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日記

シアトル響の「新世界より」でティンパニーのハードワークを知る

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2018年02月01日

昨年購入したクラシックの音楽ソフトのベストは以下のLudovic Morlot指揮シアトル交響楽団のラヴェル、ストラヴィンスキーの録音でした。






いずれも5.1ch 96KHz/24bit のハイレゾ録音。
PCMらしいクリヤーな音。

マルチch録音は今までほとんどSACDマルチに頼ってきました。
私は滅びてしまったDVDオーディオの音の方が好きだったのですが、いかんせんソフトの数が少なく、元の録音や演奏が魅力的なものはあまりなかったし、あってもプレミアム付きの高額で取引されるような状態で手が出なかったり…

そんな中で上記のシアトル響の録音は私にとってはまさに福音。
演奏もライブのテンションが感じられる生き生きとしたもので聴いていて心地よい。

それで、ドヴォルザークの「新世界より」も好きな曲なので前から買いたいとは思っていたのです。でも、この曲はラヴェルやストラヴィンスキーとは違ってオーディオ的快感を味わうモノではなく濃いメロディーを楽しむものというイメージがあったので私の限られた資金で購入するのはちょっと躊躇していました。
だってバスドラムはないし、シンバルだってなんとわずかに1ヶ所のみ弱音でこすったように鳴らす地味な使い方なのですから。
音域やダイナミックレンジの大きな曲ではないので一連のシアトル響録音の恩恵はそれほど得られないのではないかと思ったわけです。

でも、結局がまんできずについ最近買ってしまいました。(笑)



それが、すごくいいんです。
演奏も若々しくはつらつとして勢いがあるし、木管やホルンも安定感があるし、そしてやはり音がいい。
「新世界より」は今までイヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭のSACDで聴くことが多かったのですが、比較的録音の良いそのディスクでもオケの音はなんとなく混濁しやや抜けきらなさを感じていたのです。でも、シアトル響の音源ではクリヤーで楽器の音が良く聴きとれる。

特にいいのがティンパニーとトライアングル。(笑)
いままで聴いた録音ではオケの中に埋もれていたティンパニーの弱音のトリルまでよくわかるのです。
それでビックリしたのはこの曲のティンパニーってこんなハードワークだったんだということ。
ナマで聴いていればわかっていたのでしょうけれど恥ずかしながら生で聴いた経験がないので気がつきませんでした。
ティンパニー奏者の超絶技巧にただただ感心させられました。
この音源、買ってよかったと思っています。
マルチchのファイル再生が可能な方(ほとんどいらっしゃらないかもしれませんが…笑)には前述のラヴェル、ストラヴィンスキーも含めてお勧めです。
ステレオの音源を聴いていないのでCDやステレオ・ハイレゾの音についてはよくわかりませんが元の録音はよいはずなので楽しめるのではないかと推測いたします。

ところで余談ですが、この曲、ティンパニーのハードワークと対照的なのがシンバル奏者。ホントに1ヶ所第4楽章のわりに初めの方のところで軽くこするようにたたくだけ。
この曲のシンバル奏者についてはいろいろなエピソードがあるようで(たぶんアマチュアのオーケストラの話でしょうが…)、そのたった1ヶ所を寝過ごして(?)ミスってしまったとか、その1ヶ所のあまりの緊張のためかシンバルを落として会場に響き渡る音を供してしまったなどなど…
シンバル奏者にとっては罪作りな曲のようです。

なお、このアルバムには「新世界より」と一緒にヴァレーゼ作曲の「アメリカス」という曲が入っています。これば20世紀の作品でかなり派手な曲ですので録音の恩恵を十分に受けてHiFiの音響を楽しめます。
これらの現代曲(と言っていいのかどうかよくわかりませんが)については別途少し書いてみたいと思っています。

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レス一覧

  1. はじめまして。
    私も、DVDオーディオが絶滅したのを残念に思っています。SACDは、超高級な再生機でないとメリットが出ず、ややもすると神経質な音になったりしがちですが、DVDオーディオは、そんなに機材を選ばずに芯のしっかりした美音を楽しめますよね。

    SONYから出ていたカラヤンのDVDシリーズや、NHKのベーム来日公演のDVDなどは、映像とともにとても楽しめます(エソの傑作ユニバーサルプレーヤー、UX-3SEを大事に使用しています)。

    ソニーは、SACDを強烈に売り出したのに商売にならず真っ先に撤退しましたが、ソニーが余計な色気を出してDCDオーディオを潰した訳で、ほんとうに腹立たしく残念なことです。

    「新世界」のティンパニーの魅力に気づかれて良かったですね(笑)。45年も前に、たまたま買ったレコードが、ケルテス/ウイーンフィルの有名なロンドン盤でしたが、ケルテスの録音は、実に雄大に饒舌にティンパニーが鳴るので、それが当然だと思い込んでいました。

    しかし、そうではないレコーディングもあって当然だし、ケルテスのロンドン盤レコードは、ティンパニーが強調され過ぎているな~と改めて感じています。

    bykitatanuki at2018-02-01 15:57

  2. 追伸
    シアトル響の新世界、amazonにあったのでCDを早速注文しました(輸入注文)。颯爽とした演奏ということで楽しみです。

    もっとも、同じテルテスの新世界でもCD盤では、マスターが同じでもレコードで特徴的な雄大な低音が鳴りません。CD規格の悲しさでbit数が少ないため低音の量感が失われるのですが、その意味からは、96KのDVDオーディオの方が生々しいですね。

    bykitatanuki at2018-02-01 16:11

  3. kitatanukiさん、

    レスありがとうございます。
    私のヘンテコなクラシックの聴き方、感想に反応いただきまして恐縮です。

    >ソニーは、SACDを強烈に売り出したのに商売にならず真っ先に撤退しましたが、ソニーが余計な色気を出してDCDオーディオを潰した訳で、ほんとうに腹立たしく残念なことです。

    全く同感です。
    真偽のほどはわかりませんが、ネット上にはソニーの技術者が「DSDは失敗だと途中で気付いたが投資し過ぎていたので止められなかった」と本音を漏らしたなんて記事もありますので…

    >「新世界」のティンパニーの魅力に気づかれて良かったですね(笑)。

    はい。華々しくたたくところは今まで持っていたCDなどでも十分楽しめたのですが、弱音部もあそこまで頑張っていたのはわかっていませんでした。

    シアトル響の新世界、注文されたのですね。もし演奏にガッカリされましたらどうぞお許しください。
    m(_ _)m

    byK&K at2018-02-01 18:42

  4. K&Kさん

    アメリカの地方都市のオーケストラは、有名ではなくても機能性抜群で聴き応えがある所が多いですね。アメリカ出張が多かったころは、サンノゼやシアトルを当日券で楽しんだのを思い出しました。

    シンバルの一発は新世界が有名ですが、ヒッチコックの映画「知りすぎた男」でも、全曲で一回しか登場しないシンバルの一撃にあわせて狙撃するというのがありましたよね。あれは何の曲だったのか?
    あのシーンで、寝過ごしとか、落下とかが起きたら、サスペンスがお笑いになってしまいますね。

    byパグ太郎 at2018-02-01 20:43

  5. パグ太郎さん、

    レスありがとうございます。

    アメリカでもオーケストラの楽団員になるのはかなり競争が厳しいと聞いたことがあります。地方都市のオーケストラといえども演奏者の質はかなり高いのではないでしょうか?

    >あのシーンで、寝過ごしとか、落下とかが起きたら、サスペンスがお笑いになってしまいますね。

    アハハ、面白い映画ができそうですね。

    ネットでググってみたら使われていた曲はアーサー・ベンジャミンのCantata "The Storm Clouds"だとのことです。私は知らないのですがご存知ですか?

    byK&K at2018-02-01 22:39

  6. K&Kさん

    再レス、失礼します。

    >ネットでググってみたら使われていた曲はアーサー・ベンジャミン

    すみません。チャンと調べもせずに言い放しの自問自答を、調べて頂き恐縮です。あの音楽自体は映画でしか聴いたことが無いです。ベンジャミンというのは「チマローザのオーボエ協奏曲」の編曲者だったのですね。当たり前ですが、知らないことが次々出てくるものです。

    byパグ太郎 at2018-02-02 00:06

  7. K&Kさん

    「新世界より」のティンパニーといえば、第一楽章最初のダダダン!というのに子供の頃は痺れてました。トスカニーニ/NBC響はここがキレがよくてカッコイイんです。それから第二楽章のやはり最初の部分で金管セクションがコラール風の和音を鳴らしてfに達したところで入るトレモロ。ここのディミニエンドが決まるとこれまたカッコイイ。第三楽章は、パパパンパンという基本リズムを刻む役目なのでほとんど主役みたいですよね。確かに「新世界」はティンパニーが魅力的な曲のひとつですね。

    この半世紀、クラシックのオーケストラを聴いてきて、楽器や奏法の変化や進歩はけっこうありますが、一番目立つのはティンパニーではないでしょうか。マレットも昔はせいぜい2セットぐらいでしたが、今は脇に10セットぐらいぶら下がっていて、見ていると本当にしょっちゅう持ち替えているのにビックリします。

    CDを聴いていても、ティンパニーの種類の違いとか、マレットの持ち替えとか、ここは二人で叩いているとかがわかるとうれしいですね。

    byベルウッド at2018-02-02 00:51

  8. ベルウッドさん、

    コメントありがとうございます。
    ドヴォルザークのティンパニーの使い方、すごいですね。

    お恥ずかしいお話ですがは、ボーッと聴いていることが多い私はこれに気付くのに時間がかかりました。
    メロディーラインは曲の印象として耳に残るのですが、私にとってティンパニーは強打しても耳あたりがよいせいか通奏低音とまではいかないまでもそれに近くてあまり記憶に残らないことが多いようなのです。

    シンバルの強打やピストルの破裂音などはウトウトしながら聴いているときに目覚ましの衝撃になるためか(笑)記憶に残りやすいし、鐘や大太鼓などもそれに近いのですが…

    なんか書いていてあまりにも情けない内容なのでますます恥ずかしくなってきましたが…

    そういえばおととしだったかチャイコフスキーの交響曲第5番をミューザ川崎で聴いたときにもこの曲ってティンパニーがこんなに大活躍してたんだって感じたのを思い出しました。ティンパニーの演奏は視覚的に華やかなのとあのホールではクリヤーに聴こえたからなのだと思います。

    ティンパニーの魅力、結構深そうです。私の場合はもっとナマ体験を増やした方がいいのかもしれません。

    byK&K at2018-02-02 15:49

  9. K&Kさん

    シアトル響の「新世界」、amazonで注文しておいたら、やっと海外から届きました。

    >それが、すごくいいんです。
    > 演奏も若々しくはつらつとして勢いがあるし、木管やホルンも>安定感があるし、そしてやはり音がいい。

    ほんとうに仰るとおりでした。新世界は何枚も持っているけれど、これほど演奏が楽しくて音のよいCDは他にありません。この欄で紹介されてCDを購入しても滅多に気に入ることはないのですが、K&Kさんのお奨めは、希少な「当たり」でした。

    それも、スタジオ録音でなくてライブなのに、どうしてこれほど、臨場感豊かでワイドレンジに録れたものか!よほど吟味した機材と、録音からCD盤製作に至るまでの工程が良かったという事ですね。有難うございました。

    bykitatanuki at2018-02-17 09:47

  10. Kitatanukiさん、

    ありがとうございます。

    シアトル響の「新世界」、お気に召されたようでこの音源を紹介させていただいた私としてはほっとしました。

    Ludovic Morlot指揮シアトル響の一連の他の録音もなかなか良いので曲がお好きでしたらお試しいただければと思います。

    byK&K at2018-02-17 14:18

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