柳緑花紅
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オーディオと音楽会通いを続けて四半世紀、我ながらよく続くものだと思います。大型犬と小型犬のような息子2人の邪魔をかわしながら狭い部屋で楽しんでいます。

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日記

新スピーカ導入記(その2)見る前に跳べ

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2018年12月25日

(※ 何故か写真が貼れません。後日復旧を確認したら貼っていきます)
-> 12/27 写真を貼りました。

9/27
着金したとの連絡あり。早い。その数時間後には、梱包途中の品物の写真が届く。早い。配送手続きのために、こちらの電話番号が必要とのメールあり。返信する。

1ヶ月の特別休暇も今日でおしまい。2週間の専業主夫生活もおしまい。明日から出勤である。終わってみれば短かったような、長かったような。しかし、家族旅行、新スピーカのあれやこれ、「薔薇の名前」で1ヶ月の非日常を体験できたのはよかった。不思議と「サザエさん症候群」には陥っていない。

しかし、毎日ご飯のことを考えなくてはならない主婦の方たちは、本当に大変だとしみじみ思う。とにかく、終わりがないのである。生きている限り。

カミサン曰く、「こんなにできるとは思わなかった。これからもよろしく!」ネタバレすると、国営放送教育テレビの料理番組で見て簡単そうなものを取り入れたりしてただけなのである。しかし、その道のプロたちは、20分で本当にすごいものを作り、またその話術に感心させられる。「エノキは、黄昏(たそがれ)てくると歯に挟まるから、みじん切りにしちゃいましょうね」。御意。


9/28
仕事始め。同僚が笑顔で復帰を歓迎してくれる。こんな仲間がいてくれるのは本当にありがたい。

トラックに積み込まれる品物の写真が届く。でかい。
少しでもこちらの不安を取り除こうとしてくれているのか、逐一状況を知らせてくれるのは本当にありがたい。感謝の意を伝えると、「このスピーカを無事に君に送り届けるのが僕の務め。当然のことだ。」との返事。格好良すぎる。いつかそんな台詞を言ってみたいものだ。



9/29
運送会社の引受票とAirway BillのPDFが届く。Wikipediaによると、Airway Billとは「航空会社または混載業者が発行する航空貨物の受取証のこと」で、輸送契約の証拠書類らしい。9/30日のキャセイ航空CX292便でFCO(ローマのフィウミチーノ空港、別名レオナルド・ダ・ビンチ国際空港)から香港を経由し、10/3に成田に届くとのこと。寸法は120cm x 80cm x 130cm, 重量は146kg(!)。仕事が始まったばかりで忙しいこともあり、先のことは今は考えないことにする。

この頃になると、だいぶ打ち解けてきて事務的な手続きの合間にオーディオ談義をするようになる。
アンプ談義。先方は真空管アンプ派らしく、夏のローマはつらいらしい。そんなときは比較的涼しいオーディオ部屋#2に篭るらしい。部屋の床の材質談義。だったら標準のスパイク受けではなくて、どこそこのナントカという製品がいい、など。ミラノ・スカラ座談義。一度は行ってみたい。死ぬまでに必ず。
国は違えど、我々オーディオファイルの考えること、やることは一緒なのだなぁとつくづく思い知らされる。


10/3
連絡あり。キャセイ航空CX292 香港-成田便がオーバーブッキングのため、一日遅れの10/4到着予定となったとのこと。全世界の航空便の発着状況を見ることができるflightstats.comの存在を知る。すごい世の中になったものだ。

オーディオ談義。今週末のミラノのオーディオショウに、Vivid AudioとB&Wのセットアップの手伝いに行くらしい。しかも、そのついでにスカラ座でヴェルディのエルナーニを観劇予定だとか。この御仁、いったい何者?羨ましすぎる。

「薔薇の名前」下巻読了。終わってしまった。ミステリー、神学論争、記号論、哲学、、、ブリリアントカットされたダイアモンドのように、どの方向から光を当ててもキラキラと輝きを放つ。こんな本はかつて読んだことがない。ダンテ「神曲」やボッカッチョ「デカメロン」を読んでいればもっと楽しめただろう。心残りだが、それらは定年後の再読のときに取っておくことにする。


10/4
携帯に見慣れない番号の着信あり。番号でググる。「国際空港上屋株式会社」とでる。じょうや?うわや? 折り返すと、品物が届いており、通関手続きと引き取りの予定について訊かれる。
残念ながら今週末は既に予定が立て込んでおり身動きが取れない。平日に休みを取れる状況でもない。翌週末の10/13(土)に引き取りに行く旨を伝える。


10/6
届いたか?という確認の連絡が先方からあり。荷物は成田に届いているが、忙しくて引取りにいけない状況を伝える。
先方もやきもきしているらしい。考えてみれば、訪れたこともない極東の島国に高価な品物を送るなど、はじめての体験だろう。もっと頻繁に状況を伝えるべきだった。悪いことをしたと少々反省する。
届いたら、写真を一枚送ってくれと頼まれる。なんでも、11歳の娘さんが「あのスピーカは遠い日本に送られて向こうでも幸せに暮らしているの?」と心配しているらしい。お安い御用だ、必ず送る。約束するよ、と返信する。


10/13

4:00
起床。職場のゴルフコンペのため千葉の房総方面に向かう。ゴルフのあとに成田に引き取りに向かうという我ながら無謀な計画である。久々のゴルフ、同じパーティの人たち3人と一緒にラウンドするのは始めてだったが、スコアはさておき、面白いテクノロジーの話がたくさん訊けて楽しかった。

15:30
ラウンド後のパーティ終了。いよいよ成田に向かおうとナビをセットする。70kmぐらいある。途中、断続渋滞あり。同じ千葉県ということで甘く見ていたが思ったより遠い。
途中、コンビニに立ち寄ると、別のゴルフ仲間たちと鉢合わせる。あれ?なんでこのグループがこんなところに?そういえば、10/13は2つのコンペがバッティングしていたんだっけ。。「なんでここにいるの?」「いや、19番ホールだけでもと、、、」しばし談笑。

あらためてAirWay Billを確認する。120cm x 80cm x 130cm。こんなコンパクトカーに載るのか?ざっと荷室のサイズを測る。多分、載らない。でもスピーカは2箱だから、1箱なら載るだろう。通関手続きだけでも今日済ませてしまいたい。国際空港上屋に電話して、2箱とも持ち帰ることができるかどうかやってみないと分からない、開梱のための場所と道具を貸してもらえるか、相談する。載りきらない場合は一部後日引取りでも構わない、開梱のためのカッター、バールなどは常備している。今日は土曜日で閑散としているので好きに「店を広げて」もらって構わないとのこと。とりあえず、予定通り向かうことにする。

17:00すぎ
成田空港の敷地に入る。秋の夕日はつるべ落とし。夕闇の中、ナビと道路標識を慎重に確認し、道を間違わないようにつとめてゆっくり進む。ナビに導かれ到着した先は郵便局が所有する建物の一角のようだ。違う気がするが、とりあえずベルを鳴らしてみる。
応対してくれた職員さんに目的を告げると、やはりここではないらしい。取り扱い会社を訊かれ、「国際空港じょうや?と読むのでしょうか」と答えると、「あぁ、うわやさんですね」。地図を持ってきてくれ、正しい場所を教えてくれる。その地図のコピーを貰い、再び目的地へ。



貨物地区入港ゲートに到着。通関が完了していない貨物の集積場である。ゲートでクルマを止め、係りの人に目的を伝え、渡された管理票に必要事項を記入する。初めてかと訊かれたのでそうだと答えると、親切に教えてくれる。入場のためのIDカードをもらい、構内に入り、指示通りの場所にクルマを進める。
大量の貨物、貨物、貨物。それらを搬送する搬送車やフォークリフトの邪魔にならないように慎重に、慎重に。

「国際空港上屋」の事務所に到着。AirWay Billを渡す。まずは通関手続きを完了させる必要がある。貨物地区内の官庁合同庁舎内で行うという。
暗く人気(ひとけ)のないビルに向かう。目的を告げると、パソコンが置かれた机に案内される。ガイドに従って必要事項を入力し、分からないことがあれば訊いてくださいといわれる。

寝不足とゴルフの疲れでぼんやりとした頭で、なんとなくの仕組みを理解する。なるほど、ここで入力した品目(勘定科目)、金額などの情報が、最終的には経産省が発表する貿易統計に流れ込むということらしい。

勘定科目一覧が記載された厚さ5,6センチはある台帳の見方が分からないので、早々にあきらめて質問する。
「モノはなんですか?」
「オーディオ用のスピーカです」
担当者の方が候補となる科目を絞り込む。
「それは、ええっと、一つの箱に1つのスピーカ(ユニット)がついているものですか?それとも複数のスピーカ(ユニット)がついているものですか?」
「複数です」

なるほど、そういうことか。
かの有名なタンノイの同軸ユニットの話を思い出す。かつてイギリス政府は、徴税強化のためにエンクロージャに搭載されたスピーカユニット数に応じて課税していたらしい。つまり、ユニットが1つならいくら、2つならいくら、3つなら、という仕組みである。これを嫌ったタンノイは、同軸ユニットを開発し、一つのユニットとして申告することで節税を図ったという話である。その名残だろうか。

ちなみに、複数ユニットの場合の品名は「MULTIPLE LOUDSPEAKER IN SAME ENCLOSURE」、税表番号は「8518.22」、関税率はゼロ(FREE)である。
そのとおり記載し、最終申告前のエラーチェックを行うと、「該当品目の標準的な価格レンジから逸脱している」という趣旨のエラーが表示される。要は、オーディオ用スピーカーの価格がこんなに高いのは世間の常識からするとおかしい、ということである。やれやれ、またしても珍獣扱いか。これはいわゆる「高級品」ですか?と訊かれる。「はい、高級品です」とオウム返しする。その旨例外として申告書に記載することで、ようやくOKとなる。

安心したのもつかの間、関税はかからないが、いわゆる消費税がかかるということが分かる。想定の範囲外。現金の持ち合わせがあるかと訊かれるが、そんな大金の持ち合わせがある訳がない。だがここは至れり尽くせりの国、ニッポンである。貨物地区内にもファミマがあり、コンビニATMが設置されているのだ。
そこで必要金額を下ろし、納税する。ようやく通関手続き完了が完了し、輸入許可通知書に判が押される。時刻は18時41分。



19:00
輸入許可通知書を国際空港上屋に渡す。クルマのナンバーを聞かれる。要は、荷物をフォークリフトで搬出したのち、どのクルマの後ろにつければいいのかを知りたいということらしい。
伝えて待つこと5分、いよいよモノが運ばれてくる。黒いラップで包まれた巨大な箱がパレットごと目の前に置かれ、フォークリフトはそのまま何事もなかったかのように立ち去る。あとは勝手に持って帰れということらしい。解体用の7つ道具を借りてくる。ナイロンの紐を切り、ラップをはがし、悪戦苦闘しながらとりあえず1本分の箱をクルマに積み込む。もう一本は、、やはり無理だ。絶対に載らない。もう一本は明日改めて取りに来るので一晩預かって欲しいと伝えると、多少の保管料がかかるが構わないとのこと。よくあることらしい。



20:00
ゲートでIDカードを返し、貨物地区を出る。何故かちょっとホッとする。さぁ、家に帰ろう。

22:00
自宅に到着。とりあえずブツはクルマに積んだままにして、遅い食事を取り、風呂に入る。

23:00
クルマから箱を下ろす。重いが、一人で辛うじて運べる、といっていいのだろうか。既に家族は寝静まっており起こすわけにもいかない。
もうあまりにも大変すぎて、正直どうやって運び込んだのか覚えていない。が、どうにか運び込んだ。憧れだったスピーカとご対面。オーディオショウなどで何度も見聞きしているが、やはり感激ひとしお、である。

24:00
一本だけ、というのは想定外だが、とりあえず音だししてみることにする。台座部分は梱包状態そのままで、とりあえずケーブルを繋ぐ。モノラル音源でもかけてみるか。
...
これだ、自分が求めていたものはこれなんだ。長旅の疲れを感じさせることもなく、そのスピーカは朗々と鳴る。もちろん、まともなセットアップもしていない状態だから細かい部分をどうこういうレベルには程遠いが、素性の良さはそれでも分かる。幸い隣家は現在建て直し中のため近所迷惑の心配もない。そのまま4時間、疲れも忘れ、ひらすら聴き続けてしまう。

28:00(翌日4:00)
久しぶりの完徹。続きは明日(今日)にしよう。就寝。

(つづく)

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  1. 何々??  一体 何なのよ~~  (が感想。 (^^)/)


     消費税?  何に対しての消費税?? 

    単なる荷物じゃないの?  買ったのは確かだけど。。。  店から買ったわけじゃないしね。  イヤイヤ 難しィ。

     
     一人で持てる、積める、降ろせる、運べる。  がメチャ高い!

    気になるなぁ~~~ (@_@。

    byアコスの住人 at2018-12-26 00:18

  2. アコスさん、
    すみません、無駄に引っ張るつもりもなかったのですが、写真が貼れないこともあり臨場感に欠けますよね。。。

    年内には必ず白状します。今週も目一杯仕事があり貧乏暇無し状態ですが、隙を盗んで完結させます。ご容赦ください。

    by柳緑花紅 at2018-12-26 10:08

  3. タンノイの同軸ユニット開発の話し、初めて聞きました。

    本当かい??という気もしますが(笑)。確か同軸ユニットを最初に実用化したのはJensen、続いたのがAltecだったと聞いています。

    でも面白いお話しですね。イギリスにはスコッチウィスキーとか関税や課税がらみでいろいろ小話的なエピソードが語られます。

    byベルウッド at2018-12-26 13:41

  4. ベルウッドさん、お久しぶりです。

    本当かい??(笑)
    ->最近記憶力に自信がないので、ちょっと調べてみました。

    ネット上の情報がどこまで当てになるのか怪しいですが、「当時のイギリスの難解な税制」が、変わったスピーカの誕生に寄与している、という情報はいくつか見つかりました。

    - KEF B139ドライバーが円形でなく競技トラック型なのは、当時の英国の税制が、ある一定口径以下のウーファーを搭載する2ウェイ・スピーカに重税を課したからである。
    https://en.wikipedia.org/wiki/KEF

    - Goodmansのウーファーが12インチなのは、それがプロ用(税制上10インチ以上である必要がある)であることを示し、結果として購入者が支払う税額の軽減につながったからである。
    https://www.beoworld.org/prod_details.asp?pid=450

    - (タンノイの同軸と税金のはなし)
    http://sdroxx.com/jbl_classic_music/

    同軸のオリジナルはてっきりタンノイかと思い込んでいましたが、実際のところは違うのですね。興味がでてきたのでもう少し調べてみます。

    by柳緑花紅 at2018-12-26 17:01

  5. 柳緑花紅さん

    こんばんは。楽しみですね。読んでいてドキドキします。
    日本は殆どの物品の関税は無くなりましたが輸入消費税は仕方ないです。私も何度か払いました。

    KEF B139ドライバーの話は面白いですね。如何にもイギリスらしいお話です。ただ、文章の内容からすると幅が狭すぎると税金が余分にかかるとのことですから、「垂直(縦長)」ではなくて「水平(横長)」マウントがお得?と思いました。

    K2 CELESTEは「垂直マウント」で幅を狭くしています。話が逆のような気がしますが、不思議です。

    byのびー at2018-12-26 19:20

  6. のびーさん

    こんばんは。拙文を読んでいただきありがとうございます。輸入消費税に関してはそうなのですよね。私も後日調べたのですが、消費税課税対象となる国内製品が不利にならないように、海外製品に対しても輸入時点で課税する、という理屈はまずまず筋が通っているように思いました。

    KEF B139ドライバーに関するWikipediaの文章は、実は私もちょっと引っかかりました。結局、"below a certain arbitrary width"がどこに掛かっているかがポイントで、エンクロージャの幅なのか、ドライバーの幅なのか、おそらく後者なのだろうと解釈しました。実はUKのTax Codeの原文にどう書かれているのかが気になってグーグル先生にしつこく訊いたのですが、今のところ教えてもらえていません。

    イギリスという国は、少々斜に構えたところがありますね。B139ではありませんが、「長いほうで測ってね」といった具合に理屈をこねくり回すのが好き、といいますか(ときとして、頭に「へ」がつくほうね、と言いたくなりますけど)。

    ベルウッドさんのおっしゃる、ウイスキーに関する逸話も実は結構気にはなっていて、その手の本を持っていたりするのですが、いまのところ残念ながら「積ん読」状態になっています。

    by柳緑花紅 at2018-12-26 21:50

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