ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

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メインシステム
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持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
スピーカー:    PSD T4 Limited Special-ネットワークレス・マルチアンプ駆動 調音パネル:    Escart Ventoスクエア パワーアンプ:   金田式DCアンプ…
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TOKYO AUDIO BASE 2019

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2019年01月27日

『オーディオで音楽を愉しむ オトナの秘密基地』とい触れ込みで誰もが楽しむオーディオショー、TOKYO AUDIO BASE 2019(東京オーディオベース 2019)に行ってきました。

TIAS(東京インターナショナルオーディオショウ)などとは対照的に、こちらはスモールビジネス感覚満載のオーディオショー。8ブース、出店は国内外から16ブランドと、いささかこじんまりとしていますが、なかなか密度が高く興味深い展示やイベントが並んでいます。雑誌で名の知られた評論家がブースを渡り歩くというのとはひと味違った、オーナー開発者の率直なお話しぶりと、その手作り感やこだわりがあってとても楽しめました。

確かに日本の大手ブランドは元気がないかもしれませんが、どっこい、今のオーディオの愉しさを牽引しているのは、個人事業に近いようなこうしたスモールブランドなのかもしれません。会場に押しかけたファンも、気のせいか若い世代が多く見受けられました。

限られた時間でしたので、すべてを見尽くしたわけではありませんが、簡単に印象などをご紹介したいと思います。





アリオンアンプの出水電器は、スピーカーキャビネットのWOODWIL、出川式電源のA&Rとの共同出店。いずれも個人店舗のブランドです。私にもおなじみということもあって、とても面白かった。

WOODWILLは、MGES(Mechanical Ground Earth of Speaker)コンプリート仕様のスピーカーシステムを出展。MGESとは、スピーカーのユニットをエンクロージャーから独立させてベースにアースさせるという機構。その低域のタイトのクリアなこと、音程が実に明快であることが印象的。以前、茅野のご自宅で聴かせていただいた五嶋みどりのバッハ「無伴奏ソナタ第2番」の「グラーヴ」が印象的。あの時は木質の響きが印象的でいかにも音楽愛好家向きというものでした。ところが、今回は色彩感とともに質感がリアル。続いて鈴木秀美のピリオド楽器でのバッハ「無伴奏チェロ・パルティータ第1番」でも、ガット弦の質感がよく出ていて、オーディオ愛好家をもうならせるハイレベルな再生音で、従来の美音志向から格段に進化しています。

A&Rは、主に生録音源を再生。再生装置のアンプやスピーカーの励磁電源はもちろん、録音時のマイク電源からデジタルレコーダーまで全て出川式電源というもので、そのリアルさには目を瞠ります。最低域の描写力が素晴らしく、ウッドベースとベーシストの足踏み、バスドラの音像定位がクリアに分離。バスドラの音がちょっと変だなと思ったら、実は、カホンの音だそうだ。録音会場が狭いためバスドラが使えずカホンを使ったとのこと。

出水電器の島元社長のスピーチは、自信たっぷり。A10はそれにも増して自信たっぷりに鳴っていました。ただ、ちょっと音量が大きすぎました(笑)。それはともかく、その浸透力は抜群で、鳴り出した途端に場の雰囲気が一変します。その高SNと微少なニュアンスの描出力も特筆もので、ムターの「ツィゴイネルワイゼン」の中間部で弱音器をつけて演奏するところの繊細な表情と余韻に思わず生唾を飲み込みました。弱音器は単に音を小さくするのではなく、倍音豊かでハスキーな音色に変えるもの…そういうムターのニュアンスあふれた演奏が凄いのです。

最後の、最新特注ブレーカーと汎用ブレーカーとの切り換え比較にはぶっ飛びました。特注ブレーカーは、単にクリーンな音というだけではなく南米のハープ"アルパ"の高域とその余韻がすっと青天井で伸びていくのには思わず天を仰いでしまいました。





カジハララボのブースは、終始満員で大人気のようでしたが、個人的には正直言ってあまり感心しませんでした。

MUTECHのカートリッジ、IKEDAのトーンアームという匠の技による逸品を、FOCALのスピーカーで鳴らしていたのですが、昔ながらのアナログの甘くて緩い音がしていました。ウーファーのコーンが盛大に揺れるのを見て思わず引いてしまいました。




その直後に入ったブースでは、TECHNICAL BRAINの最新プリメインのTBC Zeroをデモ中。そこで、あえて反りのあるレコードを再生しましょうというデモの真っ最中。こんなに反りのあるレコードでも、スピーカーのコーンが揺れないでしょう…という説明には、直前が直前だっただけに思わず大苦笑してしまいます。

こちらは、DYNAUDIOと光城精工の共同出店でしたが、機器類は共用してもそれぞれの連携が薄く印象が散漫。後でもう一度立ち寄ったのですが、たまたまどちらもTECHNICAL BRAINのプレゼンの時間だったのか、残念ながらその他の2ブランドのお話しは聞けませんでした。





オーディオデザインのブースでは、新製品のフォノアンプDCEQ-1000を中心にアナログ再生のデモ。パワーアンプは定評のあるDCPW-2000。プレーヤーは、YAMAHA GT-2000、スピーカーは、DYNAUDIOのConfidence C-4というラインアップ。

カートリッジは、その前の時間枠の企画ででMM/MC8種の聴き較べをやっていて、その結果、一番人気となったフェーズメーションのPP-3000を使用。これが素晴らしいサウンドでした。ひとりのお客さんが持ち込んだ、さだまさしや「ケルンコンサート」のアナログディスクが現代的サウンドでなおかつ蠱惑的なほどの上質さで鳴るのです。C-4が、本家のブースのスピーカーよりもぐっと魅力的に鳴っていてはるかに存在感があるのです。



それにしても、DCEQ-1000が素晴らしい。さすがMJ(無線と実験)誌の2018年テクノロジーオブ・ザ・イヤー大賞(全カテゴリーで一位)を受賞しただけのことはあると感じ入りました。最新現代アンプにふさわしい力作の回路設計で、MMでは2段補正型で2段目の反転回路でバランスのRIAA出力を得る。そして、電子容量制御で負荷容量の選択を、モニター表示のの周波数特性を見ながら連続可変で選択するというもの。MCの方は、それに較べると負荷抵抗も10/100Ωといささかあっさりしていますが、こちらもRCA入力からバランスRIAA出力が可能となっています。何よりもとにかくオールバランス伝送のその出音が素晴らしいのです。



全体を通してみて、もうひとつ印象的だったのは、各ブースともにアナログ再生が主役だったことです。特にオーディオデザインのDCEQ-1000は、新製品でありMJの大賞受賞直後というのも象徴的。CDのみの再生だった出水電器のブースにも、実は、WOODWILLの最新の糸ドライブプレーヤーがでんと構えていて、おそらくどこかの時間帯ではデモも行われていたのでしょう。アナログルネッサンスは、いまや、本格的。これも、日本でそれを支えているのは、大手ブランドではなくて、こういうスモールビジネスとコアなファンなのだと実感しました。

さすが、『オトナの秘密基地』…でした。


この日の戦利品。ステレオサウンド版SACD。

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  1. ベルウッドさん、こんばんは。

    実は私も土曜午前だけですが、覗いてみました。
    オーディオデザインは日本のガレージメーカーの中でも注目株ですね。
    5年くらい前、DCリニア電源購入のため直接会社を訪ねたとき、大藤社長が丁寧に対応してくれ、試聴室で今回と同じDYNAUDIOを当時の自社製品で鳴らしてくれ、1時間くらい雑談したことがあります。
    当時はそれほど知られたメーカーではないながらアッパレと感心しました。

    短時間ながらAUDIO BASEに参加してみて、このような燻し銀ガレージメーカーが頑張ってオーディオ界の活性化に一役買ってくれると確信が持てるひと時でした。

    byvanilla at2019-01-28 23:45

  2. vanillaさん こんにちは

    行かれましたか。

    オーディオデザインの大藤氏の著書については、以前、日記で紹介したことがあります。

    http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20171003/57179/

    また、そのアンプはご近所のキタさんがパワーアンプを所有されてちょい聴きしたことはあるのですが、本格的に試聴するのは今回が初めてでしたが感服しました。海外のバカ高いハイエンドに較べると値付けもリーゾナブルです。

    日本のガレージメーカーは頑張っていますね。

    byベルウッド at2019-01-29 10:58

  3. ベルウッドさんこんばんは。

    オーディオデザインのアンプは以前キタサンさんが愛用してましたね。
    モニターオーディオPL-100を明朗に鳴らしておりました。

    瞬発力があるのでJAZZにはもってこいですね。
    フォノイコが評判が良いのも納得です。

    byニッキー at2019-01-29 19:46

  4. ニッキーさん

    瞬発力というのはどういう定義で仰っているのかわかりませんが、オーディオデザインのパワーアンプの過渡応答特性は図抜けていて、その結果、歪みが無く透明で色付けのない音という印象です。こういうアンプは存外、古いジャズ録音では物足りないと感じさせてしまいます。うまく味わいや雰囲気を出せる真空管とかクォードの小粋なアンプのほうが楽しめるということではないでしょうか。

    https://audiodesign.co.jp/column/power/Col-Power8.htm


    オーディオデザインのデモで気になったのは、エクストンの最新アナログLP(小林研一郎指揮ロンドンフィル「展覧会の絵」)が実につまらない再生だったことです。プレスや盤質の問題なのかスクラッチノイズも目立ちました。こういう録音(DSD録音)を何もアナログにしなくともよいのにと思い、今のアナログブームのいささかミーハー的なところとか便乗ビジネスの底の浅さを感じてしまいました。

    byベルウッド at2019-01-30 09:40

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