ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

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日記

音がよいということ (genmi邸訪問記)

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2017年08月01日

genmiさんのお宅を訪ねました。



genmi邸は、この5月にニッキー邸とのはしご交流オフ会ということでお訪ねしたばかり。その時の進境ぶりに大変驚きもし、その完成度の高さに感服したのですが、今回、ルームチューニングを中心にさらに調整を重ね音がまた進歩したということでその確認をさせていただくことになったのです。

お伺いしてさっそく聴かせていただきました。

前回との違いは、同じ週の別の日に訪問されたK&Kさんの日記が詳しいので、そちらもご参照いただきたいのですが、背面のヤマハ調音ボードのわずかな角度の変更や左右の壁の調音パネルでのチューニングなどでスピーカーの位置変更は一切されていないとのこと。

正面センターの平面ディスプレイは、拙宅と同じようにarteのピラミッドをトライされたとのことですが、センターに強い拡散系パネルを置くのはあまりよくないと判断され、出入り口のドアに本来の壁用の「ピラミッドウォール」として転用されたそうです。ドアは従来は吸音パネルでしたが、今回のチューニングでは吸音系はできるだけ排除することで好結果を得られたとのこと。いずれもとても理にかなった調整です。

リスポジは、木製(ヒノキ?)のすのこを敷いて高さを上げておられました。リスポジを上げたほうがよさそうだというは私も前回指摘しましたが、木のすのこというのはバズケロさんの入れ知恵だそうです。心地よい椅子はそのままに台を入れてかさ上げするというのはグッドアイデアです。

ルームチューニング以外では、電源系をデジタル系とアナログ系で分けたこと。OCTAVEアンプの電源だけ壁コンから直接取り込むことに変更したとのこと。これもセオリー通りの修正です。

1時間ほどいくつものソフトを聴かせていただきました。本当に前回よりも進化があって、全体にとても帯域バランスがよく、音の立体的なつながりが滑らかで融合的になりました。音楽には、高域、中域、低域とあり、それぞれが違う性格を持っています。ピアノの調律も太いコイル巻きの低弦の響き、最も音楽の中心となる中域の音色、きらびやかな華や輝きを添える高域とを分けて調音するそうです。新しいgenmiサウンドは、小型スピーカーの805からこれほどのと驚く低域の伸びや量感はそのままに、やや出しゃばっていた感覚が解消し音楽の土台としての低域が滑らかに中域とつながり、耳当たりが時としてきつかった高域も滑らかで美しい光沢に仕上がりました。

ひとわたり聴かせていただいて、私がお願いした修正点はただひとつだけ。

いわゆる《アクセサリー過多》を解消するだけのとても簡単な修正ですが、これでさらに驚くほど改善しました。この改善シロがはっきりと感知できたのは、それだけサウンドチューニングの完成度が高かったということでしょう。

後半は、音楽に没頭しました。

女性ボーカルもやや本来の声質や音楽よりも暗めで平面的だったものが、声質や気持ちの積極性が戻ってきて音楽の心の起伏がよく出るようになります。



今井美樹さんの声は中性的で少し硬質なところがあります。それだけに音楽の陰影が濃い方にシフトしがちですが、今井さんはもともと前向きな女性だと思うのです。前半での再生ではちょっとそういうことが気になりました。これが二回目の再生では実にきっぱりと過去と訣別し未来に向かって大きく伸び伸びと歌っています。白いチャペルと青々とした空を背景に「昨日よ、さようなら!」と晴れ晴れと歌います。わずかな差と違いですが、ちょっと気持ちの持ちようが180度変わってしまいます。


さて…

《音がよい》ということはどういうことでしょうか。

低域がどうとか、量感がどうとか、高域の抜けだとか…、いろいろとオーディオ的な術語があると思います。そういう要素、要素の言葉を当てはめていくこと。それはどこか《間違い探し》に近いもの。あるいは、そういうことに背を向けて「好み」の問題として、違いにフタをしてしまうことも多々あります。

でも、《音がよい》とはそういう術語をいくつも積み重ねることではないと思います。簡単に言えば、音がよいと音楽に没頭してしまう。音がどうとかという細かい表現が頭に浮かんでこなくなります。変わって去来するのは、音楽ソフトのちょっとしたことばかり。演奏とか、演奏家のこと、曲のこと…、あるいは意味もわからないまま胸がキュンとしたり。



このソフトは、つい先日asoyajiさんのところで聴いたばかりのはず。確か他のお宅でも聴いたはずです。再生したのはワンポイント録音のトラックです。前半では、何となくマイクセッティングがしっくり来なかったのです。録音風景の写真を見てもちょっと音像が左右逆のようにも思えました。



ところが二回目の再生ではそういうことは気にならなくなりました。むしろ、ふと思ったのは楽器のピアノのこと。スタインウェイにしても低弦の響きがオルガンのように豊かで中域の音色のニュアンスが豊かで多彩。とても豪華な響きと音色の楽器です。エソテリックが企画してこん身の録音をしたわけですから、それなりによい楽器を用いているのに違いないとノートをめくって楽器に関するクレジットを探してみました。

やっぱり。

この楽器は、ツィメルマン個人所有のスタインウェイだとのこと。録音のために借りてメーカー派遣のトーンチューナーの方がセッションの間中つきっきりで調整していたそうです。ツィメルマンは、一年の間に日本にいる期間が長いと言われるほどの日本びいきでマイピアノのひとつを日本に置いているそうです。日本での公演はそのマイピアノをほぼ例外なく持ち込んでの演奏。私も水戸芸術館でのコンサートで間近に聴いたことがあります

あくまでも再生ですし、演奏者の技量もあるので、まったく同じ楽器だとは断言できませんが、確かに私の頭の中にあるツィメルマンの楽器を思わせる音色と響きをとらえたものというサウンドでした。



もうひとつは、カラヤンの例の「いきなり『運命』」です。

この録音は、カラヤン二度目の録音で、会場がベルリン・フィルハーモニー大ホールであることは前回の訪問記でも書きました。今回は、前回気になったエコーの人工臭が小さくなり、水平に横長に展開するフィルハーモニーの響きの形がよりはっきりと感じとれます。



そこで、ちょっとリクエストさせていただきました。最近、聴いてちょっと気になっていた「エグモント序曲」をカラヤンがどう演奏しているのか、その録音ではどう響くのか、それを聴かせていただこうというわけです。

聴いてみて「おや?」と思いました。

明らかに『運命』とは音が違います。加工度が少ないという意味合いでは『エグモント』のほうがナチュラルで鮮度が高い。なによりも残響が自然です。そしてよく聴いてみると響きの形が違うのです。

なぜだろうと、またまた、ボックス同梱のノートを見せていただいてよく見てみると…

何と、交響曲全集のボーナストラックとも言うべき「序曲」の録音は、実は第一回の全集と同じ1960年代前半のもので、録音会場はベルリン・フィルハーモニーではなく、ベルリンのイエスキリスト教会だったのです。



明らかに違う年代の録音を抱き合わせる企画がどうのこうのとケチなことを申し上げるつもりは毛頭ありません。むしろ、これはある意味でとても喜ぶべき儲けもの。交響曲の演奏・録音と、ひと年代以前に録音した序曲とのいろいろな違いを瞬時に聴き較べるには絶好のディスクです。



後半は、こんなことばかりが頭をよぎっていました。よい音になるとそういう風に、オーディオ頭から音楽頭に切り替えるスイッチが入ってしまいます。

音がよいということは、そういうことなんですね。

とても素晴らしいオーディオスペースの完成だと思いました。genmiさん、おめでとうございます。そしてよい音を聴かせていただきありがとうございました。

もちろん、これに充足されてしまうgenmiさんではないのでしょう。いずれまたまた追究の虫がわいてくるのもオーディオ道の性(さが)なのでしょうけれどね(笑)。

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  1. ベルウッドさん おはようございます。

    Genmiさんの週3回のオフ回の2回目はベルウッドさんだったのですね。
    恐らく、ほぼ同じソースを聞かせていただいたのだと思いますが、聴きこみのレベルがベルウッドさんと私で天地の差でしたので、思わず笑ってしましました。(当方は、流れる音楽にひたすら驚き、唖然とするばかりでしたので)

    ご指摘の通り、声は極めてニュートラルでキャラクターの描き分けが端的に出ていましたし(コジェナーのアリア集)、ベルリンフィルの空間再現も感動モノ(73年録音の浄夜)だったのですが、当方が持ち込んだソースではそのレベルの高さが認識できても、初めて聴くソースでは感心する一方か、演奏そのものについてのコメントしかでてきませんでした(エソのピアノ録音)。

    救いは、「良い音に触れて、音楽に没頭してしまいました」という、其処だけは共通体験だったということでしょうか。

    byパグ太郎 at2017-08-01 06:09

  2. パグ太郎さん

    実は私が、このgenmiさん怒濤のオフ会週間の第1回目でした(笑)。

    カラヤン/ベルリンフィルの『新ウィーン楽派管弦楽曲集』は、録音会場をそれまでのイエスキリスト教会/ダーレムからベルリン・フィルハーモニーザールへと移行するちょうどその分水嶺に当たります。

    前半にリリースされたベルクやウェーベルンの管弦楽集はイエスキリスト教会、後半のシェーンベルクなどはフィルハーモニーザールで録音されました。もし、新ウィーン楽派がお好きで、このシリーズをお持ちでしたらぜひ聴き較べてみて下さい。

    byベルウッド at2017-08-01 09:22

  3. ベルウッドさん、こんにちは。

    私は、K&Kさんと共に第2回目でした。(笑)

    第1回目にベルウッドさんがお越しになったとお聞きして、その音にかなり納得されたのではないかと思いました。私もご招待されてあそこまで進化しているとは思いませんでしたね。

    音が良いと、最初は分析的に聴いていますが、そのうちに音楽に没頭して、最後はあまりの心地良さに寝てしまいます。それはいつものことかもしれませんが。(笑)

    K&Kさんのピアノの演奏に対するコメントも音楽の方にはまり込んで行った結果かもしれませんね。(^^;)

    byHarubaru at2017-08-01 11:18

  4. genmiさん

    先日はありがとうございました。

    これからしばらくは音楽に没頭ですね。リスポジのリラクゼーションをそのままに高さを調整したというのはさすがの行動力だと感服しました。

    拙宅も、ずいぶんと進化しています。CDもSACDもハイレゾもアナログも何でもござれです。どれもいい音で鳴っています。もう少し涼しくなったらぜひお出でください。

    byベルウッド at2017-08-01 17:14

  5. ベルウッドさん

    こんにちは。進化したベルウッドサウンドは相当なものだと思いますが、そのベルウッドさんが感心される音とは。是非聴いてみたいです。

    genmiさーん、いつか聴かせて下さーい。

    byのびー at2017-08-01 18:12

  6. のびーさん

    genmi邸サウンドは、805に対する常識を破る低域バランスという意味でも一聴に値するものです。特にこの1年間の進境著しく全帯域に渡ってムラのないスムーズな帯域バランスに仕上がってきたことが素晴らしいです。

    ぜひ、ご一緒しましょう。

    byベルウッド at2017-08-02 05:59

  7. Harubaruさん

    genmiさんの音よかったですね。今回はルームチューニング主体ということですが、そういうチューニングは何かを足したり換えたりしてハイ出来上がりということではないので、自分の感性で試行錯誤して得られた結果ですから凄いことですね。

    K&Kさんのコメントは、もしかしてツィメルマンのマイピアノ使用ということにかけたコメントだったのでしょうか。もしそれとご存知ないK&Kさんににツィメルマンを連想させたのだったとしたら、これは真性のサウンドがツィメルマン好きのK&Kさんに霊感を送ったとしか考えられませんね。

    byベルウッド at2017-08-02 19:08

  8. ベルウッドさん、こんばんは。

    音がよいとは、というご意見にとても共感します。
    私も音ではなく、音楽や演奏に意識がいくほど「音がよい」のだと思います。

    そのご感想から、genmiさん邸のサウンドの素晴らしさが伝わってくる様でした。コミュの交流によってお互いに高め合えて、結果的により音楽で感動できるなら良いですよね。

    byKYLYN(キリン) at2017-08-03 21:56

  9. ベルウッドさん、再レスです。

    >K&Kさんのコメントは、もしかしてツィメルマンのマイピアノ使用ということにかけたコメントだったのでしょうか。

    このご質問にはご当人がお答えになった方が良いと思いますが、K&Kさんはこのピアノがツィメルマン(K&Kさんはツィマーマンと呼んでいましたが、呼び方はたくさんありますね)のマイピアノであることはご存知でしたね。

    ピアノがそうであれば、演奏にもかなり期待されてたのでしょうね。

    バズケロさんが拙宅に来られた時には、同じSACDをK&Kも聴かれたはずですが、何もコメントはございませんでした。
    拙宅の音では、演奏に没頭できなかったということですかね。(笑) 

    byHarubaru at2017-08-03 23:29

  10. KYLYN(キリン)さん

    中央線805会の皆さんは切磋琢磨されてレベルがどんどん上がっていますね。これもKYLYN師匠のにこりとしながらグサリと急所を突く厳しいコメントのたまものでは(笑)。

    私もいつもKYLYN邸ではソフトに感心させられたり音楽話しをぶつくさ言っているような気がします(笑)。オーディオを感じさせないまま音楽に没頭できるオフ会というのもいいものですね。

    byベルウッド at2017-08-04 00:37

  11. Harubaruさん

    K&Kさんはやはりご存知でしたか?

    そのことに気づかれたのがHarubaru邸で聴いた時だったということではないでしょうか。

    byベルウッド at2017-08-04 00:40

  12. ベルウッドさん
    こんにちは

    genmiさん宅の音の完成度が伺い知れる訪問記ですね。
    音楽に没頭する時間が増えるのは、幸せです。

    音楽への蘊蓄はあまりないので多くは語れずもっぱら皆様のお披露目を楽しませていただいていますが、随分と勉強に成るしとても楽しい時間です。

    バズケロは最近コツコツと少しずつJBL部屋やハーベス部屋で新アーシングメソッドを導入し、物量もぶち込んだセッティング基礎のてこ入れを進めています。
    目の覚める様な成果も積み上がり始めていますがまだ道半ばです。
    次のステップアップが出来上がるのは盆開け秋口頃ですね。

    出来上がればJBL部屋での未知との遭遇を経て、聴き耳もブレークスルーすると自分で期待しています。
    また箱根越えを企画しますので、お相手の程(笑)
    genmi邸やベルウッド邸は進化具合も色々と面白そうなので外せません!

    genmiさん宅の様な良い音に出会えるのは、音楽に没頭出来て心底楽しいですね!

    では、では

    byバズケロ at2017-08-06 09:52

  13. バズケロさん

    オーディオ弄りも楽しいのですが、やっぱりそういう《聞き耳を立てる》状態から脱してどっぷりと音楽に浸っているという時間の幸せは何物にも代えがたいですよね。

    アーシングメソッドについては、K1導入のなかで得られたごく最近の知見をご披露いたしました。JBL部屋とハーベス部屋ではサウンドの方向も機器そのものも違うので、違ったアプローチになるのではないでしょうか。簡単ではないですね。

    また、機会があればぜひ遠征させて下さい。

    byベルウッド at2017-08-07 18:06

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