ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

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持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
スピーカー:    PSD T4 Limited Special-ネットワークレス・マルチアンプ駆動 調音パネル:    Escart Ventoスクエア パワーアンプ:   金田式DCアンプ…
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日記

大味必淡のスイートサウンド邸 (岡山・秋の音会 前編)

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2019年10月01日

岡山の皆さん恒例の四季の音会。ありがたいことに今年もお誘いいただきました。今回は、久々に横浜のvafanさんもご一緒です。私は、前日、大阪の椀方さんのところにお寄りして、新神戸から新幹線。横浜のvafanさんは、同じ列車に姫路駅で乗られて改札口に降りたところで合流しました。vafanさんは、三連休の前半は山登り。当日未明に帰宅して、早朝のご出立でほとんど寝ていらっしゃらないとか。そんなタフスケジュールをこなしていることをそのお顔からは微塵も感じられず、vafanさんは相変わらずの爽やかな笑顔です。

駅には、helicatsさんがお出迎え。スバルのBRZの後部座席に身をかがめるように乗って、いざ、スイートサウンドさん宅を目指します。

スイートサウンドさん宅の1Fシステムは、昨年と較べて一見すると大きな変更はありません。けれども、やはり、かなり手を入れられていて、いよいよスイートサウンドの熟成期に入ったという観があります。



大きな変更は、スピーカー。

その大きな特徴である正12面体はそのままですので、言われるまではわからなかったのですが、ユニットは全てScanspeakに統一されたとのこと。MIDの入れ替えに伴いその十二面体のキャビネットもやや小ぶりのものに変更されたとか。HIGHもキャビネットを新作されたとのこと。外観はそのままのようでいて内実はずいぶんと進化されています。

さっそく聴かせていただきます。

お?と思ったのは、音像の定位です。昨年まではかなり高い位置に音像があったのですが、今回はリスポジの視線上のやや上辺りに自然に音像が浮かびます。高さが出るのはセッティングが良いことの証しですが、以前はちょっと高すぎた。それがとても自然になりました。

そのサウンドは、まさにスイートサウンド。

大味必淡(たいみひったん)とは、中国の古典にある言葉で、本当においしい食べ物は味が必ず淡白になる、淡白なものこそ真に美味しい食べ物である。濃厚な味は好まれても、長続きはせず次第に飽きられてしまう…そういう意味です。素材の味を活かした料理こそ優れているという日本料理の真髄としてよく耳にする言葉です。

スイートサウンドさんのサウンドはまさにそういうサウンド。まるで、人気の行列のできるお店のパンケーキ。しかも、それはなにも飾り付けないプレーンのパンケーキ。さくっと仕上げて、天然のメープルシロップをかけただけで口に入れると、焼きたての香りが口の中に広がり、それでいて甘すぎない。そういうスイートサウンドは、今年も変わりません。今年は、雑味が無くなって、そういうさくっとした食感にしっとり感も加わって、口に含んでもスムース。濃やかな焼き味の香りや旨味も増して、さらにふわっと載った感じがします。特に、バラード系の女性ボーカルはぞくっと来ます。



これは、木質のお部屋の響きの良さと、砂箱などでしっかりとした制振がされていること、さらにはノイズ対策に磨きがかかったからでしょう。こういうサウンドの源泉は、ラズパイオーディオかと思っていたのですが、後でアナログ再生を聴かせていただくと、やはり同じような音がします。

金田式アンプの持ち味もちょっと違うので、どうやってこういうサウンドに仕上げられているのか、ちょっと謎めいたところがあります。あれこれ詮索してもよくわかりませんが、やはり、特注のチャンネルデバイダーとMID/HIGHのネットワーク以降のスピーカーまでのシステム下流にあるのでしょう。

チャンネルデバイダーとネットワークについては、すべて6dB/octの一次フィルターの緩やかなスロープになっているそうです。「スイートサウンド」に中域の厚み不足のようなひっかかりがあるとするとネットワークのつながりも考えられるので、ここら辺りはhelicatsさんと移動の途中で会話になりました。helicatsさんは、18dB/octの急峻スロープ支持者で、スピーカーはできるだけそのユニットの美味しい所だけを使うべきと仰っていて、6dB/octが原因ではないかとのご意見。6dB/oct信奉者の私としては、かなり分が悪くて首をひねるばかりでした。

さて、スイートサウンドさんの今年の目玉は、アナログ再生の参入です。

DENONのDP900MⅡというプレーヤー。確か2000年前後に発売された中堅機で、もちろん、DENON渾身の磁気マーカー検出方式とクォーツロックを組合せたサーボ方式のダイレクトドライブメカのターンテーブルです。当時はもはやCD全盛の時代ですから、アナログのリバイバルというよりはサバイバルを象徴するような名器でした。DENONもまだまだ元気でした。

カートリッジは、やはり、DENONの超ロングセラーのDL-103です。しかも、シェルに増幅用のFETを搭載した金田式の電流伝送に改造したもの。

聴かせていただくと、ヴァイナルディスクからファイル再生とほとんど区別がつかないような精緻でノイズレスのサウンドを聴かせてくれます。区別がつきにくいくらいに同じサウンドなので一同狐につままれたような顔になってしまいました。

でも、よく聴いていてみると、ちょっとだけダイアナ・クラールのピアノが甘く感じます。ピアノは振動に敏感ですので、私はこういう場合はまず振動を疑ってしまいます。スイートサウンドさんによると、アームベースはキャビネット取り付け部にゴムパッキンが挟み込んであるそうです。せっかくのダイレクトドライブと立派なキャビネットなのにそれは無いでしょうと申し上げたところ、そういうフローティング構造がこの製品のウリでもあったそうです。とはいえ、この音はそこを第一に疑った方がよさそうです。リジッドな取り付けに改造するか、パッキンの劣化を疑ってリニューアルするか、あるいはゴムをやめてセーム革のパッキンにリプレースしてみるとか、いろいろ試してみる価値があると思いました。



いつもながらプログラムは用意周到に準備されたもので、全プログラム再生を終えて、時間もぴったりでした。

ということで、次は、EDさん宅へ向かいます。EDさん宅もアナログの新規導入で大変なことになっていました。

(続く)

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  1. ベルウッドさん 先日は、遠路訪問頂きありがとうございます。

    タイトルの「大味必淡」は、初めて見ました。一体どんな内容だろうと、興味深く拝見しましたが、「大味:おおあじ」ではなく、良い意味なようでほっとしました。

    音像の高さについては、確かに以前よりも低くなりましたが、前は少し高すぎたかもしれませんね。ライブ会場で、最前列から見上げている感じもあり、悪くはなかったですが。・・・

    ラズパイオーディオについては、少しづつ対策することにより、アナログの滑らかさに近づいて来たので、2Fにあったレコードプレーヤを1Fに下し、皆さんに試聴して頂きました。なかなか好評だったようですが、むしろ、アナログの問題がクローズアップしたようです。

    レコードプレーヤについては、ラックスのプレーヤもあるので、じっくり比較してみたいと思います。

    中域の厚み不足については、ボーカル曲などでは気にならないのですが、オーケストラ曲では、さすがに、寂しいですね。
    ウーハーとMID/HIGHを分けているチャンデバと、MID/HIGHのLCネットワークとの整合が悪い感じもあるので、少し変更してみようかとも思っています。

     最近は、オーディオ熱がだいぶ落ち着いて来ましたが、皆さんに聴いて頂くと結構課題があり、まだまだ、遊べそうです。

    byスイートサウンド at2019-10-01 20:20

  2. ベルウッドさん、レコードブームは西の方も盛んになって来ましたね。
    デジタル機器、アナログ機器共に使いこなしてこその赤羽会でしょうか。
    未だに『へっぽこ皿回し』の域を出ない私のレコードも聴いていただきたく思います。

    byニッキー at2019-10-01 20:42

  3. ベルウッドさん、こんばんは。
    先日は、遠方から参加していただき、ありがとうございました。

    スイートサウンドさん宅のシステムは、ずっと聞いていても飽きが来ない不思議な音色ですね。

    長年JBL4343の調教で鍛えたノウハウが、ベースになっているのではないかと思います。

    DP900MⅡは、アームベースのゴムだけでなく、ラックの強度不足もありそうな気がします。

    やはりアナログは、振動との闘いになりますね。

    byED at2019-10-01 23:24

  4. ベルウッドさん、こんばんは。先日は、遠路、お疲れさまでした。
    また、横浜のvafanさんも、遠路、お疲れさまでした。

    EDさん宅、helicatsさん宅でアナログを聞くたびにアナログは良いなあと思うのですが、今回はスイートサウンドさん宅もアナログ!!
    音も一瞬どちらかわからなくなるくらい良かったので、気持ちが揺らいでしまいます。

    CD化されていないレコードもあるので、実家の車庫の屋根裏に置いている(筈)のアナログプレイヤーを探そうかと欲求にかられますが・・・。レコードはどこにあるのだろう???

    スイートサウンドさん宅のラズパイのデジタルは更に磨きがかかり、僕の大好きな女性ボーカルは、とても心地よい音です。

    こちらの状況ですが、もう何年も前から新しいDACの購入を検討しているのですが、なかなか購入には至らず。消費税が上がる前に絶対買うぞと昨年の今頃は心に誓っていたはずなのに、決められませんでした。
    現状、アクセサリーの類で音の変化を楽しんでいます。先月末も、前から欲しかったSPケーブルを注文してしまいました。(まだ、届いてないです。)

    byとり at2019-10-02 01:08

  5. ベルウッドさん,スイートサウンドさん

    チャンデバは選択肢が少なくて難しいですね。
    かと云って資金と手間を使えるメーカーと違って個人でネットワークを構成する難しさはチャンデバの比でないかも??

    悩ましい所ですね。

    byhelicats at2019-10-02 09:27

  6. スイートサウンドさん

    先だってはお世話になりました。ありがとうございました。

    「大味必淡(たいみひったん)」は、その昔、新婚時代を過ごした大分にあった名物の城下かれいを供する料亭「的山荘」が掲げていたモットーです。そこで初めて知りました。「城下かれい」は日出(ひじ)町の城跡の真下の荒磯に真水が湧き出すポイントがあって、そこでしか捕れません。


    >チャンデバと、MID/HIGHのLCネットワークとの整合が悪い感じもある

    私もそういうことを感じました。ユニットもScanspeakに揃えられたので、そこはまた腕の振るいどころですね。楽しみです。

    アナログとデジタルを同システムに同居させて、競わせると、これもまた互いのレベルアップに相乗効果が現れますよね。

    byベルウッド at2019-10-02 09:29

  7. ニッキーさん

    EDさん宅もアナログの新規導入…と書いたので、誤解されたかもしれません。ちょっと表現が不正確だったかもしれません。


    岡山・音会では、いつもアナログ再生のところで大盛り上がりになるのです。いずれも腕っこきのアナログ遣いの方々です。今回は、スイートサウンドさんも2階にあったプレーヤーを1階に持ってきて、しかも電流伝送DL-103のデビューです。岡山はいつもアナログが濃い~ですよ。昨日、今日のお話ではありません。

    byベルウッド at2019-10-02 09:41

  8. EDさん


    スイートサウンドさんのサウンドは、独特の聴き飽きのしないサウンドですね。癒やし系というとBGMサウンドのように取られてしまうかも知れませんので、それとも違う。やっぱり優れた音は淡くて微妙だとしか言いようがありません。

    そういうサウンドに、なぜ、純アナログのDL-103+オール金田式アンプというかなり尖ったラインアップでもそうなるのか、不思議の技です。スピーカーのセッティングなのでしょうね。


    なるほどラックですか。アナログは振動との闘い…まったく同感です。

    byベルウッド at2019-10-02 09:49

  9. とりさん

    今回はとりさんの現況を実地検分できなかったのは残念です。次回はぜひお願いします。

    DACですか?

    どういう動機が購入の背景にあるのかによりますが、CDPの買い換えに合わせて、そのDAC部の活用というのもひとつの手です。DAC単体の購入は、日進月歩の世界なので無間地獄に嵌められてしまいます。それでもDAC単体ということなら、とりさんの指向するところを類推すると、AsoyajiDACというのもお似合いかもしれませんよ。

    アナログ参入大歓迎ですよ。アナログはやはりご自身の音楽嗜好がアナログ時代に遡るとか、実家などに死蔵されているレコードや機器の掘り起こしとか、既存のレガシィを活かすのが基本だと思います。単なるブームでは続きません。

    レコードは、ほんとうは地方のほうが保全資産が潤沢なはずです。最初の一歩はネット通販だとしても、いずれは中古レコードに熱心なショップを見つけて懇意になることではないでしょうか。

    フォノEQアンプは、まずはお手軽なもので十分です。先日、この道の大ベテラン・新忠篤先生のSPレコードを聴く会に参加しましたが、合研ラボとか中華製とか手のひらに載るようなデジアンで鳴らしておられました。それでもEQカーブを切り換えながら、本格的なすばらしく鮮度とエネルギー感に満ちた音楽が飛び出してきました。

    byベルウッド at2019-10-02 10:15

  10. helicatsさん

    先日はお世話になりました。

    確かにチャンデバもネットワークも難しいですね。私が6dB/octを支持するのも、できるだけシンプルで作りやすいものをという考えです。どちらかといえば、デバイスもコイルが加わって多く、容量が大きくなって大型化して、しかも、スピーカーとの相互作用があるのでインピーダンス補正などチューニングに経験と知識が必要なネットワーク自作の方が難しいのではないでしょうか。チャンデバは単純ですが、その分、ユニットやパーツには確かなものが必要ですね。

    今回はhelicats邸でアナログが聴けなかったのが心残りです。あの「LA4」ダイレクトカット盤、やっぱり聴きたかったなぁ~。

    byベルウッド at2019-10-02 19:01

  11. ベルウッドさん、こんばんは。日記ありがとうございます。

    新幹線改札口にてベルウッドさんのニコニコ顔を見つけて、こちらも緩みました(笑)。普段、東京や横浜で会っているメンバーと全くの遠方で会う不思議さ、岡山の皆さんのフランクな雰囲気で、終始楽しかったです。

    大味必淡は、私も初めて聞きました。なるほど、毎度聴かせていただいていても、スイートサウンドさんの音が、そこにありますね。音から昔の新婚時代を思い出されたと聞いて、音の持つ情報の多さを感じました。

    とりさん
    先日は、ありがとうございました。相曽春日も今回の収穫の一つでした。

    by横浜のvafan at2019-10-02 22:43

  12. 横浜のvafanさん

    先日はお疲れさまでした。

    岡山の皆さんは、とても熱心で、しかも、互いに率直なもの言いで、和気あいあい、雰囲気がよいですね。こちらも楽しくなります。東京から岡山までは大遠征ですが、そういう雰囲気に誘われてついつい出かけてしまいます。今回は、孫のために、市内路面電車のチャギントンのリサーチという口実もつけて出かけましたが、火曜日は運休日で使命は果たせず、帰宅してからおばあちゃんに散々こけにされました(笑)。

    byベルウッド at2019-10-03 10:57

  13. ベルウッドさん、こんばんは。
    大遠征、お疲れ様です。


    いつもながらオフ会での楽しい親交が目に浮かぶようですねぇ。
    まさに「遠方より…」な感じでしょうか?
    いつか同席させていただく機会ができたら嬉しいですね。
    これでチャギントン(ネット検索で何なのか調べました)リサーチも完璧なら「ミッション、コンプリート!」でしたね(笑)

    byfuku at2019-10-03 21:20

  14. ベルウッドさん、今晩は。

     ”岡山秋の音会”前編 興味深く又楽しく読ませて頂きました。
    アナログが大変に盛り上がっておらえれるようでうれしい限りです。

     相変わらずベルウッドさんの筆力には圧倒されます。
     ”岡山秋の音会”後編 ED氏邸のレコードプレーヤー2機種の日記楽しみにしています。

     yhh

    byyhh at2019-10-04 00:24

  15. fukuさん おはようございます。

    我が家では、クラシック系はかなり手薄ですが、次回はご案内致しますので、音源持参で参加頂けるとうれしいです。

    byスイートサウンド at2019-10-04 07:33

  16. fukuさん

    ぜひご参集ください。大瀬戸内オフ会になりますね。

    byベルウッド at2019-10-04 09:58

  17. yhhさん

    皆さん、それぞれにアナログへのこだわりがあって面白いですね。特にEDさんは真空管アンプビルダーとして長年のキャリアをお持ちで、そういう手の動くヴィンテージプレーヤーのレストアの醍醐味を教えて頂きました。後編をお楽しみに。

    byベルウッド at2019-10-04 10:01

  18. Helicats さん、ベルウッドさん


    少し前までのHIGHとMIDのユニットは、18dBのネットワークを使用していましたが、その前は6dBでも試聴しました。ただ、以前のユニットを6dBで使うと、キレが悪く、無理な感じがあり、メーカー推奨の18dBネットワークにした経緯があります。

    現在のHIGHとMIDは、販売店でも6か12dBを推奨しているので、両方使ってみた結果、定位の自然な6dBにしています。

    18dBでも工夫をすれば、位相特性の良いものは作れるかもしれませんが、6dBでも使えるなら、シンプルなものがいいですね。

    byスイートサウンド at2019-10-04 11:08

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