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オーディオを趣味として45年。こつこつと機材の改良を続け、ここへ来て「原音再生」の夢に少しずつ近づけている気がしています。オーケストラを聞くため、ワイドレンジで高分解能かつ押し出しの強い機材を選んでい…

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テーマは「生演奏の再現」!
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持ち家(戸建) / 書斎兼用 / オーディオルーム / ~8畳 / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch
7帖の書斎をオーディオ兼用にしています。正面にLBL4343を大改造した4ウエイスピーカーがあり、横にアンプ類を満載したラックが並んでいますが、大型スピーカーを設置したり改造作業をするには部屋が狭いの…
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日記

アキュフェーズDP-100・DC-101のテストで分かった、CDの本当の実力

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2013年08月29日

 レコード時代にオーディオに目覚め、デジタル時代の進歩ととともにCDと格闘してきたオールドマニアのこだわりとして、CD(SACD)の可能性と限界をぜひとも確かめておきたい、という強い思いがありました。

経済的理由から、これまで購入できたプレーヤーは30~50万円程度まででしたが、一度は最高ランクのSACD機を使ってみる必要があると強く思っていました。それも、店頭や他人のシステムで聞くのでなく、購入して自宅でテストしなければ本当のところは分かりません。

CDを限界まで再現する能力があるとみられるのは、やはりアキュフェーズのセパレート機ですが、新型は200万もするのでとても買えません。アキュ社のフラッグシップ機種は、旧型でも十分に性能が良いので、二年がかりでDP-100・DC-101の中古品を探し続け、やっと入手できたのでした。

DP-100は、ソニーのフラッグシップ機、SCD-1と同じメカで、回転部が固定されていてピックアップが移動するという、通常とは逆のタイプです。このタイプのメカは、NHKで使っていたと聞いていますが、揺るぎないがっちりした音質が特徴です。すごく音が良いことは、自宅で聞くCDよりも、NHK-FMから流れてくる同じ曲のCDの方が、音が良いという体験を何度もしているのでわかります。

DC-101は、ジッターを限りなく排除する能力を備えた精緻を極めたDACで、アンプ並みの電源を備え、一体型機では遠く及ばない分解能と厚みのある再生音を奏でるモンスター機です。規格も24bit 96kと充分で、USB-DDCを使えばコンピューターから音楽を取り込む事も可能です。

テストを終えての感想ですが、CDに入っている情報量が、常識をくつがえす程に多いことを知って驚きました。普通のSACDプレーヤーだと、鋭い立ち上がりやスケール感、切れ味といった、ナマの音楽が備えている「音の要素」のかなりの部分が損なわれます。ところが、DP-100とDC-101の組み合わせで聞くと、ほとんどのCDがマスター音源のような鮮度と音場感で再生されるのです。

そればかりか、CD制作時のマスター音源が、アナログかデジタルかまで判別できます。録音状態を知っているCDをかけてみると、マイクのクセや微妙な位相のアラまで見えてしまうという驚異的な分解能です。オーケストラとかバスドラは、本来のスケールと迫力、切れ味で再現されます。

全域にわたって、どこにももたつきやオーディオ的ストレスがないので、音楽的にも高度な満足が得られます。今年になって、金田式イコライザーの電源改良が進んで、CD再生はアナログに大きく引き離されていましたが、これで互角の闘い?ができそうです。もっとも、アキュの方にはアナログ的な「遊び」の部分は一切ないので、レコードの再生音とは、やや傾向が違います。

これまで、CDの音質が良くないのは規格の限界だとか、CDの制作過程の問題と言われてきました。それは正しいとしても、最高級の再生機なら、CDからマスター音源に近い鮮度の情報量を引き出せるという事がわかったのは大きな成果でした。

SACDもテストしてみたところ、CDを上回る高域の緻密さと豊かなスケール感です。以前、このコミュで「音が良くない!」と書いた、オクタビアのCDやSACDも改めてテストしてみました。

すると、これまで聞いていたのと同じ盤とは、とても思えない繊細かつスケール豊かな音楽が聞こえてきたではありませんか。情報量が多すぎて消化不良を起こしていたのですかねー。オクタビアレコードさん、ごめんなさい (-_-;) 。

これまで、CD(SACD)再生機は、第一世代の発売直後から国産の中級機を中心に買い換えてきました。その中には、アキュやソニーをはじめとする何種類もの国産一体型機やスチューダーの730(中古)もありますが、ケーブル交換等、いくら頑張ってもCDの音質や情報量に満足できませんでした。今回、旧型とはいえアキュフェーズのセパレート機を使用してみて、長年の胸のつかえが降りた気がします。

アナログでは、最高のターンテーブルに最高のイコライザーを用意しないとレコードの情報量を充分に引き出せませんが、デジタルも、普通のサラリーマンでは無理なほどの投資をしなければ、CDの能力を満足に引き出せないというのは残念なことかもしれません。もちろん、普通に楽しむのには普及機や中級機でも十分と思いますが、CDの情報量を漏らさず引き出すには、えらい投資が必要なんですね。

古いオーディオマニアとしては、レコードやCDをそのままかけるのに慣れているため、パソコンに取り込んでポチって音を出すだけ、というのはイマイチ、ノリません。CDからこれだけの音が出るなら、何かと手間のかかるネットワークオーディオは、また先延ばしになりそうな雰囲気です(汗)。

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レス一覧

  1. kitatanukiさん こんばんは。

    kitatanukiさんのようなベテランの方でも ある程度の投資と使いこなしがなされないと 本来の機器の能力が発揮できないという事なのですね。

    色々な意味でオーディオは奥が深いですねぇ。

    私も世代的にはギリギリアナログ世代ですがオーディオに関わったのが結構 最近で今更ながら使いこなしの難しさに四苦八苦しています。

    byキタサン at2013-08-29 20:58

  2. キタサンさん、レスを有難うございました。

    そうなんですよね。良い音を得るためには、かなりの努力と投資が必要だと思います。
    今回も、購入してから自分が満足できる処まで持って行くのに、エージングも含めて、使いこなしに3週間くらいかかりました。
    オーディオファンは、みんな四苦八苦するのが楽しいのですから、お互い楽しくやりましょう。

    bykitatanuki at2013-08-29 22:03

  3. はじめまして。13年前に導入し、現在も現役です。HS-Linkケーブルは武藤のオーグラインに換えました。付属のものはなんだったのか、というほど激変です。その前はDENON Linkを使っていましたが、長いせいかロックが外れることがありました。これはこれで、元気のいい音です。現行機のケーブルは世代交代になっているようで、これを買われるのがよいかもしれません。
    スタビライザーはセイシンのDS-SCD1で、静寂度が増した感じです。

    byMINORISUKE at2013-08-31 16:33

  4. MINORISUKEさん

    この組み合わせを長年愛用されているのですね。
    ソニーメカは硬質だという評がありますが、DP-100ではそんな事はなくて、ひたすらモニター的ですね。アキュのHS-Linkケーブルは、新型も含めて1.5mと長いので、何とかならないかと思っていました。

    DENON Linkや武藤オークラインという選択枝があるとは知りませんでした。武藤は造りが良さそうですね。貴重な情報を有難うございました。

    bykitatanuki at2013-08-31 21:54

  5. この13年間に、DP-100は2回、DC-101は1回修理に出しました。DP-100は内部ROM交換された記憶があります。音質向上になったかどうかはわかりませんでした。有償ですがオーバーホールに出されることをお勧めします。特にメカ系はほんの少しの不具合が音質に大きく影響します。
    純正HS-Linkケーブルは、特注で短いものを作ってもらった人のコメントをどこかで読みました。うちの武藤は50cmです。この長さだと、かろうじて手がでます。
    日本でも輸入販売されている、香港AuralicのVEGA DACを自宅試聴する機会がありました。最新チップ搭載ですが、DC-101の重厚さには足元にも及びませんでした。今後も大切に使いたいです。

    byMINORISUKE at2013-09-01 16:26

  6. kitatanukiさん 初めまして プーと申します。
    新参者なもので遅れてのレス失礼します。

    私も CDも磨けば光る という思いを持っていますので、
    この日記に共感しました。
    今話題のハイレゾのマスター音源の持ち上げ方にも違和感を感じるのですよね。
    ですので、ハイレゾソフト買い直すなら、ハード磨いた方が幸せになれるのではないかと思ったりします。

    kitatanukiさんがDV60をお持ちなので、どうしても聞いてみたいことがあります。
    トラポしてDP100とDV60を比較したことはありますか?
    あるのでしたら、もし感想聞かせて頂ければうれしいのですが。
    実は私、SA60をトラポとしてつかっていまして、上級機種との差が非常に気になるところなのです。
    もしよろしければ 返信よろしくお願いします。

    byプー at2013-11-13 19:38

  7. プーさん
    レスを有難うございました。DV-60使いの仲間が現れて嬉しいです。すごく痛い点を衝かれましたが、実はその後、日常的に使用するのはDV-60の方になっています。

    DV-60をメンテに出してピックアップの交換をしたところ、高域が伸びて、すこぶる音楽的で楽しく聞けるトラポに変身しました。それと電源ケーブルに問題があることがわかり、普通に売っているものに交換したところ、定位や低音の締まりがDP-100に近づきました。

    DP-100もピックアップを交換したら高域の伸びが変わるかもしれませんが、高域の違いで僅かにエソに比べて柔らかさが足りず、あくまでも厳密なモニターとして位置付けています。

    トラポとしては、DV-60は十分な高性能なので自信を持って使い続けてよろしいのではないでしょうか。それに、RCAケーブルさえ良いものを使えば、DV-60単体でも、DC-101を使った時との違いがすぐには分からないくらい音が良いです。

    自分だけの世界で申し訳ないのですが、最近自作したケーブルで聞くと、SACDもシビレルくらい高音質で楽しめてます  o(^▽^)o

    bykitatanuki at2013-11-14 11:55

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