Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch
単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨…
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日記

2台のピアノ、2台のチェンバロ、それに1台で2台のピアノ?

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2019年10月03日

みなさま、ご無沙汰しておりました。
仕事にかまけて、この半年ほどROM専になってしまっておりましたが、先日のアルゲリッチのコンサートで力をもらい戻って参りました。

さて、昨日の興奮冷めやらぬまま、という感じでパグ太郎さんがコンサートの様子をアップして下さいましたので、私は復習用にサントリーホールの出口で購入したこの盤からご紹介です。


ストラヴィンスキー「春の祭典」(ピアノデュオ版)
酒井茜、アルゲリッチ
ルガノ・フェスティヴァル2014(Live)
2014年6月 オーディトリウム・ステリオ・モーロ(ルガノ)

プロコフィエフ ピアノソナタ第3番
ロメオとジュリエットからの小品Op.75より
ラヴェル マ・メール・ロワ(酒井茜編曲による独奏版)
2015年2月 キング関口台第1スタジオ
King International KKC039

昨日のサントリーホールと同じ、酒井・アルゲリッチによる春の祭典ルガノライヴと、酒井のソロのスタジオ録音を強引に1枚にしたお得なアルバム。

アルゲリッチと酒井茜のデュオによる春の祭典は、まずアルゲリッチとバレンボイムのベルリンでのリサイタル(2014年4月?)が先に決まっていて、準備に困ったアルゲリッチが譜読みの手伝いを酒井に相談したところから始まったらしい。酒井自身のライナーノートによると、アルゲリッチの「一緒に譜読み手伝ってくれない?難しいよね・・・どうしよう・・・あ、茜との東京でのラ・フォル・ジュルネとルガノも<春の祭典>を弾かない?」という思いつきで始まったプロジェクトだったようだ。しかし、この二人は本当に仲が良いんだなぁ。

そのルガノでの2014年ライブが本盤。そこから5年を経て、高崎と東京で再演したのが今回のコンサートということらしい。このディスク、恐らく、実演を聴くことが出来なかった人と、幸運にも聴けた人で捉え方がかなり違ってきそう。ルガノのコンサートが凄艶だったことを彷彿とさせる良いライヴ録音ではあるのだけれど、残念ながら実演で最も印象的だったアルゲリッチの「うなりをあげる低音」のド迫力はディスクに収録しきれなかったようだ。2台のピアノの内、主役が酒井のピアノになるようにミックスされているので,彼女の攻撃的なピアニズムを知るには良いと思う。プリアンプで高域を落として低域をブーストするとアルゲリッチが浮き上がってきて、昨日のサントリーホールの感じに近づく。

後半の酒井のスタジオ録音は、この人の激しい運動性がプロコフィエフにマッチしていることを示すもので、とても好感を持った。ラヴェルは二人とも得意のレパートリーなので、必然的に昨日のアンコールの演目になった模様。

このDiskの「バックロー度」:★★★

「2台のピアノのための・・・」という繋がりで、最近でた変わり種を・・・


ベルリオーズ 幻想交響曲(2台のピアノ用編曲版)
ジャン・フランソワ・ハイザー、マリー・ジョセフ・ジュード
2018年6月フィルハーモニー・ド・パリ(スタジオ録音)
Stradivari HMM902503

ストラヴィンスキーは4手用のスコアを自分で書いたが、ベルリオーズの幻想に作曲者がピアノ版を残しているわけではなく、リストが2手用に編曲した例があるだけ。本盤の4手用の編曲は二人のピアニスト(パリ音楽院の先生だろうか?)の研究プロジェクトのようなものらしい。

使われているピアノが奇妙。ジャケットの写真を見て目をパチクリ。

これ、一台の筐体のなかに二台のピアノが入っている、「2台のピアノのための・・・」専用ピアノ(ダブルキーボード・ピアノ)というもので、プレイエルによる1928年の作。上から見ると正方形の、まか不思議なピアノ。

こういうのがヨーロッパでは19世紀から結構作られていたそうで、グランドピアノだけでなく、アップライトのダブルキーボード型もあるとのこと。いったい、どういう音がするのやら。素人目には相互干渉で滅茶苦茶な音になりそうだけれど・・・

ところが、意外にもまともな音がする。音の感触は、「低音の響きを整理したスタインウェイ」という感じ。相互干渉の結果、響きがキャンセルされたのだろうか、それとも、筐体重量が倍になった分ダンプされているのか。音像定位はかなり独特で、二人の奏者が完全に同一平面上に並ぶ。これは気持ち悪い、が、そういう楽器なので正確に録れているということなのだと思う。分解能・Dレンジ・Fレンジは欲張らない安全運転的録音。ボリュームを上げて聴くと気持ち良い。

編曲は奇をてらわず、オーケストラ版のイメージを上手く移し替えているので、楽しく違和感少なく聴くことが出来る。ちゃんと幻想交響曲になっている。演奏もなかなか見事。「鐘」の部分は弦を直接何か堅いものでぶっ叩いている感じで面白い。「色もの」であるのは確かだけれど、かなり楽しめるので、「やっちまった感」は少ない。

このDiskの「バックロー度」:★★★

最後に、Ken Yoshida録音からも「2台のチェンバロのための・・・」を


ヴィヴァルディ 鍵盤楽器のための協奏曲集(2台チェンバロ用編曲版)
グウィネール・アルバート、クレマン・ジョフロワ(Cemb.)
2016年12月 Auditorium des Carmus du CRD de Vannes
P & E: Ken Yoshida
Encelade ECL1602

Ken Yoshidaが複数回手掛けているお気に入りアーティストのひとり、クレマン・ジョフロワ。チェンバロとオルガンのディスクがEnceladeレーベルから出ているが、このレーベルは日本では極端に入手性が悪い。なんとか探して、ようやく一枚手に入れたのがこれだが、日本で紹介されないのが勿体ないくらいに音が良い。さすがはKen Yoshida。

2台のチェンバロが綺麗に左右に差し違える形で並び、奏者の位置は左側は手前、右側は奥に実物大で定位する。解像度は極めて高く、録音レベルはかなり高いのでボリュームには注意。CDのDレンジ一杯まで詰め込んで飽和しかけている感じ。

どういうマイキングなのかとジャケット写真を見てみると・・・

2台のチェンバロの真ん中にペアマイクを2組ねじ込むようにオンマイクで置いて録っている。我が家にある2台のピアノの録音はオフマイク気味に2台を一緒に捉えるものばかりなので、Kenさんのマイキングは新鮮。これだけクリアに録れるならピアノでもやって欲しいものだ。高能率フルレンジバックロードSPには最高のソフト。

このDiskの「バックロー度」:★★★★★

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  1. サントリーホールからの深夜ドライブでの無事のご帰還、お疲れ様でした。車中、あの春祭が通してかかっていれば、エネルギー注入も十分だったのではないでしょうか?

    それだけで終わらないのが、流石のOrisukeさんです。ベルリオーズの幻想の2台ピアノ編曲だけでも珍盤なのに、更にタンデムピアノとは! 興味津々です。そして、Orisukeさんの18番のKenさんコレクションから、ヴィヴァルディの2台チェンバロ編曲が出てくるという流れに感服です。お忙しい中でもキッチリ仕込みは怠らずという所ですね!

    byパグ太郎 at2019-10-03 09:05

  2. パグ太郎さん

    気がついたら、2台の鍵盤楽器のCDがココにも、あそこにも・・・という状態になっていまして(汗)。

    で、今回のコンサートに触発されて、面白いのを強引にまとめてご紹介しました。

    しかし、あの「春祭」、繰り返し聴いても飽きません。今回の実演はひたすら「ア、アルゲリッチすげー・・・(沈黙)」だったのですが、ルガノのライブ盤では酒井茜がいかに激しい演奏をしているかが良く分かり、一粒で二度美味しい状態になっています。

    byOrisuke at2019-10-03 11:24

  3. Orisukeさん
    今晩は

    パグ太郎さんの日記も拝見し、すごいコンサートであったことがよく伝わってきました。行ってもいないのに、なんだか興奮してしまいました(笑)。。。

    ちょっとあやかりたくなって、酒井茜、アルゲリッチ盤は注文してしまいました。ついでにゲオフリーのチェンバロも在庫があり、あわせていってしまいました~。
    後者は、配信で聞いてみましたが「CDのDレンジ一杯まで詰め込んで飽和しかけている感じ」は確かにありますが、音色の柔らかさは、チェンバロじゃないみたいで、Ken Yoshidaらしいな~って、ため息が出てしまいました。。。

    ご紹介ありがとうございました!

    byゲオルグ at2019-10-03 19:26

  4. ゲオルグさん
    こんにちは

    アルゲリッチ、参りました。
    あれだけ凄い音とオーラを放つピアニストは、私ははじめて見ました。サントリーの大ホールの聴衆全体が飲まれていた感じです。3月にクレーメルとやるのが決まったようなので、次の機会はそこでしょうかね。

    ゲオフリーの盤は、解像度は高いのにキツくならない感じでとても気に入りました。半分はマイクとマイキング、あとは編集段階での16ビットへの落とし込みの上手さなのかなぁ、と想像しています。Ken Yoshida、まだまだ在庫がありますのでご紹介していきますね。

    byOrisuke at2019-10-04 15:16

  5. Orisukeさん こんばんは
    亀レス失礼させてもらいます 

    ご紹介されているCD、Ken Yoshida録音の「2台のチェンバロのための・・・」を2ヶ月待って手に入れました
    紹介されている内容が気になったので買ってみました
    それと自分はチェンバロが好きなんです

    これ、凄く良いですね
    音も良いし、演奏も凄く素晴らしいですね

    こんなにも素晴らしい演奏があったなんて感動しました
    紹介していただき感謝しています

    このCDについて私も感想日記を書きたいと思っているのですが大丈夫ですか?
    Orisukeさんが紹介していたCDが素晴らしいと伝えたい熱い思いが今自分の中で溢れています

    byぽにしぇっと at2019-12-16 22:42

  6. ぽにしぇっとさん

    大変、たいへん失礼致しました!
    レス頂いていたのに気づくのが遅れてしまいました。

    楽しんで頂けて良かったです。
    是非、ご感想頂ければ嬉しいです。

    byOrisuke at2020-01-05 19:17

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