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古いマイナーなお気に入りの機器を中心に身のタケにあった(?)オーディオ・ライフを楽しんでいます。 唯一の贅沢は石井式の音楽室でしょうか? ピアノと同居しているので(同居させてもらっているので?)リ…

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May the vintage equipment last forever ! 
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持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン~100型 / ~4ch
石井式リスニングルームというか音楽室ですが、リフォームなので天井高はごく普通の家と同じです。 使用機器や写真はこちらをご覧ください。 http://www7b.biglobe.ne.jp/~h…
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日記

The lost technology - アナログへの最後のテコ入れ Part1

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2020年06月14日

The lost technology

最近ブルーレイDiscで見たSF映画、Blade Runner 2049、Alita、Mortal Engines(邦題 移動都市モータルエンジン) 、この3本の共通のキー・ワードが"The lost technology"。
ある事件によって世の中が大きく変わってそれまであったテクノロジーが失われてしまう。

オーディオ界にも失われた技術はいくつもありますが、真っ先に私の頭に浮かぶのがアナログ・プレーヤーのトーンアームの電子的ダンピング機構。
1980年ころに出てきた電子的ダンピング機構はSONY、DENON、Victorの3社が手がけたもののCDの出現によってアナログ・プレーヤー市場がしぼんだこともあって一気に絶滅への道をたどりました。
機械的ダンピング機構についてはパイオニアがExclusive P3やPL-30/50/70などでオイルダンプ機構を採用していましたし、テクニクスはEPA-100というトーンアームで制動可変ダイナミックダンピング機構を設けていましたので低域共振の問題を理解していたメーカーは多かったように思います。
1980年ころのアナログ全盛末期においてもこの低域共振について商品説明に何の記載もなかったと思われるのはSAECのアームやYAMAHAのGT-2000などのプレーヤ。
SAECやYAMAHAの関心事はもっぱら初動感度や剛性だったような気がします。

現在はオイルダンピング機構を設けているトーンアームがSMEやグラハム・エンジニアリングなどから供給されているだけです。
現時点の国産品で機械的ダンピング機構を設けているものも私は知りません。
SAECやYAMAHAが近年出した超高級機は昔と同じで商品説明には低域共振ダンプについての記述はありません。
テクニクスの現代のフラグシップSL-1000Rの商品説明にはダイナミックダンピング機構等の記述がないので過去の技術が採用されていないものと思われます。
過去のテクニクスのフラグシップ製品に比べてスピンドルモーター系は進歩したと思いますが、トーンアームについてはむしろ退歩しているのではないかと危惧しています。

オイルダンプ機構を持ったアームに関してはGRFさんやX1おやじさんのところで聴かせていただいたSME Series V のヴォーカル再生が強く記憶に残っています。
ヴォーカルの安定した定位と音場感がアナログ離れしていると感じたからです。
誤解を招かないように捕捉しますが、アナログ特有の滑らかさそのままにデジタル的ながっちりした定位感が得られているという意味です。
これはX1おやじ邸訪問記で書いた通りです。

で、なんで長々とこのダンピング機構の重要性について書いたかというと、私が前に入手したThe lost technologyを持つアナログ・プレーヤ、Victor QL-Y55Fに最後のテコ入れをすることを考えたのでそれにかける費用と労力を正当化するためです。
m(_ _)m



QL-Y55Fは現状のままでも拙宅においてGT-2000をサブの座に追いやった実力を持っています。
過去の日記、GT-2000 vs QL-Y55Fに書いた通り、このThe lost technologyによる効果が大きいと思っています。



でも、やはりこれは当時の中級品の悲しさでメーカーが相当コストリダクションしている部分があります。それを少し補ってやることでさらなる高みを目指したい。
それでこれをもってウチのアナログの完成形としたい。
あまりお金をかけることはできないのですが、それでもなんとかできる範囲で…。
姿かたちを超高級品のようにすることは不可能ですが、元の素性はいいので少しの改善で音だけだったら孤高の存在になることが可能かも…なんちゃって。(^^;)

まず一番やりたいのはキャビネットの中に設置された電源トランスの使用をやめること。
トランスは電気的なノイズ源になるし機械的な振動源にもなるからです。
プレーヤ内にトランスを置く場合、メーカーではダンパーを介してキャビネットに取り付けますからメーカーとしてもキャビネット内設置のデメリットを知っていてコストなどが許せば外に出したかったはず。
電源の主要部は外に置いてできればキャビネット内のコントロール基板へはACではなくDCで供給したいと思ったのですが、まずそこで躓いていました。
元の電源系の設計がどうなっているかよくわからなかったからです。
QL-Y55Fはスピンドルモーター用のコントロール用だけではなくアームのメカトロニクス部やそのコントロールのためのマイクロプロセッサー用の電源も必要なので電源系はかなり複雑なのです。
ところがひょんなことからネット上でサービス・マニュアルを入手できたのでそこから計画が進み始めました。



QL-Y55Fはスピンドル・モーターの駆動制御やアームのコントロール用の垂直と水平のコイル駆動、そのコントロールのためのmpuなど多くの回路のためそれぞれの電源電圧を供給する大きなICを持っています。
必要な電圧の種類があまりにも多いためそのICはそのまま利用することにしてそこに供給されるトランスの2次側を整流して作られている約±18VのDC電圧を外で作るのがよさそうということがわかりました。
そうすれば内臓のトランスは使用せずに済むし、外で安定化したDC電圧を供給することでキャビネット内部にACを入れる必要がないのでノイズ的には有利です。
中に電圧安定化回路があるのに外にも安定化回路を設けるのはちょっと贅沢ですが、この際なるべく理想的な電源系を構築したいと考えました。

ただ、この電源±18V、電流1.5A(ターンテーブルの起動時には約1A程度は必要なので余裕を見るとこのくらい)というのは一般的ではないのでどうやって構築したものか悩みました。
で、結局手に入れたのはコレ。



電子機器のメーカーなどの開発部門や研究部門が実験室で使う電源機器ですが、KENWOOD PW18-2。かなり古いものですが、最大電圧±18V、最大電流±2Aで今回の目的にはぴったり。

長くなりましたのでこれにしたいきさつやそのあとの改造については次回に続きます。

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レス一覧

  1. K&Kさん こんにちは

    なかなか 頑張りますねェー!!

    おっしゃる通り,必ず 良くなると思いますね。 トランスの振動も

    磁力からも 解放されるのですから 間違いなく 良い結果が 報告されると 思います。

    楽しみに お待ち申しております。

    byX1おやじ at2020-06-15 15:11

  2. K&Kさん

    これは確実に良くなりそうですね。
    でも裏蓋を開けると他にも色々と手を入れたくなるような気もします。

    私も調整が一段落したと思っていたら予想外の問題が出て苦戦しています。
    アナログは面白いけど大変です。

    次の展開を楽しみにしています。

    byのびー at2020-06-15 16:33

  3. K&Kさん、こんにちは。

    悲しいかな電子アーム(呼び方間違っていたらすみません)は、おっしゃる様に2、3のメーカーから出て発展する事なく消えていった感がありますね。

    私も以前この頃のプレーヤーの駆動部を自分なりのキャビネットに入れて自作しましたが、効果は絶大だと感じました。(電気系はよくわからないので、丸っぽ別ケースに移動しただけですが)

    電源部や制御部の移設に留まらず、強固なキャビネットの新設、または改造まで進むんじゃないかと期待しています。

    byTON2 at2020-06-15 17:53

  4. X1おやじさん、

    レスありがとうございます。

    トランスの振動も磁力からも 解放されるのですから 間違いなく 良い結果が 報告されると 思います。

    ありがとうございます。
    次回ご報告できると思います。
    ヤフオクでかなり安く取引されている不人気機種の改造なのでそれに見合ったささやかな投資になるよう心掛けています。
    すでに過剰な置台を与えていますのでこの方針はちょっと怪しいですが…
    (^^;)
    半分は冗談みたいなアクティビティですが、残り半分はこの時代のエンジニアの仕事に敬意を表する気持ちを込めた本気モードだったりします。

    byK&K at2020-06-15 19:56

  5. のびーさん、

    ありがとうございます。

    ≻でも裏蓋を開けると他にも色々と手を入れたくなるような気もします。

    そうなんです。完全にお見通しですね。
    当時のメーカーの宿命でコストリダクションしまくりの造りなので気になるところはいっぱいあります。
    でも、私は不器用だし、少額の投資で最高クラスを目指す(笑)という投資効率重視のプロジェクトなので重点志向です。
    情けないけれど当時のメーカーの宿命をまだ引きずっているのかもしれません。(^^;)

    ≻私も調整が一段落したと思っていたら予想外の問題が出て苦戦しています。

    実はこの改善作業中に私もアクシデントに見舞われました。
    それで途中から故障解析モードになってしまったのです。
    もっと簡単に終わるはずだったのに…(涙)

    byK&K at2020-06-15 20:22

  6. TON2さん、

    レスありがとうございます。

    ≻私も以前この頃のプレーヤーの駆動部を自分なりのキャビネットに入れて自作しましたが、効果は絶大だと感じました。

    これはあの 120極リニアドライブ レコードプレーヤー のお話でしょうか?
    あの時のTON2さんの日記は記憶に残っています。
    そして美しく変身したプレーヤには衝撃を受けました。
    すごい方がいるんだとビックリでした。

    ≻電源部や制御部の移設に留まらず、強固なキャビネットの新設、または改造まで進むんじゃないかと期待しています。

    私は電気屋(元回路設計エンジニア)なので電気のことは何とかなりますが、TON2さんみたいに器用にキャビネットなどの加工をすることはとても無理です。
    (^^;)

    ですので電源系の一部を移設する、しかも今回の場合は出来合いの電源を接続するのがやっと。
    メカ系については制振対策を少し…
    お恥ずかしい限りですが、これが私のできる精一杯です。(涙)
    それでも、このプレーヤーの持っているトーンアームのダンピング機構の優位性を最大限に生かしてあげたいという気持ちです。

    byK&K at2020-06-15 22:55

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