ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

マイルーム

メインシステム
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持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
スピーカー:    PSD T4 Limited Special-ネットワークレス・マルチアンプ駆動 調音パネル:    Escart Ventoスクエア パワーアンプ:   金田式DCアンプ…
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日記

ツァラトゥストラはかく語りき (ベルイマン新邸潜入記)

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2020年10月04日

Harubaruさんからのお声がけで新築完成間もないベルイマンさんのお宅を訪問しました。

まだお引っ越し後の片付け中のお宅は、首都圏郊外の閑静な住宅地にあります。この日、Harubaruさんは、新型ウェルフロートをスピーカーにセッティングするために、新築早々のリスニング兼シアタールームを訪れるというわけです。私は、そのお手伝い兼実地研修ということになりました。

四連休中の渋滞に巻き込まれたHarubaruさんがランチをかき込む間、こちらな“昼からビール”で一服。さっそくお部屋へとご案内いただきました。



防音ルームはとても広々としていてうらやましい限り。天井も高くフローリングも硬めのしっかりしたもので、壁は石膏ボードですが防音特別仕様のもので二重になっているそうです。

響きは、家具等が無い現状で、通常の生活空間としてもライブなほうだと感じます。これは正解だと思います。専用ルームというのは、吸音を施したデッドなものにしがちですが、失われた音は元に戻せません。逆に、ライブだと最初はさんざん苦労するかもしれませんが、家具などが持ち込まれ拡散吸音され、さらにムダな音を丹念に取り除いていけば理想の音響にチューニングが可能だからです。

さて、本題は新型ウェルフロートのセッティングです。



それは、WELLDELATA(ウェルデルタ)として新たにリリースされた新製品です。

もともとは、コンサートピアノのインシュレーターとして開発されたものの最新改良型です。重量級のフルコンサートグランドの脚に設置すると素晴らしい効果を上げていたインシュレーターですが、その高い効果をそのままに小型化とコストダウンを実現したもの。小型化のおかげでそのまま、オーディオ用途にも流用が可能となったわけです。

実は、これこそがケニティー邸の電源タップ用特注ウェルフロート、バズケロ邸の鬼インシュレーターの正体だったのです。



このコンパクトなインシュレーターが、耐荷重250kgということは、もうそれだけでも驚異ですが、ここに小型のウェルフロートメカが3台入っているということが驚きです。耐荷重を維持しながら小型化したということは、とりもなおさずユニットの剛性が格段に高まったということです。逆転の発想ですが、小型化することでむしろ剛性が高まったのです。

スピーカーを3点で支持するというのは、これまではウェルフロートリングが担っていました。それに代わるのがこの最新のウェルデルタと言うわけです。大きさはほぼ同じですが、1本足のリングに対してデルタはちゃんと3本のメカが支えています。



1台のスピーカーを支えるメカは3倍になり、独立性が高く独立懸架の理想が実現できました。3点の各1点が完全に独立し安定し、メカ数が増えることで微小振動への感応性が一段と高まったのです。

従来、ウェルフロートの弱点とも言われていた板バネ機構は、板厚を増すことと板バネのストロークを極小にすることで、緩衝機能を維持しつつ弾性領域を格段にミニマイズしたそうです。あわせて吊りケーブルの径を太くして、こちらの剛性も高めたとか。ウェルフロート原理の吊り構造に機能を集中し、弾性歪みを極小化したというわけです。短い極太鋼製ワイヤーの組み込み、極厚鋼板の曲げ加工など幾多の挑戦があったと想像しますが、その結果が画期的な小型化と剛性向上の両立につながったというのはコロンブスの卵みたいな話しです。



これをフロントとリアの各2台、計4台のスピーカーに設置しました。

3人がかりでしたので、Harubaruさんが用意していたエアジャッキの助けを借りることなく、設置が完了しました。時間はさほどかかりませんでしたが、けっこうな力仕事でした。

さっそく音出しして…

その出音に驚愕。

いわば素のままのライブ傾向の部屋でしたから、当初鳴らした音は、かなり派手な音でした。ところがウェルデルタ設置したとたんに激変。膨張気味で量感はあっても混濁気味で大味な低音の質感が格段に改善し、全体の音のほぐれや解像度が向上しました。まったくルームチューニングをせずにここまで音の改善が実現できたことに驚きました。

通常は、吸音グッズや調音パネルなど、拡散吸音の森や林で囲いかためてようやく音がそれなりに整い、それでもかなわぬ付帯音や響きのクセや歪みを摘み取るための最後の振動対策としてインシュレーターが登場するわけですが、ウェルデルタ後の音を聴くとそういうプロセスをあっという間に通り越して、むしろ、ルームチューニングは最後の仕上げでよいという感覚があります。それは、パネルや棒の林立に囲まれたいかにも大げさなリスニングルームではない、本来のリスニング環境の居住性を実現してくれるという確信が生まれます。

ベルイマンさんのサウンドはシアターサウンドです。

お部屋の主役は正面の真っ白な巨大スクリーンですし、部屋全体も、さながらシネマコンプレックスのように、黒壁に囲まれています。パイオニアのAVアンプはまさにそういう映像ソフトの音響嗜好を最大限に発揮できるような音色になっています。アリオンアンプは、そういう映像の轟音登攀を支援する強力(ごうりき)シェルパ。



だからこそ、映像ソフト特有の低周波効果音へのウェルフロートの効果は絶大だと感じました。私のようなクラシック派の2chステレオ一辺倒のお茶の間オーディオにとっては想像もつかない驚愕の大爆音。それをねじ伏せるのは並大抵ではないと思わせた当初のサウンドが、さながら「ツァラトゥストラ」の夜明けを思わせるように天体の秩序を予感させるような変貌をいとも簡単に実現させたことを目の当たりにして、腰が抜けるほど驚きました。

ウェルデルタ…恐るべしです。

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  1. ベルウッドさん、こんにちは。

    日記に書いていただいてありがとうございます。
    以前ベルイマンさんから私の日記にレスがございまして、新築ルームに導入するウェルフロートについて相談に乗って欲しいとのことでした。

    当初は、WELLDELTAの上に高さ20㎝の台を置き、その上にスピーカーを設置するというご希望でしたが、まずはWELLDELTA単体で設置し少し様子を見てから、更に台を入れて高さを出す必要があるかどうか考えませんか、ということになりました。

    私も出音に関心がございましたので、導入時にはお伺いしますという計画でした。寸前になって、どなたか立会人がいた方がいいですね、ということでベルウッドさんにお声をかけましたが、当日は設置をサポートしていただき助かりました。それにしてもベルウッドさんはもう私を超えた伝道師ですね。(^^)

    ベルイマンさん宅の音はこれから音を作り上げて行く楽しさがあっていいですね。またいつか落ち着いた頃にお伺いしてみたいと思います。

    byHarubaru at2020-10-04 13:53

  2. ベルウッドさん、Harubaruさん、こんばんは。

    先日はありがとうございました。お2人にお越しいただいた日以来、スピーカーの調整やら何やらして、音の出方は大分変わったのですが、ボーカルがダメです。フロントスピーカー間の音の密度が低く、いまいち音が薄いです。あと低音の暴れは未だにコントロールできていないです。

    WELLDELTAは、凄い、はずです。(^ ^) でももっと良くなるはずと思っています。CDPに薄型を初めて使用した時、低域が当たらなくなり、下までグッと伸びました。スピーカーにWELLDELTAでもっと伸びるはずと夢想していたのですが、まだです。

    また、お2人にお越しいただいて色々改善ポイントを教えていただき、ゆっくりと濃く香り立つウィーンなまりみたいなのも再生もできるようになりたいです。

    またよろしくお願いします。

    byベルイマン at2020-10-04 18:20

  3. Harubaruさん

    先日はお声がけありがとうございました。おかげさまでとても良い体験ができ勉強になりました。

    ケニティー邸、バズケロ邸と新型ウェルフロートの効果を目の当たりにしました。結果を先に知り、その謎解きをベルイマン邸で受けたということで、まるで、私の行動を見透かされたような形になりましたね。

    ウェルフロートの機能はとても基礎的なものですから、先にこれを導入しインシュレーターやルームチューニングの工夫を積み上げていくという方がむしろ正解で近道のような気がしました。

    ベルイマンさんの新リスニングルームの今後の進展はハタから見ても楽しみですし、ご自身も悩みながらもいろいろアイデアを重ねながら進化させていくのは楽しいでしょうね。

    byベルウッド at2020-10-05 13:12

  4. ベルイマンさん

    やはりサラウンドでのスピーカー配置(5.1chのスピーカーセッティング)は、セオリー通りということにならざるを得ないところがあります。

    http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20180815/60148/

    そのポイントは、フロント左右の正三角形配置とセンタースピーカーの存在ということになります。ところがそのことは大画面スクリーンと決定的に矛盾してしまいます。2chのピュアオーディオではなおのこと。そのことへのチャレンジは続くのではないでしょうか。

    ディスクプレーヤーにウェルフロートボードを入れたら劇的に改善しましたね。それでもご不満なのは、スピーカーのウェルデルタの成果でしょう。あちらが改善するとこちらが不満になる(笑)。ここでインシュレーターなどプレーヤーの脚などに手をつけることです。天板の振動対策も効果的です。とにかく筐体の共振を抑え、その振動をできるだけストレートにボードへと抜いてしまうことです。

    パイオニアのユニバーサルプレーヤーには、私が最近導入したリッピング用のドライブユニットが使われていると思います。

    http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20200912/65953/

    相当に優れたユニットで振動対策もよく練られていますので、もっと筐体の振動対策をすれば高額なCD専用プレーヤーを軽くしのいでしまうのではないかと思います。現状でもDVDオーディオなどをかけてみて、低音の沈み込みや音の厚み、音像の締まりなどが、CDに較べて差があれば、それは筐体の振動対策強化の余地ありだと確認できます。

    もしそれでもまだ満足できなければ、CDプレーヤーは専用機を追加導入するしかありませんね。

    byベルウッド at2020-10-05 13:34

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