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オーディオに興味を持ってからいつの間にか35年。 波はありましたが、細々と続けています。 この趣味って奥が深くて本当に面白いですね。 <現有システム> CDプレイヤー:PRIMARE CD…

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SB ACOUSTICSのtextreme振動板

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2020年05月30日

私はスピーカーユニットが大好きで、自分の財布で買えないような価格や、自分のニーズと全く合わないものまでせっせとチェックしています。
で、新しい技術が開発されると嬉しくなってつい紹介したくなるのですね。ACCUTONのCELLシリーズやSCANSPEAKのEllipticorシリーズなどは、欧州のスピーカーメーカーの熱意に心から敬意を示したくなり、つい記事にしてしまったりしたものです。

で、今回はCELLやEllipticorのように構造的な目新しさではないので、ちょっとだけ地味なのですが、なんとなく心惹かれるものがあり、SB ACOUSTICSに採用された、textremeを紹介することにしました。

以前も、書きましたけれど、SB ACOUSTICSは本当に勢いがあります。新製品のペースが早く、方向性のバリエーションも豊富、リーズナブルなところも好印象です。個人的にはまだ軌道に乗っていないプロ用のSB AUDIENCEにも注目しています。



TextremeとはSB ACOUSTICSの高級シリーズ(satori)に新たに加わった29mmTweeterと160mmWooferの振動板に採用されたカーボン系素材の名称です。

オーディオを長くやってきた人ならば、振動板にカーボンを使用することなど目新しくもなんともないと思われるでしょう。

遠く35年前位だったでしょうか、我が国に30cm3WAY直方体スピーカーブームが巻き起こり、カーボン振動板は数多くのメーカー(ONKYO、YAMAHA、VICTOR、DENON、KENWOOD等)が採用する、ブームの象徴のような存在だったのです。

カーボン振動板はバブルの崩壊により急激な縮小を遂げた国産スピーカーと共に歴史の闇に葬られたような形になりましたが、最近になってMagicoやDIATONEが自社システムにカーボンナノチューブ系を採用したり、MORELやSBACOUSTICSなどのユニットメーカーがパラパラと新製品を出すようになってきたりしました。


フルレンジとしても使用可能なMOREL TSCW634。カーボンの、この光沢が男心をくすぐります。

話を戻します。SB ACOUSTICSは28mmTweeterと160mmWooferに新しいカーボン系素材、textremeを導入しました。大切なのはここです。
Textremeは28mmドームTweeterにも使用できる軽い素材ということです。



これがWooferのMW16TXとTweeterのTW29TXNです。なんとまぁ、美しい。某国産ユニットメーカーも見習って欲しいものです。

Textremeと従来のカーボン振動板は何が異なるのか?これについてはいくつかのホームページから抜粋して紹介します(Chrome翻訳をベースとしています)。

*************

内部損失が良好で、ヤング率が高く(硬く)、軽量であるスピーカーダイヤフラムが「聖杯」であることは不思議ではありません。
織り込まれたカーボンファイバーは多くのスピーカーに受け入れられていますが、軽量化を実現する可能性はとらえどころのないものでした。
問題は、織りコーンに使用される典型的な炭素繊維糸が厚すぎ、形状を固定してコーンをシールするには、(接着剤としての)樹脂が多すぎることです。





Textremeは、カーボン繊維を糸ではなくシート状にすることで飛躍的にカーボン密度が向上し、カーボンの隙間を埋める樹脂によって損なわれていたカーボン本来の性能を限界まで引き出すことに成功しています。加えて隙間と厚みが減ることにより、重量増の原因である樹脂の使用量も減らすことができるので、強度と軽量化両方に劇的な変化をもたらしています。

Bowers&Wilkinsがその有名な黄色のケブラーコーンで先駆者として、またはScan-Speakが楕円形ボイスコイルで行うように、スピーカーコーンブレイクアップモードは振動板の対称性を壊すことで減らすことができます。薄層カーボンダイヤフラムテクノロジーにより、さらに数歩進んで高域用ダイヤフラムにも適用できます。

薄層カーボンダイヤフラムは、ダイヤフラム領域全体にわたって、さまざまな方向に剛性が変化します。ファイバーアーキテクチャ(織り方)を最適化することで、分割モードは、より多くの、より小さなローカル分割モードに置き換えられます。これにより、周波数応答のピークが小さくなり、最終的にはざらざらすることなく、より滑らかで自然なサウンドが得られるようになります。


これはコンプレッションドライバーにおける、チタンと薄層カーボンの分割モードの比較です。

薄層カーボンダイヤフラムの初期の基本的なシミュレーションでは、分割モードの周波数を大幅に上げることができることが示されていましたが、最終的にどのような動作になるかはわかりませんでした。アルミニウムよりも剛性が高く、密度がかなり低いことを考えると、共振が激しく、耳障りに聞こえるのではないかという懸念がありました。

そこで、製造元は大手オーディオ会社と提携し、10個の80 mmミッドレンジコーンを作成し、ケブラーミッドレンジコーンと比較しました。測定結果では、かなり押し上げられた分割周波数と滑らかな周波数応答曲線が示されました。

リスニングテストにおいて、オーディオ会社の音響チームは、薄層カーボンコーンがケブラーコーンに比べて音質が大幅に改善されたと結論付けました。

オーディオ会社に所属する音響エンジニアは、「音はよりクリーンで、より詳細で、空間表現が優れている。ケブラーコーンでは聞こえなかった音楽の詳細(例:シンバルの軽いタップ)が、薄層カーボンコーンを使用してはっきりと聞こえる。ミュージシャンの配置はより明確で、ステレオイメージにも穴はない。」と述べました。

薄層カーボンダイヤフラムは超軽量、高剛性、制御された分割動作の組み合わせにより、中高周波数アプリケーション(たとえば、ツイーター、コンプレッションドライバー、ミッドレンジ、フルレンジ)にすぐにメリットをもたらすことができます。
※ある顧客からの依頼があり、フルレンジに薄層カーボンダイヤフラムを使用し、20 kHzを超えるピストン運動を実現できました。分散されたよりスムーズな分割のおかげで、より低い周波数での高調波歪みが劇的に減少し、クリアで滑らかなサウンドが実現しています。

出展(https://audioxpress.com/、http://www.textreme.com/)

*************

VoiceCoilのHPにおいて以上の記事は、約1年3か月前に発表されています。しかし、最近になってようやく製品として発表されたようです。

値段が気になるかもしれませんが、Tweeterは意外にもベリリウムより随分安いです。ちなみにMadisoundにおいては、振動板素材以外は同一と思われるBeryllium型(TW29BN)は385ドル、一方のtextreme型(TW29TX)は233ドルとなっています。
そして、我が国でも、現時点で簡単に購入することができます。

私の現用システムには両ユニットは適合しないので購入するつもりはありませんが、textremeの拡張性から察すると、きっと近いうちに優秀な8~10cmフルレンジユニットが出てくるように思います。それを待ちたいと思います。

最後におまけです。Textremeを採用したユニットメーカーをもう一つ紹介します。



これは、3inch振動板をもつ1.4inchスロートのコンプレッションドライバー、Eminence N314X-8の振動板です。価格は、元々が安く設定されているのに加えて、eminenceを取り扱う我が国の輸入代理店が優秀で、ペアで約8万円と驚きの低価格となっています。
コンプレッションドライバー愛好家であれば、ムズムズするのではないかと予想しています。
ただ、MAX113dBの感度と荒れ気味の周波数特性&インピーダンス特性を制御するのはLCネットワークでは難しいとは思いますが。

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