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スフォルツァートのLAN DACを聴いてカルチャーショックを受ける

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2018年08月22日

SFORZATO(スフォルツァート)は、独自のコンストラクションのネットワークプレーヤーを製造・販売するガレージメーカー。その試聴室に、のびーさん、Harubaruさん、MFさんの皆さんに便乗して、小俣社長をお訪ねしました。

その音を聴いて、ちょっとカルチャーショックのような衝撃を受けてしまいました。



試聴室は、オフィス兼作業スペースのかたわらに別室として建てられたオーディオルーム。木造の規格住宅ですが、その16畳のスペースを入れ子のように建築筐体から浮かせた完全防音で、そのために実質的な広さ13畳ほどになっているとか。2階がなく天井を高くとっていて、非常にSN比が高く静かな空間ですが、過度な吸音を控えているのか、クセのない自然な残響感の快適なオーディオ環境となっていました。

試聴のラインアップは、B&W 802D3を、巨大な超弩級モノアンプ2台でドライブするもの。このSNのよいスペースで802D3を鳴らすというのは、それだけでも贅沢でよい音がして当然ですが、あくまでも試聴室ですので、むしろ、上流の機器の実力をさらけ出す非常にシビアな環境だと言えるのではないでしょうか。

さっそく、ベーシックなUPnP接続での音を聴かせていただきました。

正直言って、普通にハイファイな音。

ネットワークプレーヤーは同社の実質的なフラッグシップであるDSP-Velaで、電源は別筐体。クロックは内蔵されておらず、別売のマスタークロックから供給しますので本体はコンパクトでスマートな外観ですが、3筐体でワンセットという巨大なプレーヤーです。サーバーは、fidata HFAS1-X、オリオスペック製のオーディオ専用PCでコントロールします。これらは日本テレガードナー M12 GOLD SWITCH経由でLANにつながれています。

もちろんよく音が分離・分解する高精細なハイレゾの高音質ですが、普通にハイエンドオーディオ。印象としては平凡なもの。そのことは、USB接続としてDSP-VelaをUSB-DACとして聴いても、違いはありますが基本的には変わりません。

ところが…

最新のバージョンアップで可能になったという「LAN-DAC」接続で聴いて愕然としました。

がぜん鮮度が上がりステージが広がり空間が大きくなりました。しばしば比較用にかけられた、11.6DSDの「胡桃割り人形」組曲の「行進曲」での、吊りシンバルの音のスピード感が一変。それまでややベチャッと鳴っていたものがバッシッと立ち上がり・立ち下がりがくっきりとして鮮烈。「金平糖の踊り」でも、弦のピッツィカートががぜん深みを増しました。

スイッチングハブを経由せずダイレクトにLANケーブルで接続することも比較してみましたがその鮮烈な鮮度の高さは変わらず、やや、こちらのほうがSNがよくなった印象がありました。LANケーブルを2本接続して、音楽信号をプッシュしてサーバーからDACに押し出すという方法も比較。この辺りは、私は不勉強でその詳細がよくわかりませんので不正確かもしれませんが、DSP-Velaのコンピューター機能をカットし、オーディオ専用とはいえ特段プロセスカットもしていないごく普通のPCだけでよくぞこの音がというほどの素晴らしいサウンドで、ちょっとカルチャーショックのようなものを感じてしまいました。

これは、単純にUSBはやっぱりダメだとか、LANにするとよいとかということではないようです。

DSP-VelaをUSB-DACならぬ「LAN DAC」として使えるように新たに追加された「Diretta(ディレッタ)」という機能/モード。その正体は、オーディオに特化した通信プロトコルとのこと。このプロトコルが音質の格段の向上の秘密のようです。

この日は、MFさんの最新バージョンのPCオーディオも持ち込んで、いろいろと比較する予定でした。けれども持参セットというハンディもあって万全の再生とは言えず、厳密な比較ができなかったのは残念でした。特に、DSDはデーター伝送のセッティングがなかなかうまくいきません。

実はこの日、大本のネットワークに不具合が発生し、その原因を突き止めて復旧するまでにずいぶんと時間がかかってしまい、そのことで時間が押してしまいました。いろいろ接続やセッティングを変える比較は時間切れということになってしまったのです。



DSP-Velaというネットワークプレーヤーは、実装面でもこだわりのプレーヤーで、電源は別筐体。外見はとてもスマートですが、アナログ、デジタル、DAC部、それぞれを左右独立電源として合計7個のトランスを搭載し総容量は450VAを超える大容量という、ヤマタノオロチのようなバケモノ。クロックもあえて内蔵しておらず外部マスタークロックを別途セットで購入しなければ作動しません。本体(電源込み)で約150万円、別売クロックが超高精度OCXO発信器を搭載したクロックが約100万円。ざっと250万円のシステムをDACに特化して使用するというのはぜいたくな限りです。

オリオスペック製のオーディオ専用PCによるLAN-DACとしてのDSP-Vela。これに対してMFさんのPCを上流とするUSB-DACとしてのDSP-Velaと、とのガチンコを聴いてみたかったのですが、残念ながらそれはかないませんでした。LAN-DACのサウンドが衝撃的で、PCオーディオのポテンシャルのとてつもない大きさを感じさせてくれただけにちょっと心残りでした。

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  1. ベルウッドさん こんにちは。

    アコースティックラボ「蔵前ヴィレッジ」のデモに参加されたのですね。レビューありがとうございます。ミニPCとの比較残念でした。

    公式サイトによると高い順にDSP-Vela 150万~、DSP-Dorado 80万~、DSP-Pavo 37万~というラインナップ。

    VelaとDoradoは電源別体、本体価格に込み。Pavoは電源内蔵。ベルウッドさんの記事にあるとおり Velaはクロックが別売り。15万から100万の間で選択制。DoradoとPavoもクロックは別体ですが付属しており本体価格に込みのようでした。

    MERGINGのNADACなど既存のLAN DACも話題性のおかげで引き合いが増えるのでしょうか。他社動向が気になります。

    byhigh speed at2018-08-22 14:15

  2. high speedさん

    アコースティックラボ「蔵前ヴィレッジ」というのはよく存じません。

    今回はPhilewebのコミュの皆さんとスフォルツァートの小俣社長のところに直接お訪ねしました。全くプライベートな訪問です。いろいろ裏話めいたことや、苦労話、今後の展望などのお話しも聞けましたが、私にはよく知らないことが多く未消化でした。

    ネットワークオーディオに求めるものはユーザーによって様々です。音のよさだけでなく、インターネットを通じたコンテンツサービスへの対応なと利便性重視の考え方もあります。LAN-DACに使われつのは広く共存性のあるオーディオIPということなので魅力的です。

    しかし、そういう多様なニーズから見ればあくまでも切り換え機能のひとつに過ぎません。各種のプレーヤーソフトへの適合対応もあるでしょう。果たしてLAN-DACが一般ユーザーに普及浸透する起爆剤ということになるのかどうか。私にはわかりません。

    byベルウッド at2018-08-22 16:24

  3. 失礼しました。写真がPhileWebニュースの記事と同じだったものですからてっきり同じ場所なのかと勘違いしてしまいました。

    https://www.phileweb.com/news/audio/201807/19/19990.html

    Direttaや(NADACで使われている)Ravenna以外にもAudio-over-IPがないか気になって調べてみたところ、DanteやCobraNetといったプロトコルがその筋では知られているようです。この記事を読む方の参考になれば幸いです。


    ソース:
    https://download.yamaha.com/files/tcm:39-322557

    byhigh speed at2018-08-22 19:32

  4. ベルウッドさん、こんばんは。

    先日はお疲れさまでした。
    はい、ノーマルOSであの出音にはカルチャーショックでしたね(笑)
    ノーマルOS+JRiver+USB接続ではまずありえない鮮度で驚きました。
    持ち込んだミニPC単体でDirettaはちょっとパワー不足で不発でした。
    LANでの送り出しは、確実にマルチコアのハイパワーCPUが優位と思います。
    ミニPCは完全に受け側のレンダラー+USB接続に優位に働く事も確認出来ました。

    うーん、USB接続でも比較したかったですね(笑)

    それにしてもDirettaは、PCオーディオの革命的進化と言っても間違い無い音質だと思いました。
    でもあのPC+fidataで100万以上ですからね・・・(苦笑)
    Direttaのプロトコルについて説明をお聞き出来た事は大きな収穫でした。

    byMF at2018-08-23 00:32

  5. ベルウッドさん

    先日はお疲れ様でした。デモは非常に多岐に亘りましたね。ベルウッドさんとはポイントが少しズレますが、私は以下の諸点が印象に残りました。

    ①LAN-DACは素晴らしい
    DSP-Velaをネットワークプレーヤーとして使用するより、DAC単体とした際に大きく音質が向上。これはDirettaが効いているのか別途レンダラーPC を入れたことが良かったのか理由は不明ですが、眼を見張る変化がありました。

    ②レンダラーPCとLAN-DACの接続は直結が良い
    M12経由も良かったが直結は更に良い。並みのハブでは差はもっと大きかったと思います。

    ③音源は外部ストレージが良い
    レンダラーPCの内蔵SSDとfidataでは、M12経由のfidataが大きく上回る。これは内蔵SSDの接続が全く音質的配慮がなされていなかったため結論づけるのは早計かもしれません。

    ④J-CAT Femto カードは素晴らしい
    オンボードのLAN端子との音質差は明白。これは多少出費しても価値のある差ですね。

    byのびー at2018-08-23 00:54

  6. ベルウッドさん、おはようございます。

    日記を書いていただいてありがとうございます。
    小俣さんの試聴室は、それほど広くはなかったですが、完全防音で天井も3.5m程あり、高SNで音響も良かったです。

    実際スピーカーまでの距離は3mくらいでしたので、広角レンズで撮りますとお部屋もずいぶん広く見えますね。(^^;)

    皆さんが言われていますように、Diretta∔Vela+100万円のクロックの音は良かったですね。オリオスペックのRitmo PC+fidata+M12(2台)も入れますとお値段は400万円にもなりますので、簡単にはこの構成を導入できないですが。(^^;)

    MFさんのPCは電源を入れっぱなしでトランクに入れていたためか、ちょと不調のようでしたが、次回(があるかどうかはわかりませんが)USB接続でトライできると良いかと思いました。

    いろんなファイル再生の方法があるのがわかって楽しかったです。

    byHarubaru at2018-08-23 09:14

  7. high speedさん

    当日は写真を撮らなかったので、スフォルツァートのHPなどから拝借しました。そのことをあらかじめお断りすべきでしたね。こちらこそ申し訳ありません。部屋の写真は、私たちが訪ねた試聴室であることは間違いありません。

    Philewebには、逆木一氏の記事が掲載されています。こちらがなかなか詳しくDirettaのことをわかりやすく解説してくれていました。
    ↓https://www.phileweb.com/review/article/201807/27/3124.html

    byベルウッド at2018-08-23 09:28

  8. MFさん

    ちゃんと比較できなかったのが残念ですね。時間が無くなってしまったということもありますが、LAN接続という伏兵が現れて比較を難しくしてしまったような気がします。高額システムだけに、クォリティの立ち位置のようなものを確かめたかった気持ちが残りました。

    byベルウッド at2018-08-23 09:33

  9. のびーさん

    ①価格はともかく汎用OSによるごく普通のPCであれだけの音が出ることに驚きました。以前、あのオーディオPCを某ショップの東京出張で聴いてがっかりしたことがありましたから。

    ②M12の効用は私にはよくわかりません。少なくともあの値段と大げさな図体からすればCPには疑問です。特にあのハンドリングのしにくさは嫌ですね。接続される側の機器が壊れてしまいそうです(笑)。今回も、かえってバイパスした直結の方がよい音のような気がしました。


    ③明らかに外付の音がよかったですね。これはちょっと意外でした。内蔵より外付のネットワークストレージをサーバーとしたほうがよい音というのはとても気になります。直結が有利というのはアナログの常識ですが、デジタルはそうはいかないようです。


    ④そういう比較があったのかどうも記憶がありません(汗)。ちょっと最後はドタバタで私にはちょっと頭が追いつきませんでした(大汗)。

    byベルウッド at2018-08-23 09:48

  10. ベルウッドさん、おはようございます。
    お久しぶりです。

    私も2016年10月に、スフォルツァートにお邪魔する機会がありました。
    (https://www.phileweb.com/news/audio/201610/04/17866.html)

    あの部屋は、S/Nが良く、少しの変化も感じ取れる音響機器の開発に適した部屋という印象でした。
    2Fはアパートとして貸し出しているとのことで、外部だけでなく家の内部に対しても、防音がきちんと成されているとの事でした。

    あの時はVelaはまだ開発中で、製品になる前の音を聴かせて頂き、 DSP-01とも比較しましたが、既に良い音を出していたのを覚えています。

    小俣さんは物腰も柔らかく、色々とお話もしてくれました。
    持っていらっしゃる技術力も非常に高い方でした。
    心を動かされる製品でしたが、私の懐事情とは相容れないところがあり(笑)、導入は断念しました。

    最新仕様のLAN-DAC、聞いてみたいですね。
    Direttaや、Bulk Pet (https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1107075.html)など、プロトコルで音が変わるということで、興味深いところです。

    byYokkun at2018-08-23 09:58

  11. Harubaruさん

    あの部屋は音がよかったですね。

    遮音防音ということではほぼ完璧ですし、特性もフラットで響きもリビング空間として自然です。石井伸一郎氏は、部屋の大きさよりも縦横高比率、特に高さが大事だと強調しています(「天高く音肥ゆる」)。石井氏が、理想比率の部屋と例示したW4.2m/L5m/H3.5mのプロポーションとほぼ一致しているのではないでしょうか。機器や資材が無造作にたくさん置いてあって、リスニングルームとしては突っ込みどころ満載(笑)でしたが、あの位の広さがひとつの理想のような気がします。

    訪問前、時間調整のためにお茶していました。その間、炎天下の駐車場に電源入れっぱなしで置き去りにしたせいのようです。エンジンかけっぱなしでクーラーも入れていたのですが、かなり影響があったようです。

    室温の上昇(=機器の温度上昇)は、音には確実に不利です。我が家も連日の猛暑で明らかに音がへたっています。今年は特にひどいです。音楽鑑賞は夏休み中です(笑)。

    byベルウッド at2018-08-23 10:13

  12. Yokkunさん

    あのお部屋は、《浮床構造》になっているとのことでした。部屋が箱になっていて入れ子になっているので、建物と完全に振動が切り離されているのですね。地下鉄の車庫に隣接している上野学園・石橋メモリアルホールや、やはり地下鉄路線間近に建つ銀座・ヤマハホールがこの構造です。他の部屋にはまったく振動が伝わらないようです。それだけに過度な吸音を控えられるので、響きが自然でした。

    プロトコールで音がよくなるというのは、これまた、目からウロコでしたが、音質向上の主張が百花繚乱なのはよいことですが、だからといって種々の規格が乱立するのはユーザーにとっては必ずしもうれしいことではありません。

    DACは各社から新製品が相次ぎますが、ファイルオーディオ再生のためのディジタルトランスポートはほとんど製品化されていません。スフォルツァートもあくまでもネットワークプレーヤーなわけです。そこまでにかなりのコストがかかっているわけですが、それをDAC機能だけにして、さらに高価なオーディオ専用PCとネットワークオーディオストレージが必要なわけで相当な敷居の高さです。もっとシンプルな構成でで高音質かつ使いやすいファイルプレーヤーが欲しいですね。

    byベルウッド at2018-08-24 11:29

  13. ベルウッドさん、おはようございます。

    LAN-DACという方式を初めて知りました。
    新しい伝送方式により、音質を格段にアップすることができたという事だと理解したのですが、喜ばしい事だと思いながら悩ましくもあります。
    現時点では100万円オーバーの機器を買わないとその恩恵にあずかれない、ハイエンダーだけの特権という事になりますよね?
    技術がミドルレンジにまで降りてくるのを待ちわびます。

    ま、その前にそれ以外のところをちゃんとしなさいよ!
    と言われそうなので、基礎体力アップに励みます!

    byCENYA at2018-08-25 09:53

  14. CENYAさん

    この新プロトコルによるイーサネットでの伝送が、今や標準となったUSB と比較してどうなのかという比較ができなかったのは残念です。

    ただ、スフォルツァートは単体としても大変な物量をつぎ込んだ素晴らしいDACだということがわかります。

    実は、スピーカーの焦点はきちんと合わせてあるとは思えませんでした。私は右寄りのリスポジで聴いていて、最初はセンターボーカルがずれてしまい音場や定位感は度外視して聴いてました。ところがLAN-DACにして、レファレンスレコーディングのマルコム・アーノルドを再生すると素晴らしい立体音場が前面いっぱいに広がりびっくり。ダイアナ・クラールなどのような録音は相変わらずセンターはずれて定位は崩れたままですが、位相が管理されたワンポイント的な優秀録音は問題なく再生してしまう。そのことも大発見でした。

    逆に言えば、セッティング次第でハイエンド機器と同等の、あるいはそれ以上のクォリティにもなれるとも言えますよね。

    それにしてもDACのクォリティは相当に大事だと思いました。

    byベルウッド at2018-08-27 07:45

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