のびー
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ロンドンに移り住んで23年目となりました。240V環境の恩恵に浴すも、やはりオーディオは日本がおもしろい。年に数回の帰国の際の物色を何よりの楽しみとしております。

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800D3を導入しました
800D3を導入しました
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーン~80型 / ~4ch
2018年3月、1986年から(32年間)一貫してJBLをメイン・スピーカーとしてきたオーディオ・ライフに別れを告げ、B&W党となりました。2015年のピアノ購入時にオーディオ部屋(約30畳)をピ…
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日記

スピーカー・セッティング(その4:トリノフ2)

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2019年03月24日

前回までの日記で、現状のスピーカー(SP)セッティングに基づいた測定結果とルーム・アコースティックの概要が把握出来ました。
引き続き500Hz以下の帯域に焦点を当ててSPの設置位置を掘り下げることにします。

これが現在の周波数特性図(Trinnov ST2 HiFiで実測)
測定、シミュレーションで、周波数特性上、気になる点は:

①700Hzから300Hzにかけての全体的なレベル低下
②160Hz辺りから110Hzにかけてのレベル低下 (-8dB)
③110Hzから70Hzまでの上昇 (+8dB)
④70Hzから50Hzまでの急激な低下 (-20dB)

前回も用いたシミュレーション・ソフトの「KYOZOO」を使用して、机上でSP位置を検討してみます。前回のtaketさんのレスでご指摘頂いた通りSPを前方の壁方向に後退させると50Hzの谷は随分と浅くなります。
机上での検討は、重いSPの移動や測定用の配線も必要無いので幾らでもカットアンド・トライ出来ます。色々試してシミュレーション上、バランスが良かったのが以下のセッティングです(単位はcm、カッコ内は現在の設置位置)。

SP中心の横壁からの距離:136 (126)
SP中心の前壁からの距離:100 (158)
SP間の間隔:208 (228)
聴取位置(前壁からの距離):440 (460)

要するにSPを60cm近く前壁に寄せ、SP間隔を20cm狭めて聴取位置を20cm前進させました。これまでより頂角が鋭い二等辺三角形の頂点で聴く構図です。
++++++++++++++++++++
「SP中心の前壁からの距離」は、本来は「ユニット前面と前壁の距離」ですが、前方壁面にはパワーアンプやテープデッキが複数あり、実際の壁面状態は相当凸凹です。その凸凹を調整するために、ここでは「ユニット前面と前壁の距離マイナス20センチ」としています。厳密には、側壁や後壁にも色々あるのでそれらの調整も必要でしょうが、測定結果との整合性を見て前壁からの距離だけ調整することにしました。
++++++++++++++++++++

上記セッティングでのシミュレーション結果はこちら。

この新しい設置位置で暫く聴きこみます。
うーーん。何か音場の奥行きが随分と浅くなってしまいました。
周波数特性は随分と良くなっているはずなのに、そちらの改善度合いは音楽を聴いている限りでは殆ど分かりません。上手くセッティングされたシステム前壁の遥か奥まで音場が広がることを何度か経験しましたが、どうもそういう訳にはいきません。1時間ほど聴いてこのセッティングはボツ。

結局、また机上の検討とそれなりの聴き込みを経て、今回は以下のセッティングで決めました(カッコ内は元の設置位置)。

SP中心の横壁からの距離:136 (126)
SP中心の前壁からの距離:148 (158)
SP間の間隔:208 (228)
聴取位置(前壁からの距離):470 (460)

シミュレーション上の特性図はこちら。

200Hz辺りから全体的にレベル低下する半面、100Hz近辺と50Hzの落ち込みは少し浅くなります。実測値はこちら。

50Hz近辺の落ち込みはシミュレーションよりも大きいですが、以前のセッティングよりは改善しています。それと以前あった250Hzから500Hzにかけての谷も浅くなりました。聴感上、周波数特性の改善は相変わらずはっきりとは分かりませんが、SP位置を以前の位置近くまで前に出したことで音場の奥行きが戻りました。SP間隔を少し狭めたので、音場の広がりが狭くなるのではと危惧しましたが、逆にSPの外側まで広がる音場が大きくなったようです。

さて、以上は、全てシングル・アンプ接続(SIT-1)でのお話です。
実はここからが、今回の調整のポイント。接続をバイ・アンプに戻して、バイ・アンプの低域/中高域のバランスの調整でベスト・ポイントを探ります。何のことはありません。古典的なマルチ・アンプ・システムでのレベル合わせです。

拙宅では、低域がMC1.2KW、中高域がSIT-1という入力感度もゲインも全く異なるアンプを使用しているので、プリアンプと低域用アンプの間にアッテネータを入れてレベルを合わせています。
まず測定を繰り返してバイアンプでの特性がシングルアンプでの特性に近似するように低域用アッテネータを合わせます。私は厚目の中低域が好みなので、そこからアッテネータの減衰値を少し抑えます。
以下が好みのポイントでの測定結果です。

800D3の低・中のクロスオーバーは350Hz。50Hzの落ち込みは相変わらずですが、中低域のレベルが全体的に上昇しています。この特性では低域の豊かさを実感出来ます。
今回の調整はとりあえずここまでとして、暫く聴きこむことにしました。
当初の計画通り、普段はST2 HiFi を使用していません。

ただ、ST2 HiFiはテープ・モニター・スイッチ一つで挿入出来るので、日々、気が向いた時に(SPや聴取位置固定して純粋に電気的に)調整を進めています。これがTrinnovの真骨頂ですが、長くなったのでその辺りの機能の紹介は次回に記します。

次回の日記→

←前回の日記

レス一覧

  1. のびーさん

    SP設置シュミレーション~実施~検討と・・
    アグレッシブに行動されてますね。

    SP全般?に言えることと思いますが、やはりSP背面の距離が少ないと
    奥行き感が出しにくいですよね。

    私も奥行き感を出すため、出来るだけSPを前に設置しようと考えていましたが、
    シュミレーション結果では、低域の落ち込みが激しくなるので、
    移動できておりません。
    (この結果ですとリスポジを後ろに1m移動すると低域が持ち上がるので、
    実施してみたところ、確かに低音が豊かになります!)
    シュミレーションとは言え侮れません(笑)

    その為、前回レスしましたRoonのルーム補正を試すべく、USAアマゾンから
    USBマイクを取り寄せている最中です。

    正直、手にしたら手にしたでどうしたらよいかわからないことだらけだと思うのですが・・・。
    その時はまた質問してしまうかもしれません。
    その際は恐縮ではございますが、ご教授いただけますと助かります(苦笑)

    byにゃんす at2019-03-25 00:08

  2. にゃんすさん、

    こんばんは。
    文明の利器を擁して何か凄いセッティング変更を実施しそうな雰囲気を漂わせておいて、結局は低域アンプのレベル調整でお茶を濁してしまいました。
    でも、調整って結構こういうことの繰り返しなんだと言い聞かせております。今回は、中低域に絞って検討したので調音グッズの類のアクセサリの効果について言及しなかったのですが、周波数が上がってくると音の質感の変化として差異が認められると思います。

    にゃんすさんも、本格的にやられますか!測定とセッティングを繰り返す作業は、自分の機器や部屋の特性を理解する上で決して無駄ではないので共に頑張りましょう。
    日記では触れなかったのですがNordostのSysten Set-up & Tuning Discもおすすめです。

    byのびー at2019-03-25 20:59

  3. のびーさん

    トリノフが勿体ない気もしますが、
    のびーさんは元データを大切にする方なので、
    全周波数を補正するのは抵抗があるのではと察します。
    デジタル補正とは言え、元データを書き換えてしまうわけですから。
    (私は余り気にしません)

    私の場合ACP-2をSP近くに移動したところ、ツマラナイ音になり、
    頭を少し動かしただけで、コロコロ音が変わるので、
    やはり自分の耳を頼りにせず、自動補正に頼るか・・
    と考え直しております(苦笑)

    お勧めの「Nordost Systen Set-up & Tuning Disc」ですが、
    売り切れで手に入れることは出来ませんでした。。

    byにゃんす at2019-03-26 01:39

  4. にゃんすさん、

    「Nordost Systen Set-up & Tuning Disc」は後半に18Hzから90Hzまで3~5Hz刻みで20秒程度の持続音の収録があり、どの周波数でピークやディップ、もしくは部屋の共振があるか確認できます。

    以前、何か濁りがあるような気がした時は、ドア金具が特定の周波数で大きく共鳴していました。

    売り切れになっているのは、どうも今月初に2枚組(従来は1枚)の新バージョンがリリースされたので、旧版の配布が止まったからのようです。

    購入されるなら新バージョンが良いと思います。

    byのびー at2019-03-26 06:45

  5. のびーさん、こんばんは。
    この度の測定とシミュレーションのレポートを大変興味深く拝見しております。
    以前ベルウッドさんよりサービスエリアが狭いとの指摘とその対策としてセンター外しセッティングのアドバイスを受けトライしましたが、力量(≒意欲+知見+根気)不足のため断念しました。
    シミュレーションが可能であることは、セッティングにより変化があることとその方向感を事前に持てるので意欲を維持することに大きく寄与するものと思われます。

    ということで、「改訂増補 リスニングルームの音響学:石井伸一郎/高橋賢一 著」をポチッってみました。

    私の意欲を保つための肝は、リスポジ背面のキッチンとの間の間仕切壁が三分の一程度openであることを、シミュレーションに反映可能かどうかでしょうか~。

    byそねさん at2019-03-27 00:54

  6. のびーさん

    チェックディスクですが「NORDOST SYSTEM SOLUTION」2枚組に変更されていましたので、さっそくポチリました。

    また実践して日記にまとめますので宜しくお願いいたします。

    byにゃんす at2019-03-27 04:46

  7. そねさん

    ご無沙汰しています。
    シミュレーションは、大体の傾向を把握するのに凄く役に立ちます。簡単なもので一度トライされることをお勧めします。

    ただ、実際は、色々な備品やコンポーネントがあったりして、50cmかと思ったら70cmだったとか、80cmまで行ったら結果が反対になったとかで、シミュレーションや測定結果の解読には結構な調整が必要です。

    部屋の様子は頻繁に変わるものでは無いので、「高度なシミュレーション・ソフトに多くのパラメータを一旦入れてしまえば何度でも使える」とも考えたのですが、諦めてしまいました。

    特性と聴感の不一致も興味深いですよ。

    byのびー at2019-03-27 20:18

  8. にゃんすさん

    いつもながら行動が速いですね。
    はい、レビュー楽しみにしています。

    byのびー at2019-03-27 20:23

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