Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch
単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨…
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日記

最近入手のCDから

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2018年02月10日

大雪のお陰で現在我が家はS/N比最高。ただし、帰宅してから0℃のオーディオ部屋を20℃まで持っていくのに3時間かかるので、夜中に数時間しか聴けないのが玉に瑕です。

ご紹介するのは、最近すっかりファンになってしまったSono Luminusレーベルの一枚。超シンプルな録音システムで録られた自然な音はフルレンジバックロードSPには最高のご馳走です。


What Artemisia heard 
Music and art from the time of Caravaggio and Gentileschi

Richard Savino (Cond.)
El Mundo
2014年 スカイウォーカー・サウンド、カリフォルニア
P: Dan Merceruio
E: Daniel Shores
Sono Luminus DSL-92195(ハイレゾ配信あり)

表題の「アルテミシア」はバロック期の有名な女流画家アルテミジア・ジェンティレスキのことで、父親のオラツィオとともにカラヴァッジョの開拓したキアロスクーロを用いたリアリズム絵画を発展させた人。若い頃に受けたレイプや社会的性差別を克服しながら女流画家の地位を確立していった人なので、フェミニズム研究の重要な対象にもなっています。

アルテミジアはローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ナポリ、ロンドンと移住しながらその地の芸術家や学者と親交を結び作品を産んでいったので(その交友の輪の中にはミケランジェロやガリレオ・ガリレイなど錚々たる人達がいる)、本CDでは彼女が現地で聞いたであろう曲を中心に選び、16世紀末から17世紀初頭の音楽シーンと芸術界を結びつけようと試みています。

収録されている曲自体は、リアリズム系絵画というよりもずっとホノボノした感じの聴きやすいもの。ソプラノによる歌曲が大半。ビーバーやヴィヴァルディが登場する一世代前にイタリアに流れていたのはこういう音楽だったという雰囲気は良く分かります(実は歌詞がリアリスティックなのかも知れないですが、イタ語は分からず。涙)。演奏は生命感に富み、聞いていてとても気持ちが良い。ライナーノートはフルカラーでカラバッジョ、オラツィオ、アルテミジアの主要な絵画を印刷してあるので、敢えてハイレゾ配信を買わずにCDを買う意味もあろうというもの。

音はSono Luminusを主催するダニエル・ショレスが意図するレコーディングスタイルが良い形で結実。シンプルなマイク設定による自然な音場感と、目が覚めるような音像の明確さ、シャープさが両立し素晴らしい。CDながらフォーマットの限界は特に感じさせない(だからBD-Aは出さなかった?)。是非、音場感の良いフルレンジスピーカーで聴きたい一枚。

このDiskの「バックロー度」★★★★★


Music from the court of Burgandy

Ciaramella
2008年 南カリフォルニア大学、アルフレッド・ニューマン・ホール
E: Bob Attiyeh
Yarlung Records 05785(ハイレゾ配信あり)

もう一枚は、e-onkyoでSono Luminusと並んで音の良いレーベルとして人気のあるYarlung Records。このレーベル、ハイレゾ配信・CDに加えて最近はアナログ録音、アナログテープマスターによるLPを発売。わざわざそのためにテープレコーダーまで新規開発してしまったとの事。レーベル立ち上げ7年目や10年目という節目にダイジェスト版CDを作りサンプル盤代わりに売っています。これを試しに買ってみたら、Sono Luminusと互角の好録音を多数発見。この盤はその中でも飛び抜けて音が良かったので改めてCDを購入しました。

Yarlung RecordsもSono Luminus同様にミニマル・レコーディング派の急先鋒。その姿勢はSono Luminusよりもさらに徹底しており、基本的にペアマイク一組しか使わずレコーダーは2chのみ。フルオケを録る時のみ例外的にミキシングをやるが、ほとんどはミキシング無し。マイクはビンテージ物のAKG C-24。真空管マイクアンプからレコーダーは純銀線で最短距離で接続(5フィート)。完全に求道者的オーディオ馬鹿の手口。変態的で実に素晴らしい。

本ディスクは15世紀前後のバーガンディ(ブルゴーニュ)で流行した音楽を、時代楽器を使って再現したもの。全23曲。演奏団体のCiaramellaはソプラノ、テノール、バグパイプ、ショーム、スライドトランペット、サックバット、パーカッションの構成。特にバグパイプとショームは大活躍。想像以上にトルコ・中東色の強い曲が多く色彩豊か。ちょっと、パニアグワ的な味わいもあって楽しい。ちなみに、演奏団体名になっている「Ciaramella」は日本語読みすれば「チャルメラ」で、ポルトガル人によってショームが日本に伝来した時にこの楽器をそう呼んでいたことから外来語として定着したらしい。

本盤もCDの限界を感じさせない見事な音。輪郭がシャープでありながらボディ感もある音像、管球ヴィンテージマイクならではの滑らかな高域、自然な音場感はフルレンジSPに最適。気持ち良い!。

このDiskの「バックロー度」★★★★★

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  1. おはようございます。

    What Artemisia heard 気に入ってしまいました!
    今、spotify~フルレンジSPで聞いていますが、自然な音場感が演奏にとてもあってますね。「ホノボノした感じの聴きやすいもの」「演奏は生命感に富み、聞いていてとても気持ちが良い」というのも同感です。
    歌詞はちょっと気になりますが、アルバムのコンセプトからすると、そんなリアリズムでもなさそうな。。。
    ライナーの雰囲気を愉しみたくて、CDをポチりました。
    ご紹介ありがとうございました!

    byゲオルグ at2018-02-10 10:19

  2. ゲオルグさん

    こんにちわ

    Spotifyで聴けるのですね。気持ち良いですよね、この音楽。
    音場感は小口径フルレンジを使う醍醐味ですね。

    ソノ・ルミナス、ヤーランレコードにアルファ、MAレコーディングスなどなど、切れ者のディレクター兼エンジニアが主催するマイナーレーベルを聴いていくのが愉しくて仕方ありません。

    byOrisuke at2018-02-10 11:50

  3. 今晩は。

    前回のduoWでジャケ写を裏切る姐御ぶりにびっくりしましたので、カラバッジョ派であれば生首が飛び交うのかと恐れをなして、手を出していなかったのですが、「ホノボノした心地よさ」というのは意外でした。

    早速、AppleMusicでチェックしてみました。確かにEl Mundoという団体は、Sono Luminusの他のCD(17世紀のサルスエラとか)も含め、全体としてポップな感じですね。ただ、このソプラノの歌いぶりは、一筋縄ではいかないと言っているようで・・・・。

    Yarlung Recordsは聴いたことないです。探してみます。

    何時もながら刺激的なご紹介有難うございます!

    byパグ太郎 at2018-02-10 19:34

  4. パグ太郎さん

    こんばんは
    はい、やっぱりカラバッジョ派というと私も生首を連想してしまいます。特に、アルテミジアの「ホロフェルネスの首を・・・」という画は、男に対する憎悪と殺気に充ちていて、当事者でもないのに恐怖を抱きます(女二人で男ひとりを殺す図柄がリアルですねぇ。汗)。

    このCDは曲想的には「ホノボノ系」なのですが・・・もしかして・・・

    byOrisuke at2018-02-10 20:54

  5. Orisukeさん、こんにちは。

    まだ新しいレーベルやCDが出てるんですね。私もCD好きなので
    良いことです。。このシリーズはOrisukeさんのA級セレクション
    ですね。

    by青いコゴミ at2018-02-13 12:10

  6. 青いコゴミさん

    ありがとうございます

    ファイル配信ももちろんたくさんメリットはありますが、パッケージメディアの総合的な満足感や安心感も捨てがたいですよね。カバー写真やライナーノートも含めて、一つの作品として作り込んだ物はファイル配信にすると本当に寂しいものになってしまいますし。

    オーディオの感動を決めるのは結局ソースだという視点で、これからも楽しい盤、怪しい盤をボチボチご紹介していけたらと思っております。

    byOrisuke at2018-02-15 13:53

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