ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

マイルーム

メインシステム
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持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
スピーカー:    PSD T4 Limited Special-ネットワークレス・マルチアンプ駆動 調音パネル:    Escart Ventoスクエア パワーアンプ:   金田式DCアンプ…
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日記

CENYA邸へ潜入

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2018年01月30日

CENYAさんのお宅に潜入しました。

最近、何かと縁が多い川の対岸方面。直線距離は意外に近いのですが、電車で行くとけっこうせわしなく乗り換えをしなければならないというのは、東京の交通網はお江戸の昔から街道が放射状に発達し、川を渡る橋はあまり架けられていなかった名残でしょうか。

さて、駅で待ち合わせして、近くのラーメン屋さんに案内していただきました。鳥ベースのあっさりした清湯スープ系は私の好み。さすが歴史ある旧街道沿いの郊外地だからということでしょうか。(しまった。写真を撮り忘れた!)

CENYAさんは、実は、単身生活。本宅は横浜方面ということでいわば近距離単身赴任。考えようによっては、独立したオーディオ専用部屋を家とは別に借りているとも取れなくもないわけで思う存分にオーディオに没頭できる好環境。ご家族と離れての単身赴任生活というのも気の持ちようによってはとても前向きにとらえることができるということでしょうか。ちょっぴりうらやましい気さえしてきます。

リビング兼用の部屋ですが、そういう意味ではやり放題(笑)。スピーカーはかなり部屋の中ほどにセッティングされていて、ルームチューニングにもかなり力が入っていて天井にはびっしりとロックウール製の吸音タイル板が貼ってあって、生活空間としてはかなりデッドな仕上がりになっています。壁もこういう吸音タイル板と合板パネルがいたるところに設置されてあって、吸音と反射を互い違いにする「石井式」風のちょっと深閑とした音のたたずまいがあります。



さっそくお聴かせいただくと、とても清澄でクリーンな音。清潔感が漂うサウンドで、音や響きの粒子が細かくて軽やか。陰イオンで満たされた清浄感あふれる空気感。そのサウンドは、音場がスピーカーの奥深く展開し、横幅よりも奥行きと高さがよく出る本格的な「音場派」です。



ハンドルネームにされているスピーカーがやはり否が応でも目に入ります。フィンランド製の小型2wayスピーカーはフィンランドパーチの積層模様がとても美しく小粋。小型スピーカー好きの私はすぐに魅了されてしまいます。ユニットはノルウェー製で、私も憧れたドイツ製ハイエンドコンパクトのブリロンにも採用されたメーカーで、OEM専業のためあまり名は知られていませんがWAのWATT3の中域ユニットにも採用されている名門ユニットメーカー。

ソフトによっては、部屋中に音が回り頭の上を音がぐるぐるとワールして、ちょっとしたサラウンド感覚さえ味わえるのは、小型スピーカーならではの魅力でしょう。



CENYAさんは、大変な改造派で、中味を弄っていない機器はないと言ってよいほど。NASやパイオニアのネットワークプレーヤも不要な基板は外したり、銅板・箔で電磁波対策などイジりまくり。何でも自分で改造・強化してしまう強者。特にスピーカーのスタンドは、いかにもよい音がしそうですし北欧風でスタイリッシュ。かっこいい。

現在取り組んでおられるのは、スピーカーのネットワークの改造。これにはAVアンプの多チャンネルを活かしたBTL&バイアンプからチャンネルデバイダーを自作してマルチチャンネルドライブも視野に入れているそうです。

オリジナルのネットワークを土台に、改造されたネットワークはかなり独特の構成になっているようです。オリジナルは3次フィルター(18db/oct)でクロスは4KHzですが、現状はツィターが2次(12db/oct)で-3dbが7KHz辺りとかなり高いfcで、一方でウーファーのほうはフルレンジとして機能しているようです。ウーファーユニットの特性図を見るとあまり帯域の広いユニットではないようで、しかも、ユニットに対し並列に残されたコイルなどがインピーダンスを下げていることもあって、中低域がかなり淡泊な音になっているようです。オリジナルの音との比較はわからないのですが、ここらあたりで小音量向きの独特のミントスパイスの清涼感になっているのではないかと感じます。

ネットワークを改造してもユニットのつながりや位相の違和感は全く感じられないし、音像定位も正確で安定しているのがむしろ不思議なくらいでしたが、スピーカーに近づくと音像・音場がストンと足下にまで落ちてしまい、まるで足元のサブウーファーから聞こえるようになる現象がありました。軽い交差法的な内振りになっていますが、それでもここまで顕著な現象は初めてです。これはちょっと謎です。

一方、そのサブウーファーが、とても効果的なことにちょっとびっくり。



サブウーファーは、聴感上、ほとんど低域増強には効いていないのですが、これをオンオフすると中高域の弦のアンサンブルの解像度や立体感に違いが出るのです。オフにすると、中高域が少し痩せて平板に感じるようになり、再びオンにするとぐっとリアルな質感に戻ります。サブウーファーあるいは超低域というのは、部屋の定在波をぐっと制動してくれて、ルームアコースティックの暴れのようなものを抑えてくれるような力があるように感じました。CENYAさんによると、サブウーファーが格段に良くなったのは、自作のウェルフロートもどきのサスペンション式ベースボードを導入してからなのだそうです。

面白かったのは、ツィターユニットの交換。

CENYAさんはオリジナルのソフトドームに少し不満を覚えて、アルミのハードドームにユニットを交換されたそうです。それをこの場で元のオリジナルに戻してみて比較するという実験です。聴いてみると明らかにアルミ・ハードドームが好い。音の分解能、立ち上がりが明瞭で芯もしっかりします。ソフトドーム派(?)の私としてはちょっと複雑な気分ですが、良いものは良い(笑)、交換は正解ですと言わざるを得ませんでした。

ちょっとばかり「へぇぇ~?」だったのは、コントロールアプリによる音の違い。

普段はKinskyをお使いなのですが、メーカー製アプリの方が何だか音がよいような気がするんです…と、やおら、アプリを変更。これを聴いてみると驚くことに確かに音がすっきりして明らかに情報量が増えたという実感があります。やはり、ネットワークプレーヤーの通信タスクか何かの違いなのでしょうか。こういうことがネットオーディオ(PCオーディオ)の不可解なところとしてまだまだあるようです。



この他、電源回りなどいろいろとアイデア満載の対策をされていて、興味は尽きず、とても楽しいオフ会でした。

CENYAさん、ありがとうございました。

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  1. ベルウッドさん、

    工夫がたっぷりあって楽しそうなお宅ですね。
    これだけ自作にあふれていると穴をつぶしてゆくのも大変そうですが、オーディオするのが楽しくて仕方がない様子がよくわかります。

    サブウーファーの効果の件は、SW嫌いのベルウッドさんが褒める様子が印象的でした。加えて、自分もスピーカースタンドに設置されたバベルの塔?みたいなものに目が惹かれました。

    byヒジヤン at2018-01-30 19:56

  2. ベルウッドさん、こんばんは。

    先日は川を越えて越谷までお越し頂きありがとうございました。

    訪問記をドキドキしながら読まさせて頂きましたが、
    私以上に正確に把握しておられ、ベルウッドさんの解説に
    1つ1つ相づちを打ってしまいました。
    フィンランドの森閑な森の中で、美しい女性(妖精?)が歌う様な
    イメージで音造りをしている様なところがあるので、
    繊細で清涼感があるサウンドと言う評価はとても嬉しいです。

    私のこだわりとしてはGNDの取り方が独特でして、
    機器間の全ての信号ケーブルについてはシールドを片方浮かしています。
    そして、電源ケーブルのアースも全て浮かしていますので、
    このままだと機器間の電位が揃わないのでまともに音が出ません。
    ココにGNDハブ(HUB)という概念を持ち込みました。
    GNDハブ自体は10kg位の鉄フラットバーでして、
    各機器からのGND線は極太の5.5sqで、このGNDハブに一点接続しています。
    更にGNDハブからはリアルアースを取っています。
    多分、このアプローチによってSN感が高くなっているのだろうと
    自画自賛しています。

    話は変わりますが、
    ベルウッドさんはアンチサブウーファー派、メタルドーム懐疑?派、
    ネットワークレス派、DACの好みは旭化成派(?)、の様ですので
    私のシステムとはある意味対極で、否定的な立場からのオフ会になりました。
    お昼のラーメンの時間はとても優しく雄弁な方だったのですが、
    いざ視聴が始まると無言…。
    一曲目
    無言。
    二曲目
    上向き、下向き、そして無言。。
    三曲目
    体を左右に振り、そして無言。。。
    四曲目
    多分、無言。。。。
    (重い、重すぎる!)
    こんなレベルで儂を呼びつけるでないわ!
    とか、思っていらっしゃるのではなかろうかと
    逃げ出したい気持ちになってきました。
    オフ会出だしはなかなかの緊張感でございました。
    が、
    直ぐに和やかなムードになって、色々と実験をしながら
    あっという間に時間が過ぎました。
    私は測定器を持っていないので全てを自分の聴感で決めており、
    出てくる音に理論的な裏付けが無く自信がなかったのですが、
    違和感は感じられないとの評価を頂いたので、自分の耳に
    少し自信が持てました。

    私にとってとても実りのあるオフ会になりました、ありがとうございました。
    よーし、パッシブ型のチャンデバ製作に挑戦だ!

    byCENYA at2018-01-30 20:48

  3. 横レス失礼します。
    ヒジヤンさん、こんばんは。

    スタンドのバベルの塔は重しです。
    鉄のボルトナットやフランジをモルタルで固めていまして、
    上の円錐で5kg、下の円柱で10kg位あります。
    スピーカー自体が7kgちょっとありますが、
    この重しを置くことによって重心を下げています。
    表面は薄墨汁で着色していまして私なりにCENYAとの
    デザインを合わせてみました。

    このスピーカースタンドは数ある自作品の中で一番の
    お気に入りでございます。

    byCENYA at2018-01-30 20:58

  4. ベルウッドさん こんばんは。

    部屋の写真を拝見し、ドキッとしました。拙宅と似ている。。いえ、スピーカーの後ろ壁の黒い物をSPと見間違えたんです(笑
    CENYAさんは「森閑な森の中の妖精の歌」という狙いを持ったオーディオに取り組まれているとのことですが、私のは出てきた音の質を上げるという海図のないもの、何処へ行きつくのか当人にもわからない(汗: 取り組み姿勢と質で全然ダメです。
    先日MFさんに聴かせていただいたバッテリー駆動のミニPCでトラポは上がりとし、音楽を楽しむことにシフトしたいと思います。

    byそねさん at2018-01-30 22:19

  5. ヒジヤンさん

    SWに感心してしまったのは、バズケロさんのハーベス部屋以来ですね。

    メインが小型2wayなので低域増強で無理をしがちですが、SWはその存在感をほとんど感じさせません。それでいて、パッヘルベルのカノンを聴くとオンオフの効果がはっきりと感じるのが不思議でした。弦のアンサンブルの響きがほぐれてしかもその厚みのようなものが改善するのです。

    最近のこのコミュでのどなたかの紹介にもありますが、SWには部屋の定在波を低減するような効果があるのではないでしょうか。

    byベルウッド at2018-01-31 13:35

  6. CENYAさん

    最初に黙り込んでしまうのは、習性なのでご容赦ください(笑)。

    聴く立場からすると、ソフトをひとつかふたつ聴いただけであれこれ決めつけてペラペラしゃべるのは失礼だと思っていて、用意いただいたソフトにじっくりと耳を傾けるようにしています。

    一方で聴いてもらう立場からすると、何も言わず硬い表情でずっと聴かれると「ダメか~」とドキドキ、冷や汗をかいてしまいます。何でもいいからひと言いってよ~っていう気になりますよね(笑)。

    立場が変わると、逆になってしまいますね(汗)。

    byベルウッド at2018-01-31 13:49

  7. そねさん

    >バッテリー駆動のミニPCでトラポは上がり

    おお、そういう展開になりましたか。また、聴きにお伺いさせて下さい。

    byベルウッド at2018-01-31 13:52

  8. ベルウッドさん

    CENYAさん邸はとても独創的なシステムですが、それらを上手くまとめられている様ですね。とても真似できません・・・

    当日はいろんな実験的なことをしながら楽しまれた様子が伝わってきました。

    byKYLYN(キリン) at2018-02-01 07:44

  9. KYLYNさん

    そうなんです。とにかく独創的ですよね。玄関脇の物置スペースにぎっしり工具やら素材やらがいっぱい。思いついたら実行…的になんでも自作したり改造したり。そうするにはある程度の知識や理論が必要ですからとても熱心で勉強家でいらっしゃいます。

    日記本文では省略してしまいましたが、N-70A(ES9016S内蔵)のロックアジャストの切り換え比較試聴というのもやってみました。レベルを上げると精度が上がり輪郭や曲間の消え際などのクォリティが上がるのがわかります。ところが不安定になってブチっと音切れし出すんです。不安定にさせる要素がわかってそれを撃退できれば確実に音はよくなるんですけどねぇ。

    面白いです。

    byベルウッド at2018-02-01 10:06

  10. CENYAさん、デザインもやるんですね。
    バベルの塔は重しなんですね。印象に残るデザインがいけてます。

    サブウーファーの防振台の四隅にあるコの字の鉄板は前後方向にのみ可動するようにするためのガイドですか?発想がよいと思うのですが、接触部のフリクションはどのように処理されているのでしょう。

    面白いです。

    byヒジヤン at2018-02-01 18:06

  11. ヒジヤンさん

    興味を持って頂けて光栄です。
    スタンドの天板には20φ位の穴が30か所ほど開いており、
    スピーカーの底面から発せられる音が下方へと流れる工夫になっていまして、
    このバベルで拡散される、みたいなイメージで円錐形にしました。

    サブウーファーのボードについいては、2016年12月6日の日記に構造図を載せていますので宜しければ参照下さい。

    http://community.phileweb.com/mypage/entry/4561/20161205/53866/

    コの字の金具は御影板を載せるためのブランコの支柱で、若干のバネの作用もあるので見た目には分かりませんが上下のたわみがあります。
    ブランコ構造の物を2つ前後に配している形になっていまして、
    左右のブレは逆台形の吊り方で抑えてあるので前後方向にのみフリーで動きます。
    接触部と言うのは一番下の黒い板との間の摩擦の事でしょうか?
    見た目には接触しているようですが浮いています。
    その他の部分に関しても摩擦感を感じる所は無い構造になっています。

    全てホームセンターで購入できる材料を使って¥2K位ですので、
    高性能なものではありませんが私にとっては十分に機能しています。

    byCENYA at2018-02-01 21:27

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