Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

マイルーム

D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch
単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨…
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日記

ビオンディのヴィヴァルディ

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2017年02月26日

この2週間ほど、スピーカーのセッティングの見直しやカーテンの変更をしながら、多少音が暴れても中高域のニュアンスを豊かにしようと改善の日々。これがようやく着地点を見つけ、ピリオド楽器の鳴りがかなり良くなりました。


ヴィヴァルディ 最後の協奏曲ーブルノのコッラルト伯爵のカタログよりー
(ヴァイオリン協奏曲RV.390, 273, 371, 189, 367, 286)
ファビオ・ビオンディ(Vn.,Cond.)、エウローパ・ガランテ

2014年 サン・パシリーデ教会(イタリア)
E:ファビオ・フランバ
GLOSSA

既存のイメージを粉砕した衝撃の「四季」(1991年)から四半世紀。膨大な量のヴィヴァルディ録音を世に問うてきたビオンディ。その間、所属レーベルもOPUS111→Virgin→GLOSSAと変わりましたが、古楽界の過激派という感じは変わらず。御大の多くがこの数年で鬼籍に入ったので、今や頭目のような存在でしょう。本ディスクは、2015年のレコードアカデミー賞で録音賞を受賞したもので、ビオンディがヴァージンからGLOSSAに移籍して2作目にあたります。

ヴィヴァルディ最晩年のヴァイオリン協奏曲だけを集めてあり、聴いたことのない曲ばかりながら魅惑的なリズムは中毒性あり。最晩年のヴィヴァルディは聴衆から飽きられ、忘れ去られ、手元にあった多数の楽曲を楽譜収集家(コッラルト伯爵)に売り払って死んでしまうのですが、本ディスクに収められたのは、その最後に売られた曲の一部です(多くの曲は紛失しているそうです)。曲そのものに悲壮感は感じられませんが、ビオンディの演奏には(ライナーノートの文章にも)、「ついにここまで来たか」という感じの一種の到達感のようなものは感じられます。

レコードアカデミー賞の録音賞としては、かなり斬新で挑戦的な音です。ヴァイオリンはセンターやや左に定位し、ボウイングと共に微妙に動くのがリアル。オケは個々の楽器の輪郭がシャープでソロVnの後方に広がり定位します。Dレンジが広く特に低音が力強く凶悪。情報量が多くハードでパルシヴな音の連続なので、過渡特性重視のハードなセッティングにしないと濁って汚く聞こえたり、音のパワーを失ってつまらない音になったりで、スイートスポットの狭い録音でもあります。バックロードホーンでもホーンのボンつきや開口部からの高音漏れなどに弱点があると、そこを容赦なく突いてくる感じです。

ライナーノートには録音風景の写真が載っていますが、ペアマイクは指揮者兼ソリストのビオンディに向けて一組あるだけで、オケはパートごとのマルチモノ。比較的狭い教会ですが、マイクは全部で十数本つかっています。全体の音の傾向としては、Glossaの音はヴァージン時代よりもOPUS111時代の音に近く、それをより進化させた感じなのでファンには違和感なく聴けます(ヴァージン時代の音をつまらないと感じる人も多いので歓迎されているかも)。ただ、初めてビオンディを聴く人には五月蠅い音と取られるかもしれません。

このDiskの「バックロー度」★★★★

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