RICHEBOURG
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クラシックを聴いています。

マイルーム

イギリス旧家の様な空間が目標です
イギリス旧家の様な空間が目標です
持ち家(マンション) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン~80型 / ~2ch
今から半世紀前の再生装置を使って、その当時のクラシックを聴いています。 <システム構成> 《1920〜1946年の音源のプレイバックシステム》 GARRARD…
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日記

フランス国立放送フィル×アリス=紗良・オットのラヴェル

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2013年10月05日

★会場:サントリーホール
(残響時間:2.1s(満席時))
開催日:2013/9/30 19:00〜開演

★出演
指揮:チョン・ミョンフン
オケ:フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団
ピアノ:アリス=紗良・オット
オルガン:クリストフ・アンリ

★プログラム
・ラヴェル
マ・メール・ロワ
・ラヴェル
ピアノ協奏曲 ト長調
〜 アンコール 〜
・シューマン
ロマンス

---- 休憩 ----

・カミーユ・サン=サーンス
交響曲3番 "オルガン付き"
〜 アンコール 〜
・ストラヴィンスキー
火の鳥 子守歌〜終曲
・ビゼー
カルメン組曲 前奏曲



チョン・ミュンフン率いるフランス国立放送フィルが、アリス=沙良・オットをソリストに迎えてサントリーホールに来日。

私の目的は一つ。ラヴェルのピアノ協奏曲(ト長調)。これが大好きで、いつか生でと思っていたから。
しかも、サン・サーンスの三番(オルガン付き)をやるとあり、チケットをGW(年始?手配時期失念)に手配した。私の席は前から四列目中央席。サントリーホールで前例に座ったのは始めて。
会場は9割以上埋まっており、ほぼ満席。


最初はラヴェルの組曲「マ・メール・ロワ」から。
これが、素晴らしい演奏。大して聴き込んでいないので、馴染みの少ないこの曲だが、実に重厚な演奏で一曲目にも関わらず、終演後には大喝采とブラボーが。このとき、チョン・ミョンフン率いるフランス国立放送フィルが絶好調であると確信。


そして、待ちに待ったラヴェルのピアコン。
アリスは相変わらず美人。
写真で見るより綺麗である。いつも通りの裸足で登場。相変わらず華奢である。

妖精の踊りの様な軽快な演奏から始まるところは良いが、曲が進むに連れ、何か猛烈な違和感を感じてきた。
それはオケが実に重厚な演奏をするのに、アリスの軽いピアノだけがやたらと浮いて、非常にミスマッチを感じたからである。
何故か、アリスのピアノの悪い部分ばかりが目立つ。
それは、大好きな第二楽章でより顕著に現れた。
深みに欠け、小手先の軽快さばかり目立ち、この曲が持っている官能が全くといっていいほど伝わらない…
しかも、どこかぎこちなさすらあり、安心して聴けないほどであった。

第三楽章では持ち直したが、それでも、やはりアリスとフランス国立放送フィルはどうみてもミスマッチであった。

終演後の拍手も心なしか小さく、ブラボーは聞こえなかった。
ちなみに、この時のアンコールのロマンスは素晴らしく、ソロで聴く方が良いという。。。
観客への愛想は相変わらず良かったが。

生演奏にも関わらず、家で良く観るグリモー×ユロフスキのBDの方が100万倍も感動出来る演奏で、なんのために観に行ったのかと、意気消沈してしまったものである。
しかし、これは私が上記の演奏を常に聴いているためで、単に好みが合わなかったということもあるかもしれない。



さて、その残念感を大満足に代えた演奏が、サン=サーンスの3番。

始まりの弦の響きはとても綺麗で、息の合った演奏は抜群の安定感。
特に後半の美しさは筆舌。優しくも力強い演奏である。息のピッタリと合ったオルガンの響きが曲に深みを与える。
第二楽章の後半では、オルガンに加わったオケが非常に分厚い演奏が展開する。終盤では、唸るオルガン、炸裂するグランカッサ、まるでロデオ状態のアンサンブルだが、バランスは全く崩れない。そして、ゆっくりとフィナーレを迎える…とにかく「重厚」で「リッチ」。非常に聴き応えのある名演奏。フランス国立放送フィルは完全にミョンフンの楽器となっていた。
指揮者と奏者は勿論、観客までも含めて恐ろしいまでの会場の一体感、高揚感、腕には鳥肌が立ちまくる。何度も聴いた曲なのに、始めて聴く曲の様に全てが新鮮。

終演後の拍手も凄い!!いや、当然と言うべきか。
しかも、クラシックのコンサートで、会場の人々がこれだけスタンディングオベーションをしたのは始めての経験。
とにもかくにも大喝采の嵐で、私も痛いほど手を叩きまくった。

しかも、アンコールは火の鳥のフィナーレ、ビゼーのカルメンという、大盤振る舞い。

アリスのサイン会は既に始まっていた様だが、みんなそっちのけで、会場には大勢の人が残り、当に「鳴り止まない拍手」が会場にずっと鳴り響く。
あまりに拍手が鳴り止ま無いので、指揮者とオケが再登場(笑)。
このサン=サーンスの3番は私にとってとても非常に貴重な体験となったが、皮肉にも目的であるラヴェルのピアコンは苦い思い出となった。
流石にこれだけ終演後の客の反応が違うとアリスにとっても考え深いだろうが、これからに期待したい。


P.S.
先月、山口県の楊貴館に行って来ました。


料理に不満が残るも、接客、景色、部屋は素晴らしいです。
そして、ロビーに思わぬモノが…
なんと、マッキンのアンプと共にJBLのエベレストが鎮座しているのです!
これにはビックリ!

スタッフの方によると、
「女性に喜ばれるサロンはご用意があったので、男性のサロンを創ろうかと思っていたところ、オーディオが好きなお客様が結構いらっしゃったので、導入しました」
とのこと。思い切った導入ですが、オーディオ好きな人間として、思わず、「素晴らしいですね」と(笑)。
しかも、持ち込んだCDを聴くことも出来ます。音量は控えめで、天井比率が低いため、低域はやや弱めですが、BGMとしては極上です。
ソフトのコレクションも一杯あり、珍しくジャズを聴きました。定番ですがエヴァンスのワルツフォーデビィを。
このロビーはカフェスペースにもなっているので、綺麗な日本海を一望しながらコーヒーを楽しみつつエベレストを聴くことが出来ます。

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レス一覧

  1. サンサーンス「オルガン交響曲」良かったですか。本場おフランスオケですからさすがの演奏だったのですね。これにやられると自宅でもなんとかならぬか・・・となって嬉しいやらツラいやらです。

    ラベルのピアノ協奏曲は名曲ですね。特に第2楽章が白眉だと思っていますが、そこが・・・だと残念です。私は最近はパスカル・ロジェさんのSACDが愛聴盤です。

    必ず良いとは限らないのが演奏会ですが、終わりよければすべてよし。順番が逆でなくてよかったというところでしょうか。

    byakahanamizuki at2013-10-05 11:15

  2. RICHEBOURGさん、こんばんは。

    ソリスト・指揮者・オーケストラのレベルや特性と気持ちが揃って初めて良い演奏になりますからねぇ。
    ディスクで聴いた感じだとチョン・ミョンフン氏はどちらかと言えば理詰めの力押しな演奏だったように思いますから、軽妙なセンスを求められるような場面にはそぐわないかもしれませんね。
    各々の好不調もありますし。

    他で楽しめたわけですから、「はずれ」では無いわけですが肝心のお目当てがイマイチだったのは残念でした。
    ディスクで聴いているのはアルゲリッチ/デュトワかフランソワ/クリュイタンスです。


    旅館もスゴイですね。
    女性向けにゴージャスな家具をそろえることを考えればマッキン・JBLでも予算内という事なんでしょうね。
    機会があれば行ってみたいものです。

    byfuku at2013-10-05 23:01

  3. akahanamizukiさん

    レスありがとうございます。

    チョン・ミョンフンが「あらゆる演奏が可能であるのを鑑みた上で、『それでもなお』意図したフランス物」と言っています。
    根底にはおっしゃるとおり、自国物の良さが出ているということだと思います。

    ラヴェルのSACDの紹介ありがとうございます。
    パスカル・ロジェさんの盤は聴いたことがありませんので、機会があれば購入したいと思います。
    ちなみに、私的には、この曲は女性ピアニストに弾いて欲しいのですが、数が少なく自ずとアーティストが決まってしまいます。

    ラヴェルは残念でしたが、本当に渇望して足を運んだコンサートでしたので、オーディオ的なコトは全く頭に無く、当日は私の駄耳の中でも「音楽の耳」になっていました。。。

    byRICHEBOURG at2013-10-06 15:18

  4. fukuさん

    レスありがとうございます。

    チョン・ミョンフン指揮フランス国立放送フィルの当日は熱い演奏でした。
    熱い中にも機械の様な正確さで、ロデオ状態のアンサンブルでも全く破綻しない演奏でしたが、そこにミョンフンの理詰めの様な演奏が活かされていたのでしょうか。
    アリス=紗良・オットとの組み合わせでは、フランス料理のフルコースのメインに合わせて超淡麗の日本酒が出てきた。そんな印象でした(まぁ、日本酒は何にでも合うので、実際に使われる様ですが)。

    フランソワ×クリュイタンスも大好きな演奏です。
    前にオススメ頂いたマルティノンのラヴェル全集に入っているチッコリーニとの演奏も好きで、私は結構ねっとり?とした演奏が好きなのかも知れません(笑)。
    グリモーのBDは映像付きということもあり、一番のお気に入りです。特に第二楽章の後半の美しさは筆舌です。私がグリモーに贔屓目なのだけかも知れませんが。

    余談ですが、楊貴館では女性サロンとして岩盤浴を作った様です。結局、使わなかったのですが。
    料理は刺身(イカの活き造りがメイン)は素晴らしく美味しかったのですが、「素材をいじり過ぎた」感のある、その後の料理はピンときませんでした。ただ、景色や接客の良さ、エベレストのBGMなど、総評すると素晴らしい旅館でした。

    byRICHEBOURG at2013-10-06 15:20

  5. RICHEBOURGさん

    こんにちは

    私は10月4日に静岡市で チョン・ミョンフン/フランス国立放送 を聴いてきました。
    こちらの公演は ストラヴィンスキー:火の鳥、ラヴェル:ラ・ヴァルス、ベルリオーズ:幻想交響曲 そしてアンコールがカルメンでした。
    皆さん和やかな雰囲気で、特にホルンをはじめとした管楽器が頑張っている印象でした。選曲にもよるのでしょうが・・・

    サントリーホールでは随分大盤振る舞い(笑 だったんですね。

    音響は今ふたつ?でしたが、5列目だったので直接音と表情を楽しんでいました。静岡県内はヤマハが地元浜松(静岡市から75㌔も離れています)の威信をかけたアクトタワー以外に本格的なホールがありませんので、サントリーホールでお聴きになったとは羨ましい限りです
    年数回程度 浜松に立ち寄る演奏会を狙う以外、結局東京へ行くしかないのが現実です。
    11月のヒラリー・ハーンは、21時に池袋で演奏が終わり、22時東京発の新幹線で静岡まで1時間。さらに自宅まで30分という慌ただしさです。静岡はまだ首都圏に近いとは言え、地方のハンディを感じます。

    RICHEBOURGさんはクラシック、音響とも詳しいんですね。
    理論的 且つ わかりやすいレビューを楽しませていただきました。

    お気に入りに登録をさせていただきました。
    よろしくお願いいたします。

    bymerry at2013-10-07 04:18

  6. RICHEBOURGさん おはようございます。

    チョン・ミョンフン/フランス国立放送響に行かれたのですね。ミキシィでもマ・メールロワやサン=サーンスは評判がよかったです。一方で、ラヴェルの協奏曲は「?」「がっかり」という感想がほとんどでしたね。私は、4年前にこのピアニストを最前列で聴きましたが、やっぱり容姿優先のひとですね。これだけ日本人好みの容姿であれば、許してあげてください。オーディオ耳でも、音楽耳でもなく、エロ目で見てあげてください(爆)。某チャイニーズの美脚よりずっと上品ですよ。

    byベルウッド at2013-10-07 10:21

  7. >merryさん

    レスありがとうございます。

    この組み合わせで、幻想やラ・ヴァルスも聴きたかったです。
    前列で聴くフルオケもいいですよね。
    サントリーホールではおっしゃるとおり、大盤振る舞いでしたが、指揮者もオケもノリにのってた感じでした。

    オーディオは中学からやっていますが、ブランクも長いので中身はたいしたことありませんよ(笑)。クラシックも聴き始めたのは4年前の若輩者です。

    11月はネルソンス×バーミンガムの組み合わせでハーンとグリモーが来日ですね。ブラームスのピアコンは好きなので、私はハーンを諦めグリモーにしました。。。ハーンのシベコンも素晴らしいでしょうね。

    byRICHEBOURG at2013-10-08 23:26

  8. >ベルウッドさん

    レスありがとうございます。

    ミクシィでも上がっていたのですね。ネットに上がっているブログなんかを見たのですが、こちらではアリスの評価は上々の様です。。。

    第二楽章は無意識にエロい目が入っているかも知れませんが、上品なだけで、色気が無く、それが何と無く演奏にも出てるのかな?と変に勘ぐってしまいます。
    ちなみに、3年前くらいに日フィルとのチャイコンを観ましたが、こちらは良かった様に思いました(単に私が未熟なだけかも知れませんけど)。

    某チャイニーズは演奏は素晴らしく良かったですよ。服装含めて上品では無かったかも知れませんが(汗)。

    byRICHEBOURG at2013-10-08 23:36

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