Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

マイルーム

D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch
単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨…
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日記

最近の新譜から

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2017年07月17日

注文済みのUDP205が届くまであと一ヶ月。この3連休は、愛着あるBDP105JPL(ドナドナ予定)の最後の活躍の場として130枚の古楽ボックスと10枚の新譜を与え、バリバリ鳴らしまくりました。古楽ボックスの中身は追々日記にしていく予定です。今日は新譜の中から注目盤をご紹介します。


ヤコブ・ファン・エイク 「笛の楽園」Vol.1
江崎浩司

2016年録音 神奈川県相模湖交流センター
P:古谷達也、D:森 宏樹、E:佐藤典雄

タブラトゥーラやBCJで活躍する天才(怪物?)リコーダー奏者、江崎浩司の畢竟の新プロジェクト「笛の楽園 Der Fluten Lust-hof 全曲録音」。これは、その第1弾です。

ファン・エイク(1589or1590−1657)はオランダのユトレヒトで活躍した盲目の音楽家・作曲家、54歳にして出版したのが単旋律独奏曲集「笛の楽園」(全150曲)。このディスクには第1番から第19番までが収録されています。使用楽器はバロックリコーダー8種に加えて、オーボエの祖先ショーム2種、ファゴットの祖先ドゥルツィアンの計11種と非常に多彩。これを、スーパーテクニック(もはや人間業とは思えません!)で完璧に鳴らしきる凄い盤。

フォンテックによる録音は会心の出来。それぞれの笛の見事な質感、高い解像度と美しいホールトーン、それに全開の江崎節炸裂で飽きるところが無い。小口径フルレンジスピーカーには、最高の「餌(ごはん)」。今年のホームラン級の一枚。多くは語りません。是非ご一聴を!

このDiskの「バックロー度」★★★★★


ヴィヴァルディとイタリア・バロックの協奏曲集
ラインハルト・ゲーベル(指揮・Vn)
ムジカ・アンティクワ・ケルン

1991年ケルン、1980年ハンブルク
P:アンドレアス・ホルシュナイダー
E:ウォルフガンク・ミットレーナー
アールヒーフ(タワーレコード)

18世紀イタリアのローマ系の作曲家達5人(コレッリの弟子)による合奏協奏曲集と、それとは距離を置くベネツィアの「赤毛の司祭」ヴィヴァルディの室内協奏曲集の2枚組。前者は1991年のデジタル、後者はアナログ末期の録音で、もともと別盤で出ていたものをセットにしたもの。タワレコのゲーベル復刻プロジェクトの15枚目で、例によって丁寧なライナーノートとアナログマスターに遡った24/192での復刻。2枚組で1714円。

コレッリの弟子達による1枚目(1991年録音)は、18世紀のイタリアの自在さ、生命感に満ちあふれており、とても魅力的。特にジュゼッペ・ヴァレンティーニの協奏曲第11番op.7はもともとの曲が自由闊達なところにゲーベルの攻撃性が加わってほぼヘビメタ状態。本CD収録時はゲーベルは手の故障で指揮に専念していたはずだが、4人のMAKのヴァイオリニストはもはやゲーベルのクローンと化しており何の違和感も感じない。「ヘビメタバロック度」ではビオンディのビヴァルディと双璧だと思う。録音はデジタル初期のアールヒーフの特徴で、パートの分離や分解能は良好。音場は奥行きにやや乏しく横方向に広く展開。
このDiskの「バックロー度」★★★★

ヴィヴァルディの室内協奏曲(2枚目)は、優秀なアナログマスターを丁寧に復刻した成果が濃密な音場に現れています。個々の楽器の明瞭な定位に加えて、音場が前後方向に深く立体的に展開。音色がデジタル収録に比べてコッテリしており質感も非常に良い。ゲーベル節は最終曲のラ・フォリアで炸裂。編成は小さいものの低音のパワーがある録音なので16cm以上のバックロードにお薦め。
このDiskの「バックロー度」★★★★★


ショスタコーヴィチ ピアノ作品集
(ピアノ・ソナタ第2番、24の前奏曲、10の格言集
イリーナ・チュコフスカヤ(Pf)

2016年録音
E:アレクサンダー・ヴォルコフ
メロディア

ショスタコーヴィチ生誕110年記念盤。イリーナ・チュコフスカヤはS.ネイガウス門下のベテランで現在グネーシン音楽学校の教授。ロシア・ピアニズムの継承者のひとりです。録音はごく僅かですが、ショパンとショスタコーヴィチが検索でヒットします。

本盤は曲目がとにかくマイナー。ピアノ・ソナタ第2番だけはギレリスの録音を持っているので初めてではありませんが、なにか印象の薄かった曲。「24の前奏曲」に至っては、割合有名な「24の前奏曲とフーガ」とは別にあるということ自体知りませんでした。「10の格言集」って、何それ。

聴いてみると、「24の前奏曲」は隠れた名曲であることが分かりました。作曲年代は1933年。当局によって問題作とされ危機を引き起こした「ムツェンスク郡のマクベス夫人」の作曲時期とかぶっており、ショスタコ節たっぷりの、それでいて意外に聴きやすい曲。怪しく蠢く下降音が不気味。ショスタコーヴィチ以外の何物でも無い音楽。チュコフスカヤの演奏は初めて聴きましたが、確かにS.ネイガウスの特徴を色濃く受け継いでいる感じがします。

録音は、長年にわたり痛い目(「痛い耳」か?)に遭ってきたメロディアなので全く期待していませんでしたが、流石に2016年ともなればロシア録音も進歩するもので、録音レベルがやや低いこと、残響成分が多く音像が希薄なことを除けばピアノ録音として充分鑑賞に堪えるもの。あのメロディアがここまで来たか、と感慨もひとしお。オーディオ的なポイントは必ずしも高くありませんが非常に面白い盤です。

このDiskの「バックロー度」★★


なお、「バックロー度」(最高点★★★★★)は、D58ESなどの長岡バックロードホーンがいかに痛快に鳴るかの目安であり、曲や演奏の内容とは関係ありません。

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レス一覧

  1. Orisukeさん

    ファン・エイクの「笛の楽園」は、縦笛吹きにとっては聖書みたいなもの。言ってみればバッハのヴァイオリンやチェロの無伴奏曲みたいなものですね。私は全2巻の楽譜を今でも大事に持っています。普通に吹く分にはそれほど難しいとは思いませんが…(笑)。

    ファン・エイクは教会の所属で毎週1曲ずつ作曲して演奏したとか。どの曲もその教会をゆっくり歩きながら一周して演奏するようになっているので、曲の長さがほぼ同じなのだと聞いた覚えがあります。

    byベルウッド at2017-07-19 00:04

  2. ベルウッドさん

    有り難うございます。
    なるほど、この曲集は縦笛吹きにとっての無伴奏なんですね。

    「普通に吹く分には」と仰られても、どうみても江崎さんの音は「普通」じゃないですよねぇ。ただただ、唖然としながら聴いています。

    byOrisuke at2017-07-19 00:43

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