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底の知れない底力 (GRANDIOSO K1導入記 その4)

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2017年08月07日

GRANDIOSO K1のセッティングは長い道のりでした。

納入されたのが4月の半ばのことでしたから、およそ4ヶ月前になります。セッティングが落ち着いたのはほんの少し前のことになります。実は、一昨日もセッティングを変更しました。これが最後だと思いますが、4ヶ月間、あれこれ調整し続けたことになります。

まず何よりも驚いたのは、その重量です。

納品は宅急便でした。配達の方が「重いですよ。だいじょうぶですか?」と言うのですが、配達の方がひとりで運んでこられたのだから2階まで上げるのは何の問題もないと思いました。ところがこれがとんでもない。2階まで持ち上げるのに四苦八苦しました。本来のメーカー梱包の上にさらに二重に梱包されているので一抱えで持ち上げることができなかったせいとはいえCDプレーヤーとしては大変な重さです。

具体的に、これまで使ってきたDENON DCD-SA11と比較すると…

DCD-SA11:   434mm(W) x 138mm(H) x 415mm(D) 19kg
GRANDIOSO K1: 445mm(W) x 152mm(H) x 448mm(D) 33kg

外形サイズはほとんど変わりませんが、重量は倍近い。ちなみに重量密度で比較してみると、DCD-SA11=0.76g/cm3 K1=1.09g/cm3と1.4倍になります。



外形サイズがほとんど変わらないということは、私にとってはK1購入の大きなキーポイントでした。私のラックはとても特殊なので、すんなり入れ換えができないと大事になります。事前に検討した結果、すっきり既存のラックに収まるはずです。

セッティングは、SA11で成果を上げた“ベルウッド流アーシングメソッド”です。

さっそくK1の脚(「ピンポイントフット」)を外してFAPSラックの受け座4点で支え、底面中央の受け座を利用して回転ユニット直下に球形受け座を立てて下から突き上げてアーシングします。あとは、この球形受け座の高さ(押し上げ圧)をチューニングするだけ。

…と思ったのですが…。

このチューニングが定まりません。受け座が当たるポイントで音が変わることは微かに実感できるのですがいくら押し上げても最適点が見つかりません。上げても上げてものれんに腕押しのような感じで気味が悪いほど。下げてみるとむしろこちらが高域の滲みが取れて好感がもてるほど。どんどん下げていくと、気がついてみるとアーシングがオフ、すなわち受け座が下過ぎて当たっていない、なんてことも。受け座にコルクを貼ってみたりと試行錯誤。半月近く悶々としていました。



5月初めのオフ会でニッキーさんとご一緒したときのこと。ニッキーさんがGRANDIOSOの底板と4点インシュレーターのことに言及されました。特にインシュを外すのはもったいないという趣旨のことを仰る。「メーカー製の脚なんてオマケみたいなもの。アーシングメソッドに勝るものはない」と抗弁しましたが、これはかなり胸にグサリときました。

K1の底板はとてつもないもの。

何と5mmの極厚の鉄板製で、ハイエンドの中でも突出しています。このボトムシャーシにVRDS-NEOトランスポートメカニズムを直結固定しています。このことは下位のESOTERIC K01や03まで共通です。



さらにK1では、この5mm厚の鉄板にレーザーによる精密スロット加工がされていて4隅のインシュレーターに効率よく振動が分散されるようになっています。コストを考えると驚異的な構造です。また、4脚のインシュレーター「ピンポイントフット」は、スパイクと受け座が一体となったもの。



どちらが先かは知りませんが、KRYNAのT-PROPと同じ発想の製品で、かつては「PF-1」という製品名で定価3万円で別売されていたもの。



考え直して、このPF(ピンポイントフット)を元に戻してFAPSラックに直置きにすることにしました。今度はラック側の受け座を外してしまい、ラックの鋼製フレームに直置きします。幸いちょうどサイズがマッチして細いフレームにぎりぎりに乗ります。まるでサーカスの綱渡りのようですがかろうじて安定します。

音がよくなりました。ニッキーさんの指摘は図星だったのです。

それにとんでもないことがわかりました。このセッティングでアーシングメソッドをチューニングしてみると球形受け座を上げていくと4脚が浮いてくるのです。アーシングが触れてからちょっとでも上げると、何と30kgの本体全体が持ち上がり4脚が浮いてガタが出て来る。まるでヤジロベエのように一点だけで持ち上がってしまう。5mm厚のボトムシャーシのとんでもない剛性です。



このことにはっきりと気がついたのは、見た目が不安定な足元を安定させる工夫として帯状の板でフレーム間に橋渡しをして、その上に脚を設置するようにしてからのことです。4脚に微妙なガタがあると橋渡しの板がするすると動いてしまいます。PFのネジでミリミリの高さ調整をしてこのガタを完璧に無くすよう厳密に追い込んでいきます。CDプレーヤーの水平調整は、ベースの水平がとれていれば十分で、むしろ重要なのは4脚のガタがないことです。3点支持であれば理論的にはガタはありませんが安定度ということでは必ずしも十分ではありません。3点支持は楽ですが、現実的には4点支持で厳密な支持高さ調整をするほうがよいようです。ガタがないことが最大優先事項なのです。

板の材料や厚みは、市販されているものの制約もあって、時々刻々いろいろと試行錯誤してきました。黒檀の5mm厚をムクで使用して好結果を得られました。橋渡しの板の安定のために鉛インゴットを載せてみたところ安定度ばかりでなく音もかえってよくなりました。この時点で、hijiyanさんをお迎えしたことになります。さらにはMFさん、GRFさんとのびーさんをお迎えしました。

というわけで、このセッティングがファイナルアンサーと思っていたのですが…




20mm厚の黒檀材が入手できたので、さらに思い切ってこの足元に変更してみました。これには極薄のコルクシートを底に貼ってラックの鋼製フレームとの接点対策も施しています。また、この機会に中央メカ直下のアーシング受け座をまるっきり外してしまいました。黒檀の橋の板厚が上がって、アーシング受け座の長さが不足して底板に届かなくなってしまって断念せざるを得ないというのが真相ですが、外してみると…

さらに音がよい。

アーシングメソッド旗おろしの瞬間です。

それまで、CD再生では、HAP-Z1ESでの再生に較べると音が微妙にドライ方向にシフトし音場に枠がはめられたように少し窮屈になることが微かに感じられました。このことは、GRFさん、のびーさんご来訪の時に指摘を受けましたが、自分としてはそれほどのこととも思わなかったのです。ところが、アーシングを外したとたんに、CD再生でも微かな乾きが解消し、音場空間もHAP-Z1ESでのハイレゾ再生やDSD再生と同じようにふわっと壁一面に拡がり包まれ感も出てくることを感じ取ることができたのです。

どうやら、K1の底板にはアーシングメソッドは不用のようでした。メカ直下にアーシングを立てることは、むしろ、せっかくの5mm厚のスチール・ボトムシャーシと精密レーザー・スロットによる四方のPFへの振動伝達とそこからの排出をかえって阻害することになっていたようです。K1では、4脚をそのまま活かし、そこからオーソドックスに土台へと非可逆的な振動排出をすることが最善です。むしろ4脚の厳密な均等性を追い込むことが有効というわけでした。

今後もまた何か変更が出て来ないとも限りませんが、どうやらこれでK1セッティングのファイナルアンサーが得られたようです。


(続く)

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  1. ベルウッドさんこんばんは。
    はて?
    『オーディオ青二才の若造の意見など聞かぬ』と言っておられた様な………

    定価3万円もしたインシュレーター『ピンポイントフット』を超える振動対策は無いかもしれませんね。

    決してアーシングメソッドとの優劣の話しでは無くて、『適材適所』だと思っております。

    ちなみに私の機器はスピーカーを除き全てT-PROPが入っております。
    更にウェルフロートや同じクライナのオーディオボード『パレット』と組み合わせて使っております。

    4点留めのガタ付き対策としてサンシャインのD-RENを敷いております。
    此方の振動対策はウェルフロートとT-PROP
    この二点が此方の振動対策の肝です。

    byニッキー at2017-08-07 02:15

  2. ニッキーさん

    「青二才」だなんてとんでもない(笑)。今回の適切なアドバイスのお礼をかねてこんど赤羽でお酒を飲みましょうね。お銚子1本おつけします。

    それにしてもさすがですね!『適材適所』=まさにこのことです。

    私があの時申し上げたのは、「機器の脚(インシュレーター)というのはラックなど外部とのインターフェースであり、ユーザーによって条件が違い効果が変わってしまうのでハイエンドといえどもお金をかけにくい。どうしても汎用性のあるものにせざるを得ない」ということでした。

    現に、K1では半分近い価格の下位モデルとまったく同じPFがつけられているわけです。K01や03のユーザーから見れば儲けもの、とてもCPが高いと思います。

    私が言いたいのは、底板の凄さのことです。素材こそ5mm厚鋼板でK01や03と同じですが、レーザー精密加工によるスロットによって中央のメカ部から四隅の脚へ放射状に振動伝達させそれぞれが干渉しないようにされています。極厚スチールシャーシの剛性とともにこの効果が凄い。

    従って、ベルウッド流アーシングのように四隅をソフト受けにして中央メカ直下だけで振動を抜くというやり方は、不適合であり微妙な不都合が出てしまうということなのです。

    逆に底板の剛性がとてつもないだけにインシュレーターの高さを厳密に合わせてガタが全く無いように追い込むことが肝要です。「追い込む」というと大げさですが、触感に神経を集中させ忍耐強くインシュレーターのネジ込みを調整していけばすぐにできることです。

    D-RENも試してみましたが、どうしても粘弾性の鈍さが音色に乗ってしまいます。ラックの性能やセッティングの精度を求めないのなら便利なアクセサリーです。ガタがあってもごまかしてくれるからです。ラックが少々軟弱でも振動伝導を適度にアイソレートしてくれます。私の場合は、そういうことで今は引き出しのゴミと化しています。また、何かの時に出番が来るかもしれません。これも『適材適所』ということです。

    byベルウッド at2017-08-07 10:30

  3. こんばんは

    突如の「4点リジット宣言」にビックリいたしました(汗)。
    TEACのプレーヤーがフルリジットでベストバランスになるのはVRDS25あたりからそうでしたので、わたしも25と25XSをそれで使っていました。今も、自分のセッティングではリジットから初めて、音がきつい場合や伸び伸び鳴らない場合に柔らかい素材を最低限入れていくようにしています。しかし、K1、ものすごい構造していますね〜。これなら自作アナログプレーヤーみたいに足を外して直置きするかラックにネジ止めしてみたくなります(笑)。

    byOrisuke at2017-08-07 18:19

  4. ベルウッドさん こんばんは

    K1にも アーシングメソッドは 有効ですよ。  但し, 緩い
    テンションで 支えるのが いいように思えます。(私の場合)

    ビジヤン流を トランス付近に そして バズケロ流の簡易バージョンを ドライブメカの直下に配置しています。  

    僅かですが 確かな効果が 感じられます。

    天板は かなり振動しますよね。  私は フォックリングの 余

    り物を小さく 切って 天板に ばら撒いてます。

    おまじないのようですが  振動は 適度に 抑えられます。

     参考までに。











      

    byX1おやじ at2017-08-07 18:38

  5. X1おやじさん

    1点メカニカルアースの考え方は基本的にまったく変わりません。HAP-Z1ESに適用しているアーシングメソッドも変更するつもりはまったくありません。

    でもK1には有効ではないというのが私の結論です。4点ソフト+1点リジッドとすると、底板がたわまずにソフト部が浮いてしまうということに気づいて愕然としました。冷静に構造を見るとオリジナルのまま4点による多点リジッドとするのが最もシンプルだということが理解できます。センターのリジットアースを外すと、枠が取れてふっとステージが拡がり肩の荷が下りたように解放的な気分になりました。

    時には柔軟に発想を転換して、過剰で屋上屋を重ねるようになっていることをぱっと外してみると気分がほっとするかもしれませんよ。新たな発見もありますね。

    byベルウッド at2017-08-08 00:30

  6. Orisukeさん

    言われてみれば仰る通りですね。TEACはとてもリジッド指向ですね。そもそもVRDSメカというものが、そういうリジッド指向のシンボルみたいなもんですね(笑)。K1のシャシー設計はそれを徹底的にやっているという印象です。思えば私もVRDS25、25Sと歴代使っていて、あのリジッドさに憧れがあったんですね。言われてみてそのことを思い出しました。今回はそういう自分の原点に戻ったようなものですね。

    ラックにネジ止めというのはラック次第ですね(汗)。実は私も、いっそこのFAPSラックにネジ止めできないかと本気で考えました(笑)。

    あるいは超深度砂箱プラットフォームを用意して、PFを外し、その代わりに金属ブロックの足のついたボルトアンカーをネジ込んで砂箱に埋めるというのもありかもです(汗)。ビルを建てる時のくい打ちみたいなものです。

    byベルウッド at2017-08-08 00:42

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