Dr.Penny
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クラシック、ジャズ、ロックと、あまりジャンルにこだわらず色々な音楽を聴いている、アマチュアドラマーのPennyです。たいした機種は持っていませんが、皆さんよろしくお願いします。

マイルーム

何ともシンプルになりました
何ともシンプルになりました
持ち家(戸建) / その他 / オーディオ・シアター兼用ルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
すっかり寂しくなったオーディオラック。昨年はホームシアター化をにらみ、5.1chによるAV再生に足を踏み入れましたが、あえなく挫折。これを機にスピーカーを買い替えました。原点回帰で2ch再生に…
所有製品
  • センタースピーカー
    B&W CMC
  • カートリッジ
    SHURE(カートリッジ) M97xE
  • カートリッジ
    AUDIO-TECHNICA AT33EV
  • カートリッジ
    AUDIO-TECHNICA AT-MONO 3/LP
  • その他オーディオ関連機器
    LUXMAN DA-100

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日記

プリメインを買い替えるまで(その3)

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2010年11月30日

何しろ以前と同じメーカー。音を出すまで私が心配していたことは、更に中低音が強力なアンプにしたという部分だった。実際に自宅で鳴らしてみて、今まで不満に感じていた解像度がどのくらいアップするのか、全く見当が付かなかったからだ。もしかすると低音域ばかりが目立って、さほど印象が変わらなかったらどうしよう…。しかしそんな心配は杞憂に終わった。



それはまさしく「無音」から立ち上がる鮮烈なサウンドだった。フェードアウトで曲が終わり「静寂」に包まれたときは私にとって至福の瞬間だった。SN比という言葉の意味が分かったような気がした。DENONらしい「押しの強さ」はそのままに、問題箇所はことごとく解消され、視聴ソースからもコンポーネントそのものからも、新たな発見が次々と目の前に現れた。お値段以上の満足感、それは明らかに自分の想像を超えるアップグレードだった。

特に嬉しかったのはチャンネルセパレーションの良さと、フォノイコライザーの性能が段違いだったことだった。CDやSACDもさることながら、おかげでレコードを聴く時間が格段に増えた。お馴染みのアルバムのナンバーから、かつて聴いた憶えのない音がどんどん耳に入ってくる驚きと喜び。初めて電源を入れて出てきたばかりのサウンド。個人的には、アンプに「エージング」というものが存在するのかどうかは分からない。ただひとつ言えることがあるとしたら「この選択は間違っていなかった」というものだった。ハイエンドモデルや、それに近い機種をお使いの方には、きっとご理解いただけないかもしれないけれど、この感動をどう伝えたらいいのだろう。

センテンスのつもりが一曲に、一曲がアルバム一枚に・・・

おニューのプリメインのシェイクダウンの夜。当初は「試し聴き」というか、録音のいい「私的なリファレンスソフト」をどんどん取り替えて聴こうと思っていた。しかし聴きはじめたら全然ソフトを交換する気にならなくなって、とうとうアルバムが終わるまで聴き続けてしまっていた。そうして何枚か聴いていて、気が付くと明け方近くになっていた。その夜はもう「音がどうこう」という話ではなく、全く音質など気にせず純粋に音楽を堪能していた。これは私にとってCM5を導入したとき以上の感動だった。いや、これはCM5を先に導入していたからこそ味わえた瞬間だったのかもしれない。

単にSACDというものを聴いてみたくて、2008年にPD-D9を購入した。そこから始まって2009年にMCカートリッジのDL-301II、少しだけAVマルチ再生に寄り道し、今年に入ってからのCM5と今回のPMA-2000SE。常に上を目指してしまいがちなオーディオという趣味。さすがに「完成」など存在しないと思ってはいるし、人から見ればたいしたことはないかもしれないけれど、個人的に「頂は低めでも、かなり広めな山頂に到達した」という感慨がある。懐具合の都合から少々スローペースだったけれど、思い返せば一度期にアップグレードしなくて良かった。それぞれの機種を、自分のペースでゆっくり楽しむことができたから。また順番の最後がアンプで良かったのだとしみじみ思う。

---

PMA-2000SEは在庫のあった新宿の家電量販店で購入し、クルマで来ていたので配送ではなく持ち帰ることにした。地下の駐車場まで運んで頂いた道すがら、私はオーディオフロアの店員さんと話をしていた。


「お客様はボリュームが上げられる環境ですか?」


「おかげさまで一軒家なんです。」と私がうなずくと、家電量販店の店員さんはこう続けた。


「実はこうしてアンプを運ぶのは久しぶりなんですよ。正直10万円を超えるプリメインアンプなんて、もう全然出なくなっちゃいましたからね。」

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自室でその新しいアンプで鳴らす音楽を聴き、あまりの嬉しさにささやかな祝杯を上げながら、私はその時のそんな寂しい会話を思いだしていた。

昨今のデータ配信やダウンロード、携帯プレーヤーやPCでの視聴が当たり前になって、コンポーネントでもAVシステムで音楽を楽しまれている方が大多数だと思う。音楽の楽しみ方は人それぞれ。「ピュアオーディオなんだから、機材のグレードが全てだ」などと言うつもりもない。しかしこれほどの感動を与えてくれるクオリティを持った製品ですら「さほど売れていない」とは、いちオーディオファンとして、何とも勿体ないという気分にさせられた。斜陽と言われて久しいオーディオという趣味。音楽の楽しみ方は「人それぞれ」ではあるものの、可能なかぎりこの素晴らしい「愉しみ」が、これから先も続いていってほしいものだと、この新しいプリメイン購入を機に、私は心から思った。



長々とお読みいただき、ありがとうございました。

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  1. PMA-2000SEシリーズは歴史のある機器で、定評の高いアンプですね。導入記を読ませていただくと、なんだか自分のことのようにわくわくしてしまいました。

    自分好みにぴったりはまったアンプが手に入って大変良かったですね。

    新宿の店員さんの話はちょっと悲しくなってしまいますが、ほんとに今後も何とか続いていってほしいですね。

    byMac_cel at2010-11-30 15:19

  2. はじめまして

    >センテンスのつもりが一曲に、一曲がアルバム一枚に・・・
    うーん、この気持ち、良くわかります。
    私もプリアンプや300B PPアンプを完成させた時の音出しがそうでした。何を聴いても感動して、気がつくと5枚ほど一気に聴いていました。
    こういう感動を最近、忘れていたなぁと思い出しました。

    byFCA at2010-11-30 22:34

  3. こんばんわ
    プリメイン派の私と致しましては、とても興味深く読ませていただきました
    何しろ、初めての単体アンプはPMA-1500Rでしたから、微妙に親近感を覚えます

    しっかし、売れ線と思しきPMA-2000でも、ナカナカ出ないご時勢なのですね
    安物セパに迫る価格の、洋プリメインなんぞ、ホントに時代遅れなんでしょうかねぇ・・・

    byTAKUDOU at2010-11-30 22:54

  4. はじめまして

    Dr.Pennyさんのアンプ導入記、たいへん興味深く一気よみで拝見いたしました。
    じっくりと試聴を繰り返し納得のいく機種選定に至る過程、そしてその後のおうちでの実際の感動!がとてもみずみずしく伝わってきました。

    >しかしこれほどの感動を与えてくれるクオリティを持った製品ですら「さほど売れていない」とは、いちオーディオファンとして、何とも勿体ないという気分にさせられた。

    ほんとうに寂しいですよね・・・。
    『音』を愛するわたし達は滅び行く種なのでしょうか?

    byニャンタ at2010-12-04 10:59

  5. 皆さん、レスポンスありがとうございました。
    つたない文でしたが、楽しんで頂けたのなら幸いです。
    おかげさまで、仕事が終わるのが待ち遠しい毎日を過ごしております。


    # Mac_cel さん
    ありがとうございます。ハイエンドなアンプに憧れはあるものの、しばらくはこれで楽しめそうな気がしています。しかしこれが売れない現状って、オーディオ的に危機的状況なんじゃないかと心配しております・・・


    # タイガーマス君 さん
    ご近所を含む住宅事情とか、家族の理解とか、厄介な要素が絡んでくる問題なので、「音を出す」ことそのものが、もう敬遠されてしまっているのかもしれませんね・・・この「なくしたくない趣味」もっと啓蒙しないといかんと思うんですよ ^^


    # FCA さん
    はじめまして、ご訪問ありがとうございます。
    まるでノドの渇きに染み渡る様な経験でした。こちらの懐事情でしたが、かえってすぐに手に入れなかったのが、また良かったんだと思っています。


    # サルナ騎兵 さん
    こんばんは、ご訪問ありがとうございます。
    もう価格の問題じゃなくて、オーディオという文化が危ういのではないか・・・と心配しております。あ、PMA-1500Rは、サブシステム組んでまだまだ使い続けます ^^


    # ニャンタ さん
    はじめまして、ご訪問ありがとうございます。
    音楽を聴く行為が「コンピュータ経由」になってきたからだと思うんですよね。もちろん大きなメリットはあるのでしょうが、私は現在のスタイルでも続けていきたいなあ。

    byDr.Penny at2010-12-07 22:11

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