイズ対策などについても回路技術や引き回しなどの技術向上で音質面も劇的に改善しています。

USBインターフェースは、もともとオーディオ用に開発されたものではないので、オーディオの品位と単なるデータ伝送とは大きなギャップがありました。私自身、USBというのはオーディオに持ち込むのはムリとの思いがありました。けれども、ネットワークの活用やPCトランスポートソフトの格段の質向上を見れば、いつまでも敵視するわけにはいきません。



K1導入後に、散々、HAP-Z1ESとの接続の工夫を重ね、音質レベルを確認してきました。

最初は、まずバスパワーの外部電源化をやってみました。もともとAurorasoundのBusPower-Proを持っていたのでさっそく試してみたのです。これはまったく効果は感じられませんでした。



そもそもHAP-Z1ESは、デジタル・アナログ独立の2電源でそれぞれ個別に大容量トランスを備えたリニア電源となっています。私はさらにこれを出川式電源に改造しているのでUSBに供給される電源品位は極めて高いのです。バズパワー外部電源化というのは、貧相でノイズだらけのPCなどの電源の対策として基本的なもの。言い換えれば初歩の初歩ということですが、専用オーディオ機器であるHAP-Z1ESには無用のようです。

その意味で、同様のガッカリ感があったのがUSBアイソレーター。

並のアイソレーターは、バスパワーラインだけをアイソレーションするものばかりですが、JCATのUSBアイソレーターは信号ラインもアイソレートするという産業用技術を転用した優れもの。値段も力作なので(笑)期待しましたが、ほとんど効果は感じません。高い勉強代を払ったなぁと思いつつ、これは押し入れのゴミとなってしまいました。

ところが…

これがUSBケーブルのグレードアップで様相が一変。

MFさんをお迎えしてのPCオーディオの比較試聴に大いに触発されました。接ないだだけという状態のHAP-Z1ESですが、かなりの高品位でJPLAYシングルでは明らかに音質的に上でしたが、デュアルとなるとかなり互角勝負に近くなってきます。HAP-Z1ESにも伸びしろのようなものを感じて、まずMFさんから教えてもらったオーディオグレードのUSBケーブルに交換してみたのです。

これは明らかな向上を感じました。

やはりデジタル信号の高周波伝送というのは外部のイズにかなり弱いようです。単なるツイストペアケーブルにシールドなどという程度ではオーディオ用途としてはまるでダメだということはLANケーブルでよくわかりました。これに給電ケーブルも同居するわけですからなお難しい。高速伝送優先の一般用途とオーディオ信号伝送とは基本も違う。オーディオ伝送の性能は、高速であれば優秀ということではないのです。最大の問題はノイズです。



USBケーブルをWire Worldのものに交換して音質向上を実感したので、さらにもう1本0.5mを追加しUSBアイソレーターに再挑戦してみました。何と今度は明らかな質向上を実感しました。このことは、2回目のMFさんのPCオーディオオフ会でも確認しました。

デジタル伝送系というのは(アナログでも同様ですが)ボトルネックがあれば、他の部分にいくら良いものを使用しても結局はボトルネックのレベルに留まってしまいます。そのことがデジタルではとてもあからさまです。この場合、ボトルネックはケーブルそのものにあったようです。こうなってくると、端子部の振動対策や電磁波吸収などの伸びしろはまだまだありそうです。

USB(ユニバーサル・シリアル・バス)というのは、PCの周辺機器との接続を簡便にするために開発されたもので拡張性という点では実に優れたものです。けれどもオーディオにとっては余計なもの。オーディオ伝送としては、原始的なS/PDIFなどのほうがよいと敵視してきたわけです。けれどもここまで来ると、むしろ大いに味方になる接続方法です。

これもMFさんとのオフ会で確認できたことですが、あえてS/PDIF(同軸ケーブル)での接続にすると音質が劣化します。これはDDCによるインターフェースで信号品位をかえって劣化させてしているからだと考えられます。HAP-Z1ESのファームウェアバージョンアップは、直接、USBの送り出しを可能にしました。その変換アルゴリズムが相当に優秀なのだと思います。受け側のK1のインターフェースも格段に上質なもの。そこにDDCが入って何もよいことはありません。むしろDDCがボトルネックになってしまうのです。

これからは、USBは味方であって敵ではないのだと考え直しました。いやむしろどんどんと味方につけるべきもの。

オーディオ機器のデジタル伝送ではいまだに独自規格がはびこっています。その最大の理由は、SACD再生時のDSD伝送の問題です。あくまでもエンコードされたままで転送しなければならないので不要な独自性を付加しているだけのこと。DSD再生は、DoPでも十分な高品質が得られることもわかりました。DoPはDSD音源の配信の発展を可能にしたと思います。だからこそUSBオーディオには意義があり、その機能・品質向上によってデジタルオーディオは新たな次元を迎えたと思います。

繰り返しますが、USBはもはや敵方ではありません。おおいに味方につけるべきものとなったと思います。メーカーがオーディオ技術を磨くのは大いに歓迎です。


(続く)

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  1. こんばんは

    うちの押し入れでもJCATのアイソレータが肥やしになってます。

    PCがオーディオ的な手入れ皆無のゲーム用に組んだブツなのでアイソレータで一挙解決を期待したのですがあまり効果がなく、光で繋いだ方が全然良かったので放置してましたが、真価を発揮する条件が結構厳しいアイテムのようですね。

    値段が値段なのでボロクソにレビューしてやろうかと当時思ったのですが、思いとどまって良かったですw

    byMSDK at2017-07-31 19:50

  2. どーも、こんばんは

    我が家のUSBケーブルは、KRIPTONのUC-HRPに中村製作所のアモルメットコアを通してます。

    音質は、、、、私には聞かんで下さい。
    ローレゾの耳なもんで、おまじないです(笑)
    UC-HRPは、Before After信号の視覚的な図解説があったもので、、、
    ちょっとだけ悩んで買える価格でもあったもので、、、

    USBのケーブルで音質を聞き分ける方々が居られるので、ifi-audiの iUSB辺りも面白そうですね。オーディオの世界にしては、ifiは絶妙な価格帯なので、そそられます。

    byおにっち at2017-07-31 21:21

  3. ベルウッドさんこんばんは。

    以前はUSBはかなり疑心有りと言う話しを聞いた事がありましたが、そんな疑心でやらないのは勿体無いですね。

    何せUSBDACとしても最高の性能と音質を誇るK1ですので、
    ベルウッドさんなら必ずや御せるだろうと思っております。

    byニッキー at2017-07-31 21:34

  4. ベルウッドさん、こんばんは。

    導入記、楽しく読ませていただいております。
    HAP-Z1ESとの接続も問題ないようで、拙宅のような不具合はやはり相性の問題なのでしょうね。

    次回はいよいよご自宅へのK1搬入なのでしょうか?
    続きが楽しみです。



    …拙宅では、あるアイテムを借りてきているのですが、DACの設置を見直すことになりそうです。
    こんなに変わるとは予想していなかったのですが(汗)

    byfuku at2017-07-31 22:49

  5. MSDKさん

    そうでしたか。ということは私たちと同じ経験をした人が他にもたくさんいそうですね(笑)。

    そういう率直な感想と、それについての意見交換はもっとあってよいのでしょうね。

    とはいえ、単なるこき下ろしになっても意見というより感情的になってしまうし、特定の製品を批判することは営業妨害であるかのようにとられるので自制しがちです。礼賛にせよネガティブ批評にせよいずれにせよ難しいところです。

    今回は、PCオーディオやネットワークオーディオの世界でのボトルネックの影響の大きさを痛感しましたのでレポートさせていただきました。

    できるだけオープンな意見交換を望んでいます。

    byベルウッド at2017-08-01 01:33

  6. おにっちさん

    ローレゾ耳とかおまじないというのはご謙遜でしょうけど、もし本当に違いがわからなかったり、能書きやひとの評判を鵜呑みにして御札のようにアクセサリーをあれこれ買いあさるのは、例えそれぞれの値段が手頃であっても危険ですよね。

    アクセサリーというのはサプリメントのようなもので、自分の食生活や生活習慣を改めずに、手のひらいっぱいの錠剤をごっそり飲み込むようなことはかえって不健康です(笑)。

    とはいえ、ケーブルを初めとするアクセサリーというのは試してみないとわからないので悩ましいです。

    私も、悩める範囲でのグレードでほどほどにしていますが、もうワンランク上のものにすればよかったかとちょっと悩んでいます。

    byベルウッド at2017-08-01 01:45

  7. ニッキーさん

    K1のUSB-DACとしての性能の高さは、ある程度予想もし、期待もしていましたが、やっぱり実際に鳴らしてみると素晴らしいです。

    一方のHAP-Z1ESのほうは、無償でのバージョンアップで可能になったUSB出力だったので半信半疑でした。ところが、これが感心するくらい良質なのです。ピュアオーディオ専用機としての土台がしっかりしていればUSBというのは極めてレベルが高いのです。

    いずれにせよ、デジタル伝送やインターフェースにおける変換、同調のソフト開発がかなり煮詰まってきたということだと思います。これを活用しない手はないですね。

    byベルウッド at2017-08-01 01:51

  8. fukuさん

    やはりちょっとでも開発年代が古かったり、海外製品ではベーシックな性能や音質がよい製品でもインターフェースのところは不具合があるようです。日本のメジャーメーカー製であっても、そういうことで著しく安定性が上がり、ノイズ対策が充実してきたのはこのほんの2年ほどのようです。

    HAP-Z1ESのUSB出力にうまく同調しないという事例は、海外製の某超ハイエンドDACでも耳にしています。また、最近、話題のOPPOの最新製品でもDSD(DoP)はプツプツと途切れがちで不安定だと聞いています。

    味方につけるといっても、それなりの《疑心》は持っていた方がよいと思います。

    byベルウッド at2017-08-01 02:02

  9. ベルウッドさん

    おはようございます。USBが使いこなしによっては、選択肢に入ってくるというのは、一つのブレークスルーですね。その発想転換ができる柔軟性と、解を求めての行動力には感服いたしました。

    当方もネットプレイヤーに飛び込む手前で、USB入力サポートの一体プレイヤーに踏みとどまった形になっていますので、新たな展開の道が一つ見えたという意味でも、心が動く展開でした。

    それにしても、同時並行の連載が何本もあって、大変ですね。

    byパグ太郎 at2017-08-01 05:31

  10. パグ太郎さん

    私はネットワークオーディオにはずっと懐疑的です。LANを介してのストリーミングというのはどうもぞっとしません。信号経路は冗長でしかも不安定で攪乱要素も多い。ネットワーク上の外部ストレージをストリーミングのソースにするというのは信号転送面でもコントロール面でも複雑過ぎます。

    その点で、内蔵ストレージを備えたPCのほうがトランスポートとしては構成をシンプルかつ高スペックにできる利点があります。MFさんのお話を聞いているとその考え方は、私のHAP-Z1ESについての考えと共通することが多いのです。USBの質的向上はその考え方を一気にブレークスルーさせました。もはや、DDCでインターフェース変換を重複させる必要もありません。


    >それにしても、同時並行の連載が何本もあって、大変ですね

    いやはや。ミュンヘン音楽三昧のほうもそろそろ終結させなければいけません(大汗)。

    byベルウッド at2017-08-01 10:15

  11. ベルウッドさん、こんばんは。

    遅くなりましたが、GRANDIOSO K1導入おめでとうございます。長いオーディオライフ、仕上げに何を買うかは、予測できない、ということでしょうか?

    お手持ちの音源(ディスク、ファイル)をトータルで活かす、選択だったように思います。PCオーディオの香りも含んだ、システムの音と音楽を聴かせていただけるのを楽しみにしています。

    by横浜のvafan at2017-08-01 22:00

  12. ベルウッドさん、こんばんは。

    USB、私にとっても味方になってしまいました。
    個人的には、iLINKだったのですが、いつもデファクトに出来ないSONY、ダメですね。
    ところで、ここまでの話しは、伺った記憶があるのですが。。。
    続きが、あるのですね。。。

    byいたちょう at2017-08-02 00:03

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