日記
DAPの擬似バランス化
2014年06月24日
通常ヘッドホンのジャックは3極のもので、イヤホンのインピーダンス、アンプの出力インピーダンス、LRの共通インピーダンスによりクロストークが発生します。
AP100のジャックはあんまり性能が良くないみたいで、測定治具こみで0.565Vrms出力24Ω時に-54dBでした。
DAPに対して擬似バランスを試している方がいらっしゃったのでマネて私もAP100でやってみました。
ここでいう擬似バランスとはスピーカーのようにL用R用二つのGNDを用意するために、DAPの使っていないジャックを使って代用することです。作製するまえにこの擬似バランスを使うとどれくらいのクロストークになるのか測定したところ-74dBとなり-20dB(十倍)良くなることが分かったので運用することにしました。
AP100のジャックは何故か悪い?
実際のAP100の場合、ヘッドホンアウトの横にラインアウトのジャックがあるため、これを使うことにしました。
またヘッドホンの方も4極に改造しなければならないのですが、私はステレオミニプラグを2つ使いバランス対応に変更し、擬似バランス-バランス変換回路を作成しました。因みにステレオミニ×2のバランスは市販品に全然互換性がありません。

こんな感じになりました。R用のGND(COLD)をラインアウトからとってます。
ヘッドホンの方はL用のステレオミニはRが浮いてて、R用のステレオミニはLが浮いてます。これにより市販の分配器を使うことで普通のピンアサインに戻ります。

因みに今回使ったステレオプラグはコレ
https://bispa.co.jp/1473
一応磁石にくっ付かなくて安くてけっこういいです。
改造前に戻れないので厳密な比較はできないですが、音はほどほどに良くなった気がします。気のせいか音が濃く?なった気がします。