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日記

ほんとうだぁ~ (幸田浩子/アヴェ・マリア アップコンバート編)

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2018年01月23日

Harubaru邸でのオフ会での日記、幸田浩子(「カリヨン」)の音像定位のことについてヒジヤンさんから次のようなレスをいただきました。

>各種のサンプリング周波数で聞いてみました。
>
>FILEデータはCDをリッピングしたものなので44.1KHzです。
>44.1KHzで聞くと・・・ボーカルはぶれません。コントラバスは右中央に定位します。
>48KHzで聞くと・・・ボーカルが左右にぶれてしまいます。コントラバスの定位はセン
>ターになりました。
>64KHzで聞くと・・・男の声になりました。
>88.2KHzで聞くと・・・ボーカルはぶれません。コントラバスは右中央に定位します。
>96KHzで聞くと・・・チェロもボーカルもコントラバスも宙に浮かびました。

その再現性を検証するために、私も実験してみました。その結果は、ほんとうにその通りでした。

もともとこのアルバムは定点観測用なので、HDDプレーヤーのHAP-Z1ESにもリッピングファイルが常駐していて、CD再生ばかりでなくファイル再生でも時々聴いています。

今回そのリッピングファイルからアップコンバートしたものと聴き較べてみました。念のためにその手順を示すと以下のようになります。

◎オリジナルファイル 
 ①CDよりリッピング
 ②使用ディスクドライブ PLEXWRITER
 ③使用リッピングソフト dBpoweramp CD Ripper
 ④フォーマット 44.1KHz/16 flac
 ⑤圧縮 リッピングした圧縮ファイルを無圧縮に展開
     使用ソフト dBpoweramp Mucic Converter

◎アップコンバート
 ①オリジナルファイルをそれぞれのサンプリング周波数(24bit)へアップコンバート ②使用ソフト KORG AudioGate4
 ③圧縮 オリジナルファイル⑤と同様dBpoweramp Mucic Converterにより無圧縮に展開

◎再生時のアップコンバート
 CDPの設定を変更し、全てコンバートせず“ORGINAL”で再生
 (ふだんのリスニング設定は、CD:4倍  USB:8倍)




比較して試聴すると、ヒジヤンさんのレスの通りで、

A:44.1KHz/16bit、44.1KHz/24bit、88.2KHz/24bit、176.4KHz/24bit
  ボーカルは中央に安定 チェロは右中央 コントラバスは右

B:48KHz/24、96KHz/24、192KHz/24bit
  ボーカルの定位はあいまいで不安定 チェロは中央、コントラバスは中央右

というように2分されます。AとBの中でも微妙な差はあります。例えば、16bitよりも24bitの方が滑らかで耳障りがよく感じる…とか、ボーカルの安定度は48KHzよりも96KHz、192KHzの方がよい…などです。ただし、その差はAグループとBグループとの音像定位の差ほどではなく微妙です。

64KHzへの変換はできませんでしたので、男の声になった…というのは、残念ながら体験できませんでした。192KHzではチェロもボーカルも宙に浮いた…というのは、そこまでは感じませんでした。ここら辺りは、下流のシステムやスピーカーのセッティング、ルームアコースティックによってニュアンスの違いはあるようです。

非整数倍のfsへのアップコンバートは、量子化されたサンプルの時間軸の割り当てが部分的にあいまいにならざるを得ないので、ジッターと同様な時間軸の揺らぎを生ずると想定できるので、上記のグループは、A:ジッター小 vs B:ジッター大 に対応していると思われます。

いずれにせよ、再現性は十分に確認できたと思います。このように音像定位にはっきりと影響するということはちょっと驚きでした。

この録音のちょっと微妙なところは、最初の出だしのチェロが中央奥に配置されているヴィオラの響きに混じり込み中央に引っ張られるところです。これが、Bグループではその後もほとんど中央に聞こえっぱなしになります。Bでは全体に音像定位が真ん中に寄ってしまうのです。これは左手のヴァイオリン群についても同じで、中間のオケだけの間奏部では第一ヴァイオリンも第二ヴァイオリンも中央に集まりがちで前後感もなく重なってしまいます。

もうひとつ微妙なのは、チェロとコントラバスとの相対的な位置関係ですが、これはAとBどちらもチェロが中よりでコントラバスはその右手ということになります。ただし、コントラバスの低域はそもそも定位位置がとらえにくいので、いずれにせよBではずいぶんと中央に近いという印象を受けると思います。

それにしても、アップコンバートしたところで大した違いはありません。違いはあるかもしれませんが、好みの範囲ですしブラインドテストで適確な判断がつくかどうかは自信がありません。要するにその程度です。やはり、やたらにPC上のソフトでコンバージョンをしても、ファイルを変換することで鮮度が落ちてしまうデメリットも無視できないのだと感じます。量子化のアップ(16→24)は、それほどには鮮度が落ちるようには感じませんが、いずれにせよその差は微妙です。やはり、オリジナルに近いほうが好ましいと感じます。

J-popの録音は、1980年代後半からの約20年近く、CDフォーマットで制作されていたとのことで、現存するマスターは44.1KHz/16bitがほとんどだとのこと。これをむやみやたらにハイレゾ化しても決して好くなるわけではないということは肝に銘じておく必要がありそうです。

さて、そうなるとジッター悪化というのは、どこでどういう風に起こるのか??ということが次の課題になります。私は、どうやらクロックにありそうだと思っているのですが、そのビフォー/アフターの確認はどうやったらいいのか思案中です。

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レス一覧

  1. ベルウッドさん、やってみましたか。

    このデジタルデータの時間軸をずらしてみるお試しは、面白いように変化しますのね。特に定位は現象を特定しやすい空間的変化なので、比較元に対する変化代が明確なのでわかりやすいですよね。

    音の変化は、ややもすると期待値も入ってしまい、変わったこと=よくなったと勘違いしてしまうことが往々にしてありますよね。

    さて、ジッタ悪化の原因の件です。
    もちろんクロックがデジタルデータの時間軸管理をしている要である事は間違いないでしょうが、それだけとは思えないのです。

    自分が試した事例では、PC用の外付けドライブでのCD再生でのことです。
    (1):無対策のBlu-rayドライブをボードに直接置いた状態
    試聴結果
    ・<A>のCDPと比較して、音がボケる・滲む
    ・冒頭のチェロが空中から聞え、歌声も天井付近から聞える。ただし、コントラバスは沈み込む。
    ・この状態では比較にも値しない。(ベルウッドさんの主張どおり)

    (2):(1)の状態から、Blu-rayドライブを木製の角材を下に敷きドライブの硬い部分で固定
    試聴結果
    ・(1)と比較して、音のボケ・滲みが減る。CDPと比較するとレベルは低い。
    ・冒頭のチェロが空中から聞えるが、歌声の位置は下がり、コントラバスも沈み込む。
    ・この状態でもCDPとは比較にならない。(ベルウッドさんの主張どおり)

    ⇒つづく

    byヒジヤン at2018-01-23 19:47

  2. 続きです。
    (3):(2)の状態から、Blu-rayドライブと木製の角材の間に100均ゲルを挟む
    試聴結果
    ・音のボケ・滲みが激減し満足出来るレベルとなった。CDPよりは劣る。
    ・冒頭のチェロが腹の位置に下がる。歌声位置も、コントラバスもCDPと同じ位置となる。
    ・この状態でも聴ける。CDPと比較すると劣るが、かなり近づいた。

    (4):(3)の状態から、ゲルをαゲルに変更
    試聴結果
    ・(3)と比較して若干クリアとなる。滲みが減る感覚。
    ・定位は(3)と同等。定位が揺れる部分もある。
    ・(3)よりも良好。CDPと比較すると劣るが、近づいた。

    (5):(4)の状態から、ぶれ防止のくさび追加(接地面はクッションテープでフロートした)
    試聴結果
    ・音のクリアさは(4)と同等。
    ・定位が更に安定する。<A>のCDPと同等レベル。
    ・(4)よりも良好。CDPと比較するとやや劣るが、これで充分とも言える。

    単なる外付けのドライブでも、防振を進める事で定位は安定かつ正確に変化しました。この日記です。
    http://community.phileweb.com/mypage/entry/1796/20171228/58041/

    定位の変化もジッタ影響だけではないかもしれませんが、デジタルデータでの変化はジッタ影響かなと思いました。

    色々試してみると面白いですよね。

    byヒジヤン at2018-01-23 19:48

  3. ベルウッドさん、こんばんは。

    大変興味深い実験結果ですね。
    私も試してみたいです!

    byCENYA at2018-01-23 23:13

  4. ベルウッドさん、こんばんは。

    非整数倍のアップアンプリングですが、
    例えば
    A.アナログ音源を44.1KHzでサンプリングしたデジタル音源
    B.アナログ音源を48KHzでサンプリングしたデジタル音源
    とすると44.1KHzから48KHzへの理想のアップアンプリングとはAのデジタル音源からBのデジタル音源を作り出すことですね。
    こうして理想的なアップサンプリングをされたデジタル音源は元のデジタル音源と楽器の定位が違う、ということは起こらないはずです。

    以前聞いた話ですが、理想的な非整数倍のアップサンプリングは論理的には可能でも、膨大な演算処理が必要で、実用的ではないそうです。CD、1枚を非整数倍のアップサンプリングするのに高性能パソコンをフルパワーで1昼夜走らせないとできないそうです。

    ここから私の推測ですが、一般のソフトでは各種の簡略アリゴリズムを使っていて、悲しいかな、簡略アルゴリズムではAからはBと同じものを生成できないのではないかと。

    デジタルデータ値に、簡略アルゴリズムによる誤差を含むことが音質変化の原因であり、ジッターやクロック精度は関係無いのではないかと。

    byミネルヴァ at2018-01-24 22:18

  5. ヒジヤンさん

    やってみました。音像定位は特定しやすいので比較するとはっきり出るというのはその通りで、しかも、このアップコンバートは再現性が高いようです。

    ジッターの原因ですが、Harubaru邸での実験では、ドライブは関係なしに現象が出現しました。K-01のCD再生共通でもDACの違いで定位が変わりましたし、ファイル再生でも現象が出たからです。それで、いわゆるDACに原因ありと見ています。なかでもクロックがあやしいとにらんでいるわけです。

    byベルウッド at2018-01-25 10:30

  6. CENYAさん

    ぜひ試してみて下さい。
    その前に、まず、現状での音像定位の確認をしてみることが肝心ですね。

    byベルウッド at2018-01-25 10:31

  7. ミネルヴァさん

    サンプリングの周期を、映画のコマに例えてみれば、1秒あたり8コマで撮ったものを13コマにアップしようとしてもハマらないわけです。これをムリに当てはめれば、時間軸での最初のコマからの距離がオリジナルと違ってしまいます。これは、つまり、時間軸の誤差(ゆらぎ)となる。つまり疑似的にジッターを発生させていることになるというわけです。

    この変換のアルゴリズムがチャチだと、音像定位どころか音色を始め何もかもが酷いことになってしまうようです。

    http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20171111/57594/

    44.1KHzから理想の48もしくは96KHzにアップするには、原波形を推論する必要があります。基本的にはデジタルから原波形を復元することはあくまでも近似です。その推論のアルゴリズムを構築するには、膨大なデータ蓄積や経験が必要でしょう。しかも近似の精度が上げるほど変換に時間がかかるでしょうね。それは変換というよりリマスタリングあるいはそれ以上の作業です。

    http://www.jvcmusic.co.jp/k2technology/k2hd/pdf/k2hd_2013_0107.pdf

    それでも、クラシックのようなワンポイント録音的な空間、音像定位表現はなかなか実現できないという気がします。それが簡単に実現できるのだったらジッターなんてそれほど問題にならないはずです。

    byベルウッド at2018-01-25 10:52

  8. ベルウッドさん、デジタルデータ自体の音質変化要素は何があるのでしょうか?

    ノイズ影響、ジッタ―影響、変換ミス...

    このくらいですかね。
    1、ノイズが音像定位を狂わせないことは、種々の実験から確認済みです。

    2、簡易アルコリズムによる変換ミス説は、Blu-rayドライブでのCD再生(すべて44.1KHzで再生)時に同じアルコリズムで再生しても、音像定位は大幅に変化したことから却下とします。

    3、残るはジッター影響かなと消去法での選択です。

    原因がジッタ―だとして、その発生部位ですが、これまでの事実からすると、「トランスポート部」「DAC部」「クロック部」のすべての場所で悪化の可能性があるように思います。

    誘発原因が振動であることも間違えないと思いますが、光Discの読み取り時の影響が大きいのではないかと想像します。そのために、エソテリックはVRDSのような複雑なメカを作ったのではないかと推測しています。

    まだ推測の域を出ない話ですが、いろいろ試して解明していく楽しみもありますね。

    byヒジヤン at2018-01-25 13:06

  9. ベルウッドさん、こんにちは。

    原信号に含まれる周波数が最高で f=22.05kHz だった場合、fs=44.1kHzよりも高い周波数で標本化すれば、原信号を完全に復元することができる、というのがサンプリング定理です。近似的な復元しかできない、ということはありませんよ。

    byミネルヴァ at2018-01-25 15:42

  10. ミネルヴァさん

    ある前提で成立する「定理」の理想に対して現実はもっと複雑なんだろうという気がしてなりません。

    fs/2以上のスペクトル成分が失われた逆成原音は、もはや本来の原音とは違っているわけですから、そこからデジタル変換しても違ったものになるのではないでしょうか。アナログにいったん変換するというのはマスタリング手法にもあるようですが、あくまでも編集加工の一環で、一種のスムージングのようなものかなと思っています。

    可聴帯域外は失われても、聴感上の本質は変わらないと仮定しても、時間軸の問題は残ります。元のサンプリング周波数fs1と変換周波数fs2とのすき間を推論する「補間」が必要となると思うのですが、それはfs1とfs2の最小公倍数だけ、すき間にある標本を推論しなくてはなりません。整数倍変換ならfs2で済みますが、非整数倍、例えば44.1KHz→48KHzの最小公倍数は7.056 MHzだそうで、とんでもなく大きな数(細かい数)になります。これだけの演算を全てやって正しく割り当てるというようなことを現実にやっているのでしょうか。

    「非整数倍のアップコンバートは疑似的にジッターを発生させることになる」というのが正しいかどうかの解説は専門的な知識をお持ちの方にお任せしますが、上記の比較は簡単に実験できますので、ぜひ、ミネルヴァさんもやってみてください。なかなか興味深いですよ。

    byベルウッド at2018-01-26 09:08

  11. ベルウッドさん、何度もすみません。ちょっと難しい論議になっているなぁと思ったもので、再書き込みいたします。

    われわれ再生する側から考えると、録音時に(あるいはマスタリング時に)連続的な音を、近似的に1秒間に4万4千回~20万回程度の階段状の信号に置き直したものを正確に読み取り直すことが仕事ですね。ですから、読み取りの基点が正確であることを前提に、録音時と同じサンプリング周波数又は整数倍のサンプリング周波数で読み取るだけです。

    この単純な再生も、読み取りの基点や読み取りの間隔が正確でなければ、ずれた信号となってしまいます。ここでクロックに正確な時を刻んでもらう必要があるのです。

    録音時にもその機械のクロックで刻んだデータですし、ジッターもあるのでしょうが、まずはそのデジタルデータを正確に読み取りなおすことから始まりますね。その上で、出来るだけ正確に元のアナログデータに置き直すのがDACの仕事になります。

    CD再生を前提に考えると、光Discから信号を読み取る段階、読み取った光信号を電気信号に置き換える段階、電気信号に置き換えられたデジタル信号をアナログ信号に置き換える段階でずれが生じてしまう。音像定位が動いてしまう事実からすれば、これは間違えのないことです。

    もっと言えば、44.1KHzでサンプリングされた信号を64KHzでサンプリングし直したら、女の声が男の声に変わってしまったのですから、デジタル信号のサンプリングのずれは音像定位のみでなく音色も変えてしまうということになります。

    釈迦に説法の書き込みになりましたが、少し難しい話になっていると感じたので書き込みしました。録音時に細かな階段状の信号に置き直された信号を正確に読み取り直すだけの単純な仕組みと考えるのがわかり易いのではないかと感じました。

    byヒジヤン at2018-01-26 18:36

  12. ベルウッドさん、こんばんは。

    非整数倍の「正確な」アップサンプリングのロジックは単純でごく短いプログラムで書けると聞きました。ただ膨大な演算量になると。

    推測ですが、1秒間当たりお示しの最小公倍数、約700万個の「正確なデータ値」を計算し、そこから48KHzに対応するデータ値を順番に拾っているだけだと思います。

    なのでジッターやクロック精度は直接関係無いのかな、と思った次第です。

    byミネルヴァ at2018-01-26 20:51

  13. ヒジヤンさん

    整数倍のアップコンバートと非整数倍のそれと較べると、音像定位、あるいは音色の精度が大きく違うのは、補間の精度の問題ではないかという推測です。これをちゃんと説明するのは難しいお話しになってしまいますし、実際の変換ソフトがどのような演算をしているのかもブラックボックスです。

    ひと言で文学的に言えば、補間の精度が低いと非整数倍では時間軸がずれた補間データを作って当てはめてしまう、ことになるのではないかということです。

    まあ、あくまでもどうしてこういうことになるのかという理由の推測ですから、あまり突っ込まれても困りますけど(笑)。

    byベルウッド at2018-01-29 00:20

  14. ミネルヴァさん

    非整数倍でのアップコンバートには問題があるということに対して、そんなはずはないと理屈で否定されても返事の返しようがありません。理屈は事象の説明ですから、理屈で事象を否定されてもそれは宗教裁判みたいになってしまいますよね。

    疑問をお持ちであれば、実際にミネルヴァさんもやってみてください。

    byベルウッド at2018-01-29 00:24

  15. ベルウッド さん、こんにちは。

    誤解されているようですが、私の主張は「問題の無い非整数倍のアップコンバートは理論的には可能であるが、実用的ではなく、一般に流通しているソフトの非整数倍のアップコンバートにはその計算値に問題がある。」ということです。

    繰り返しますが、非整数倍でのアップコンバートにはデータ的に問題があります、流通しているソフトを使う限りは。
    これは確認するまでも無いことです。

    理屈で事象を否定しているのではなく、理屈で事象の起こる理由を説明しております。

    byミネルヴァ at2018-02-04 14:52

  16. ミネルヴァさん

    誤解ではないですよ。

    >高い周波数で標本化すれば、原信号を完全に復元することができる、というのがサンプリング定理です。近似的な復元しかできない、ということはありません

    これはかなり強烈なドグマです(笑)。

    デジタル記録は、量子化という方法による原音の近似です。整数倍のアップコンバートでは同等の近似精度で復元できるが、非整数倍では時間軸がずれてしまい近似精度は落ちてしまう。この時間軸のずれが、疑似的なジッターだと言えるのではないか…というのが本文で述べている趣旨です。

    時間軸が一致するのは、両者のサンプリング周波数の最小公倍数の時だけですから、それ以外はすべて新たに推測してしかるべき時間軸に当てはめなければなりません。いったん失われた情報は、仮想的な推論による復元ですからある精度でしか再現できません。ですから精度は落ちてしまう。

    あとは、仮想的な推論の精度をいかに上げて人間の聴覚能力上問題のない実用レベルまで行けるかという問題で、それは本文の趣旨とは別のお話しです。

    私自身は、ヒジヤンさんの報告を追実験してみて「あ、ほんとうだぁ」と実感し、じゃあ、それはなぜだろうと考えてみたわけです。「あ、ほんとうだぁ」とか「ほんとうかぁ~?」とやってみて、その結果について考察していただくといろいろなことに活かせる前向きな情報交換になりますし楽しいです。

    byベルウッド at2018-02-05 09:31

  17. ベルウッドさん、ミネルヴァさん、

    サンプリング定理(シャノンの定理)についての誤解があるようなのでちょっとコメントさせてください。
    これは情報理論を学んだことがある方ならば理解していると思いますが…

    波形の最大周波数の2倍以上の周波数で標本化すれば完全に波形が再現できるというのがその定理です。

    量子化については別の問題なので混同しないよう注意が必要です。

    この定理は無限大bitのDACがあったとしてサンプリングした値を電圧に置き換えて理想的なローパス・フィルターにかければ波形が再現できると言っているわけではないのです。

    再現波形のある時間tの値を正確に求めるにはサンプリング値とデルタ関数
    δ(t-nT)  (Tはサンプリング周期)
    をn=-∞からn=∞まで計算することが必要になります。

    単純なDACとローパスフィルターによる変換はある時間のサンプリング値しか使っていませんので量子化誤差が無視できるとしても近似にしかならないのです。

    WADIAとかCHORDはある時間の値を計算するのに前後のサンプリングデータも使って誤差を少なくするアルゴリズムを用いているのだと思います。
    アップサンプリングのアルゴリズムもこの計算をどこまで広く前後のサンプリング値を考慮して行うかで違ってくるはずです。
    DACチップのオーバーサンプリングはそんなに複雑な計算処理はしていないのではないかと思います。

    計算の精度を上げるためにはリアルタイムでは時間的に間に合わないのでオフラインで時間をかけて処理することが必要になると思います。

    byK&K at2018-02-05 14:58

  18. K&Kさん、こんにちは。

    K&Kさんはさすが正しい理解をされていますね。私の説明の稚拙さを痛感しました。
    1時間のCDリッピングデータを非整数倍の正確なアップサンプリングするには、高性能パソコンをフルパワーで1昼夜走らせないといけない、と聞きました。

    byミネルヴァ at2018-02-05 17:33

  19. K&Kさん、ミネルヴァさん

    私は、あまりサンプリング定理に深入りするつもりはありませんが…

    それは「関数f(x)をフーリエ変換した関数F(s)の成分(スペクトル)が、| s | ≥ W {\displaystyle |s|\geq W} の範囲でF(s)=0であるような関数f(x)に対して、s = 2 W {\displaystyle s=2W} に相当する周期より小さい周期をもつ標本化関数で標本化したときに得られる関数は、そのスペクトルのうち| s | < W {\displaystyle |s|<W}が原関数のスペクトルに一致する」(wikiより引用)という数学上の論理です。

    その趣旨は、「サンプリング周波数の1/2のスペクトル周波数までは完全に復元できる」ということです。工学的には、サンプリング周波数以上の信号がスプリアスとして干渉するのでハイカットでフィルタリングする必要があります。ただし、その数学的前提となるフーリエ級数は周期関数(周期信号)を想定していますので、原波形というのは完全な周期関数を仮想しています。

    現実には、音響は完全な周期信号ではないですし、22.05KHz以上の周波数をふんだんに含み、なおかつ数学的なスペクトル成分以上に複雑な波形離散を含んでいて、人間の五感と脳内処理はそれに基づいてかなりの感知能力と情報処理を行っているというのは定説と言ってよいでしょう。だからこそオーディオ的にハイレゾの存在意義があるのです。

    粗っぽい画素数の画像を、大きな画素数に(理想的な!?)変換をすると原画と見まごうような素晴らしい解像度の画像が得られるでしょうか??音響信号の場合はそこに厳密な時間軸も必要です。

    エンジニアや情報工学のバックグラウンドがある方は、ともすればそういう工学的な知識を過度に不動・不破の根拠としてデジタル音響のことを決めつけて語るる傾向があります。

    私は、こういう傾向を「バイナリ・ドグマ」と呼んでいます(笑)。一方で、そういう数理的・論理的思考や検討を排除してひとの主張する現象を鵜呑みにして「何とか細胞はあります!」的に主張する傾向を「コピペ・オカルト」と呼んでいます。ちょっと古新聞ネタですが(笑)。

    「バイナリ・ドグマ」と「コピペ・オカルト」はなかなか議論がかみ合わないのが常で、ともすれば本題から逸れた不毛な水掛け論ばかりで、いったい何を争っているのかわからなくなってしまいます。

    私も、そういうことがないように厳に自らを戒めたいと思います。

    byベルウッド at2018-02-06 10:51

  20. ベルウッドさま、はじめまして。

    今更レスしようかどうかと迷いましたが、当方でリサンプラーを変えて比較視聴した結果をご報告致します。
    充分ではない再生環境ではありましたが、SoXとlibsamplerateで違いがあるかを試したところ、SoXはA、Bグループ間で違いがあり、libsamplerateだと違いが聞き取れないという結果でした。
    雑で読み難い記載で恥ずかしいですが、結果を当方のサイトにまとめております。
    http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20180318a.htm

    以上、ご報告まで。

    byflyingnote at2018-03-20 12:07

  21. flyingnoteさん コメントありがとうございます。

    結論として、A(整数倍)とB(非整数倍)では違いがある。その違いはコンバートソフトによって縮小する、ということでしょうか。私の記事が追認されたということで受け止めています。

    果たしてその原因は何でしょうか。私は、非整数倍の場合は時間軸に数理的な不一致(ズレ)すなわち疑似的なジッターが生じるからだと推定しています。そのズレを補正するためにアルゴリズム(推論エンジン)が必要で、その精度、実用性(計算時間)によってコンバートソフトの性能差が現れるということになります。

    ブログからたどっていくと、SoXはfoober2000にプラグインするかなり簡便なソフトであり、一方でlibsamplerate(Secret Rabbit Code) は、解説に「無理数倍の変換が可能」とあるように非整数倍のアップコンバートを意識して開発されたソフトのようです。

    つまり、この解説を読み解くと私の上記の推定がどうやら当たっているのだと思われます。非整数倍のアップコンバートは、疑似的なジッターを含んでいて、その近似補正のためにソフトウェア的なアルゴリズムが駆使されているということでしょう。

    さて、定位の問題です。上記のようなコンバージョンの精度が果たして定位に影響するのか?それはなぜか?という問題です。どうやら影響することは実験的に証明されたようです。理由はわかりません。

    実は、デジタル/アナログ変換の精度によって定位の問題が生ずるということは、最近、MFさんの最新デジタルトランスポートによって体験して驚愕しました。そのことはまたいずれレポートしたいと思っています。

    ところで、ブログを拝見すると、(失礼ながら)そもそも素のままの44.1/16の再生での定位からして不正確であるようです。どのようなシステム構成かはわかりませんが、オリジナルが間違っていてもアップコンバージョンでは正解にたどり着くというのも摩訶不思議だなぁと思ってしまいました。たぶんアップサンプリングのメリットなのでしょう。

    byベルウッド at2018-03-21 11:13

  22. ベルウッドさま、返信ありがとうございます。
    当方のシステムについては充分な情報がなく申し訳ありませんでした。
    5年ほど前からMPDを使ったPCオーディオに取り組んでいます。現在はラズベリーパイをPCトラポとして使用し、RMEなどのDAC、シャープの1bitアンプにJBLの中型モニターとスーパーツイーターで聴いています。詳細は近日中にマイルームに書き込んでおこうと思います。

    MPDをデジタルトランスポートの中核に据えた結果、アップサンプリングに向かい合わないわけにいかなくなりました。現在も私にとって重要な課題のひとつなのです。
    libsamplerateはデジタル信号からアナログ波形をシミュレートしそこからリサンプリングするということなので、ご指摘のとおり、リサンプリング周波数が整数倍かどうかによる差異が生じにくい変換方式だと考えます。といいますか、理屈から言えば生じないはずです。そのぶん、計算の負担が大きいということです。
    SoXはlibsamplerateほどの負担がない割りに高音質ということでしたが、アナログ波形のシミュレートまではしないようです。もとの周波数の整数倍かどうかで、近似補正のためのアルゴリズムが使われる結果の何かが異なるために差異が生じるのだろう、と理解しています。何がどう作用しているのか分からないですが。


    >実は、デジタル/アナログ変換の精度によって定位の問題が生ずるということは、最近、MFさんの最新デジタルトランスポートによって体験して驚愕しました。そのことはまたいずれレポートしたいと思っています。

    ぜひ読ませていただきます。非常に興味深く感じております。


    >ところで、ブログを拝見すると、(失礼ながら)そもそも素のままの44.1/16の再生での定位からして不正確であるようです。どのようなシステム構成かはわかりませんが、オリジナルが間違っていてもアップコンバージョンでは正解にたどり着くというのも摩訶不思議だなぁと思ってしまいました。

    すみません。当方の再生では素のままの44.1/16もアップコンバージョンも、正確な再生はできていないと思っていました。チェロが右側でコントラバスが中央右寄りなので、正確な再生の逆になっており、再生環境の追い込みが不十分なためと理解していましたが、いかがでしょうか。
    左に壁があり右にはないなど、当方のセッティング環境に問題があるのは確かなことなのです。

    byflyingnote at2018-03-21 18:42

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