日記
システム紹介71 AirMacExpressの電源 DK-77
2013年10月25日
AirMacExpressの電源についての記事です。
私はPCオーディオのシステムの一環としてAirMacExpressを利用しています。その利用方法はこちらで述べていますが、AirMacExpressからはラインアウト、デジタル出力ともに音をとらず、iTunesからの音楽データの送り出しタイミングだけをAirMacExpressに同期させて、USBDDCに出力するというイメージらしい使い方、「AirMacExpressの外部クロック的利用」(小提琴奏者氏が「触媒的?利用」と呼んでいる方法)を行っています。
このような利用方法であってもオーディオの常としてAirMacExpressのアースや電源の取り方によって音質が変動します。電源の供給方法として、基本的には電池駆動を基本としてオーディオシステムを組み立てており、AirMacExpress以外の音楽再生に関係のある機材についてはすべて電池駆動化しています。
AirMacExpressは電源内蔵でありACアダプターではないため、電池駆動はしにくい状態です。それでも分解して基板上に必要な直流の電圧をそれぞれかければ電池駆動はできるわけですが、そうして場合の結果もブログ「Yoshii9を最高の音で聞こう!」には記されており、良い音にはならなかったと書かれています。理由は良く分からないのですが、考えられることとしては分解してしまうことにより振動しやすくなってしまうといったことが考えられます。アップルの製品は一般に分解を考えていない製品が多く、内部に手を入れにくいのですが、その分ビリ付きやすい接合部などが余りなく、そのことが音質上有利になっているのかもしれません。余計な話ですが、アップルの製品は丸みを帯びたコンパクトなデザインとなっており、接合部の少なさとあわせてこのようなデザインコンセプトがアップル製品は音が良い場合が多いと言われる要因になっている気がします。
このように、分解すると音が悪くなる考えられる記述があること、および不器用な私には分解が難しそうであるという理由によって、AirMacExpressについてはAC電源によりコンセントから電力を得て駆動することとしました。
そうすると電源ケーブルの選定が必要となります。AirMacExpressはメガネ電源ケーブルが使えるのでそこからの選定になりますが、このことについても、「Yoshii9を最高の音で聞こう!」に記述があり、ソニーのDK77を高音質であったとしています。そこに至る比較結果の一部がこちらのブログ記事のコメント欄に書かれており、
>AirMacExpressコンセント直結
> 音質が賑やか過ぎて不自然
> しかも音像が不明瞭
>AirMacExpressのコンセント部分をスライドして外し、
>メガネ型電源ケーブルで繋ぐ
> そのサイトで紹介されている非メッキ(¥3,900+
>送料¥640+代引手数料¥300)
> 音像が明瞭
> しかし音質がキンキンします
> Victorのメガネ型電源ケーブル CN-325A(定価¥525)
> 音像も曖昧
> さらに音質も曇る
> SONYのメガネ型電源ケーブル DK-77 (定価¥630)
> 音像が明瞭
> 音質も自然
>もう、どれが良いかお判りですね。
と書かれています。

そこでこちらでもプロケーブルの非メッキメガネ電源ケーブルとおすすめのDK77を試して見ました。
プロケーブルの非メッキメガネ電源ケーブルは、コンセント直挿しとの違いが良く分かりませんでした。一方DK-77の方は明らかに自然でよい音であり、プロケーブルのケーブルはDK-77と比べるとかなり緊張するような音でした。
したがって、AirMacExpressの電源ケーブルとしてはこのソニーのDK77をこちらでも使用しています。ただし、電源のプラグについてはこれも小提琴奏者氏と同様非メッキ(ホームセンターで百円未満で売っているもの)に交換しています。
このDK77についてはPC用のモニタに用いているアクオスの電源ケーブルとしても使用してみましたが、テレビの音質が素直でよい音に変化しました。優秀な電源ケーブルのようです。ただ、現在このDK77は販売が中止されてしまい、残念ながら
入手は困難になりつつあります。上に載せた写真はアマゾンに残っていた在庫を予備として最近購入したものです。
AirMacExpressの電源についてはまだありまして、オーディオ機器の常として、AC電源を使っている場合はその極性により音が変化します。電源ケーブルの
挿しかたを反転させながら比較試聴したところ、一方はややキン付いたぎこちない再生音、一方は滑らかな良い音がした、ということで後者の音がする挿し方によりAirMacExPressを使用しています。