ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

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持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
スピーカー:    PSD T4 Limited Special-ネットワークレス・マルチアンプ駆動 調音パネル:    Escart Ventoスクエア パワーアンプ:   金田式DCアンプ…
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日記

自作の杜  asoyaji邸訪問記

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2017年09月05日

asoyajiさん宅を訪問しました。



実はこれが二度目。いわば再訪ということになるのですが、前回は多忙にかまけて訪問記を書いていませんでした。asoyajiさんとしても、前回はPCのOSを変更直後のバタバタで不本意なところがあったそうで、双方それぞれの思惑での再確認というわけです。

asoyajiさんは、asoyajiDACで有名で、このコミュでもその高音質DACに惚れ込んだ方が次々と製作を依頼されています。私も実際にHarubaruさん宅でその音を聴いてその素性の良さに強い印象を受けています。PCオーディオでも先取的な取り組みをされていて、デジタルオーディオのフロントランナーというイメージを強く持っていました。



ところが、実際にお宅をお伺いしてみるとその機器は何とオール自作。スピーカーからアンプも全て自作。しかもスピーカーは、キャビネットもすべて自作で、マルチウェイ/マルチアンプを組んでおられる。asoyajiDACも、そういう自作派としてのチャレンジの一環なのです。

これだけ徹底した自作派なので、さては「理系」に違いないと単刀直入に問いかけてみたら意外にもバリバリの「文系」なんだとか(笑)。確かに、自作派が理系とは限らないし、オーディオ誌の製作記事執筆者の先生方もむしろ学歴、職歴をみると文系の方が多いくらいです。自作=理系というのは安易な思い込みでした。

asoyajiさんに言わせると、自作と言っても昔のようにディスクリートの回路を組むというわけではないので、電気工学の知識も複雑な回路設計のノウハウも必要ないのだそうです。確かに集積技術の向上によるICチップ=モジュール化が進み、理工学系の情報系・制御系への傾斜など理系・文系の二分化はかなり怪しくなっているのが今の時代です。それにしても好きでなければ出来ないこと。それがオーディオという趣味の世界です。



asoyajiさんの自作は、率直に言えば、あっけないほどに簡素で何か特別に凝りに凝ったものではありません。例えばスピーカーのユニットはありきたりのもので、ツィターに至ってはカーオーディオ用。その一方でメーカー品ではなかなか使用できないこだわりのパーツを惜しげもなく投入しています。それもWEがどうとか…というような古き良き時代の有名ブランドパーツではなくてマイナーながらもいかにもクロウト好みというべき、とても実務派のパーツばかり。いわばハイエンドオーディオを初めとするメーカー製品へのアンチテーゼみたいな自作です。



そういうasoyajiさんの製作姿勢が典型的に現れているのが、ファインメットコアのトランスで差動合成とローパスフィルターを構成してしまうというasoyajiDACというわけです。

さて、まずは、ひととおりお聴かせいただきました。

最初の印象は、要所要所は前回と共通ながらも雰囲気はずいぶんと変わったな、という感覚です。スピーカーも変更されていましたが、一番大きな違いは、どうもプリアンプにあるようです。

前回はプリアンプレスの直結でした。音量調整はTVC(トランス式アッテネーター)だけ。



今回は、TVCとパワーアンプの間に新調した管球式プリアンプ(12AU7?)が入りました。ボリュームもセレクターもないラインアンプのみのシンプルなもので、アッテネーターのトランスで受けた入力からひたすらパワーアンプまでのケーブル容量をドライブするというこれまた超シンプルなもの。



前回は、少々薄ぼんやりと聴いていた私ですが、今回はその感覚を覚醒させる不思議な力を感じます。asoyajiさんのシステムの特徴とか特色がよくつかめるようになったと感じたのは二回目だからというわけではないようです。

まずは、女性ボーカル。その最後に聴いたのは前回も聴かせていただいた美空ひばりの「塩屋崎」。その前に聴いたウィリアム浩子、Keiko Lee、Sophie Milman、松田聖子(“JAZZ”)と、フォーマットは同じですがオリジナルの違いなのかアナログ的な滑らかさが際立ちます。



そのことは、後の方で登場したサンタナ(“SANTANA”)も同じ。



イーグルス(“Hell Freezes Over”から“Hotel California”)では、わずか13cmのウーファからどうしてこんなに低音が出るのだろうと感心してしまいます。あの巨大コンガ(のような)の低音は十分かつ制動の効いたよく締まった低音です。



Deep Purple(“Machine Head”)では、ギターのディストーションサウンドが実によくキマっていて、ちょっとデジタル再生とは思えないようなディストーションの心地よさがあります。



一方で、ちょっと引っかかったのは長淵剛(「アコースティック 俺の太陽」から「とんぼ」)で、録音の良さが感じられません。音がひび割れて混濁気味。再生上の問題というよりソースに何らかの問題があるとしか考えられないような音。ちょっと私には謎として残りました。

ひと渡り聴かせていただいて、ちょっと気になったことを若干修正させていただきました。

それは、音像定位が右寄りになること。これは前回からちょっと引っかかっていたのですが、特定のソフトで起こったり、声域で音が動いたりということで一律ではなく、いわゆる左右バランスの問題ではないのです。ちょっと原因がつかめないところがありましたが、ヤマ勘みたいなことで探っていくとうまくヒットしてあっけなく修正されました。このまさかの成り行きとその結果には我ながらちょっとあっけにとられるほどでした。

もうひとつは、全体的にハイ上がりで帯域バランスがよくないと感じたこと。これはどうもクロスオーバーの設定の問題のようです。3wayですが、フルレンジスピーカーにウーファーとツィターを加えているという構成。中央は全帯域、ウーファーとツィターはそれぞれにローパスとハイカットのアクティブフィルターが入っています。ツィターのカットが4KHzと低い設定でした。これを7kHzに切り換えてずいぶんとすっきりしました。それでも私の手持ちの聴き慣れたクラシック系のCDを聴くとまだバランスがハイ寄りです。ツィターがスコーカーと広範囲でかぶっていて繋がりが悪く、8~9kHzにピークができてしまいそこからハイが右肩下がりで落ちていくのでそのように聞こえるのでしょう。帯域がアナログ的なカマボコになっている美空ひばりと、デジタル録音のソースとの違いが際立ったのもそのせいのようです。もっとウーファーは下で切って、低域に専念させたほうがよさそうです。こういう調整がマルチウェイの大変さで、難しいところです。

最後に、左右スピーカーの焦点合わせ。ここまで来ると意外に簡単に安定した左右定位バランスが得られました。お部屋の天井が変則的なせいか、スピーカーに近づくと音場が歪んでしまう難しさはあるのですが、それを割り切ってしまえばうらやましいほどの響きの良さです。そういう見通しのよさがあるのは、複雑にせず、シンプルに個々の素性の良さを徹底的に追究されておられるからでしょう。

この日は、私の老人力満開。

駅で電車の乗り換えをミスって大遅刻。ここのところこの界隈を徘徊することが多いのですがいつも乗り間違い、乗り過ごしの連続。この路線はどうも鬼門のようです。そればかりかUSBスティックメモリーは挿しっぱなしのまま忘却のかなた。CDは、PCトラポの音に到底敵わず、ずいぶん持参したのですがほとんどかけずじまい。それなのに調整用にかけていただいたCDをトレイに入れっぱなしで忘れるし、オマケに何とasoyajiさんがディスプレイ代わりにかたわらに置いてくれたiPadを自分のものと間違えて持ち帰ってしまう始末。

asoyajiさん、ご迷惑をおかけしました。

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  1. ベルウッドさんおはようございます。

    東京にお住まいのベテランの御仁でもミスるとは(驚)、田舎者の私はいつも地下鉄で楽に東京を渡っています(笑)

    自作オーデイオは楽しいですね。良くも悪くも自分の音が出ます。我が子と同じで唯一無二のサウンドです。

    写真からも自作の味わいが伝わってきますね。アンプからスピーカーそして備品まで自作とは恐れ入ります。私も自作派ですがアンプのことはさっぱりです(笑)
    ”品質の80パーセントは設計で決まる”と言われます。品質の確かなメーカー製を買い揃えるのは無難ですが愛着の点では自作のほうが上ではないでしょうか。
    自作のサウンドは不思議なことに我が子のように成長するものです。ですがリスクも大きいです。
    自作に憧れるのでしたらいつも生の音に接し確かな判断力と豊かな感性を持つことが肝要ですね。(40センチクラスのシンバルの強打が風鈴のように聞こえたり、宝石が付いたようなキラキラしたヴァイオリンであったり、全くリアルとは違った美の世界に憧れるのも自由ですが。。。)


    オーディオシステムの良否を判断するときは表面の音よりも内面の音(余韻とハーモニー)を聞き取る方が良いと思います。

    小生、もう終活に入り、オーディオも整理しなくてはとは思いますが毎日音楽に満たされていると、とても壊す気にはなれません。

    今、オーディオ万歳です(笑)

    byどんぐり at2017-09-05 10:10

  2. ベルウッドさん

    実は、先週は、3つのスピーカーのネットワークを調整しながら捏ね繰り回し、チャンデバのカットオフ周波数をいろいろ変更し、JPLAY用PCのOSをデュアルブートにしWindowsServer2012とWindows10Proを行ったり来たりし、イーサネットを捏ねくり回りし、前日夜に出力段の抵抗を取外しファインメットライントランスに変更した真空管プリアンプを復活させ、等々、前回に引き続き散々弄り倒していたので、音の調整・確認が間に合っていない状況でした。すみません、常にあれこれ弄っているので安定している時がないのです。

    お陰様で、自分でも気が付かなかったところ、気にはなっていたが手が付けられなかったところなど、的確なご指摘をいただくことができて本当に助かりました。

    ベルウッドさんの、多くの音楽を聴いてこられた経験と耳の良さは、一朝一夕でマネできるものではありません。

    ツイーターの逆相繋ぎは本当に驚きました。高音が見違えるほど綺麗になりました。

    スピーカーの左右バランスは、ベルウッドさんの席で左右対象になるよういつもより右側ににずらしたのが影響したかもしれません。

    雑味のとれたあのカーボンには驚きました。使っていたUSBケーブルが良くなかったのでしょう、アコリバ電源分離ケーブルに変えたところ、カーボンがなくても雑味がとれました。でもあのカーボンは威力ありますね。

    お陰様で、いろいろ捏ね繰り回してバラバラになっていた全体の調整ができてとても助かりました。ありがとうございました。

    9日のオフ会を楽しみにしています。よろしくお願いいたします。

    byasoyaji at2017-09-05 11:29

  3. どんぐりさん

    東京の交通網は魔界です(笑)。都心で丸の内線を逆方向に乗ってしまうことなどしょっちゅうです(笑)。

    私はアンプは自作ですがオーディオ誌のデッドコピーです。とにかく良い音を安くということが目的なので、製作そのものはむしろ苦痛です。自作のメリットは自分で修理が出来ること。多少の変更も可能なので手を入れてさらに改善することもやってきました。愛着はありますねぇ。

    自然の音、生演奏の音のパレットは無限大といってもよいほど多彩です。それで耳を鍛えるということでしょう。オーディオ装置がよくなるとよくなったなりに音の違いに気づくようになります。今まで聞こえてなかった音が聞こえたり、音色のリアリティに気づいたりすると、オーディオ的には狂喜乱舞、あるいは音楽の神髄に触れた思いがして感動したりします。

    楽しいですね。

    byベルウッド at2017-09-05 12:36

  4. asoyajiさん

    先日はありがとうございました。

    左右バランスは合っていました(最終的にアンプのゲインは左右ともフルに戻しませんでしたっけ?)。私も、最初は、asoyajiさんが座るデスクで左右バランスを合わせているのではないかと思ったのですが違いました。あれは高域の歪みと共通でやはりツィターが悪さをしていたのです。最後のはあくまでも左右の焦点合わせです。

    ツィターの位相はビックリでしたね。モノのCDで左右バランス調整をしようとして気がつきました。スピーカーの位相合わせは難しいです。接続の極性が正しくそろっているからといって正解とは限りません。

    本コミュでも、スクワットで膝を壊し、リスポジ探求で迷路に入り、ついに怒り心頭、B&Wを放り出してしまった方もいらっしゃいます(爆)。

    http://community.phileweb.com/mypage/entry/4051/20141102/44821/

    byベルウッド at2017-09-05 12:51

  5. ベルウッドさん、こんばんは。

    「自作の杜」 って、良いですねー。
    出てくる音に、ご自身の拘りと芯の通った理念が伺えるんでしょうね。何より、調整できる優れた耳と豊富な知識と経験が必要でしょう。

    私なぞ、過去にSP、上杉式や金田式のアンプなど作りましたが、工作が未熟なのと拙い耳のため、音が出るだけで喜び、調整も何処へやらで、結局何年かで不満爆発で交換。というのを繰り返してきました。

    自作するのは難しくないけど、最後のところ、「それを調整できる確かな耳と知識がないと良いものは完成しないよ。」という事を当時の自分に言い聞かせてやりたい思いになりました。
    と言って、懲りずにまだ、プレーヤーを作っている自分がいるのも事実なんですが。

    読ませて頂いてベルウッドさん、asoyajiさんの自作オーディオに対する愛着が伝わって参ります。

    byTON2 at2017-09-05 19:03

  6. TON2さん

    PCオーディオも含めて、自作というのはオーディオの世界のひとつですね。アクセサリーを工夫するのも自作への第一歩ですし、メーカー製品をそのまま使わずに、小改造というのはさらに自作への世界へ踏み込むことになります。オーディオというのはそのままというのはあり得ないですね。そこからそこはかとない愛着が生まれてきます。

    byベルウッド at2017-09-06 00:11

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