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日記

心理効果(ブラシーボ)でケーブルの音が変わるか

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2018年05月12日

 ケーブルの音質変化について、ケーブルの電気的特性に続き、引き続き書いていきます。
 ケーブルによって音質が変わるか、ということについての見解は、大体、

1.ケーブルを変えることによる電気的特性の変化は極わずかであり、したがって音はほとんど変わらない。変わって聞こえるのは思い込みによる心理効果である。

2.ケーブルを変えることによる電気的特性の変化は極わずかであるが、それによっておこるわずかな音質の変化を敏感な人間の耳は聞き取ることができる。違いが分かる人間のために、良好な電気的特性を持ったケーブルが必要である。

3.ケーブルによって音は変化する。電気的特性が影響すると思われるため、電気的特性の向上対策を施したケーブルが望ましい。また、経験的には振動が影響するので、ケーブルには振動対策も施すべきである。

4.ケーブルの音質は振動を支配的な要因として変化する。

 このうち1はケーブルで音は変わらないとする意見、2~4は変わるとする意見ですが、このうち1で主張される心理効果について、検討します。

 良い音のはずである等の思い込みによって音が変わって聞こえる現象は定性的には間違いなく存在しますが、それはどのくらい支配的なのでしょうか。

 例えば、有名な「オーディオの科学」の管理人である志賀正幸氏はこう書いています(ただし、(専門ではない)心理学や脳科学についての問題であるので素人考えであると断ってはいます)。

(前略)
>したがって、超高純度の銅を使ったり、凝った構造をした、
>高価なケーブルに変えて音が激変したという話しはまず
>心理効果と見て間違いないでしよう。

では、ケーブルの音質評価はどうなっているのかというと

・高純度銅を売りにしたケーブルはあるが、銅の純度が高いほど(高い純度を主張しているほど)音質評価が高いという現象は見られない。

・ケーブルの音質比較において、価格の低いケーブルの評価がより価格の高いケーブルを上回ることがあり、価格が高いほど評価が高いというはっきりした相関はない。(ただし、同一メーカーの製品については価格が高いもののほうが高音質である傾向がある)。

・上記の現象は、検聴者がもっている思い込みがバラバラであり、たとえば高純度銅に良いイメージを持っている者もいれば、高価格が良いと思い込む者もいることによるとの反論があるかもしれないが、それぞれのケーブルの試聴結果はランダムではなく、製品により一定の傾向があることからイメージに基づく思い込みで音質評価が大きく影響されている可能性は低い。

・ケーブルの交換は、音質が向上することを期待して行うことが多く、それによって交換した後のケーブルを期待感により高評価してしまうことが考えられる。しかし、期待してより音のよさそうなケーブルに変更したが良くならなかった、むしろ悪くなったという事例が一定数存在する(エージング不足などによりその後良くなったとしているものも心理効果に支配されなかったという意味では同様なのでこのケースに含まれる)。

・USBケーブルやLANケーブルでは、音が変化するというイメージが持ちにくい。また、オーディオ用USBケーブルやオーディオ用LANケーブルが登場する以前から通常のPC用ケーブルを使ったこれらの比較試聴による音質変化が報告されている。このような比較試聴の場合、特にどのケーブルが高音質であるかの予断は持ちにくいはずであるが、それでも違いや優劣が報告されている。

以上のような状況がありますが、果たして心理学的には説明がつくのか、大いに疑問であり、ケーブルの音質変化に占める心理効果の寄与は限定的ではないかと考えています。

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レス一覧

  1. よんまるさん
     ケーブルの抵抗より、端子の接触の再現性がないですし、大体、全く変更しなくても、聞く順序や、体調で違って聞こえるので、聴覚の再現性もない様に思います。
     但、最も違って聞こえるのは聞く位置で、頭を動かすと音が変わります。これは測定して最も影響の大きい要素なのですが、通常、(人は愚かでも賢い)脳が補正してしまうので、人は余り変わったと気付きません。

    byナショナルキッド at2018-05-12 04:11

  2. ナショナルキッドさん

    端子の接触状態は付け替えるたびに変化する。聞く順序や体調で音が違って聞こえる、聴く位置によって音が変わる。
    すべてその通りです。

    ところが、試聴記を収集すると同一種のケーブルについては固有の音質傾向があるため、それらは音を比較試聴する際の支配的な要因ではありません。

    byよんまる at2018-05-12 07:32

  3. よんまるさん

    はじめまして。
    いろいろな角度から検討されてすばらしいまとめだと思っています。

    最後の結論は
    「電気特性や銅の純度などで説明がつくのか大いに疑問であり、ケーブルの音質変化に心理効果も何等か関係しているとも考えられる。」

    とも言いえるのでは。
    よんまるさんが推奨するケーブルがあれば教えて下さい。

    byマイペース at2018-05-12 15:18

  4. マイペースさん こんにちは

    結論についてそう書いてしまうと、心理効果が強く効いている趣旨にとられてしまいますのでそれは違います。

    心理効果を全く否定するものではありませんが、かなり弱いものでしかないと考えています。

    ケーブルを含めた使用機材については下記に掲載(154項目もあるので見にくいですが)していますが、軒並み販売完了となっているようです。

    http://cookietk.cocolog-nifty.com/blog/system.html

    細く、できるだけひょろひょろで、しなやかな手触りのものが良いように思います。

    byよんまる at2018-05-12 17:24

  5. よんまるさん

    ブログを拝見させて頂きました。
    いろいろ参考になることが多く新鮮でした。

    個人的にはどんなシステムでも同じことが言えるのかは少し疑問が残りそうです。皆さんそれぞれいろいろトライしたりしています。普遍的な傾向が見いだされれば信頼性が高まると言えそうです。

    byマイペース at2018-05-12 21:34

  6. よんまるさん こんにちわ

    私自身は心理効果というのは結構強く表れるとみています。(その人の性格により強く出るか弱く出るかの差は有ると思いますが)
    その一端として、ブラインドテスト結果とオープンテスト結果が大きく異なることがある事からも察せられます。

    ただ、この心理効果かどうかの判断は、結構簡単に判別する方法があります。それは、私が過去に書いた日記を見ていただければ分かります。

    http://community.phileweb.com/mypage/entry/4329/20150611/47730/

    by光陰 at2018-05-13 04:14

  7. 光陰さん こんにちは

    光陰さんの日記、いつも読ませていています。

    確かに個々の試聴結果を見るときには心理効果の可能性に注意しなければなりません。光陰さんが書かれているように繰り返し確認しているかどうかも判断材料です。
    個々の試聴記には気のせいかもしれないものもあれば心理効果が効いていないと確信できるものもあります。
    多数の試聴記をみて、その全体像を考えるとき、ケーブルに固有の音質が感じられる要因として心理効果の寄与は極めて弱いと評価しています。

    ブラインドテストは有意差ありとの結果が得られた場合には客観的に差の存在を示せるという利点がありますが、限られた試験の中で有意差なしとなったとしても、必ずしも被験者が差を聞き取れていないことにはならなりません。そのため、ケーブルの音質差否定はがよく主張するような「心理効果を除けば差がない」との主張を売らずけるものではありません。
    ブラインドテストそのものの問題点については私の考えを一度書いたことがあります。
    http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20140613/
    (システムによっては画像が見にくいです)

    また、わたしもバイナリが一致する2つのファイルの音質さについてfoobar2000の機能を使ってブラインドテストをやってみたことがあります。最終的に有意差ありにはなったのですが、限られた試験で結果を出すことのむずかしさがわかりました。
    http://cookietk.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-e287.html

    byよんまる at2018-05-13 10:59

  8. 二つのレポート、興味深く読ませてもらいました。

    画像比較は、私には全く判別できませんでした。

    ところでABXテスト法と言うのが出てきましたが、私は「オーディオの科学」で初めて知りました。

    でも、この話には後日談があるのをご存じですか?

    どのケーブルもあまりにも差が無いことに不信感を持たれ、調査した所、この試験には切り替え装置を用いて試験が行われたのですが、その装置に問題があることが発覚し以後行われなくなったそうです。

    by光陰 at2018-05-13 14:19

  9. 光陰 さん

    ABXの画像比較はぎりぎりの差にしすぎて、後日いろいろな端末で確認すると半数程度では差が見えませんでした。

    >その装置に問題があることが発覚し以後行われなく
    >なったそうです。

    それは知りませんでした。ソースがあれば教えていただけますか。

    byよんまる at2018-05-13 16:27

  10. 先のレスの後、その話が出るかもしれないと思い、探したのですがすでに削除されたのか見つけられませんでした。

    その方は、オーディオメーカーの技術者OBで、その辺の事情に詳しい人でした。

    by光陰 at2018-05-13 18:56

  11. よんまるさん 遅レス失礼いたします。

    私もプラシーボは無い(極めて弱い)と思っています。なかなか実証性のない議論なのですが、ご意見にはおおむね賛同いたします。

    あるケーブルメーカーの試聴室でのこと。集まった10人ほどのメンバーのひとりから自分が台湾で買い求めたハイエンドケーブル(?)を試聴したいと申し出がありました。定価の半値で超お買い得だったそうです。視聴後、会場はしばし無言でした。ご本人が「やっぱりダメですね。」とひと言つぶやいたとたんに爆笑。本人がやっぱりだまされたかとぼやくと皆さんからは暖かい慰めの言葉が…(笑)。あらためてそのメーカーさんのずっとリースナブルな価格のケーブルがよい音だということを強く印象づける結果となりました。

    価格のトラップなど、マーケッティング上の社会心理的な現象は明らかに存在すると思います。それと実際に聴いて判別する上での心理効果は別物で、高価格品への批判などとの混同があってプラシーボが語られているというような気がします。

    ブラインドテストは、被験者の判別能力の鑑定や、能力差の有無を判別するには有効ですが、音の差を聴き分けるというようなテストとしては不適切、あるいは方法論が間違っていると思っています。被験者には十分な判別の準備、経験習得がされておらず、たいがいは何回も繰り返し行うほど心理的混乱が拡大し判別が難しくなってしまいます。たいがいは有意差無しと結論づけられてしまいます。アンチ・ハイエンド派がよく使う手です。

    例えば、全く同じケーブルを被験者には価格差のある別のケーブルだと偽ってブラインドテストを行うという方がプラシーボの有無の判別にはよいと思うのですが、そういうテストはすでになされているのでしょうか。

    byベルウッド at2018-05-14 11:35

  12. ベルウッドさん レスありがとうございます。

    試聴室での出来事、おもしろい経験でしたね。重要で貴重な事例だと思います。

    全く同じケーブルを別のケーブルとだましてテストした場合(やられた例を知りませんが)は、心理効果が支配要因となるので、全体傾向としては多少思い込みに引きずられた結果になるだろうと思います。同時に、優秀な被験者は影響されないことが示されるかもしれません。

    byよんまる at2018-05-16 23:47

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