Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch
単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨…
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日記

謎のLPのジャケ買い

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2017年11月06日

一ヶ月ほど前、とある中古レコード屋でLP漁りをしていたところ、やけに怪しいLPを発見。一見してレアもの。あまりに気になるので捕獲して帰ってきました。harmonia mundiの異常に簡素な装丁のLPです。ビートルズのホワイトアルバムを超えた簡素さで、そもそもジャケットがありません。曲名が印刷してある透明ビニール袋がジャケットの代わり。タスキに超小さい文字でフランス語の解説あり。基本的にはビニール外袋+紙製内袋+レコード本体という作りなので、レコードを保護する強度はまるでなし。コスト削減のための究極の手抜きにも関わらず全体の装丁のセンスは「お仏蘭西」していて洒落ています。なんなんだろう、これは・・・。


A.スカルラッティ 合奏協奏曲形式のシンフォニア集(第1番〜第12番)
アンジェロ・エフリキアン指揮
イ・ソリスティ・ディ・ミラノ
1971年 Villa Litta(ミラノ)
P:Battista Pirelli & Robert de Pieri
E:Albert Vahan
Harmonia Mundi

A.スカルラッティのシンフォニア集で、調べてみると原盤はArcophonという会社。フランス国内でHMがライセンス生産した廉価版シリーズが日本に輸入されていたようです。ネットで探すと、この奇妙なジャケット(?)の写真がいくつもヒットします。結構、当時のマニアは買っていたようです。

A.スカルラッティのシンフォニアはバロックの醍醐味のような曲で気持ち良く、本盤は古楽演奏に取って代わられる直前のモダン楽器演奏ですが、切れ味の良い素晴らしい演奏で録音も抜群。シャープでダイナミックな音がD58ESからビシビシ飛んできます。ソロのフルートの切れも抜群。ただ、悲しいかな、ジャケ買いの弊害で、買う前に検盤をしていませんでした。音は滅茶苦茶に良いのが分かるのに盤質が劣化しており、ノイズの雨あられで落ち着いて聴けません。多分、プロの洗浄屋さんに頼んで救えるかどうかと言う代物。

いたく気に入ったので、どこかでCDに起こしていないかなと検索してみたら、amazonにありました。アメリカから輸入して2週間で到着。


Newton Classics 8802154

オランダのNewton Classicsが2012年に復刻したもの。「よく、こんなマイナーな盤をCDで出したもんだ」と思ってさらに調べてみると、エフリキアンという人は古楽隆盛以前のバロック界ではヴィヴァルディ研究者として大物だったそうで、Newton Classicsは彼のバロック演奏を高く評価してかなりの数復刻した模様です。この復刻が上手くいっており、LPの音の感触がストレートに復元されており大満足。復刻した人の執念が音にでています。まだ、どこかに在庫が残っているならば、お薦め盤。たぶん、ここが復刻したものには他にも良品があるに違いない。

このDiskの「バックロー度」★★★★

これで味をしめたので、Newton ClassicsをHMVとタワレコで検索したところ、200タイトルほどがヒットしたものの廃盤の山。本国のHPとツイッターは2012年から更新されて居らず、カデンツァさんのHPによると日本への入荷も2014年から停止した模様で在庫が無くなり次第自然消滅の模様。一期一会、だったんですね。

Newton Classicsは、Theo Lapというオランダ人が設立した新興レーベルです。この方は25年間オランダのレコード屋で勤務した後にHarmonia Mundi、DG、EMIなどメジャーレーベルのオランダ業務のマネージャーやブリリアント・クラシックスの役員を歴任した後に、2009年にNewton Classicsを立ち上げます。廃盤で手に入らないメジャーレーベルの隠れた名演奏・名録音に絞って復刻、2012年頃には250近いタイトルの発売を行って新興マイナーレーベルとして頭角を現し、ついには自社でオリジナル新録音をする直前までこぎ着けました。しかし、Theo Lapが志半ばで2016年に亡くなったことでレーベル自体が活動停止した模様です。「Theo Lap」の検索で引っかかったのは、イギリスの音楽専門HPに掲載された、彼の死亡記事でした。

これもなにかの縁。同レーベルの残された在庫をちびちび集めていこうかなと思います。

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レス一覧

  1. そそられる展開で楽しませていただきました。こういう出会いはわくわくしますよね。

    Newton ClassicsでEphrikianのボッケリーニのトリオ集とかもありますね。英国サイトに30枚くらい見つけましたが、ポチる手前で自制しております。(笑)

    byパグ太郎 at2017-11-06 20:22

  2. パグ太郎さん

    こんばんは

    こういう目の付け所と音の良さで売るマイナーレーベルは本当に大事にしていきたいと思います。ただ、Newtonの様なケースは、これからも繰り返し出るんでしょうね。

    エフリキアン、気を抜くと今晩あたりまたポチりそうで怖いです(笑)。

    byOrisuke at2017-11-06 23:10

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