Orisuke
Orisuke
バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

マイルーム

D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch
単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨…
所有製品

カレンダー

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

日記

外盤A級セレクションのCD化(2)

このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年03月04日

ラインハルト・ゲーベル率いるムジカ・アンティクワ・ケルン。アルヒーフレーベルの牽引車として重要なアーティストではありましたが、同世代古楽奏者の群雄割拠、アナログからデジタルへの切り替え、レコード業界の縮小・統合の影響等を受け、良質のディスクを連発していながら廃盤続出。これを矢澤孝樹氏プロデュースによりタワレコVintage Collectionが一つ一つ復刻して救済していくという涙ぐましい好企画。大いに共感して、出るたびにコツコツ買っています。

どの盤も見事な着眼点と切り口鋭い演奏でとても面白いのですが、ゲーベルの場合ピノックのような飛び散るような華やかな音に比べると、響きがストイックでハード。そのため、スピーカーセッティングには厳しい側面があります。70年代後半のアナログ末期から80年代のデジタル初期にまたがるアルヒーフ録音ではアナログ録音が特に優れており、長岡先生もこれに着目して外盤A級セレクションに選定されていました。


ナポリのブロックフレーテ協奏曲集
フランチェスコ・マンチーニ ソナタ第19番ホ短調、第6番ニ短調
ドメニコ・サッリ 協奏曲第11番イ短調
フランチェスコ・バルベッラ ソナタ第3番ハ長調
ロバート・ヴァレンタイン 協奏曲第2番変ロ長調

グートルン・ヘインズ(fl)
ムジカ・アンティクワ・ケルン
1977年録音 ベートーヴェンザール、ハノーヴァー
P: Andreas Holschneider
D: Gerd Ploebsch
RE:Wolfgang Mitlehner

外盤A級セレクション第2巻に選ばれている一枚。アナログ盤は持っていないので比較出来ませんが、このCDの音質は抜群。リマスタリングは大成功です。ブロックフレーテの質感の良さ、美しいホールトーン、音場の広がりなど、古楽の録音として現在もトップクラス。同じゲーベルの演奏でも80年代以降のデジタル録音の盤に比べてとげとげしいところが少なく、解像度の高さと聴きやすさが両立した見事なスーパーアナログサウンド。CDでこういう繊細で柔らかい音が出るのかと感心させられます。

長岡先生の文章では「全体にカッティングレベルが高く、Dレンジも広いのだが、ホ長調の第3楽章では空前絶後のピークを示す。800Hzで天井につかえている」とあります。測ってみるとこのピークは健在。ただ、当時、これで問題になったアナログカートリッジの共振現象はCD再生では全く問題なし。聴感上もさほど強烈には響きません。「全体にハイ上がり」というのも、あくまで1970年代のレコードとしての表現であり、これ以降のデジタル録音の古楽はさらにハイ上がり傾向が強まると共に、耳から血が出るようなハードな録音が主流になっていきますので、現代の視点では比較的大人しい音だと思います。

この盤の再生はスピーカーの過渡特性が命。スワンなどFE系スペシャルユニットを使った小口径BHで特に楽しめる音だと思います。録音の良さ、演奏のクオリティの高さ、初版ライナーノートを丁寧に復刻した手抜きの無さ(解説文は、なんと若き日の有田正広!)。これで1000円は驚異的としか言いようがありません。

タワレコ、good job!!

このDiskの「バックロー度」★★★★★


初期イタリアのヴァイオリン音楽
(ガブリエリ、ロッシ、フォンターナ、マリーニ、ファリーナ、ブオナメンテのソナタ集)

ムジカ・アンティクワ・ケルン
1978年録音 ベートーヴェンザール、ハノーヴァー
P: Andreas Holschneider
D: Gerd Ploebsch
RE:Hans-Peter Schweigmann

上掲のフルート協奏曲から一年遅れて発売されたヴァイオリン協奏曲集。プロデューサとディレクター、録音場所は同じですが、録音エンジニアが変わっており、音も違います。

フルート協奏曲と比べて、主役がゲーベル自身のヴァイオリンになっていること、小型オルガンが入っていることでFレンジ・Dレンジとも拡大。音の質感も柔らかさが若干後退し、鋭い音になっています(それでも現在の古楽よりは大分マシ)。音場は広く、個々の楽器の音像は極小、音のしぶきが見える様な見事なハイファイ録音。タワレコ復刻の常として、高域の堅さは上手にほぐしてあります。DG自身のアールヒーフ復刻CDは高域が硬直し音色が欠落したものが多いので、これは見事と言うほかありません。

こちらはオルガンやヴィオローネ、ガンバなどの中低域をリニアに再生することが求められるので、D-58ES、モアイなど16cm以上のユニットを使った長岡SPにお薦めです。

これも1000円!頭が下がります。

このDiskの「バックロー度」★★★★★

次回の日記→

←前回の日記

レスを書く

レスを書くにはログインする必要があります
ログインする