Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

マイルーム

D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch
単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨…
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日記

今月のオマケは侮れない!(2)

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2017年03月30日

昨日はAA誌春号のオマケ関連ディスクでしたが、今日はstereo4月号のオマケ「the ultimate audio check CD 2017」とその関連ディスクの話題です(他社ネタで申し訳ありません)。今年はこちらもジャズの生録。しかも、新譜の少ないディキシーランド・ジャズということで、いちもにもなく購入。昨日の寺島レコードで3バージョン入っていた「セント・ジェームズ病院」がなんとこのディスクにも入っているという偶然も。この曲、一気に好きになりました。


The ultimate audio check CD 2017
(写真は追加購入した24/192PCMデータディスク。雑誌付属はCD。moraで24/192PCMとDSD5.6を配信。アナログマスターからのLPを予定)

ディキシーランド・ジャズ編
Indiana / Just s closer walk with three / That's a plenty / Dark eyes / Swanee / St.James Infirmary / Old rugged cross / High society / Avalon / St.Louis blues
ディキシー・ジャパン(中川喜弘・中川英二郎・花岡詠二・青木研・家中勉・小林創・権堂浩己)
アストロスタジオ(オーディオテクニカ)

クラシック・ギター編(付属CDのみに収録)
禁じられた遊び
タレガ Lagrima, Adelita
ソル Waltz
バッハ チェロ組曲題3番よりプレリュード、サラバンド
上谷直子(g)
松本記念音楽迎賓館(世田谷)

石田善之さんによる生録で、コンセプトは歴代ヴィンテージマイク7種(ファントム電源以前)と1960年代以降の現代的なマイク8種(多くはすでに新型になっているか製造中止なので、これもプチ・ヴィンテージか)を駆使してジャズのオリジンであるデキシーランド・ジャズを録るという好企画。さらに、その後にクラシックギター編として5曲。こちらもメインマイク5種+アンビエンス1種。これだけの多様なマイクを適材適所で使った趣味性の極致とも言える凄い録音(別売りハイレゾ盤にはクラシックギター編は入っていない)。レコーダー側もTASCAM DA-3000(24/192 & DSD)に加えてナグラIV-S(2tr38cm)と3フォーマット。

普段のオーディオ評論は冷静な筆致の石田氏なれど、スピーカー工作と生録では気合い入りまくり。この特集記事と録音は氏のこれまでの仕事の中でも金字塔なのではないか。各マイクについての蘊蓄の凄さには敬服します。お陰で、マイク配置を楽しみながら聴くというオタクオーディオの楽しみが加速しそう。

まずは、単純に音楽として聴いて、非常に内容が充実しています。特に、メインのディキシーランド・ジャズ10曲は、日本のトッププレーヤー達によるディキシー・ジャパンが最高にゴキゲンな演奏を展開。ジャズのご先祖、ニューオリンズの文化遺産のような捉え方しかしていなかった私は、我が身の不明を恥じました。これは、問答無用で素晴らしい音楽です。天性の明るさと裏に流れる哀愁がたまらん。無性にライヴに行きたくなります。

ジャズ編の音の全体的傾向は、管楽器の中高音の抜けが良くリアル。マイク配置はシンプルなので定位良好。音場はジャズとしては広めでスピーカーの外側まで広がります。24/192PCMをCDと比べると高域の情報量に大差があり、今回のように管楽器主体でマイクの違いを聴き取る場合は圧倒的にハイレゾ有利。CDはそれ自身の高域の硬直性がマイクの違いをマスクしているようにも感じられます。やはり、ハイレゾマスターからCDへの落とし込みは簡単ではなく、それなりの執念を持ってやる必要があるようです。

使われているマイク群で特に心に残ったのは、ヴィンテージではRCA77-D/DX(リボン型)で、クラリネットに使ったときの柔らかさが絶品。新しい世代ではソニーC-575(コンデンサー型)がレンジが広くトランペットのボディ感を見事に捉えていると感じました。有名なノイマンのU-47やU-87は色々な録音で使われすぎているせいか新鮮味は薄いですが、それだけ普遍性を持った音がしているということでしょう。ギター編ではアイワVM-20A(リボン型)が独特の雰囲気の良さで好印象。ソニーC-37A(管球・コンデンサー型)の現代に繋がるハイファイ性も見事(これ、東通工時代の製品ですね、凄い)。私の好きなステレオ初期の録音達が、こうしたマイクで産み出されてきたのだと思うと感慨もひとしおです。

多分、このあと受注生産されるという2tr38cmのナグラIV-Sから起こしたLPはもっと中低音に厚みが乗ってクラリネットやトロンボーンが凄い音になるはず。いずれにしても生録特有の鮮度が非常に高い音なので、是非、フルレンジ自作SPで聴いて頂きたい一枚。

このDiskの「バックロー度」★★★★★(24/192)、★★★★(CD)

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