Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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D58ESのニアフィールドリスニング?
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借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch
単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨…
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日記

ケルテスのオイロディスクレコーディング

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2017年09月11日

昨年発売されたディスクでちょっと古い情報ですが、UDP-205で良好な再生音が得られたので記事にしてみました。


ケルテス オイロディスクレコーディングス

以前に紹介したシューリヒトのコンサートホールレーベルの復刻に続く、タワーレコードによるオイロディスクの1960年代音源のSACD化が進行中です。本盤はケルテスの振るバンベルグ響、ウィーン響という実に興味深い組み合わせ。ハイブリッド2枚組4000円。ライナーノートによれば、1983年以前の同レーベルは日本コロムビアが永久独占発売権を持っており、オイロディスク本社のアナログマスターからミュンヘンで24/96または24/192にデジタル化し、日本コロムビアによるリマスターの後DSD化しています。ジャケットの作り、ライナノートなどの作りの良さはコンサートホール復刻シリーズに準じており、「流石タワレコ」としか言いようがありません。

モーツァルト協奏交響曲K.364、ハイドン協奏交響曲Hob.I-105
ケルテス指揮、バンベルグ響
スザンネ・ラウテンバッハー(vn)、ウルリヒ・コッホ(Va)、ペーター・シュヴァルツ(Vc)、ヴィンフリート・リーバーマン(Ob)、ハンス・ベア(Fg)
1962年ウィーン録音

ケルテスらしい瑞々しく流れの良いモーツァルトとハイドン。音楽の勢いがあり、ピリオドスタイルにこだわらないならば、現代でもさほど古さは感じません。繰り返し聴きたくなる快演。驚くべきは、1960年代初頭、カイルベルト時代のバンベルグ響の柔軟性と表現意欲の高さ。ヨッフムが振った時の頑固な「ドイツ感丸出し」の音とは全くの別物で、輝かしく華やかで潤いがあります。ケルテスとの相性は抜群だったのでしょう。つくづく早逝が悔やまれる人です。

クレジットは無いですが録音年代から類推すれば、1/2インチ4トラックレコーダーにマルチマイクの録音と予想。ソロ楽器はオンマイク。ソロとオケとの音像の大きさは全く合っておらず、ゴジラ対キングコングの様にソロが肥大化し、オケは怪獣の足元の東京の街並状になります。ただ、これはこの年代の協奏曲録音には共通した問題なので気にしない方が良いのでしょう。この違和感を除けば、音色、Fレンジ、分解能などは素晴らしく、アナログらしさがよく出た見事なリマスタリング。(バックロー度:★★★★)

ハイドン 交響曲45番「告別」、104番「ロンドン」
ケルテス指揮 バンベルグ交響楽団
1960年バンベルグ録音

こちらは本拠地バンベルグでの録音。協奏交響曲より華やかさは控えめで、中高音はやや硬くシリアスな響き。低音は充実し深く沈み込む。シンプルなマイク配置で録られたことが想像される素直な音場感と定位。同時期のマーキュリー録音まではいかないにしても、DGやデッカとは互角のクオリティ。

演奏は45番が特に素晴らしく、このセットでは白眉。切々と訴えかける響きと流れの良いテンポ設定はモーツァルトの25番にも通じる強い感動を与えてくれます。正直、これまで、こんなに良い曲だということを知りませんでした。ケルテス自身、何らかの思い入れがあったのではないかと想像してみたくなるできばえ。104番は、流麗なビーチャム盤に比べると少し角張った演奏。低音がアナログ的に張り出し、しかも崩れないのが気持ち良い。(バックロー度:★★★★)

モーツァルト ミサ曲 ハ長調 K.317「戴冠式ミサ」
ケルテス指揮、 ウィーン交響楽団、ウィーン楽友協会合唱団
エディット・ガブリー(Soprano)、ヒルデ・レッスルマイダン(Alto)、ヴァルデマール・クメント(Tenor)、オットー・ヴィーナー(Bass)
1961年ウィーン録音

これも、ケルテスらしい恣意性のない伸び伸びした美しい演奏。個人的にはほとんど聴かない曲ですが、これなら愉しめます。ウィーン響もバンベルグほどではないですがいい音を出しています(同楽団はこの時期フリッチャイとの相性が特によく、DGで出たモーツァルトが素晴らしかった)。

ソロ4名の声の質感はオンマイクで見事に捉えられています。音像の大きさもさほど巨大ではなく、バランスは悪くありません。オケとコーラスは解像度が一段下がり定位もやや曖昧になりますが、大編成の曲でもあり、当時のレコーダーとミキサーの能力限界かも知れません。ホールトーンは少なめ。(バックロー度:★★★)

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  1. おはようございます。

    ケルテスといえばカーゾンとのモーツアルトのピアノ協奏曲が愛聴版です。

    協奏交響曲も戴冠ミサとも、未聴ですが、良さげですね。狙ってみます。情報ありがとうございます。

    byパグ太郎 at2017-09-12 07:36

  2. パグ太郎さん

    カーゾンのモーツァルトは心癒やされますよね。ケルテスと入れた23,24,26番、ブリテンと入れた20,27番のどれもが名演だと思います。デッカの録音も自然で良いですね。

    60年代のオイロディスク録音の質、かなり良いと思います。

    byOrisuke at2017-09-12 17:44

  3. 今晩は。早速、入手して聴きながらレス打っています。

    まだ1枚目途中ですが、特にハイドンの協奏交響曲、いいですね。
    バンベルクってこんなに、やわらかく典雅な感じだったのかというのが驚きです。イメージ変りました。

    確かに怪獣映画のようなバランスですが、流麗なソロが聴き応えがあって、これはこれで不自然ではありますが、素晴らしく良い録音ですね。

    この組み合わせ追っかけてみたくなりました。改めて情報有難うございます。先ずは、ご報告まで。

    byパグ太郎 at2017-09-13 23:59

  4. パグ太郎さん

    気に入って頂けて良かったです。

    カーゾンのモーツァルト、私の家にあるのは1998年発売のポリドール国内版の2枚組CDとLP(20&27)ですが、オイロディスクの今回の盤と比べてみたら、リマスターの古さがもろに出てしまいました。

    SACDが20&27のみエソテリックとタワレコの2社から出ているんですよね。タワレコ盤、欲しくなってきました。

    byOrisuke at2017-09-15 16:28

  5. 再々レス失礼します。

    その後、益々ケルテスにはまりまして、手を広げております。はまりっぷりは、日記に記載したような状況です。モーツァルトのVPOとの交響曲は宝物になりそうです。改めて有難うございました。

    byパグ太郎 at2017-09-25 13:26

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