Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch
単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨…
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日記

アコーディオンのプチ流行?

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2017年03月21日

先般、クゼーニャ・シドロワをジャケ買いして後悔したばかりのアコーディオン。なかなか新譜が出ないマイナー楽器の感がありますが、このタイミングで「アコーディオンの女王」御喜美江(みき・みえ)が新譜を出しました。BISのSACDということで、音質的に外すこともなかろうと楽観視して購入。


バッハ:平均律クラヴィーア曲集(抜粋)
御喜美江(アコーディオン)

2016年録音
P&E:ハンス・キプファー 
レンナ教会(スウェーデン)
BIS(キング・インターナショナル国内盤)

直訳すれば「平均律アコーディオン(Die Wohltemperierte Akkordeon)」というアルバム。文字通り、平均律クラヴィーアをアコーディオンで弾くわけですが、もともと技巧をひけらかす曲でもなく、非常に深遠な内容なので、この楽器で上手くいくのかいなと思って聴いてみると、これが絶品。原曲がアコーディオン向けだったのかと錯覚するくらい見事にはまっています。

御喜さんは国際的にアコーディオン界の第一人者の立場にあるベテランですが(ジャケ写は20歳くらい若く見えますが・・・)、この曲を録音するにあたって5年間も練習しながら苦悩し続けたと言います。「まるで濃霧の中を彷徨っているような、蜃気楼を見ているような練習の日々だった」(御喜さんのライナーノート)。曲の多義性、重層性を超えて全体像が見える様になったのは、5年目にして「もうやめよう」と諦めかけた瞬間だったといいます。

その辛苦の果実が演奏に見事に表現された、彫りの深い味わい深い平均律。この境地がピアノでもチェンバロでもオルガンでもなく、アコーディオンで再現されるのは衝撃的なことです。アコーディオンの音は、バッハを弾くと小型パイプオルガンのように響くことを、私はこのアルバムで初めて知りました。しかも、オルガンのような一定の送風強度ではなく、音に強弱をつけられるので情感がダイナミックに表現される良さもあり、オルガンの神々しさとピアノのダイナミズムが融合したスーパーオルガンのような表現力を獲得しています。

録音機材はノイマンとショップスのマイクにRME、LakePeople、DirectOutのデジタル機材を用いて24/96で録音しDSD化しています。キプファーによる録音は、例によって、高い解像度と柔らかい耳あたり、自然なホールトーンをセンス良く配合した「現代のBIS」の音。スッキリ洗練されているが旨みがある良い録音です。

スタジオモニタリングはB&W、STAX、ゼンハイザーで行ったとのこと。楽器の特性上Fレンジ・Dレンジともさほど広くなく素直な音なので、再生機械を特に選ぶこともなくオールマイティーでお薦め出来る音作りになっています。

このDiskの「バックロー度」★★★★

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