日記
GRFさんとベルウッドさんご来宅
2014年08月11日
ベルウッドさんとのオフ会にてご一緒させて頂いた、GRFさん。
5月に訪問させて頂き、盆にお越し頂くこととなっておりましたが、私の都合で盆に、お会いすることが出来なくなりました。
しかし、直近の金土で丁度横浜へ来られるということで、そのタイミングで、我が家へお越し頂くことになりました。
横浜に来られる理由というのは、横浜のMさん邸。GRFさんのブログに詳しいですが、German PhysiksのTroubadour80に46cmウーファーを合わせたスピーカーを導入されています。このスピーカーを色々なアンプと組み合わせ、金曜から調整されておられました。
土曜にベルウッドさんが横浜のMさんのお宅にいらっしゃるということで、便乗させて頂き、午後二より我が家にてオフ会を行う段取りとなりました。
横浜のMさんの訪問で、とんでも無い部屋でとんでもない演奏を聴かせて頂いた後に、我が家でオフ会?となりました(汗)。
◆我が家でGRFさんのクリニック
いらっしゃったと書きつつも、クリニックして頂いたと言う方が正しいでしょう。
GRFさんが「どういう風にしたい?」
と言われたので、
RICHEBOURG「ホール感を出したいです(再現したい)」
と。
というのも、5月に訪問させて頂いた和室のユニコーンさん、GRFのある部屋さんのホールの再現は、渇望していた音で、この再現が何とかならないかと思っていました。
ここから、GRFさんのクリニックは実に細部にまで至りました。私の怠慢が、白日の元にさらされます(汗)。
取り分け、大きく変化したポイントを挙げます。
1.スピーカーセッティング
まずは、左右バランスの調整から入りました。
ここは指摘事項と予測していたので、一時期、Rchの音圧も1dB程上げることも考えましたが、セッティングで何とかならないかと、奮闘していたところです。
左側はRC壁、右は引戸なので、どうしても左に音像が寄ります。そこで、右スピーカーは少し内向きにしていました。しかし、ちょっと前、ある方がいらっしゃり、その方もちょっと左寄りかなと言われました。そこで、その方がご帰宅後にさらに内向きへ。しかし、自分が思っていた以上にもっと内向きが正解だった様です。最終的に15mm弱内向きになりました。
加えて左スピーカー。ほんの1mm程度内向きに。トントンです。ここは思いも寄らぬ調整でしたが、ここで落ちつきました。ほんの僅かですが、これで定位は大きく改善されました。
左よりだったピアノもセンターに近づき、中央に。
2.伝送系統の不要ライン
しかし、高域が上に抜けないということで、GRFさんがパワーアンプを確認。すると、
GRFさん「このパワーアンプに繋がっているバランスケーブルは何?」
RICHEBOURG「マルチチャンネル用で、ピュアには関係ありません」
GRFさん「ちょっと抜いてみましょう(笑)」
すると、高域がスゥーっと上まで抜けます。この変化は思わぬ程大きく、驚きました。アースループが原因でした(苦笑)。
確かに、バランスケーブルのGNDはフルバランスケーブルのGNDと共通になっています。そして、それは、マルチとピュアのそれぞれのプリのGNDを共通にしており、不要なラインでループを起こしていることが確認出来ます。
何より、出てくる音がその効果を物語っています。
3.サラウンドスピーカーのダンプ
ベルウッドさんがヒラリー・ハーンのアンコール集から「Mercy」をリクエスト。ベルウッドさんは、5月にイギリスはウィグモア・ホールでハーンを観にいかれてます。
ベルウッドさん「やっぱりライヴすぎかな」
と。確かにライヴな我が家は自認しておりました。
ここはストラさんにオススメ頂いた浮雲でフラッターエコーが大分改善されました。まず1個目の取り付けで変わりました。結局、3個付けましたが、それでもまだライヴです。
そこで、GRFさんが「サラウンドスピーカーをダンプ(ショート)してみて」と。センタースピーカーは、ケーブルでショート。リアスピーカーは、簡易的なものしかなく、スプーンと鍵でショートしました。この変化も驚きました。
目から鱗とはこのことでしょうか。視点を変えたGRFさんのアイデアには感服です。ステージは前にスッカリ移動し、こんなに違うんだと、ビックリ。
ベルウッドさんも、「慈悲深さが出てきた」とニンマリ。
この変化が大きく、気になったので、お二人が帰られた後に、どれくらい影響があるか、フロントスピーカー再生時のサラウンドスピーカーを簡易的にテスタ(AC)で計測してました。簡易テスタなので、正確な測定は出来ませんが、僅かに振れます。数mV程度ですが、これが、悪さをしていた様です。f0で共振を起こすことで、それがネットワークを介して伝わり、ライヴとなっていた様です。リアのスピーカーはスタガードとなっており、ウーファー、ボトムウーファーはそれぞれ共振点が違うので、影響はより大きい様です。こんなところに犯人がいたとは、思いもよりませんでした。盲点です。
◆オフ会(クリニック)を終えて
今回の調整は全てタダで出来るものです。特に効果が大きかったのは2項、3項で、これでここまで音が変わるのだから、その他の細部に至るポイントを身体に刻まなければなりません。
2012〜2013年にかけて、私は、オフ会を通じ、また自身が生演奏を体験する過程で、スピーカーの模索を始めていました。そこで、AMATI homageを待望したのは、やはり生の再現を試みるために他なりません。
年初に、ようやく手にした私は、その想像以上の変化に驚きました。
実際、GRFさんも「(調整前でも)そんなに変な感じはしなかったよ」と。
私はここで現在考えられる最高の音と、あぐらをかいてました。
今回、大きく改善した我が家の音を聴いて、AMATI homageに申し訳ない気持ちになりました。つまり、AMATI homageに全てを任せ、細部のことをすっぽかしていました。気づかなかったという言い方が正しいかもしれません。特に2項のご指摘は基本中の基本でしたが、アースループの一言が出るまで完全に頭から離れていました。
色々と大きな反省点が見つかりましたが、これを糧に少しづつ歩を進めたいと思います。
一方で、安心した点があります。それは、AMATI homageの選択は間違っていなかったということです。
GRFさん、ベルウッドさん、色々とありがとうございました。
レス一覧
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おはようございます。
ふむふむ、なるほど・・・と拝見しました。
確実に前進した様がよく伝わります。特に未使用ケーブルを抜いた辺りでは変化あっただろうなあ。
>現在考えられる最高の音と・・・
こればっかりはね、特に調子の良い時はそう思いたくなっちゃいますね。
このオーディオという遊びがこれだけ長い時間をかけて多くの人を魅了しているのだから、実はなかなか手強い、底の見えない趣味なんでしょうね。
昔の中国の王様は「お茶」に凝って国を滅ぼした。ってんですから、世の中には手強い奴がまだ沢山いるんでしょう。
あっさり「上がれるなら」これほどつまらない事は無いと思います。
達人達に改めて教えてもらったという日記でした、読んでいるこちらも含めて。
byLoge at2014-08-12 10:03
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クリニックの模様が手に取るようです(笑)
アマティ、、、モニターSPライクではない選択が間違ってなかったという独白に、今の心情が現れていますね。
by椀方 at2014-08-12 11:13
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ストラさん Logeさん 椀方さん
ようやく、入り口に立ったという所ですね。これから検証されてよくなって行かれると思います。ご自分で、一歩ずつ階段をあがられることが大事です。
一度、後ろの反射板やサラウンド用SPを部屋から出して、何も無いところから、実験されることをお薦めします。右側のスライド戸に前に、MDFのパネルを立てることも出来ると思います。また、思い切って、SPを前に出すという手もありますね。
SP二本だけのシンプルな構成にされて実験をされると、まだまだ、よくなるとおもいます。楽しみです。
byGRF at2014-08-13 07:02
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>ストラさん
レスありがとうございます。
今回の前にストラクリニックも受けておいて良かったです。
色々な”裏側”が見つかりました(苦笑)。
和室のユニコーンさんが書かれていますが、まだ入り口です。
完成した際はお声かけさせて頂きます。
ストラさんの新居にもお伺いさせてください。
byRICHEBOURG at2014-08-13 19:57
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>Logeさん
レスありがとうございます。
先日の宿題をちゃんとこなしておくべきでした(謝)。
>あっさり「上がれるなら」これほどつまらない事は無い
おっしゃるとおりです(苦笑)。
愚直なまでに着実に課題をこなしていくことが成功への近道なのでしょうね。
たまに回り道もしたくなりますが(笑)。
涼しくなったらお邪魔させて頂きますのでよろしくお願いします。
byRICHEBOURG at2014-08-13 20:03
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>椀方さん
レスありがとうございます。
ご無沙汰しております。
スピーカーを活かすも殺すも使い手次第、まずは色々と真っさらにしてから考えてみたいと思います。
byRICHEBOURG at2014-08-13 20:07
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>和室のユニコーンさん
当日もお世話になりました。
まずはメッセ頂いたアドヴァイスから色々と実験をしてみたいと思います。
右手側のMDFパネルはよさそうですね。
安価ですし、なにより制約の多い賃貸住居に手を加えなくて良いので。
また宜しくお願いします。
byRICHEBOURG at2014-08-13 20:11
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おはようございます。
遅レスごめんください。というのも久々にパソコンレスの生活をしていますので。
やっぱりルームチューニングとかアクセとか弄りに走る前にいろいろやるべきことがありますね。部屋の音響というのは生活環境でもあるわけですからありにままでよければそれが一番いいのだと思います。私が「ライブ」と言ったとたんに和室のユニコーンさんがやったリアスピーカーの対策での音の変わりようにはこの日一番驚きました。まさにマジックスプーン。こういう基本的なセッティングはコストゼロ、タダですから。
byベルウッド at2014-08-14 09:00
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>ベルウッドさん
当日もお世話になりました。
>ルームチューニングやアクセサリー…
和室のユニコーンさんも書かれてますが、痛感しました。
タダでやれる改善点(=盲点?)が多くて驚くやら、情けないやらです(苦笑)。
アドヴァイス頂いた内容についても、実験を繰り返しつつ、時間をかけて対応したいと思います。
しかし、横浜のMさんのお宅から我が家までワイン三昧でしたね(笑)。
また宜しくお願いします。
byRICHEBOURG at2014-08-14 22:47
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>横浜のMさんのお宅から我が家までワイン三昧でしたね(笑)。
私は、前日から白ワインばかりでした。よい音になり、良い気持ちになったので、帰りは湘南新宿ラインの二階席で戻りました。でも、新宿駅では、ホーム二本分歩かされ酔いが覚めましたが。やはり、東急の急行の方が安くて便利なようです。
同じ部屋の鳴らしていないSPは、アンプに繋がっていなくても、ショートして置かないと、音に影響が出ますね。それも微弱な音が消えるので、音場無くなったり過剰になったりします。
食卓用などの普通の高さの木の椅子で聴かれると、音が良くなりますよ。
byGRF at2014-08-15 09:04
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>和室のユニコーンさん
レスありがとうございます。
前日から飲まれていたのですね。23時近くまで調整されてたとお聞きしましたが…私は前日は断酒していました。
白は飲み始めたばかりですので、次はもっと美味しいワインを探しておきます(笑)。
アドヴァイス頂いたとおり、サラウンドSPは一度部屋の外へ避難して、シンプルな状態で実験してみようと思います。
byRICHEBOURG at2014-08-15 10:51
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