日記
オーボエのこと、そしてDS「LANは短くPart3(最終回)」
2012年07月15日
オーボエのこと、そしてDS「LANは短く Part3 最終回」
今回の日記は「板橋区の住人」さんのレスがきっかけで生まれました。
感謝いたします。
私が最初にオーボエの音にノックアウトされたのはコレ

そうです。連続テレビ小説です。「あすか」
お若い方はこの時代の竹内結子さんの美しさ知らないでしょう。
テーマ曲「風笛」。大島ミチルさん作曲。
TVの安スピーカー越しでも私の心をガシッととらえて離しませんでした。
朝が苦手な私でしたが、この期間だけは竹内さんとテーマ曲を鑑賞するために早起きしました。一日が幸せになる曲です。
宮本文昭さんの演奏です。最近オーボエ奏者としては引退されました。
オーボエの斜め右構えがかっこいいです。一時、オーボエ奏者はみんなそうなのかと思ってました
一説にはオーボエ奏者は演奏しているより、リードを削っている時間の方が長い。とのこと。しかも、リードの原料となる葦はフランスのとある地方のある季節、できれば当たり年の、そして「節」は何番目のヤツを良く乾燥させ・寝かせなど何の世界だ?。なんとなく、オーディオを趣味としている人にも通じます。親しみを感じてしまいます。したがって、天上天下唯我独尊・マイペースの人が多いらしいです。
ピッチが調節しにくいので、オーケストラはオーボエに合わせる!
ので
最初の調音の時の音はオーボエが吹くのです。
でも、そこで下手な音をだすと「舐められる」「やじられる」「嫌味言われる」らしいので大変です。
そんな中でも、私の考える代表選手・名手
まず
ハインツ・ホリガーさん

オーボエ奏者を超え、作曲家・音楽家・研究者としても凄い人。
フランス派のスーパー・スター。
完璧なテクニックと繊細な美音で、オーボエ界のエベレスト。マイケル・ジョーダン(神)
私が大好き・個人的No1
ローター・コッホさん
カラヤン時代のベルリン・フィル全盛期1960年後半~70年前半を支えた花形オーボエ奏者。ふくよかでまろやかで、格別に美しい音色。完璧なテクニック。彼が体調を崩し1年ほどいなかったとき、カラヤンはオーボエ・パートが重要なオーケストラ曲を決して録音しなかったといわれる。カラヤンも口出しできない豪快な性格で酒飲み・音楽好き・交渉下手とそそられる性格。ドイツ派のスーパー・スター。オーボエ界の勝新太郎?
ベルリン・フィルの録音はそれこそ枚挙にいとまがないが
独奏奏者としてのディスクは本当に少ない。そのあたり無頓着で欲がなかったらしい。
今回はこれ。共演のベルリン弦楽合奏団も素晴らしい。

オーボエ界に再び「光」がさしたのが「のだめカンタービレ」
黒木くん(男)に惚れた女性も多かった。
TV版黒木君の吹き替えを担当したのが、実は女性。
池田昭子さん。N響の俊英。そのデビューアルバムも良し。

のだめカンタービレでモーツアルトただ一曲のオーボエ協奏曲も有名になった。
元はフルート協奏曲からの改作。世界中のオーボエコンクール、オーケストラの入団試験はこれらしい。
私のおすすめは
インゴ・ゴリツキーさんのこれ。

数ある同曲のディスクの中、第1楽章最後のカデンツァが一番好き。天高く舞い上がるよう。
最後にDSをお使いの皆様に私がぜひ聴いてもらいたいハイレゾ・データ
eONKYOで販売されている、ペンタトーン・クラシック、コンセルトヘボウの首席奏者たちがそれぞれソロを取っているコレ。

この中のMozartオーボエ協奏曲の演奏。教会のホールトーン込みで夢見心地に広がる音。包み込まれて至福。ぜひDSで。
他にも、たくさん素晴らしい奏者がいるオーボエの世界。ピエルロ、ウラッハ、ヴィンシャーマンはずすとはけしからんとか、シュレンベルガー、マイヤーはどこへ行ったとか、広田は蠣崎は渡辺は古賀はとか言わないでください。
でした
と終ろうと思っていたのです。
が
やはり
断腸の想いを込め
「LANは短く Part3 最終回」。やらねば終われません。
私の前の日記「LANケーブル比較」興味があれば、お読みください。
Part1はここ(LANは短く。何故?)
Part2はここ(確信を持ってLANケーブルは短く)
ほとほと疲れ果てましたが、王様となったのはAcoustic Revive LAN-0.5PA(0.5m)でした。値段1万数千円です。
自分なりに宣言しました。
ですが、その時の盲点は20cm聴いていないことだったのです。
そのときの私の家のKlimax-DSとNASとHUBの配置ではどうやったって、CAT7・20cmでは長さが足りず無理だったのですね。
そのときは無理・無理・無理!、無駄・無駄・無駄ぁ!(by荒木飛呂彦・DIO)とやめたのですが
オーディオを趣味とするものの寂しさ・いやサガといっていいのでしょう
試さんでどうする!。となって
仕方がないので、カーペット引いて前田製管20kgも出してKLIMAX-DSはラックから出して、部屋置きになりました。
腰が痛くなりました。
HUB・NASとKlimax-DSは互いに背面が向き合う近接配置という今回の写真のような状態に変化しております。(写真に写っていませんが手前にKlimax-DSがあります)

で
結果。
あー言うのヤダ。やです。やだなぁ。デモ言います。
サンワ・サプライ KB-T7-002WR 買値700円

勝ってしまいました。Acoustic Revive LAN-0.5PA(0.5m)に。完勝です。
ボーカルの余韻が違います。
バスドラの実在感が抜群です。
蛇口全開感も増します。
なにより音楽が生き生きと鳴ります。フレッシュです。鮮度が違う。
今はNAS-HUB、DS-HUBともKB-T7-002WR 買値700円です。
ハア
実はその前に
Acoustic Revive LAN-0.5PA(0.5m)買っていました。ファイルウェブでの自分の発言には責任を取らないといけません。ちゃんと買いました。でも乾杯もとい完敗です。700円に
で、今写真でAcoustic Revive LAN-0.5PA(0.5m)をDS-HUB間つないでいるのは
自分へのなぐさめ・エレジーです。せめて写真だけはああしとこうと。セピア色の思い出にしておこうと。
自腹を切って買ったものに関しての発言ですので許してください。
あくまで、わたしの環境での話ですよ。
しかしながら
オーディオグレードなんとかを試す前に
必ず、できるだけLANケーブルは短いCAT7を聴いてみることをお勧めします。
CAT7・20㎝を2個お店まで持って行って試聴するのが一番です。高価なケーブルと、A-B比較しましょう。値段が桁違いですので・・・・・・・。ウン万円出すのであれば、HUBやNASにお金をかけた方が良いと思いますので。
自分で納得して高価な奴買うのであればOKです。
もう一つ言わせてもらうと
アマチュアは誰が何と言おうが「天上天下唯我独尊」が許されます。オーボエ奏者も。
でもメーカーは許されないと思うのです。
理由なく「オーディオグレード」とかいうのは。いろいろホームページで謳うのは。
LANケーブルに対する私の考えは、デジタルデータがかわるのではなく、アナログノイズの混入が問題でシールドが重要、アンテナ効果のマイナス面を考えるのであれば短いほうがよい、芯線をデータが通るわけではないからシールドではなく芯線にどんな高価な線を使っているかは全く意味がない、芯線の素材を強調するのは言葉のマジック・メーカーの営業トークと思っています。
クライマックスとアキュレートKはLAN入力にもルンダールのトランスがかまされていますので(リンは実は良くわかっているのです、問題点を。とK氏が言ってました)、アコリバ製のアイソレーターは2重になるので好ましくありません。これはメーカーがきちんと言うべきですね。他の機種についてはわかりません。
あくまで「私の考え」です。くれぐれも「参考程度」に。
他人の言っていることは参考にし、結果は自分で責任を取る。これが大事です。
で、今のakahanamizukiの王様LANケーブルはDS-HUB、NAS-HUBとも
サンワ・サプライ KB-T7-002WR 買値700~900円

です。DS-HUB間のほうが影響大きく大事です。
以上の結果は、アコリバ買った後の結果だったので、心が痛み・財布も傷み・奥さんにはとても言えず、日記に書きそびれていました。さみしい。くやしい。ああ書くのイヤダッタ。
でも板橋区の住人さんが日記にしなさいと痛む腰ならぬ肩を押してくれましたのでやっと完結編となりました。もう振り返らずしばらくこの話題からはサヨナラします。
オーボエ奏者もオーディオ奏者も天上天下唯我独尊で良し。
でも、アクセサリー・メーカーはそうではいけないのでは? と
DSを使っている比較的ニッチな皆様への参考になれば幸いです。
レス一覧
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akahanamizuki さん今日ワ
クラリネットの音楽はそこそこ聴いているのですが
オーボエとなるとクラ初心者の私は付いていけません
でも半年ぐらい前にヤフオクで落とした100枚¥2000
の中にあるかも?
LANケーブルのカテ7は出来るだけ短い方が良い というのは
山田野案山子さんの日記で知りました
byJAZZLAND at2012-07-15 16:59
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こんにちは。
何とも微妙なLANケーブル選びだったようですね!?
当方現役時代はネットワーク領域のコンピュータ技術者でもあったので、迷わず最短距離のカテゴリー7のケーブルをPCオーディオ用に使用しておりました。
それにノイズリダクションの対策としてフェライトコアを両端にかませています。フェライトコアは安いものなので、線の太さに合わせた口径(基本はきつめがベター)を選んで試してみたらいかがでしょうか。音が甘くなる、という意見もありますが、一個数百円のレベルなので好みにマッチするかトライしてもあまり財布は傷みません。
もし試されるようでしたら、是非DSでの感想を教えてください。
(当方はVoyageMPDで使用していますので)
byゴンザエモン at2012-07-15 20:12
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JAZZLAND さん 早速のレスありがとうございます。
LANケーブルの件については、JAZZLANDさんの言う通り
参考文献筆頭は山田野案山子さんになります。
いつも山田野案山子さんと同じ結果になるのはしゃくなので、今回はかなり抵抗したのですが、うーーん、動かしがたい結果となりました。私も現行のLANケーブルであればもう変化ないかなと思います。
ジャズは天才の演奏を聴く音楽ですが
クラシックの世界にもめちゃくちゃな天才がいます。
私はクラシックの聴き方も、モーツアルトを聴くとかではなく、「天才の演奏を聴く」と捉えています。
少なくともホリガーさんとコッホさんはオーボエの世界では比類なき天才。
50年後も必ず残る人たちです。
byakahanamizuki at2012-07-15 20:24
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akahanamizukiさん
はじめまして、もっちと申します。
モーツァルトの協奏曲はクラリネットとフルートは好きで聴いていたのですが、このオーボエ含むアルバム、良さそうですね。探してみたいと思います(^^)
LANの記事、拝見しました。
私もはじめは、デジタルデータを伝送しているケーブルに「オーディオグレード」はないと思って(信じて?)いました。
それが覆ってしまったのが、iPodとポータブルDAC間をつなぐUSBケーブルの交換でした。シールドがっちりの汎用ケーブルとオーディオグレードケーブル(約3万円!;ケーブル部はスケルトン状態)の比較。オーディオグレートのコールド勝ち・・・。
そこで拙宅のDSに導入したのはSAECのSLA-5000(0.7m)でした。
AKURATE DSの拙宅の環境でどうなるかはわかりませんが、当面の資金が必要になっている私としてはプラシーボ関係なく、性能視点で試聴してみることも大事そうですね。ありがとうございます(^^)
レスなのに、長文失礼しました<(_ _)>
byもっち at2012-07-16 08:09
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akahanamizukiさん、板橋区の住人です。
早速記事にしていただき、ありがとうございます。お礼まで言われると恐縮してしまいます・・・。オーボエご推薦CD、参考になりました。まずは、ペンタトーンのSACDを買いたいと思います。ソニーのSACDマルチで聞いてみたいので・・・・。私のお気に入りCDは池田昭子さんのアヴェマリアです。
ご推薦のカテ7のLANケーブル60cmを購入して、試してみました。我が家の環境では、今使用しているSAEC SLA-500の方が良かったです。カテ7の方は音量がやや小さくなりオーボエの響きが少々減退してしまいました。内心ほっとしております。前レスのもっちさんもSAECを使用されているようですが、評判がよいようです。値段も1万円前後なので、良心的と思います。
我が家では、ご紹介いただいた、COREGAのSW08GTXHGとSAECのLANケーブルでご機嫌です。
勝手ながらお気に入りユーザーに登録させていただきました。今後ともいろいろ教えてください。
by板橋区の住人 at2012-07-16 18:12
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ゴンザエモンさん こんばんは。 レスありがとうございます。
そうなんです。
微妙なLANケーブル選びになりました(笑)
結局、ゴンザエモンさんが最初から喝破したとおりの結果になってしまったのですが
何事も勉強、学習料だったと思っております。
フェライト・コアは、トランスと同じ効果を考えてと言うことですね。
Klimax-DSにはLAN入力にもルンダール製のトランスが入っており、これと直列に入れることがどういった結果になるかわからないのですが、これも経験。こっそりやって見入るかもしれません。こっそり。
今後もよろしくお願いします。
byakahanamizuki at2012-07-16 19:37
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akahanamizukiさん こんにちは。
「あすか」のテーマ懐かしいですね。
宮本さんはサイトウキネンや水戸室内管の中核でしたのでちょっと早過ぎる引退はとても残念に思いました。チューニングでは必ず音叉を持っていてそれを耳に当てながら音を出しておられたのが印象的です。
私がオーボエと恋に落ちたのは、まさにホリガーさんです。たぶん初来日だったと思いますが、N響の定期にソリストとして登場したときがなりそめです。R.シュトラウスの協奏曲でした。
ちなみに、その曲は宮本さんが小澤征爾さん、水戸室内管と演奏した名盤があります(ソニークラシカル)。本人も畢竟の快演だったと言っておられるそうです。
池田昭子さんは、なかなかN響の定期演奏会に登場しません。年功序列というだけでなく、人気ものだけにイジメに会っているのではないかとつい勘ぐって心配しています(笑)。紀尾井シンフォニエッタ東京の正メンバーとなったので来シーズンを楽しみにしています。
byベルウッド at2012-07-17 09:24
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Zenjinさん こんばんは。レスありがとうございます。
クラリネット奏者のご友人が同室だったのですか。うらやましい。
クラリネットのリードは完成品が市販されておりますが、自分のアンプシュアに合わせて削られる方が多いですね。オーボエはリードを作成する機械を専門に作ってくれる職人さんもいるそうです。なんともニッチでそそられる話です。存在がLPレコードのクリーニングマシーンみたいな感じです。
池田昭子さん。テクニックもそうですが、音色が美しい方ですね。デビュー盤だけでなく、最近もCD出されました。お聞きになってください。
byakahanamizuki at2012-07-17 15:30
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もっちさん こんばんは そして初めまして。
モーツアルト。実はわたしモーツアルト・フェチ自認しております。
クラリネット。協奏曲もちろん名曲ぞろいです。ケーゲルシュタット・トリオ、クラリネット5重奏曲これも珠玉。フルート。協奏曲もちろん魂が震えます。そして、フルートとハープの協奏曲。誰ですかハ長調だから初心者向きの曲なんていうのは。もう夢見心地。ランパルとラスキーヌで聞くべし。ハアハア・・・・一息ではこのくらいが限界です。
で
オーボエ。もちろんただ一曲しかない協奏曲は名曲。しかもオーボエの音域を使い切っているところが凄い。しかし、他にもオーボエ4重奏曲。これも珠玉のメロディ。一度聴けば忘れられません。ぜひもっちさんのお供にどうぞ。
さて
AkurateDSをお使いとのこと。
安いですので(笑)。だまされたと思って、機器の配置が可能なら
CAT7・20cm。長さが大事です。長さが。
今後もよろしくお願いします。
DS情報いろいろと教えてください。
byakahanamizuki at2012-07-17 15:30
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板橋区の住人さん こんばんは。 日記を書くきっかけを作っていただきありがとうございました。ペンタトーンのSACDはとても録音の良いSACDです。池田昭子さんも良いですね。
カテ7のLANケーブルは60cm、50cm、40cmと20cmでは残念ながら音質が違います。
40cmと20cmでも残念ながら私の環境では、はっきりと差が出てしまいました。
(このあたりもしつこいakahanamizuは実はやったのです。)
ということで
設置の不可能がなければ「20cm・CAT7」をお試しいただければと思います。
いや
試さないほうが幸せかもしれません。
私はへこみましたもん。
わたしもお気に入りユーザーに登録させていただきました。
これからも、いろいろ情報交換させてください。こちらこそよろしくお願いします。
byakahanamizuki at2012-07-17 15:31
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ベルウッドさん こんにちは。素敵なレスありがとうございます。
ホリガーさんを実際に聴いたことがあるのですか。うらやましいです。最近は前衛作曲家として偉大になって、演奏活動が少なめですので(お年もあるのでしょうが)、実演を聞けるチャンスはもうないかなぁと思っております。
オーボエはフランス派とドイツ派ではこれが同じ楽器かと思うほど音色が違います。私はどちらかというとドイツ派のまろやかで線の太めの音が好きなのですが、ホリガーさんは別格・超人。やはり、オーボエまず誰と言ったらホリガーさんでしょう。
3大オーボエ協奏曲と言えば、モーツァルト、マルチェロ、そしてR.シュトラウスの協奏曲。その中でもR.シュトラウスのものは1946年作曲と一番新しく、きらびやかでオーケストレーションが豪華で聴きごたえがあります。
モーツァルトと同じく作曲者にとってただ一つのオーボエ協奏曲。第2次世界大戦終戦後、スイスに住んでいたR.シュトラウスに、たまたまアメリカ軍に従軍してきた、オーボエ奏者John de Lancieが依頼したことからこの名曲が生まれました。歴史の偶然に感謝です。
byakahanamizuki at2012-07-17 15:31
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