Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch
単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨…
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日記

UDP-205のエージングとRCAリヴィングステレオ

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2017年08月28日

UDP-205が我が家に来てから約一ヶ月。この間、エージングをしながらバランス出力ケーブルや電源ケーブルをとっかえひっかえしてアンプやスピーカーとの相性を確認する作業をしてきました。最初はやや眠かった音もしゃっきりしてハイ落ち気味だったのも解消してきたところで休日にCDを聴きまくりました。それで分かったのは、

このプレーヤーは、ゲームチェンジャーだということ。

入れる前と後では全くオーディオの楽しみ方が変わってしまうくらいの大変化をしているのです。

我が家ではこの7年くらいでこうしたことが数回ありました。最初は、安価なUSB-DACのオペアンプと電源をいじってみたら、市販の高級SACDプレーヤーの音をPCオーディオが軽々と超えてしまったこと。2度目は、リリーフ登板のはずのBDP-95がUSB-DACとSACDプレーヤーをを一蹴してレギュラーポジションを獲得してしまったこと。3度目が今回です。

今回起こったのは、我が家でデジタルとアナログの音の垣根が崩壊しはじめたということです。エージングが進み、XLRケーブルのマッチングも取れたUDP-205の音は、極めてアナログ的、それも最盛期のスーパーアナログに近い音になり、これまでCDフォーマットでは到底無理と思っていた質感の高い音が出ているのです。

高域の輪郭のキツい音がなくなり中域に厚みが出たこと、音場が前後方向に広がったこと、楽器の質感が105Limitedとは別物と言うくらいに良くなったこと(音色が多彩になった)などが具体的な変化点ですが、それが一緒になって、強調感の少ない自然なサウンドを奏でるようになっています。DACチップだけでなくオペアンプやコンデンサーまで良いパーツにしないとこういう音にはならないというのがDACいじりをした経験からの推測ですが、UDP205自体はアメリカでは普及機に毛の生えたくらいの値段ですからOPA837やMUSES03のような高級オペアンはどうあがいても使えない。とすると、ES9038の4DACパラレル駆動による質の向上が相当効いているのでしょう。

これで変わったのが、いままで「音が悪すぎて取り上げる価値無し」とか「全く駄目」と切り捨てていた大量のCDの扱いです。なにせ、80年代発売のCDと最新リマスターの違いくらい大きな差です。これまで一度聴いて収蔵庫行きになっていたCD達が続々と名誉回復をし始めました。

本当にビックリしたのは、BDP105Limitedを使っていた時には、高域が硬直して箸にも棒にもかからなかったRCA Living Stereoのボックス第1集と第2集の音が激変して、アナログ時代の音に近い音質になったことです。


Vienna
ライナー指揮CSO 1957年、1960年

豪腕指揮者フリッツ・ライナー&CSOによるウィンナワルツ。
どう見ても、正常なウィンナワルツにはなりそうもない組み合わせながら、面白い。美しく青きドナウはミズーリ川に姿を変え、ウィーン気質はシカゴ気質になる。ウィーンの街中をアメリカンV8サウンドを響かせながらドライヴするかの如し。それでも失笑を誘うのではなく、彼らの美的センスは見事なまでに微動だにせず、大真面目にやりきってしまうので、しまいには感動するしかなくなるという次第。流石です。音は曲ごとにばらつきはあるが、UDP205で聞く限り高域の硬さはほぐれ、良いバランスになっている。
このDiskの「バックロー度」★★★★


Brass & Percussion
モートン・グールドとシンフォニックバンド 1956年、1959年

ブラスの王様、モートン・グールドによるスーザ、ゴールドマン、グールドのマーチ集。かつてマーキュリーの大砲録音(1812)と並びスピーカーやアンプを破壊する元祖爆音ソフトとして勇名を馳せた一枚。SACD単売もある。際どいレオタード姿の女性がシンバルを叩きながらはしゃぐジャケット写真も強烈。これはBDP105LimitedからUDP205に替えて激変したソフトの一つ。これまで、高域が硬直した典型的CDサウンドで聞くに耐えなかったものが、アナログ音調に一変。本来の優秀録音ソフトの座に返り咲いた。マーキュリー録音のフェネル盤に肉薄する迫力。長岡BHは、こういうのをかけると「待ってました!」とばかり大ハッスルするので特に危険。ブラスの音がスピーカーを飛び出して部屋中にブチまけられるマゾヒスティックな快感はR18指定。もはや「音楽」ではなく、「楽しい音」でしかない。手段が目的化する倒錯の世界。ボリュームに気をつけないと、「機械か部屋か人間が壊れる」(長岡鉄男語録)。
このDiskの「バックロー度」★★★★★


シェラザード
ライナー指揮CSO 1956年&1960年

これも古くから有名な爆音ソフト。爆音度はゲルギエフ盤と双璧。演奏は見事と言うほかない。60年前にライナーがCSOにどれほどの調教をしてこの音を出したのか、想像するだに怖ろしい。ステレオ録音黎明期に共通する磁性材由来と思われる高域のヒステリックさもUDP205で再生すると姿を消し、1956年の音とはにわかに信じ難い音になる。併録のストラヴィンスキーの「ナイチンゲールの歌」は1960年録音でさらにハイファイ度が高い。
このDiskの「バックロー度」★★★★〜★★★★★

これだけアナログに近い音がCDから出てきてしまうようになると、いまハイレゾブームやアナログ回帰が起こっている中で逆に安価なCDに徹底的に固執してみるか、という天の邪鬼が頭をもたげてきます。私はCD初期にはCDの流行に走らず叩き売り状態になった中古ADプレーヤーとアーム、カートリッジを買い集めて、5年くらい孤独に完成度の高いアナログ再生を目指した暗い過去(?)を持っていますので、その時のことがフラッシュバックしてきました。

なお、「バックロー度」(最高点★★★★★)はD-58ESなどの長岡フルレンジバックロードがどのくらい気持ちよく鳴るかの目安であり、演奏内容とは関係ありません。

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