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古いマイナーなお気に入りの機器を中心に身のタケにあった(?)オーディオ・ライフを楽しんでいます。 唯一の贅沢は石井式の音楽室でしょうか? ピアノと同居しているので(同居させてもらっているので?)リ…

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May the vintage equipment last forever ! 
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持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン~100型 / ~4ch
石井式リスニングルームというか音楽室ですが、リフォームなので天井高はごく普通の家と同じです。 使用機器や写真はこちらをご覧ください。 http://www7b.biglobe.ne.jp/~h…
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日記

GT-2000 vs QL-Y55F -  低域共振ダンプによる違い

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2020年01月12日

昨年はクロスオーバー(チャンネル・ディバイダ)のOPAMP交換やパワーアンプのスピーカー保護用リレーをMOS FETに交換する作業など久しぶりにハンダゴテを握るアクティビティが多い年でした。

それとこれも久しぶりに新しい(中古ですが…笑)アナログ・プレーヤを導入してアナログを聴く機会もちょっぴり増えました。

アナログの新しい主力となったビクターのQL-Y55F、聴感上ではこのプレーヤの特長であるトーンアームの電子的ダンピング機構の良さを感じるのですが、低域の共振周波数などが実際にどうなっているのかはちょっと気になっていました。
今回、アンプのリレー対策が一段落して時間ができたので少し測定してみました。

GT-2000との比較なのですが、正確には
YAMAHA GT-2000 + DENON DL-103

VICTOR QL-Y55F + VICTOR MC-1
の比較になります。



トーンアームの低域共振周波数はGT-2000が約11Hz。
QL-Y55Fが15Hz~17Hz。

GT-2000はこんなもんかなぁと思うのですが、QL-Y55Fは思っていたよりもかなり高く、もう少し下げたいと思ってカートリッジ付近に小さな重りを付けたりしてみましたが、思うように下がりません。
多少いじった段階での結果が上記の値です。

特筆すべきは超低域共振が原因と思われるノイズの違い。
使用したのは以下のレコード。森山良子の昔のアルバム。



A面冒頭の波形比較です。

測定は私のアナログ再生環境を使用しています。
MCトランスは用いず、MCアンプと自作のフォノ・イコライザーを使っていてカップリング・キャパシタは用いていますが低域はDC近くまで伸びています。
測定中はスピーカーからの音出しはしていませんので音響的なフィードバックの影響は受けていません。

最初はGT-2000



波形のほぼ中ごろから始まる高い周波数の信号がイントロのピアノの始まりです。
その前の超低域のノイズの周波数は約11Hzでこれが低域共振由来のものだと考えられます。
念のため回転速度を45RPMに換えて測定してみましたがこの周波数は変わらなかったので、モーターノイズなどのターンテーブル系起因のものではないことを確認しました。
ピアノのイントロは弱音で始まるとはいえノイズの大きさはそれに比べても無視できないほど大きく、ピアノの部分でも明らかに音楽信号にノイズが重畳しているのがわかります。



これに対しQL-Y55Fはコレ



MC-1はDL-103よりも出力が小さくプリアンプの出力で同じになるように調整を試みましたが、この写真ではGT-2000よりもちょっとレベルが高めに表示されています。
また、時間軸も拡大の関係でGT-2000のとはちょっと違っています。
冒頭のノイズの大きさは音楽信号との比較で判断してください。
QL-Y55F共振起因のノイズはGT-2000よりもかなり小さく暗騒音に埋もれがちですが、黒いハイライト部分に見て取れます。
楽音の波形が違って見えるのはGT-2000の場合、共振起因の約11Hz信号が重畳して波形がゆがめられているためです。

両方とも上の信号はLch、下はRchです。
カートリッジの針に対して垂直方向の振動はLとRで逆相、横方向の振動は同相になります。
従ってLとRの位相が90度ずれているGT-2000は垂直と横両方の振動の組み合わせ、逆相になっているQL-Y55Fでは縦振動が主成分だと考えられます。
QL-Y55Fは横方向の共振はほぼ押さえられているけれど垂直方向が多少残っているということになりそうです。
QL-Y55F使用時、ウチのサブ・ウーファの振動板ががあまりふらつかないのは入力がL+Rになっていて逆相の超低域が打ち消されているからということもありそうです。

この超低域信号は可聴範囲外なので耳には聴こえませんが、混変調歪などの悪影響をもたらすことは容易に想像できます。
出力トランスを持つパワーアンプやサブソニック・フィルターを持つアンプなどではスピーカーでの悪影響はある程度軽減できるでしょうが、カートリッジそのものやフォノ・イコライザ―、アンプなどでの混変調は避けられないと思います。

聴感上でGT-2000に比べてQL-Y55Fが良いと感じるのはヴォーカル定位の安定感と低域のカチッとした感じです。
どうもこの共振周波数付近のダンプの差が出ているような気がしてなりません。

GT-2000 + DL-103はこれだけ聴いていると非常に気持ちいい音なのですが…
QL-Y55Fでは上記の定位や低音もそうですが、MC-1の高域の解像度がかなり上なので質がかなり異なります。

今回の低域共振に起因するノイズはGT-2000固有のものではなくダンピング機構を持たないトーンアーム全般の問題なのではないかという気がします。
ターンテーブルについてはGT-2000は現在の最高級機にも劣らない回転の安定性を持っていると信じています。(個人的な事情による思い入れもあるので…笑)

QL-Y55FのターンテーブルはGT-2000のグレードまでには達していないように思いますが、それが聴感上で問題になるようなレベルではないのでしょう。
このレベルまで達していればトーンアームによる差が顕著になるのではないかと考えています。

トーンアームのダンピング機構の大切さを改めて感じています。
ただ、QL-Y55Fの共振周波数はちょっと高すぎるような気もします。
低域はちょっとスッキリし過ぎかも…
当面はこのままで行くつもりですが、また何か方法を思いついたら試してみたいと思っています。


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