Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch
単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨…
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日記

Ken Yoshida録音を聴く【14】

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2020年10月13日

このところ、「我ながら良い低音が出てきたなー」とチェロを聴いて喜んでいたのですが、突然サブウーファーから凄まじい悲鳴が聞こえ、低音用チャンデバがお亡くなりになりました(涙)。チャンデバ突然死、同じ商品で2回目です。やっぱり、激安のチャンデバには危険が伴うなぁ。

で、同じことを三度やるのも嫌なので、今回はヤマハの業務用D級パワーアンプPX3を調達して、これまで使ってきたヤマハB4と入れ替えてみました。D級なのでダンピングファクターや公称のパワーは信じがたい数字が並んでいますが、低音は軽量級ですね。ただ、最近の業務用は、アンプの中にデジタルチャンデバとDSPが入っていて、ディレー、リミッター、パラメトリックイコライザーまで効くので滅茶苦茶便利。コスパも最高です。放熱ファンはうるさいけれど、機能的にはサブウーファー駆動だけならしばらくコレで良いかな、とも思います。

さて、Ken Yoshida録音がまた手元に届き始めましたので、紹介します。



シューベルト 死と乙女、弦楽四重奏断章、第4番
カルテット・アロド 
2020年7月 スイス、ラ・ショー=ド=フォン
E: Ken Yoshida
Erato

ワーナーによるカルテット・アロドの第3弾。ワーナーのKen Yoshida録音盤としては2作目となる。以前にアロドのディスクを取り上げた時は、せっかくのKen YoshidaサウンドがCDへの詰め込みの段階で台無しになっていると苦言を呈した。本盤はコロナ禍がやや沈静化した2020年7月に敢行されたバリバリの新録音。果たして「Wの悲劇」は解消されたのか?

本盤は、死と乙女、弦楽四重奏断章という王道プログラム。演奏は、アロドらしく、勢いがあって超ダイナミック。ハードロックかヘビメタか、というノリ。硬派度ではライバルのヴァン・カイックより上。「超男臭い死と乙女」であり、シューベルトのひ弱さは微塵も感じない「アイアン・メイデン」状態。技巧的にはキレキレだが、音に野性味があり太い。冷静に考えれば曲想と矛盾しているのだけれど、個人的にはこの分かりやすさは高く買う。四重奏断章も第4番も聴いたことがないくらいパワフルで迷いが無いし、「そこ、そう行く?」という意外性に満ちているので楽しくて聴き飽きない。この先、ベートーヴェンもバルトークも聴いてみたくなる快演だ。

音は前作よりもかなり良くなった。Kenさんサウンドの特徴が出ている。前作よりもオンマイクで楽器が近く、録音レベルは全体に高い。Dレンジ、FレンジはKenさん録音としては標準的。音像は実物大だが歪みが減って、硬い音なのに大音量で快適に聴ける。アルファのKen Yoshidaサウンドとは空間の広がりや倍音の伸びに違いがあり、トータルではまだまだアルファに及ばない。ただ、硬質な感じ自体はアロドの持ち味だろうし、音の質感は大幅に改善しているので、もはやWの悲劇を恐れる必要は無さそうだ。

このDiskの「バックロー度」★★★




ダンドリュー 性格的小品集

マルー・マンカーベニ(cemb)
2017年7月 二エーブル(フランス)
E: Ken Yoshida
Encerade ECL1702

F.クープランを尊敬していたという鍵盤の神童JーF.ダンドリューが18世紀初頭に大量に遺した表題付きのクラブサン小品集(性格的小品)から24曲を選び、それらを5幕のオペラ仕立てに並べ直して演奏した珍しい盤。奏者のマンカー・ベニは、アルファレーベルの屋台骨、ル・ポエム・アルモニークのリーダーであるヴァンサン・ドゥメストルなどと仕事をしてきた実力派鍵盤奏者。常人には及びもつかぬアイディアで膨大なディスクをつくってきたドゥメストルの仲間とあらば、こうしたオペラ仕立ての様な発想は造作もないことなのかも知れない。ただ、聴いている側には、どうしてこういう並びになったのか、ライナーノートも難解なのでよく分からないまま、とりあえず楽しんでしまっている。

最初の曲で、いきなり大正琴の様な妙な音が出てきて、アンプが壊れたかとたまげるが、これはチェンバロのハープモードというストップを使った音。序幕にあたる最初の5曲が、このハープモードでの演奏。6曲目からは普通のチェンバロの音になる。チェンバロは、17曲目までとそれ以降で異なった個体が使われる。チェンバロが替わった17曲目には、いきなり女性のナレーションが入りこのドラマ仕立ての曲集のクライマックスを構成する。

演奏しているのは、学校の音楽準備室の様な場所(音大の研究室か?)。さほど広いわけでも天井が高いわけでもなく、マイキングも写真で見る限りペア1組のみの超シンプルなワンポイント録音に見えるが、音はすこぶる良い。前半のチェンバロの音は非常に繊細。Dレンジにはいつもより余裕を取り、帯域バランスはフラット。音の当たりはいつもより柔らかい。チェンバロの弦が弾かれる震えがリニアにスピーカーから放射されるのが分かる。後半の2台目のチェンバロは俄然ダイナミック、ドラマチックになって、いつものKenさんサウンドとなる。音像は完全に実物大。音場感も極めて自然。例によって直接音主体で分解感は高いが、いつもより若干マイク位置を高く取っているせいか、キツい音は全く出てこない。

ちなみに、後半で使われる2台目のチェンバロの制作者のクレジットには、Ryo Yoshida(1989)という名前がある。って、もしかして、これ、Ken Yoshidaのお父さん?彼はチェンバロ制作者の息子なのだろうか?だとすれば、彼が、チェンバロの音を誰よりもリアルに録ろうとする理由は納得出来る。

Ken Yoshidaのチェンバロ録音にはハズレがまったく無い。これまでも沢山の優秀録音盤を紹介してきたけれども、本盤はその中でも音の格調の高さ、解像感、倍音の豊かさなどでトップクラスの一枚。チェンバロが好きな人は買って損の無いお勧め盤。やはり、Enceladeレーベルは面白い。

このDiskの「バックロー度」:★★★★★



Llittle Books バッハ家の音楽帳
フランス組曲 第4番、前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BW 998、カプリッチョ 変ロ長調 「最愛の兄の旅立ちにあたって」
テレマン 序曲(組曲) 変ホ長調 ほか

フランチェスコ・コルティ(Cemb)
2019年5月13-15日 ジャルディーノ音楽ホール(クレモナ )
Outhere ARCANA A480

「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」を始めとするバッハの関わった複数の手稿譜から抜粋し、バッハ一家の音楽の楽しみ方を想像して構成した一枚。フランス組曲題4番は研究で偽作と分かったパートが削除され、かなり変わっている。チェンバロのコルティは初めて聴く人だが、ディスコグラフィを見ると、バッハ、クープラン、ヴィヴァルディ、ハイドンなどかなりの数の録音を出している中堅どころ。結構激しい情熱的な演奏をする人だ。

本盤はチェンバロの低音に異常なまでに肉薄した、Ken Yoshidaにしか録れない爆音ソフト。チェンバロの中にマイクを突っ込んだ様な直接音重視サウンドで、その中でも相当に極端だ。「コレは音楽じゃない」「音がおかしい」と文句が出る可能性もある。しかし、再生が上手くいけば痛快至極。数あるKen Yoshidaのチェンバロ録音でも低音部の伸長は異様。ヒストリカルチェンバロとは思えないド迫力で聴くものを圧倒する。たぶん、生演奏でもこういう風には聞こえないだろう。これだけ低音たっぷりなのに、解像感の緩みや歪みがどこにも感じられないのは驚異的。DレンジはCDの限界に近いところまで使っていると思われ、Fレンジも広い。曲によっては80Hzから125Hzに大きなピークが出てアンプの制動力が試される。半分はマイキング、半分はマスタリングの上手さの合わせ技で出来た音だろう。D55やD58ESなど20cmのフルレンジBHを使っている人には堪えられない一枚。

このDiskの「バックロー度」★★★★★

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  1. Orisukeさん、こんにちは。

    いろいろありますね。ローソクの火は消える前に一段と輝く!という言葉を連想してしまいました。拙宅でもCDP,AMPと相次いで不調に陥りまして世代交代しています。近日中には追い込みが完了する予定ですので、またソフト探しが始まるかなと。

    ジャストのタイミングでの紹介日記でした。チェンバロのソロ音源は殆ど持っていないのですが、興味をそそる文章に惹かれました。

    ダンドリュー 性格的小品集
    >常人には及びもつかぬアイディアで・・・こうしたオペラ仕立ての様な発想・・・ドラマ仕立ての曲集のクライマックスを構成する。
    >Ken Yoshidaのチェンバロ録音にはハズレがまったく無い。これまでも沢山の優秀録音盤を紹介してきたけれども、本盤はその中でも音の格調の高さ、解像感、倍音の豊かさなどでトップクラスの一枚。

    Llittle Books バッハ家の音楽帳
    >本盤はチェンバロの低音に異常なまでに肉薄した、Ken Yoshidaにしか録れない爆音ソフト。
    >これだけ低音たっぷりなのに、解像感の緩みや歪みがどこにも感じられないのは驚異的。DレンジはCDの限界に近いところまで使っていると思われ、Fレンジも広い。

    どちらも惹かれますね。チェンバロ・ソロのお試しに1枚と思うのですが、バッハ家の音楽帳は聴けなかったので迷っています。お勧めはどちらでしょうか?

    byヒジヤン at2020-10-13 12:04

  2. ヒジヤンさん

    こんにちは

    >ローソクの火は消える前に一段と輝く!
    ほんとに、そんな感じでした(涙)
    デジタルアンプの音って、圧倒的に正確なのかも知れませんが、けっこう味気なく聞こえるものですね。

    バッハの方は、低音フェチで録音でちょっと癖が強いと思いますが、長岡さんの外盤A級などの爆音を聴かれてきた方にはマッチすると思います。ダンドリューは取り寄せで入手に時間がかかるかも知れませんが、一枚で色々な音が楽しめて、帯域バランス良好、仕掛けも盛りだくさんでお薦めです。
    取り急ぎ

    byOrisuke at2020-10-13 12:35

  3. こんにちは。

    ダンドリューのCDって一枚だけ持ってます。アコルデ(accord)という
    レーベルだったような。
    最近話題のアルファ・レーベルもやっと買いました。面白い!。

    by青いコゴミ at2020-11-22 12:36

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