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日記

おとぎ話 (アレクセイ・ヴォロディン ピアノ・リサイタル)

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2019年10月26日

ロシアピアニズムといっても、今や、国籍ひとつとっても多彩多様だ。



アレクセイ・ヴォロディンは、1977年レニングラード生まれで、モスクワのグネーシン音楽大学で学んだ後、モスクワ音楽院に進んだとあるので、まさにロシアピアニズムの正統派なのだろう。どんなピアノを聴かせてくれるのだろうか?…しかもメトネルをたっぷり聴かせてくれるのなら!…そんな気持ちでチケットを求めた。

ところが、乗った電車が渋谷駅で人身事故を起こしてしまった。発車直後にホーム上で人が転倒し、車両とホームに挟まれてしまった。無事救出するまでに30分以上停車していたため、コンサートに遅参してしまった。

そういうわけで、せっかくのメトネルは、ドア近くの最後列で半分ほどしか聴けなかった。

だからというわけでもないけれど、メトネルは楽しめなかった。

このピアニストは、そのプログラミングからして、超絶技巧ヴィルトゥオーソばかりを押し出してくるというわけでもないのだろうと思っていた。けれども、「おとぎ話」をまるで巨大なオルゴールのように弾く。



メトネルの作品を日本の音楽ファンに熱心に紹介したのは、日本にデビューしたてだったメジューエワだと思う。彼女のメトネルは、確かに「ロシアのブラームス」であり、「ロシアのショパン」だった。清楚な色白の容姿からは想像もしなかった、濃厚な音色がして、情感あふれ、感情の物語とでもいう風な雄弁な語り口がある。

なるほど、「おとぎ話」というのは、むしろ、ショパンによって確立した「バラード」の世界なんだ…と思わせたのは、むしろ、後半のチャイコフスキーだった。

プレトニョフのチャイコフスキーのバレエ曲のピアノ編曲版も、やはり、腕自慢のヴィルトゥオーソ・ピアニストが好んで取り上げる。はまった時の演奏は痛快だけれど、その多くはいかにもバレエ曲を思わせる華麗で複雑なステップのリズムアンサンブルとしてのピアニズムだ。ところが、ヴォロディンは、おとぎ話や民話伝承を、物語のある音楽として弾く。そこには、華麗な舞曲というよりは濃厚で重めな音色がある。

残念なのは、その割りには音楽が淡泊で起伏に乏しいこと。内向的な情熱に乏しい。音量は大きいが響きが表面的でフォルテが濁る。特に、低音が過剰で、しかも、浮き上がって響きが汚い。物語の語り部としては、まだ、力が入りすぎているのだ。

アンコールを聴くと、やはり、このひとのショパンはもっと聴いてみたいと思った。
 
 
 
 
 
 
 
 
アレクセイ・ヴォロディン ピアノ・リサイタル
2019年10月21日(月) 19:00
東京・四谷 紀尾井ホール
(1階 14列5番)

アレクセイ・ヴォロディン(Pf)

メトネル:
「おとぎ話集」から
変ロ短調op. 20-1/ ロ短調 op. 20-2「鐘」/
ホ短調 op. 34-2/ イ短調 op. 34-3「森の精」/
ヘ短調 op. 42-1 「ロシアのおとぎ話」/ ヘ短調 op. 26-3/
嬰ト短調 op. 42-3/ 嬰ハ短調 op. 35-4/
イ長調 op. 51-3/ 嬰ヘ短調 op. 26-4/
ハ短調 op. 42-2 「フリギア旋法」/ 変ホ長調 op. 26-2/

チャイコフスキー(プレトニョフ編):
バレエ「眠れる森の美女」組曲

バラキレフ:イスラメイ


(アンコール)
スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調 Op.2-1
ラフマニノフ:前奏曲 嬰ト短調 Op.32-12
ショパン:練習曲 嬰ハ短調 Op.10-4
ショパン:ノクターン 嬰ヘ長調 Op.15-2

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