RICHEBOURG
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クラシックを聴いています。

マイルーム

イギリス旧家の様な空間が目標です
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持ち家(マンション) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン~80型 / ~2ch
今から半世紀前の再生装置を使って、その当時のクラシックを聴いています。 <システム構成> 《1920〜1946年の音源のプレイバックシステム》 GARRARD…
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日記

イザベル・ファウストのブラームス ヴァイオリン協奏曲

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2014年06月22日

ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、聴き始めてそんなに間が無いが、それでも私の大好きな曲の一つ。
今回は、ハーディング率いる新日本フィルがソリストにイザベル・ファウストを迎えての公演ということで、足を運んだ。
チケットをとるのが遅かったため、席は2階席がかかる手前の23列目の中央。


★会場:すみだトリフォニーホール
(残響時間:2s(満席時))
開催日:2014/6/20 19:15〜開演

★出演
指揮:ダニエル・ハーディング
オケ:新日本フィルハーモニー交響楽団
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト

★プログラム
・ブラームス
ヴァイオリン協奏曲
〜 アンコール 〜
・バッハ
パルティータ2番(サラバンド)

---- 休憩 ----

・ブラームス
交響曲4番


定刻を少し過ぎた頃、新日本フィルが入場し、継いでハーディングとファウストが登場。ファウストは紫のジャケットに黒のロングスカートと、エレガントなスタイルだった。

第一楽章の序盤、いきなり閃光の様に入るファウストの独奏ヴァイオリンは異常な程速く鋭い。第二部では、ピッチカートしっかりとした支えの中で、ゆっくりと主題を歌う。その音色は美しく、そして繊細。カデンツァはやはりCDと同じでティンパニがそっと支えるブゾーニのもの。それは、洗練されたキレのある美しい演奏をしているファウストに合っている気がする。そのカデンツァもつかの間、楽章終止を迎える。囁く様な第一群から第二群へ。第二部の主題をより高々に歌う、この独奏ヴァイオリンはこの曲で一番好きなところ。浮遊感のある旋律をファウストは、雲一つない青空を飛ぶ鳥の様にどこまでも高く、かつ伸び伸びと、そして美しく描いてゆく。そして、地へ着いた後に重弦で力強くリードし
締め括る。

第二楽章は、第一楽章とは対象的にゆっくりと、オーボエが優しく楽章をリードする。ファゴットとの接続も息が合っていて、ブラームス特有の牧歌的なメロディは穏やかで優しく演奏される。ファウストはそれを滑らかに受け継ぐ。その演奏は時に熱く、時に繊細の極みの様に演奏する。どこか淋しさを潜めつつも、囁く様に弾かれる終盤は鳥肌もの。

間髪入れずに始まる第三楽章は、躍動感に溢れ、力強く、楽曲をリードする。
しいて言うなら、もう少し太さや良い意味での荒々しさが欲しいと思ったが、これは私が座った席が悪かったのか、はたまた自身の感性がイマイチなのか。そうはいっても第二部の安定したメロディは流石で、全身をフルに動かしながら演奏されるそれは圧巻だった。

第一楽章の序盤はどこかせわしない新日本フィルだったが、以降は素晴らしい演奏であった。陽性のイメージであるこの曲だが、ファウストとハーディング率いる新日本フィルは、その中でもやや陰影を感じさせる演奏でもあった。
このヴァイオリン協奏曲は、少し音を控えめに演奏していた様にも思われる。残念なのは、半径10mは響くであろう盛大な鼻息をするオジサマが隣にいたためか、繊細なソロが少しマスクされてしまったこと。


アンコールは、まさかのバッハのパルティータ2番(サラバンド)。
構える頃からオーラの様なものが感じられ、場内は恐ろしい程の静寂に包まれた。
となりの鼻息の荒いオジサマも流石に鼻息が控えめ。
弓をスっと上げる頃、腕には鳥肌がたっていた。ブラームスのヴァイオリン協奏曲も素晴らしいが、このバッハはちょっと別格だと感じられた。


続いて演奏されたハーディング指揮のブラームス4番も素晴らしく、ヴァイオリン協奏曲の第一楽章冒頭で感じたせわしなさは全く感じられなかった。第二楽章は美しく、弦の息もしっかり合っていた様に感じたし、第三楽章は躍動感に溢れていた。




イザベル・ファウストは、その動きを観ていると、カタい印象を受けてしまうが、その演奏は色彩的というよりも、洗練の極みで、むしろ滑らか。しかし、表情は豊かで、ブラームスとバッハで表情も場内の空気も一変させてしまう。キレがあるが、ちょっとした淋しさを潜めながらも、非常にしなやかで、優しさを感じさせるブラームス、集中力を極限にまで繊細を究めるかの様な弓使いながらも、より力強く弾くバッハ。
同じ人とはちょっと思えない。
ちなみに、イザベル・ファウストのこのブラームスのヴァイオリン協奏曲のCDは残念な程に低域が寂しく、音場も狭く、ファウストをフューチャーし過ぎていて、どこか不自然。
ただ、ファウストの演奏は、このCDどおりなので、その演奏を聴くには良いかもしれない。


終演後にサインを貰って会場を後にしたのは夜10時。
サインに満足して、ファウストとハーディングの写真を撮り忘れてしまったのは失態だった。

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レス一覧

  1. 私は、ハーディングの演奏には、余り感心しないのです。マーラーの10番ぐらいかな?

    実際のイザベラ・ファウストを聴いて、装置の方からも同じ様な音が出てきましたか?

    byGRF at2014-06-23 23:23

  2. RICHEBOURGさん、こんばんは。

    良い演奏会だったようで良かったですね。
    やはり、実際に演奏会場でその空気まで体験することは大事だと思います。

    地方にいるとなかなかなのですが(汗)

    …と言う事で、いずみホールまで出かけることにしました。
    メルニコフとの共演を聴いてきます。
    良い演奏を聴いて拙宅の再生を良くしたいと思います。

    byfuku at2014-06-24 00:29

  3. RICHEBOURGさん、おはようございます

    この演奏会、行けばよかったなぁ。どうも最近日本のオーケストラは見落としがちです。

    イザベル・ファウストさんは、以前にN響との競演でプロコフィエフを聴きました。一見地味な音色と演奏スタイルなのですが、ソロはオーケストラに埋もれることなくしっかりと聞こえて次第に音楽が浸透してくることが印象的でした。ストラディヴァリ「スリーピングビューティ」もそういう楽器なのでしょうか。ブラームスは聴いてみたかったですね。

    ハーディングのブラームス3番/4番(ドイツ・カンマーフィル)のCDは衝撃でした。いまだに愛聴盤となっています。しばらく地味な存在でしたが、この2、3年で急速にビッグな指揮者に駆け上がりました。そのせいで、少し新日フィルのメンバーや聴衆としっくりこなかった時期が続いたようですが、今回はよかったようですね。日記を拝読すると彼本来のブラームスの造形が復活してきたようです。

    byベルウッド at2014-06-24 12:37

  4. >和室のユニコーンさん

    レスありがとうございます。
    ハーディングの指揮は良かった様に感じました。4番はそう期待していなかったのですが、メリハリの効いた演奏で、表情豊か。オケは楽器と化していました。和室のユニコーンさんオススメのマーラー10番も聴いてみたいと思います。

    さて、我が家の再現性ですが、お陰様でバッチリです!っと申したいところですが、まだまだです(苦笑)。
    音色はそこそこいけると思います?が、全体像や細かい描写、S/Nはまだまだです。
    お盆の日程が合えば、ご指導頂けると幸いです。

    byRICHEBOURG at2014-06-24 21:41

  5. >fukuさん

    レスありがとうございます。

    良い演奏でした。好きな曲はどうしても生で体験しておきたくなってしまいます。今回のアンコール(というには贅沢過ぎますが)のバッハは鳥肌モノでした。

    さておき、大阪遠征お疲れ様です。今頃サイン会でしょうか。
    ブラームス三昧のプログラムもとても魅力的ですね。
    私も週末にメルニコフとの共演を聴く予定で、楽しみにしております。

    byRICHEBOURG at2014-06-24 21:55

  6. >ストラさん

    レスありがとうございます。

    アナログをやりたくなってしまいます(汗)。
    私の愛聴盤は、定番かも知れませんが、セル×オイストラフのものか、バーンスタイン×クレーメルです。

    クーラー付き(笑)の新居にて是非、色々とお聴かせ願います。

    byRICHEBOURG at2014-06-24 22:06

  7. >ベルウッドさん

    レスありがとうございます。

    ハーディングのブラームス4番、良かったです。
    無知故に、そう期待していなかったというのもあるのですが、昨年聴いたネルソンスの4番より良いと感じました。
    オススメの3番、4番も購入してみます。

    ファウストのヴァイオリンは仰るとおり、一聴すると地味に聴こえるのですが、良い意味で実直、洗練されていて、そのものをピュアに堪能できる魅力を感じました。スリーピング・ビューティーの個性もありそうですが、ファウストの個性なのかなとも思いました。

    また、ピュアでありながら、縛られないスタイルは新しい様にも思います。

    byRICHEBOURG at2014-06-24 22:24

  8. RICHEBOURGさん、再びですがこんばんは。

    サインも無事もらってきました。
    実は移動手段の都合でサインをもらうと帰れなくなる可能性もありましたので、ホテルをとって万全を期しました(笑)

    やはり、実演に触れるのは大事ですね。
    ブラームスのソナタで全曲演奏会は作曲家の技法の洗練や信条の変化が見えて面白かったです。

    再生については新たな指標が出来た、と言う所です。

    byfuku at2014-06-25 21:29

  9. >fukuさん

    再レスありがとうございます。
    泊りがけの遠征お疲れ様でした。

    ブラームスのソナタ、素晴らしかった様ですね。
    明日は3番のみですが、私も楽しみにしております。

    生演奏は、オーディオの再生基準を養えるというのも嬉しいですが、やはり、その会場に触れ、大好きな曲を実際に観て、聴いて、感じることで得られる感動は、一度味わうとやめられませんね。
    サイン会はオマケですが、アーティストと直に触れ合える貴重な場ですから、並ばずにはいられませんね(笑)。

    byRICHEBOURG at2014-06-26 23:20

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