RICHEBOURG
RICHEBOURG
クラシックを聴いています。

マイルーム

イギリス旧家の様な空間が目標です
イギリス旧家の様な空間が目標です
持ち家(マンション) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン~80型 / ~2ch
今から半世紀前の再生装置を使って、その当時のクラシックを聴いています。 <システム構成> 《1920〜1946年の音源のプレイバックシステム》 GARRARD…
所有製品
  • BDプレーヤー
    OPPO BDP-95
  • 一眼レフ エントリークラス
    NIKON D5100
  • ハードラック
    TAOC MSR-3W
  • D-ILAプロジェクター
    VICTOR DLA-HD350

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日記

kanataさん邸訪問

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2013年08月11日

8/10、kanataさん邸(以下、kanata邸)へ訪問させて頂きました。
正確には、4月に一度訪問させて頂きましたので、今回は二度目となります。

さて、お部屋に入ると、配置は縦長配置から横長配置となり、隣の和室も開けておられたためか、開放的に感じました。その他、後述する様に、機器やアクセサリーの導入/変更もされてらっしゃいます。
※細かい変更点は、kanataさんのプロフィールをご参照願います。

部屋の中では、ピアノが鳴っていました。
その音は、(良い意味で)ややヴェールをまとった感じで、前回のS/Nを非常に意識したサウンドからの変化がみれました。



<新生kanata邸の音>
当日はkanataさんのセレクションを中心にリスニングをさせて頂きました。
まずは、ラトル指揮、ベルリオーズの幻想は第四楽章。
コントラバス、特にグランカッサの質感は見事です。音にバネがシッカリと効いていて、沈み込みも深い。オケも大きく広がりながら、各楽器の配置も上々です。
特に低域の質感は、前回と非常に大きく差を感じました。

矢野顕子の中央線は、ヴォーカルをセンターに小さくまとめ、高さも妥当な位置に定位しています。TVはセンターより外れたポジションになりますが、あまり悪影響を感じませんでした。APEQの効果でしょうか。
声はクリアな質感でしたが、個人的にはもう少し潤い、肉声っぽさ、太さが欲しいと感じました。しかし、これは好みの範疇かもしれません。

また、ピアノのアタック感も上々です。もう少し深みが伴うと、もっと良いかもしれませんが、kanata邸の音は、そういったところとは別に魅力を感じました。
ガツンときて、ホール録音っぽい様な、ややヴェールを纏った質感、加えて、キックの音も生々しいのです。通常では埋もれてしまいがちな、細かい描写がキチン引き出されている様に見られたからです。

以前、訪問させて頂いた際とは全く異なるサウンドがそこにありました。
低音の力感と量感を充実させながら破綻せず、高解像度でありながら、適度なヴェールを纏った音造りは、個人的には大好きな音であり、ずっと聴いていたいと思う音でした。
マイルームに記載されてらっしゃるとおり、「音楽は家族と共に…」という言葉がシックリときました。
kanataさんとは何度もお会いしているためか、当日はリラックスしており、会話も弾んだためか、あっと言う間に時間を迎え、写真を撮り忘れてしまいました。いや、それほど、楽しい時間を過ごしていたと受け取って頂ければと、言い訳してみます(笑)。



<kanata邸の特性>
最後に特性をとらせて頂きました。
今回、事前にkanataさんへ確認したところ、ウェルカムだったので、機材を一式持ち込みさせて頂いて、測定させて頂きました。
まずは周波数特性。
・APEQ OFF

・APEQ ON

ローエンドのレスポンスとしては、25Hz〜あたりでしょう。低域の充実した良い特性ですし、804Diaの裸特性が38Hz~なので、有響室を上手く使ってらっしゃる好例だと思います(ダクトチューニング周波数よりも遥かに伸びているといると考えられます)。
特に、中高域は驚異的にフラットで、フラットネスを正とするなら、リファレンスになり得るといってよいと思います。804Diaのアグレッシヴで硬質感(アタック感)のある高域が上手く活かされている様です。

続いてBurstDecay特性。
・APEQ OFF

・APEQ ON

804Diaの歪率(90Hz〜は1%未満との記載から考えると、90Hz未満の一部は1%を超えていると言うこと)、有響室ということを考慮すると、低域の収束は早いと思います。特に100Hz以上の帯域は早く収束していますし、全体を見てもブーミングの影響が殆ど無いことがわかります。しかし、低音の音圧が高い(中高域を基準とすると+5~+10dB)ので、量感不足を感じさせません。
極端に収束を早めた(締めた)場合、クラシックでは好結果が得られますが、反面、ロックなどのジャンルの再生では、上手く鳴らない場合があります。
現在の特性を見る限り、ロック〜クラシックまで幅広く聴けそうです。このさじ加減は絶妙で、ウェルバランスとはこのことを言うのでしょう。

APEQのON/OFFで比較してみましたが、APEQをONした状態では、凹凸が多少緩和されているものの、カーブとして特性全体を見た場合、大きな変化は見られていません。kanataさんは、特性以外にも位相や定位を整えることを目的とされている様です。


ざっくりとシミュレーションも構築してみました。
襟などの影響もあるため、完全なシミュレーションとはなりませんが、概ねカーブの特徴は捉えているようですので、掲載させて頂きました(シミュレーションはウーファーのハイカットを考慮し、400Hzまでとしました)。
現在の横長配置では、低音の飽和しない良い特性となっている様に見られます。




<最後に>
前回訪問時と比べると、横長配置という本質的な変更、振動の影響を排したWell Floatボードを始め、プリのKLIMAX KONTROL SEやクリーン電源KOJOの導入、アクセサリー類による調整により、804Diaの実力を思う存分引き出すことに成功した好例であると感じました。
あくまで店頭で試聴した感覚ですが、B&Wのスピーカーは、上手く鳴らすのが難しいと感じています。それは、本メーカーのシステムのインピーダンスカーブをみても、変動が大きいため、アンプに負荷がかかるということ。一般的には、大出力でなくとも、それに対する電源が必要十分でパワーにリニアリティのあるタイプが一番向いていると感じていました。
特に804Dia、803Diaはトールボーイで低域の量感とローエンドの伸びに加え、質感(歪率)との兼ね合いで調整がより難しいのでは?と感じていました(これは、スピーカーシステムを貶めている訳ではありません。それだけ、アンプに敏感であるということです)。
SIT-2は利得18dB、10W(8オーム時)と大出力アンプではありませんが、シングルエンドのA級動作、無帰還アンプです。
kanata邸では、804Diaを見事に駆動している例だと感じました。特に低域については、実力以上のローエンドの伸び、サイズを超えた雄大なスケール感に、実力の120%を出せている様な錯覚すら覚えました。

kanataさん、当日は色々とお世話になりました。
今後ともよろしくお願いします。

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レス一覧

  1. RICHEBOURGさん、こんばんは。

    オフ会&ご測定お疲れ様です。
    癖の無い、きれいな特性ですねぇ。
    スピーカーの優秀さも無視できませんが、Kanataさんの使いこなしのセンスがなせる技でしょう。

    拙宅だと測るのが怖いですが((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル


    …これはもう、「目で見る再生」オフ会シリーズ化でしょうか?

    byfuku at2013-08-12 00:31

  2. RICHEBOURGさん、おはようございます。

    kanataさん邸訪問記、興味深く拝見させていただきました。

    試聴結果と測定結果をを織り交ぜた丁寧なインプレも分かりやすく、ためになります。

    >ずっと聴いていたいと思う音でした。

    素敵ですね! いいなぁ~、ずっと聴いていたいと思うサウンドを、私も目指したいです。

    それでは、今後とも宜しくお願い致します。

    byカイ at2013-08-12 07:43

  3. こんにちは、takapalpalです。

    訪問記、その内容、感心しています。

    器械で判断できないような、人間の感覚的なこと
    >高解像でありながら、ヴェールをまとった
    >楽器や低音の質感
    >オケの広がり 楽器の配置

     などなど、
     経験を重ねた上での理解と、表現 
     すばらしい、、、

    >器械データによる可視化とその解釈

     すばらしい、、、
    (すみません、すばらしい、としか言えません。)

    今後の訪問記も楽しみにしています。
    ありがとうございました。
      

    bytakapalpal at2013-08-12 07:55

  4. RICHEBOURGさん、おはようございます。

    今回も貴重なレポートありがとうございます。
    kanataさんが音に取り組んでらっしゃる姿勢を日記から拝見したりたまにレスをつけることもありましたが実際の音の印象は正に想像の彼方(笑)でした。

    ご呈示のF特が聴取位置&スイープ信号と仮定すると、
    クリアで明るい中高音が、量感はあるが膨らみすぎない低音の上に乗っているように読ませて頂きました。
    また、部屋の使い方で以前より全域に渡って響きを付加しておられるのですかね。
    とても魅力的な音が伝わってくるような記事でとても楽しく拝見しました。

    byLoge at2013-08-12 11:04

  5. RICHEBOURGさん、

      こんばんわ。
      訪問時の特性測定、すっかりシリーズ化してますね。
      そのうち、RICHEBOURGさんによる、ルームチューニング・コンサルティングが始まるのでは。(笑)

    byYokkun at2013-08-12 23:57

  6. >fukuさん

    レスありがとうございます。

    >癖の無い…
    はい。低域の量感もしっかりとしつつ、適度に締まりが効いてますし、高域は驚異的にフラットですね。
    こと、中高域のフラットネスについては、B&Wのスピーカーの優秀さを認識しました。

    >使いこなし…
    全くです。部屋を上手く使われており、スペック以上の音が出ていますし、スピーカーの特性を活かしつつ、生っぽいエッセンスを取り入れている感じでしたよ。

    >目で見る…
    いえいえ。測定は、何度かお会いさせて頂いてて、ウェルカムの返事を頂いた方に限定しておりますので、シリーズ化はしないかと?(笑)。

    byRICHEBOURG at2013-08-13 22:19

  7. >カイさん

    レスありがとうございます。

    >ためになります…
    何かの一助になれたら幸いです。感性が乏しいもので、大したことは書けていませんが(汗)。

    >ずっと聴いて…
    そうなんです。当日はリスニングポジションのソファで聴かせて頂いたのですが、ここで奥様と音楽を楽しまれてる姿が容易に浮かぶ。そんなサウンドでしたよ。

    byRICHEBOURG at2013-08-13 22:22

  8. >takapalpalさん

    レスありがとうございます。

    >経験…
    いえいえ。大したことは書けておりません。
    恥ずかしい限りです。

    kanataさんの再生音は、B&Wの模範となる様な音だと思いました。
    takapalpalさんの805Diaの奮闘記?もお待ちしています。

    byRICHEBOURG at2013-08-13 22:29

  9. >Logeさん

    レスありがとうございます。

    >クリアで明るい中高域が、…
    おっしゃるとおりです。
    特性からここまで推察されるとは、流石ですね(笑)。掲載して良かったです。
    ちなみに、測定はご察しのとおり、スィープです。

    kanata邸では質の高い低域を手にされ、今までの中高域がより活きてくる感じでした。クリアで高解像度でありながら、ややヴェールをまとった質感も素晴らしいですよ。

    byRICHEBOURG at2013-08-13 22:36

  10. >Yokkunさん

    レスありがとうございます。

    >訪問時の測定…
    測定は、試聴のインプレとのリンク付け、確認のためで、何度かお会いさせて頂いてる方で、ウェルカムの返事を頂いた方限定でお願いして、行っております。シリーズ化はしないと思いますよ。多分(笑)。

    >コンサルタント…
    官能評価はその日の体調や気分、先入観、特に感性に左右されます。
    機器による測定はその様なブレは無く、ホスト側は勿論、ゲスト側にとっても客観性のあるデータとなるので、測定させて頂いてます。
    よって、コンサルタントを目指してはいません。
    当日はケーブルは忘れるし、手際は悪いわで、kanataさんのサポートあってのものです。とても勤まりませんよ(笑)。

    byRICHEBOURG at2013-08-13 22:44

  11. こんにちは
    前回伺った時とは配置や機材が大きく変わったKanata邸、
    やはり音もがらっと変わっていましたか。特に低域は
    音圧が少し高めになっていますし、同じマンションで低域が
    全然出なくて苦労した(半ば諦めた)身としては、その
    調整能力に舌を巻きます。

    ここのところ忙しかった仕事が少し落ち着いてきましたので、
    また遊んで下さい。

    byushi at2013-08-14 08:46

  12. >ushiさん

    レスありがとうございます。

    >低域は音圧が…
    横長配置、FirstWattの低ダンピングファクタが功を奏している様に思いました。
    また、それでいて適度に締まりが効いています。ここは前回とは全く違いましたよ。
    その他、色々と調整されてらっしゃいます。

    >また遊んで…
    こちらこそ、宜しくお願いします(笑)。

    byRICHEBOURG at2013-08-15 08:07

  13. RICHEBOURGさん、こんばんは。
    遅レス失礼します。

    先日はありがとうございました。
    またこんな丁寧なレポートを書いていただき、感謝しきりです。

    やはり測定を見るとわかる事が沢山ありますね。
    色々と測定していただいてありがとうございました。
    その分お話しする時間と音楽を聴く時間が減ってしまったのでこの点では残念でした。本当に時間が経つのが早かったです。

    ところで一点気になる点が…

    >極端に収束を早めた(締めた)場合、クラシックでは好結果が得られますが、反面、ロックなどのジャンルの再生では、上手く鳴らない場合があります。

    と書いておられますが、私のイメージは正反対です。
    つまり、低域を締めるとロック向きになり、やや緩めた方がクラシックには良いと考えています。前回から今回への調整でも緩める方向に調整してきたつもりなのですが、私の感覚はおかしいのでしょうか?
    理論が分かっていないので、もう少し詳しく教えて下さい。

    bykanata at2013-08-20 21:31

  14. >kanataさん

    当日はありがとうございました。

    あっという間のオフ会でしたね。
    もう少し色々と聴き、お話をしたかったです。
    また、こちらも、貴重なデータを取得させて頂き感謝しきりです。
    測定では私の不手際もあり、サポートありがとうございました(笑)。

    さて、ご質問頂いている件ですが、ロックは生音ではありません。実際のライヴでもアンプを使いPAで再生され、ここには少なからず歪が入ります(低域〜高域まで。歪が大きいとご存知のとおりユルい低域になります)。
    ユルユルの低音ではだらしなくなってしまいますが、締まりが異常に効き過ぎると、全体的に上品となり、ロックの雰囲気と違う気がします。
    本来、細かいことは気にせず荒々しさも取り入れたものがロックの良さと思っているのが、私の解釈です。つまり、低域も適度に締まりが効いているくらいが上手く聴けるかなと。

    対してクラシックでは、生音ですのでダイナミックレンジは必然的に高いです。
    歪は無い方が良いと思います。特に低域において歪がある(低域がユルい)と、コントラバスの弦の解像度が下がってしまいますし、低域で混濁感が出てしまいます(例えば、グランカッサとコントラバスが同時に演奏している時の分離が悪いなど)。
    よって、低域は締まりが効いているに越したことは無いという考えです。

    前回では特定低域は締まっていたのかもしれませんが、私が聴いた感覚では測定データ上も、今回の方が良いデータとなると思います。
    前回では、特定帯域でブーミング(歪)が発生していました。よって、特定帯域で締まっていても、全体としては、ブーミングにマスクされてしまい、その様に私が曲解したのかもしれませんが。。。(勝手を書いてすみません)。

    ですが、これらは、私の印象です。
    散々書いといて何ですが、要は好みで良いと思うのです(笑)。

    byRICHEBOURG at2013-08-20 23:26

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