ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

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持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
スピーカー:    PSD T4 Limited Special-ネットワークレス・マルチアンプ駆動 調音パネル:    Escart Ventoスクエア パワーアンプ:   金田式DCアンプ…
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日記

アラート解除の週末明けにアリオン試聴室を訪ねる

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2020年06月19日

緩和が進んでいますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。



緊急事態宣言以来としては初めての公共交通。

電車を乗り継いで西蒲田の出水電器試聴室を訪ねました。



訪問の目的は、新たにリリースされたばかりの最新パワーアンプ・ALLION S-200svの試聴です。



アリオンアンプは、10周年記念モデルA10の開発で一新しました。A10が発売されて、かれこれ3年ほどになるでしょうか、いよいよその成果がアリオンの本領でもあるパワーアンプの系譜にも及ぶことになったというわけです。


(2020-06-22追加)

その音出しは、ESOTERIC K03Xからのライン直出し。プリアンプは使わない。それというのもアッテネーターのAudio Synthesis ProPASSIONを入手できたからだそうです。ProPASSIONは、ゲイン・ゼロのいわゆる“パッシヴプリ”で、もうかれこれ25年前くらいのモデル。左右独立で、ロータリースイッチにはヴィシェイ(Vishay)の超精密金属箔抵抗が使われているそうです。このXLRモデルでS-200svにバランスでつないでいます。

PASSIONを使うのは、できるだけ色づけのないニュートラルな信号入力で、S-200svそのものの高いポテンシャルを感じてもらいたいからとのこと。実際、DYNAUDIO Confidence C4からは恐ろしいほど鮮度の高いサウンドが飛び出してきました。

少し焦点があっていなかったので、スピーカーのセッティングを微修正していただきました。すると俄然、C4が歌い出します。高域に少しだけ粗さが耳につきましたが、スピーカーケーブルがおろしたてで5日も経っていないとか。1時間ほどいろいろ聴いているうちにどんどんと質感が良くなっていきました。さらにPASSIONにアースをつないでみたら、ふっきれたように色合いが濃くなりました。



レコーディングスタジオの亀吉音楽堂の上田さんが遅れて到着。

ちょうどかかっていたのが上田さんが録音したこのCD。



その当の本人である上田さんが、「こういうふうに鳴るんだぁ」と破顔一笑。この録音のハイレゾ配信版は、日本プロ音楽録音賞の「ベストパフォーマー賞」にも選ばれています。

サックスの後藤輝夫とギターの佐津間純は言ってみれば年の差デュオ。アナログっぽい厚みのあるサックスと生々しい美音のギターのデュオがセンターにふっくらと重なり融和する。おっさんの後藤輝夫は、若手のフレッシュな佐津間純が相手だからこそ、思う存分に黄昏れてみせる。おやじ同志ではこうならなかっただろうと後藤自ら喜んだとか。若い佐津間もこの録音を機会にふっきれたものがあったと自らを振り返っていたそうです。

…そんな話しを、上田さんは上機嫌で披露されておられました。



ここで、やおらシステムを切り替えてみます。

試聴室の本来のメインは、SONYプロ用ユニットのSRP-S5000に搭載されていたSUP-T11とSUP-L11を組み合わせたド級スピーカー。巨大な唇のようなウッドホーンと38㎝のダブルウーファという威容を誇るもの。これを200V仕様のS-200svを2台使ってマルチでドライブする。

ところが…

三人とも顔を見合わせてしまいました。C4の良さがかえって引き立ってしまうほど。



出水電器の島元社長もすっかり頭を抱えてしまいます。「やっぱりダブルウーファーはダメかぁ」「ソニーは売っちまおうかなぁ」と愚痴の連発です。確かにダブルウーファーには原理的に何かと難があるようです。さらにはチャンデバも兼ねているDEQXとミュージックサーバーのDPATが、もはや時代遅れということなのでしょうか。ここまでレベルが上がってくると、デジタル段階でのSN比の優劣が表面化してくるのでしょう。ESOTERICは、新しい世代になって刷新されましたし、PASSIONだけのダイレクト感も半端じゃない。

とにかくC4が奏でる音楽の熱いこと、ノリのよいこと、楽しいこと。

こういう試聴デモで鳴らす時の私のお気に入りがこれ。その8トラック目の「サニー(“Sunny”)」。



ジャケットを取り上げてクレジットのパーソネルをじっと見ていた上田さんが語り始めたのは、キーボードの河野啓三さんのこと。自身もベーシストだった上田さんは、よく一緒にプレイしたのだとか。先年、突然、脳出血で倒れ闘病生活に。そこから懸命のリハビリを通じて復帰を目指しておられるという。上田さんがちょっとしんみりとした口ぶりで話す言葉が、たぎるような大音量で再生している最中なのによく聞き取れるのです。

それにしてもこのアンプはただものではない。

C4がこんなに溌剌と鳴るなんて。いったい何をどうやったんですか?と聞いても、島元社長も苦笑いするだけ。とにかく物量のほとんどを電源と筐体が占めるのだそうです。電源は例によって出川式電源のフル装備ということでは旧モデルと変わらない。何か気の利いた説明ができるわけではないそうです。

しかも、C4をドライブしているのは通常の100V仕様のままです。これを200V仕様に切り替えたらいったいどんなことになるのでしょうか。

コロナ禍で鬱屈した日々が長く続きましたが、その鬱憤を晴らすような、熱く痛快なオーディオ体験の夜でした。

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  1. ベルウッドさん、こんばんは。新型パワーを聴かれましたか。

    なぜC4の方が良くなってしまったのでしょう。実は件のチャンデバを試聴して来ました。(なんかベースもそうですが最近ベルウッドさんと共振?しまくっている気がして嬉しい?です。(爆)) 私の感想はもう少し日がたち世間の往来が大らかになったらとでも思っています。自分の感想を言わないで、人の腹を知りたがるのも卑怯ですが、気になりますね。「時代遅れ」のあたりが、、、

    自分が試聴記を書いた際には、C4は、あれっ、前と全然音が違う、でした。ただ、別のアンプで別の音源で比べておいてなんですが、ボリュームの問題ではなく音の熾烈さは、ソニーは格が違う、でした。

    何が起こったのか。DEQXはノイズが入りましたか?というのは、S/N比についての記述がありますので。これは私の想像ですが、どうもネットワーク環境のその時その場の状態に対してだいぶ脆弱なようなのです。私は、これまで試聴した回数だけ、つまり西蒲田で2回、軽井沢で1回、ノイズが気になりました。また、DEQX自体はボリュームコントロールがありますが、栗原さんによると、パッシブアッテネーターで絞ることが重要なようです。おそらく西蒲田ではDEQXで絞っていたのではないでしょうか。

    とにかく、あのソニーがC4に、、、不思議というか衝撃です。何があったのでしょう。ダブルウーハー?ベルウッドさんは言いたくないことを知っているのですか?

    スピーカーのかさ上げの件、ありがとうございました。ちょっと自分ができるか心配です。かさ上げする時に、また相談させてください。

    byベルイマン at2020-06-19 20:57

  2. 凄そうですねー!
    かつてアリオン200Vとディナを使用していた身なので気になります。
    しかもあの鳴らしにくそうなC4ですからね。
    そのアルバムは皆さんモナリサですが、自分はずっとサニー推しです。

    byにら at2020-06-19 22:34

  3. ベルイマンさん

    上流の違いがあるのでスピーカーの優劣は断定しにくいところがあります。

    個人的には、DPATの古さは否めないと感じます。果たしてDEQXもそうなのか?無音時、ソニーのツィターからはかなりのホワイトノイズの様なノイズが聞き取れます。島元社長は「ホーン型はそんなもんです」と仰ってましたが、そうなのかなぁ…という感じでした。

    ソニーをどかせてしまえば、スペースに余裕が生まれます。スピーカーのセッティングだってもっと追求できます。現状では、ソニーとディナではベストのリスポジが食い違っています。現状のディナはかなり窮屈で、リスポジはかなり後ろへ下がった位置になってしまっています。

    それでもソニーはやっぱりPA用であって繊細、緻密な描写は必ずしも得意ではないなと思わせました。それほどにC4をS-200svがよくドライブしていたのです。

    ソニーを処分してしまうのはあまりにもったいないと繰り返し申し上げました。でも、どうやら少なくともシングルウーファー化は止められないようです。

    byベルウッド at2020-06-20 10:14

  4. にらさん

    島元社長自身も、鳴らしにくいディナのなかでもC4はとびきり鳴らしにくいスピーカーだと言っていました。

    それがいかにもディナらしい素晴らしい鳴りっぷり。ソニーについて悩みはじめていた島元社長は、かえって頭を抱えてしまったというわけです。

    ダグ・ライブでは、やっぱりこの“サニー”がもっとも鳴らしがいのあるトラックですよね。

    この日は、リッキー・リー・ジョーンズの“POP POP”もかけました。亀吉音楽堂の上田さんもこのアルバムはオーディオチェックによいと言っていました。上田さんによれば3トラック目をよくかけるのだとか。このアルバムは、ブースに分けずワン・チェンバーで収録しているので、そこに再生の難しさ、面白さが現れるということでした。

    byベルウッド at2020-06-20 10:25

  5. >上田さんによれば3トラック目をよくかけるのだとか。

    おーそれまた自分と一緒です。
    ブレイクに差し掛かる時のベースの沈み込みが意外と難しい。

    >このアルバムは、ブースに分けずワン・チェンバーで収録しているので、そこに再生の難しさ、面白さが現れるということでした。

    なるほど、そういう事だったのですね。
    最近POP POPのアナログがやっと思い通りに鳴るようになってきました。

    byにら at2020-06-20 11:03

  6. ベルウッドさん、にらさん、おはようございます。
    なるほど、それにしてもソニーをなくしてしまうのはもったいないし、ディナウディオも最適化してやりたい、、、意外と広い試聴室だと思ってましたが、悩み深いんですね。

    リッキージョーンズ、いつか聴かせてください。トムウェイツとかもいいあんばいなんですか?

    byベルイマン at2020-06-20 11:29

  7. にらさん

    さすがにらさんですね。私はばかのひとつ覚えで2トラックばかりでしたので、言われて聴いてみて目からウロコでした。

    ワン・チェンバーというのは私もすごく納得でした。やっぱり元ベーシストの録音エンジニアです。

    これのアナログって相当難しそうですね。こんどぜひ県境越えで聴かせてください。

    byベルウッド at2020-06-20 17:00

  8. ベルイマンさん

    この頃のソニーは、やはり日本の音響技術のお宝みたいなものですからね。せっかくこうやってユニットをそろえているのですからもったいないですよね。とりあえずはシングル化が楽しみです。

    トム・ウェイツは不勉強で知りません(汗)。お出での時は是非持参ください。

    byベルウッド at2020-06-20 17:05

  9. トム・ウェイツはビートニク系のソングライターで、リッキー・リー・ジョーンズは元カノです。自分は昔から大ファンで、ほぼ全タイトル様々な媒体で所有してますが、オーディオマニアの方々には不評なので(笑)オフ会では封印しています・・

    byにら at2020-06-20 21:41

  10. ベルウッドさん

    遅レス失礼します。
    本文の内容とあまり関係ありませんが、Audio Synthesis ProPASSIONに反応してしまいました。 Audio Synthesis のPASSION(Proではありません)は、1996年に英国に来て最初に購入したオーディオ機器で、今もサブ・システムで使用しています。このアッテネーターを気に入って、その後も幾つかパッシブ・アッテネーターを入手しました。

    私はプリアンプ否定派ではないので、基本的にプリアンプを使いますが、Audio Synthesis のアッテネーターは音痩せを感じさせない点が良いです。アース端子がしっかりと付いているのに使ったことが無かったので、一度試してみます。

    Tom Waitsは、彼自身のパフォーマンスを聴くことはあまりありませんが、彼の作品は色々なところおで聴いていて好きなソングライターです。ベルウッドさんも、Holly ColeやDiana Krallのアルバムでよく耳にしていると思います。

    byのびー at2020-06-21 17:34

  11. にらさん のびーさん

    ベルイマンさんの謎かけは、元カノ/元カレということでしたか。

    roonのデータベースはこういう時には便利です。

    ウォームスタート用で、最近、お気に入りでよくかけているDiana Krallの“Temptation”が終わって、さっそくroonのComposerからTom Waitsで検索してみたら、何とその“Temptation”が出てきたので思わず吹いてしまいました(爆)。

    byベルウッド at2020-06-22 12:35

  12. のびーさん

    とても小さな機器ですね。

    写真を追加しました。見にくいかもしれませんが、パイロットランプが青く光るDPATの上にちょこんとのっているのがProPASSIONです。

    >音痩せを感じさせない点が良い

    まったくその通りですね。

    私は、アッテネーター否定派で、いろいろ聴かせていただきましたがひとつも感心したことがありませんでした。ところが、今回は違いました。これなら、例えばプリメインアンプでプリ部に力不足を感じさせるがパワー部に捨てがたい魅力があるアンプなどでは威力を発揮しますね。

    サテライトアースではなくて、グラウンドアースにつないだのでどうかなと思いましたが、全く問題ありませんでした。アイソレーショントランスが効いているのかもしれません。

    byベルウッド at2020-06-22 13:01

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