テナガザル
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企業勤めの理系です。 でもあくまで趣味ですから結果オーライな考えやプラシーボも容認します。 現在の機器構成 スピーカー : 自作2way Feastrex nf-5 / RAAL 140…

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最近feastrexのユニット載せたスピーカーを部屋にセットしてみました。 満足いくまで遊んでいけたらと思います。
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日記

スピーカー製作 part3

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2017年12月31日

みなさまこんにちは。

今年は一体何をしたのかと思ってしまうほど
あっという間に1年が過ぎ去ってしまいました。
まさに光陰矢の如しでございます。

来年もよろしくお願い申し上げます。


さて、引き続きスピーカーの製作です。

前回マグネットの固定こそ大事だと言いましたが
実はこれは非常に難しいことです。
一般にものを固定することは難しくないように感じますが、
我々の見えている世界とのギャップから来る勘違いや思い込みがあると思います。
目に見えないせいでオーディオは良くオカルトだとも言われます。

電磁気学や量子力学と聞けば難しそうだと誰もが思うはずですが、
オーディオはより現実的な事象を扱うので、
日常感覚に近いという思い込みがあると思います。
しかし学問的な難しさではなく日常との乖離に順位付けをするならば
オーディオ(音響/振動工学)は量子力学の次くらいに生活から遠い気がします。
光学や電磁気学の方がまだ(小中学で丁寧に教わる分)身近に感じます。
目に見えるものや測り易いものの理解は簡単ですが、見えないものの理解は困難です。

太い鉄の棒を人の手で曲げられるでしょうか、曲がらないと思います。
これが日常の感覚であり人間の感じるスケールだと思います。
しかしハイスピードカメラでとらえた映像をTVなどで見ると誰もが驚きますが
木でもガラスでも金属でも衝撃を受けるとぐにゃぐにゃ動きます。
携帯電話なども普段の姿からは心配になるほど変形します。
どんなに硬く見えるものでも動くのが普通なのです。

振動を科学するのがオーディオですから、あらゆる物は動くのが当然であり、
変形しない理想的な剛体であるなどと考えるのは誤りです。
停止している定常状態ではなく動いている状態、
しかも動き方止まり方の過渡状態までも議論するのがオーディオなのです。

物体を目に見えるレベルで「固定」することは楽に出来ても
「音が出ない」=「振動しない」というレベルで固定することは大変難しいことです。
共振周波数では簡単に振動してしまうものです。

テーブルも動くし棚も動く、椅子も動く、部屋の壁も動く
ましてやスピーカーなんぞは最も動くから
全てオーディオ専用に作られたものを使わないといけない
これらの対策如何で音が激変する
などと主張したとします。
これを聞いた人の殆どはオカルトだと叫ぶでしょう。

世間とオーディオマニアの乖離はこのくらい大きいと思います。

長々と書き連ねましたが、
自分が言いたいのは振動や音のコントロールは日常の感覚とは異なるということです。
スピーカーマグネットを固定したいのですが、
単に板を当てれば振動を止められる、などと軽々に考えてはいけません。
むしろ簡単には止められないので思いつく限りの物量を投入すべきである、
と考えます。


自分がこのスピーカーを作ることにした決め手はavcatさんが記事にしてくれた
Magicoの詳細な組み立て説明を見た時です。

MAGICO、「 Q7 」の組立手順書を公開。

Q7 組立説明書(pdf)

確かに凄いです。手間暇掛かっています。
決して安くないことはこれを見ても分かります。

ですが自分がこれを見た時に思ったのは
この構造でいいなら自分にも作れるなということ(可能か不可能かの話です)
そしてこれだけ凝ったキャビネットを作っている割に
スピーカーユニットの固定方法がぬるいと思ったこと
53~65ページの前面化粧板の長いロッド(真鍮製かな?)は音質を求めた結果ではなく
単に金属製の化粧板を背面から固定するための棒であり
意匠さえ許せればあれはむしろ無くすべきと感じたからです。



前回はここまで組み上げました。


背面はこんな感じです。
ずっとこの内部フレームを考えてきた今の自分は
「え?スピーカーの中身ってこんな感じでしょ?」と思っています・・・。


上から見るとこんな感じです。



RAAL140-15Dを取り付けます。
更にFeastrex、RAAL共にスピーカーケーブルを直接取り付けます。
ここは賛否両論あると思いますが、自分は接点は悪であると考えます。
音の良い接点などは無く、劣化の少ない接点があると思っています。
スピーカーターミナルをどうするか最後まで迷ったのですが
メーカーには絶対作ることのできないターミナルレスのSPケーブル直結構造を取ります。


ツィーター周りに防音材を取り付けます。
SPケーブルとキャビネットが交差する部分はパテ埋めで密閉性を確保します。
メーカーなら専用形状のエラストマー樹脂を準備できるかもしれませんが
個人だとパテやコーキングで埋めるのが手っ取り早く仕方のない部分です。
因みに高音用には単線であるエナメル線(UEW)を使い
低音用にはVAN DEN HULのSPケーブルを使用します。
ケーブルでも音は変わりますので、
この部分は自分が気に入ったものを使用されると良いと思います。
決してこのケーブルが最高だとか言うものではなく
自分が気に入っているというだけです。
※上でディスったくせにMagicoのように高純度の6N、7N銅線を使わないのかと
思われると思いますが、自分は庶民ですので
ケーブルの違いは否定しないけれどもコストパフォーマンスは無視出来ません。
ケーブルの純度以上に無駄な接点増加や異種ケーブルを交ぜる方が気になります。


そしてスピーカーマグネット固定部裏側のハードロックナットを締め上げて固定します。
因みにですがこの部分をフリーにする、硬質ゴムなどで固定する
異種金属板で固定するなど固定法を変える事で音が変わります。
金属でガッチリと固定するほど高速かつ異次元の音がします。
柔らかい素材をあてていくほどよくあるスピーカーの音に近づきます。
ただまあ比較すると近いというだけですが。
お勧めは硬質エラストマーやゴム、樹脂材でダンプしながらの固定です。
とことんストイックに詰めるなら写真のような固定方法がオススメです。


背面パネルは15mmのアルミ板切削加工です。
前面パネルは20mmです、背面はちょっと薄くしました。
多くのスピーカーは背面パネルが薄いことも不満でした。
折角肉厚のフロントバッフルを使っていても背面が薄ければ
太鼓のように背面が振動してしまうのです。
背面の振動によって音のにじむ原因にもなります。
近代的なハイエンドスピーカーはキャビネットを丸く作りますが
もしも四角く作るのであれば、背面パネルも十分な強度を持たせる必要があります。

密閉性を確保するためにスピーカーケーブルを出した穴はパテで埋めます。
コーキング材で埋めても良いですが
どちらにせよ見た目が悪くなりますしケーブル長が確定してしまうため
いくら接点を減らせるといえどもメーカーには採用困難です。
最悪追加工で穴をあければスピーカーターミナル仕様に替えられると思い
この形にしました。
若しくは専用の樹脂材を外注加工すればもっと綺麗に仕上がるでしょうか。
外観は気にしない、しかも背面は尚更だという割り切りが必要です。

スピーカーケーブルを切断しても良い、バインディングポストは気持ち悪く無い、
やはり外観と取り回しの良さが重要であれば
背面パネルには市販のバインディングポストを取り付ける方が良いでしょう。


---- 次回へ続く ----

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