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日記

アンサンブル天下統一

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2019年12月25日

「天下統一」とはたいそうなネーミングだけれど、岡崎出身の中木健二さんが呼びかけて結集した日本のトッププレーヤー三人による弦楽三重奏アンサンブル。



中木さんがフランスから帰国した2014年に地元岡崎市から同市シビックセンターのレジデントアンサンブルの結成を依頼され、さっそく芸大の敬愛する先輩の長原さんに相談。それならあとは普段から活動を共にする鈴木さんしかいないということで結成されたそうです。



岡崎市は言わずとしれた徳川家康の生地。それにあやかって、地域を拠点にして全国に広げて地域と地域を音楽で結びつけたいとの名乗りを上げたいということなのそうです。いずれもオーケストラから室内楽アンサンブルへと自由闊達に活躍する3人の自信と確信に満ちたアンサンブルから生まれる、自由で快楽的な雰囲気たっぷりの演奏を聴かせてくれます。



前半は、いずれもオペラにちなんだもの。

一曲目は、先日もNHKFMで放送されていた「カルメン・ファンタジー」。オペラでもおそらく人気ナンバーワンのビゼーのオペラ。その色彩豊かなオペラのフルオーケストラを弦楽器だけの3人で演奏するのだから、3人それぞれが大忙し。しかもメロディのおもちゃ箱をひっくり返したようなアクロバチックで超絶技巧の楽しいメドレーだから痛快この上ありません。



二曲目は、これまた同じくおなじみのモーツァルトの「魔笛」。こちらはさらに、演奏者がとつぜん立ち上がって奇声(失礼!)を発して「夜の女王のアリア」や「パ、パ、パ」と歌い出すので客席は爆笑。3人ならではなお高い技巧と、おどけたユーモラスなパフォーマンスがともに炸裂する実に楽しいステージ。

この編曲を手がけたのは、作曲家の松本望さん。



東京芸大の作曲科を卒業後、パリ国立音楽院でピアノ伴奏科でも学んだそうで、合唱のピアノ伴奏や合唱曲の作曲でも大活躍されているそうです。何と、私の2列前の右端の席に座っておられて、ステージからの紹介で初めて知りました。ごく普通の可愛らしい音楽好きのお嬢さんだとばかり思い、特に気にもとめていなかったので、びっくり。とても作曲の大先生には見えませんでした。

ハクジュホールは、渋谷の代々木公園や富ヶ谷交差点に近いところにある、ユニークな音楽ホール。



シューボックスの300席ほどの小ホール。内装はガラスの反射板が側壁をリズミカルに彩るちょっとモダンなデザイン。後方にはリクライニングシートも設けられていて音楽によるリラクゼーションにも配慮されています。この「サロンコンサート」シリーズは、王侯貴族やセレブたちの邸宅でくり広げられたサロンコンサートのように、演奏者と聴き手がごく近く親しく音楽を愉しむ雰囲気を現代によみがえらせるというのがコンセプトなのだとか。

後半は、モーツァルトが弦楽三重奏のために書いたディベルティメント。モーツァルト晩年の無駄のないエンターテイメント性と深みのある情感に満ちた名曲です。

「魔笛」と同じ調性の♭が3つの変ホ長調で書かれています。魔笛もそうですが、フリーメイソンとのつながりが秘められた曲で、フリーメイソンにとって重要な数字である「3」へのこだわりがあちらこちらに秘められた曲。どこかふんわりとしていて、まさにリラクゼーションのための曲のようでいて、難易度は彼の弦楽四重奏曲よりも高いのだとか。確かに3つのパートそれぞれが独自に動くフレーズには、独特の自由と、それでいて各々に他を思いやり、寄り添うような、何気ない気働きのようなものを感じます。

楽しい、気分のよいコンサートでした。








Hakujuサロン・コンサート vol.4

アンサンブル天下統一
オペラの魅力を弦楽トリオで味わう夜
2019年12月19日(木) 19:00
東京・渋谷 ハクジュホール
(K列12番)

アンサンブル天下統一
長原幸太(ヴァイオリン)
鈴木康浩(ヴィオラ)
中木健二(チェロ)

ビゼー(松本望編):カルメン・ファンタジー ~弦楽三重奏のための~
モーツァルト(松本望編):オペラ「魔笛」の主題による組曲

モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563

(アンコール)
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(弦楽三重奏版)より
    第30変奏(クオドリベット)、アリア(終曲

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