日記
マグネシウム・ラビオリ
2020年09月05日
マグネシウム粒を加えたらとてもよかったというお話しの続きです。
アルミケースですとつぶつぶを入れるのが大変で、すっきりと納まりません。
何かもっとスマートな方法がないかと思いついたのが、あらかじめアルミホイルでマグネシウム粒を包んでおくという方法。ラビオリ方式です。
例によって、まずデジタル系で試してみましたが…
結果はNGでした。
PCではまだしもでしたが、DAC(CDP)のS/PDIF端子のサテライトアースでは、どうも高域が目立ち全体に白い靄がかかったようで鮮度も落ちてしまいます。最初はそれなりに効果があるのかとも思いましたが、3日ほど聴いてみて元に戻しました。
この試みは悪いことだけではありませんでした。ラビオリを押し込んでみると、18-8ステンレスたわしであってもけっこうまだ圧縮の余地があることがわかりました。ラビオリを取り除くとけっこうすき間が残るのです。それでこれまで5個が限界と思っていたケースにもう1個増量することにしたのです。
結果としてマグネシウムの比率はさらに下がりましたが、全体の導体質量はアップしました。気になっていたケースを振ると粒が動いてマラカスみたいにチャラチャラ音がするのはほとんど納まりました。圧縮度が高まったおかげです。
ただいま絶賛エージング中です。
たわしアースは時間がかかります。切り換えてすぐにあれこれ結果を求めず、じっと耐えてひたすら試聴を続けることが肝要です。
以下は余談ですが…
マグネシウム粒が「導通しない」というお話しがありました。
でもマグネシウムは導通します。マグネシウムの電気抵抗はアルミと同じレベル。軽い金属なので質量を考慮すると銅よりも、むしろ、抵抗値は低いとさえ言えます。

実際、"HAPPY MAG"で試すと、ちゃんと導通(Ω=0)します。

袋の中にテスター棒を突っ込んでも同じです。もちろん、この袋詰めのつぶつぶは購入したままのものです。
誤解があるとしたら、表面の酸化皮膜のせいなのでしょう。
お洗濯用やお風呂用のマグネシウム粒使用法でも、しばらく使っていると見た目がくすんできます。ひどいと黒ずんできます。表面に酸化物が出来るからです。こうなると効果も出にくくなります。その場合、クエン酸の溶解水に浸けて回復させるという方法が提案されています。こうすればいつまでも使えるというわけです。

古いインシュレーターを引き出しの奥から引っ張り出してきました。長年ほったらかしにしていたせいか、全体にかなりくすんでいて黒ずんでいます。テスターで当たってみたら導通しません(Ω=∞)。

そこで、お酢を薄めた酸液にしばらく浸しました。細かい泡がジュワーと出てきます。酸化物が反応して水素が出るからです。ピカピカにしたら、見事に導通(Ω=0)しました。
マグネシウムのアースへの効果が、電気的なものか制振材的なものかははっきりしませんけど、量を増やしすぎると逆効果のようなものを感じたので制振作用が大きいのかもしれません。
インシュレーターは面白そうなので、つぶつぶがうまくいかなかったパワーアンプ系のアースで試しに使ってみようと思っています。
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ベルウッド さん、レポートありがとうございます。
袋にテスター棒で導通するのですね。古いインシュレーターの導通も分かりやすいですね。
既に作ってしまった うちのタワシ仮想アースのマグネシウム粒をお酢で洗うか? ちょっと考えてしまいますが、面倒です。笑
byYongJoon at2020-09-06 04:44
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YongJoonさん
袋詰めの粒の中にテスター棒を突っ込んでも導通します。
うまく写真が撮れませんでしたが、何とか写真が撮れたので日記本文を少し修正しました。
袋詰めは購入したそのままです。別に酸で洗ったりはしていません。マグネシウムに限らず金属は例外なく表面がすぐに酸化します。けれども湿気などで水分がかなりない限り表面のごく薄い酸化皮膜は成長しません。ですから導通するのです。
導通しないというのはよほどやり方が悪いか意図的にやられているのでしょう。確かにつぶつぶですとちょっと安定しません。テスター棒をしっかり持ってやらないと導通が確認できません。抵抗値も安定しません。粒と粒が動いてしまうからでしょう。
おそらく実際の仮想アースでもミクロで同じことが起きているのでしょう。振動の影響を受けるというのも、無数のミクロの接点が絶えず振動して動いて不安定だからなのだと思います。
ということで、マグネシウム粒は導体ということを前提にアースに応用しています。あとは特にマグネシウムの持つ制振作用とのバランスということになります。
byベルウッド at2020-09-06 10:00
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