ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

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持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
スピーカー:    PSD T4 Limited Special-ネットワークレス・マルチアンプ駆動 調音パネル:    Escart Ventoスクエア パワーアンプ:   金田式DCアンプ…
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日記

部屋よりアンプ (にら邸訪問記)

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2019年03月21日

先週の土曜日、にらさんのお宅を訪問してきたことは、すでに同行いただいたいたちょうさんが日記で詳細にレポートされています。

例によって、飲んだくれ、食い倒れの感想戦つき\(^o^)/

ご近所の飲み放題のお店で時間延長オプションも目一杯つけての、感想戦…というより完食戦。にらさんといたちょうさんは、永遠のライバルのごとくハイボールのお代わり合戦でつばぜり合い。私は、手勺で群馬の地酒をちびりちびり…。これではお二人に遅れをとるので、もっとでかい猪口はないのかと聞いたら、ワイングラスでどうぞ、ということに。



いたちょうさんは、スナックのおネエさん(実は同級生?)に未練があるようでしたが、真っ直ぐに駅ビルなかの名店「なかじゅう亭」に向かってそこでラーメンと水餃子をガッツリ。



帰りの電車では二人とも爆睡でしたが、赤羽駅到着寸前、荒川の鉄橋を渡る音に反応。かっちり目を覚ましてちゃんとしっかりとした足取りで駅に降りたところは、まさに、酔漢の職人芸。 …と自画自賛でした(笑)。


さて…

今回の訪問は、にらさんが「部屋のデメリットを力技でねじ伏せた」ということの検証・検聴オフ会。



「力技」とは、アンプのこと。

リスニングルームを作って9年、その部屋のアコースティックに悩んで悩み抜いたにらさんが、ついに開眼。それが、スペクトラルのアンプを旧型の上級機に換えたとたんだと言うのです。スペクトラルらしい音が実現…ということは、逆に言えば、スペクトラルがルームアコースティックを調伏したということ。

よく、オーディオ・システムの優先順位、重要度は何か?という問いかけがなされます。

圧倒的に声が大きいのは「部屋が最も重要で、格段に影響が大きい」という意見でしょう。部屋は重要なだけではなく、決定的で後から変えるとしたら建て直すしかない。だから、オーディオにとっては、変えようのない《運命》みたいなものだという「運命論」まであります。

その「部屋」を別格とすれば、次はスピーカーというのがおおかたの意見。ましてやアンプが部屋をねじ伏せる…だんなんて、そんなことを信じる人は、まず、ほとんど居ないはず。

私も(実は、「アンプ派」ですが)、にらさんのお話しには、「ほんとうかいな?」と半信半疑。アンプ変更直前に訪問しているので、ビフォー/アフターの検聴役としてはふさわしいと自認して、さっそくにらさんに訪問オフ会を申し入れたというわけです。

結果は…

   サンマさんじゃないけど、「え?ホンマやぁ~!」ということに。

お部屋に入ると、リッキー・リー・ジョーンズが小さな音でかかっていました。その瞬間にそう思ったのです。彼女の独特の鼻につまったようなヴォーカルですが音量を絞っていても、音楽的にはとても明瞭なんです。そのことにハッとしました。それが第一印象でした。

以前に較べて明らかに違うのは、音像が前に出てくること。

スタジオ録音のような近いマイクの収録はもちろん、クラシックでも前に出て来るものは気持ちよく前に出ます。あるいは、立ち位置が奥目でも音を前に飛ばすというような立体イメージが鮮明。

リッキー・リー・ジョーンズの「枯葉」を、通常の音量で聴かせていただくと、やはり、弱音でも明瞭に聴けたということの効果が確認できます。前回は、最弱音の長母音が聴き取れなかったのですが、"leaves"とか"to fall"といった単語に込められた情感がとても心に染み入ります。音節末尾の子音や、その直後のブレスに至るまでの喉の震えとか、声帯の緊張の気配が心に迫ってくるのです。

バランスに不自然な強調感がまったくありません。だから、むしろ、地味といってもよいほど。でも、それはとてもナチュラル。だから、聴き疲れのようなことはなく音楽があくまでも楽しい。にらさんはもともと、ことさらに低音がもっと欲しいとか、そういうオーディオ強欲派ではなかったので、こういう自然なバランスに到達されたのでしょう。

低音に求められるのは、決して、ボリューム感と錯覚させるような膨張した遅れのある低音ではないのです。音楽にとって大事なのは、キレのある正確なリズムとワクワクさせるビート、そして、アンサンブルをしっかり支える基音の正確で明瞭な音程です。ダイアナ・クラールを聴くと、その方向性をしっかり保ちつつ、低域が改善されています。

アンプを入れ換えて開眼し、その時にいったん部屋の調音グッズを全部取り外したそうです。これなら、もうこうしたグッズは不要と思ったとのこと。ところが、そこからひとつひとつ再確認して復活していくと、ほとんど以前と同じになったそうです。部屋のチューニングそのものは決して間違ってはいなかったというわけです。

左右の定位もとても安定して明瞭です。奥行きも、ソフトによって様々な音場・空間構成になっていますが、それを忠実に再現しています。うらやましいのは、高さがとてもよく表現できること。やはり天井の高いことが功を奏しています。でも、このことは決して以前は発揮できていなかったのです。むしろ、定在波の足かせだと悩んでおられていたという記憶があります。

やっぱりアンプが大事です。

アンプは単に出力が大きいというのではなく、制動力とかスピードとかいろいろあるのだと思います。アンプがスピーカーをいかに制御するか、さらには、優秀なアンプは、スピーカーを通じて部屋の空気をも制御してしまうのです。



Dynaudio C1は、にらさんが以前使っていた、Special25よりもむしろさらに鳴らしにくいスピーカーだと思います。惚れたスピーカーをうまく鳴らしてくれるアンプを選ぶ、というのももちろんアリだと思いますが、にらさんは明らかにアンプに惚れていて、そのアンプの優れたところをいかに音として実現するかということで、スピーカーを選択し、ケーブルを決めている。そういうアンプ派なんです。逆なんですね。私も同じです。

スピーカーよりアンプです。部屋よりアンプです。



(あまり興奮して機器の写真を撮り忘れましたので、写真はにらさんのページから拝借しております。)

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  1. 今晩は
    お二人から感想とは、なんだか恐縮してます(^_^.)

    あの飲み放題のお店は決して「安かろう」なお店ではなく、料理もきちんとしていてある意味地元の名店です。しかし完全に三人とも元を取ってましたね!そして都内の方をも唸らせるあのラーメン・水餃子も確かなものがありました。

    アンプの成果もお聴き頂いた通りでした。
    結果論になりますが、あとほんのちょっとだった「突破点」のようなものがあり、そこを通過できたら一気に世界が変わった、みたいな感じでしょうか。

    そしてネックと思っていた天井高が今度はメリットに変わる、オーディオって本当にコワイデス、、

    byにら at2019-03-21 19:13

  2. ベルウッドさん、こんばんは。

    先日は、ありがとうございました。

    今回、にらさんの粘り勝ちって感じでしょうか。
    DynaudioとSPECTRALをこよなく愛し、その可能性を信じる。
    9年間ですか、なかかな出来ることじゃないですね。
    浮気性の私には無理そうです。

    byいたちょう at2019-03-21 21:49

  3. にらさん

    あの飲み放題のお店は、確かにちょっとした酒の肴もお料理も美味しいですね。それに、店長も店員の皆さんもとても感じよくて、いかにも地元というにふさわしい楽しいお店です。

    また、呑みに行きたいなぁ\(^o^)/

    byベルウッド at2019-03-22 01:02

  4. いたちょうさん


    「ラクダの背を折った最後の1本のワラ(The straw that broke the camel's back)」みたいなことなのでしょうね。

    それにしても、スペクトラルは何度か聴きましたがああいうウェルバランスかつナチュラルなサウンドで鳴っているのは初めての経験です。たいがいは、世評の高評価を信じて導入したものの途中であきらめて他のアンプに乗り換えてしまうというのが末路のようです。

    やっぱり、物欲ではなく、一途な愛が必要なのですね。

    byベルウッド at2019-03-22 01:09

  5. ベルウッドさん、こんにちは!

    花より団子ですね。
    ニッキーさんは花より男子だったりして。
    まさかね

    今回の現象はスピーカーネットワークに対するアンプのパワーが関係していると思いませんか?
    ネットワーク側が求めるアンプパワーがあるという事。

    byCENYA at2019-03-23 17:32

  6. ベルウッドさんこんばんは。

    いたちょうさんとオーディオと美味しいグルメを堪能して来たのですね。グルメ記事担当がベルウッドさんとは意外でしたが(笑)

    ディナウディオはシングルネットワーク回路ですのでCENYAさんの指摘通りにパワーアンプの駆動力がそのまま音質に影響すると思います。
    ディナウディオの回路は頑なにネットワーク回路に拘りがありそうです。
    下手したらB&Wの805のほうが鳴らしやすいかも?

    byニッキー at2019-03-23 19:14

  7. CENYAさん

    ネットワークが無い方が、アンプがスピーカーと直結するのでよりアンプのコントロールが効くということは確かだと思います。逆に言えば、ネットワークがある方がアンプのクウォリティの良否はむしろ出にくいということではないでしょうか。

    確かにパワーがあった方が良いとよく言われます。けれども同じスピーカーを同じ音圧で鳴らす限りは、本来は同じのはずです。それでもパワーがあった方が良いと言われるのは、電源がそれだけ強力で余裕があるからではないでしょうか。

    例えば、定格最大出力が大きいアンプは、それだけ大きな電源トランスを搭載しています。大きければ鉄損などがそれだけ少なくなり、電源内部抵抗が低くなるということになります。それは音質に確実に有利です。逆に、電源ユニットが同じなら、回路方式の違いによっていくら定格出力を大きくしても効果はないということだと思います。アンプの改造は電源強化がとても効果があるという経験がそのことを裏づけています。

    今回は、よいアンプはスピーカーを通じて部屋の空気をコントロールする力までアップする、ということを感じました。

    byベルウッド at2019-03-24 13:50

  8. ニッキーさん

    《駆動力》ということと《出力》とは厳密には異なります。

    単純に最大出力が大きいアンプは、同じスピーカーからそれだけ大きな音圧まで得られますが、だからといって音質がよくなるというわけではありませんよね。

    「シングルネットワーク回路」という言葉は聞いたことがないのですが、どういう意味でしょうか。

    もし、入力端子がバイワイヤリング対応になっていないという意味でしたら、それは関係ないと思います。それはバイアンプではないと、本来、意味をなさないし、アンプとの相互関係では無関係です。

    あるいは、ネットワークが一次フィルター(6dB/oct)のシンプルな構成になっているという意味でしたら、それはその通りでアンプの特性が出やすいということだと思います。ただし、パワーや駆動力ということとは無関係ではないにしても、どれだけ差が出やすいかどうかということになると疑問です。

    やはり、スピーカーが勝手に暴れないように制御し、逆起電力も吸収してしまうだけの駆動力というのはアンプの回路設計や電源部によるのだと思います。ネットワークが間に入り、しかも、複雑にすれば、アンプからその分だけ切り離されて、共鳴だのインピーダンスの暴れだのスピーカーと部屋の好き勝手になってしまうということかもしれませんね。

    byベルウッド at2019-03-24 14:16

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