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ベルリンの壁 (ドイツ音楽三昧 その4)

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2018年07月05日

ベルリン二日目は、朝一番で議事堂を見学しました。



正式にはドイツ連邦議会議事堂で、通称は昔のままReichstag(国会議事堂)と呼ばれています。1894年に完成した帝国議会議事堂は、1933年、火災によって中央部分が焼失。この火災は、権力奪取直後のヒトラー政権によって共産党の放火と決めつけられ、共産党弾圧のきっかけになります。この後、ドイツはヒトラーの全権委任、独裁、戦争へとまっしぐらに突き進んでいくわけですが、戦後、西ドイツは首都をボンに移してしまうのでこの建物はなかばほったらかしになっていました。



ドイツ統一後に修復が始まり、1999年にガラスのドーム状の円屋根が付け加えられて連邦議会議事堂が完成します。このドーム屋根には、らせん状の見学通路がついていて、新たな観光名所になっています。入り口は、外国人観光客、EU各国の修学旅行生で長蛇の列。朝早くだったので時間ぎりぎりに慌てて駆けつけた私たちは、おまけにID(パスポート)を置いてきてしまいましたが、事前にネットで登録予約していたので特別の計らいで入場することができました。



ガラス張りのドームは、真下の議会場の明かり取りにもなっています。内部中心の支柱には可変ミラーがびっしりとはめ込まれて採光の効率を上げるようになっています。

建物は、東西ベルリンの境界だったシュプレー川のほとりにたっていて、すぐそこに壁の東側にあったブランデンブルク門を見下ろすことができます。前日の大聖堂とは対照的に、旧西ベルリン市街がよく一望される素晴らしい眺望が確保されています。西側には、ティーアガルテン(Tiergarten)の広大な緑が広がっています。総面積210haの公園は、ロンドンのハイド・パーク(125ha)やニューヨークのセントラルパーク(335ha)と並ぶ都市中央公園ですが、それが東西分断の境界となりました。



緑のすぐそこにベルリン・フィルハーモニーの黄色い建物が見えます。そのすぐそばにポツダム広場(Potsdamer Platz)やソニーセンターの賑わいが連なっています。20世紀前半はいわばベルリン中心部の繁華街として栄えたポツダム広場ですが、市中心部を寸断するように壁が建設されたために無人の廃墟と化してしまいます。

壁崩壊・撤去後の1990年代に、この地区は大規模な再開発が行われ様相は一変します。いま私たちが見ている風景は、まさに壁崩壊後の世界なのです。地域は大きく四つに分けて開発され、そのひとつがソニーセンターであり、あるいは関西空港を設計したレンゾ・ピアノがマスタープランを手がけたダイムラー・シティだというわけです。



壁に沿って、街並みをたどってみると、なんとなく東西分断の残滓のようなものを感じ取ることができます。歴史的建造物は東側にあって、荘重な雰囲気がありますが、同時にいかにも社会主義国的な大げさな造りの建築やいささか画一的な集合住宅がひしめいているのも旧東側ということになります。



一方で、西側は、そうした文化行政の中心から疎外されていたことがよくわかります。いわば中産階級の住宅地域だったというような雰囲気があって、たいした建造物もあるわけではなく、ツォーの愛称で親しまれるのベルリン動物園駅周辺の賑わいも、郊外住宅地の庶民的な雰囲気です。ベルリン・フィルハーモニーの建物は、いわばそういう壁越しに西側の文化を誇示するような旧西側最大の文化施設でもあったのでしょう。



そういうことが、ようやく2回目のベルリンでわかってきます。議事堂からの眺めはそういうことが頭の中で咀嚼されるよい助けになりました。



さて、当夜は、そのベルリン・フィルハーモニーでのシンフォニーということになります。


(続く)

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