StereoHall
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生演奏感触への挑戦者  クラシック音楽を愛好する後期高齢者です。オーディオ業界とは関係のないアマチュアの技術者です。ここ四半世紀はオーケストラの生演奏感触をマイルームで得ようと独自の研究を重ね、…

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 StereoHallはHSSにより3D音場を再生するシステムです。音源は2ch音源であれば何でも構いません。キーデバイスとなるのはサブスピーカー用の効果音作成装置です。これには穴澤健明氏が開発した残…
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日記

メジューエワの心意気

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2016年04月25日

6月に東京文化会館小ホールで、イリーナ・メジューエワのリサイタルが行われますが、既にチケットは完売しています。メジューエワのCD録音は活発で、レコードアカデミー賞やレコード芸術特選を何度も受けている今人気のピアニストです。

去る2月半ば、いつもの自治会回覧板を見ていると「華麗さと、円熟味と・・・ピアノ界に貴婦人!!」というキャッチでメジューエワの演奏会のチラシがありました。今までもメジューエワのチラシを見た記憶はあるのですが、市内にある大ホールでの公演案内だろうと、それ以上は目を通していませんでした。

しかし、今回はメジャーなネームになっている彼女の名前にひかれて、その先まで目を通して見ると、鑑賞券が「¥700」とあるではないですか?「何じゃ、これは??」 さらに「先着150名」とあります。「何、これ?」 会場は、私の居住区の隣地区にある公民館となっています。

演奏会の映画でも上映するのではないかと思って、チラシを見回してみましたが、どう見ても本人の演奏会のようです。昼と夜の2回公演になっていますが、既にチケット発売開始から半月が経っているので、もう売り切れているだろうと思いながら、電話を入れてみたところ、昼も夜もまだチケットがあるとのことなので、早速昼の部を予約しました。

数日後にチケットを受取に公民館に出向き、係の人に訊いてみました。「どうしてこんな所にメジューエワが来るのですか?」「詳しいことは知りませんが、彼女の知り合いがいて呼んでいるようです」「ピアノはあるのですか?」「そこのロビーに置いてあるピアノです」 市内最大規模を誇るホールからのお下がりだそうで、ヤマハのセミコンでした。演奏会場は会議室になるとのことでした。

いくら知人からの依頼とは言え、こんな公民館での演奏を引き受けるとは、とても気だてのいい人に違いないと、期待は膨らみました。

そして一昨日土曜日。会議室に入ると、長手方向の窓際の中央にピアノが置かれており、窓は換気のために開けられていました。窓の向こうは企業用の大きな駐車場で、休日のために外部騒音が入り込むこともありませんでした。


定刻2時に開演しました。この日のメインプログラムは「テンペスト」でした。私は3~4m離れた所に位置していました。彼女の身体は細身で、さらにその腕は細く、か弱く見えましたが、出て来た音は大変ダイナミックな音で、繊細さも持ち合わせた演奏には、大変感動しました。

そして、さらに驚いたのは、この演奏会が今回で16回目だと言うことでした。国内では無名に近い頃から、ここに来て演奏を続けているその心意気に、また心打たれました。

CDにサインしてもらう時、「素晴らしい演奏でした。来年も来られますか?」と尋ねたら、「はい、来ます」との返事でした。今後のさらなる活躍を祈ります。

この企画責任者の方に「どうして彼女はこんな演奏会を引き受けるのですか?」「どうもこの会場の雰囲気が、故郷のロシアの会場に似ていて気に入っているようです」

因みにこの責任者の方は日本コロンビアのOBで、穴澤氏の先輩に当たられる方でした。「今度穴澤さんに会ったら、よろしく言っておいてください」
また人の輪がひとつ拡がりました。

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  1. StereoHallさん、

    こんにちは。

    すごい演奏会ですね。確かにメジューエワさんの心意気が感じられます。

    写真からすると使用ピアノはヤマハのC7あたりかと思います。
    もしそうだとするとフォルテシモなどはつぶれてしまうので、一流の演奏家がコンサートで使用するには躊躇するシロモノです。

    窓の開けはなれた天井の低い会議室のような場所でそんなピアノを使ってデンペストを弾いて聴衆を感動させるというのは、驚きというしかありません。
    環境に合わせて心地よい響きを出せるテクニックをお持ちなのでしょう。

    byK&K at2016-04-26 11:44

  2. K&Kさん

    確かにこのクラスの演奏家が、演奏するような会場ではないし、また楽器も不十分です。常識的には引き受けなくて当然ですね。

    メジューエワさんの旦那さんが日本コロンビアのディレクターだったと聞いています。当初はこの日本コロンビア路線での依頼だったと思われるのですが、義理だけでは16回も回を重ねることは出来ないでしょう。

    一昨年でしたか、五嶋みどりさんが日本国内で演奏をしましたが、通常の演奏会場ではないところでも演奏していました。最後は中尊寺でした。移動には公共交通機関を使って一人で移動し、ステージ衣装も1着で通すという庶民感覚を持っている人であることをテレビで知りました。

    通常の演奏会とは別の目的で聴衆と接し、心を通わせたいと考える演奏家はおられるのですね。

    「伝説のピアニスト」と称されるルース・スレンチェンスカと言う方がいます。日本では無名に近いですが、9歳であのラフマニノフの代役を務めたとのことです。コルトーを師と仰いでおられました。

    晩年に演奏活動を再開し、来日もしました。演奏はすべて岡山でしたが。80歳のバースデーコンサートを終えたとき「今度上京するので、その時あなたのベーゼンドルファーを弾いてあげる」と知り合って間もないご一家に声を掛けられました。大事件と言っていいでしょう。

    こうして鎌倉のお宅で文字通りのサロンコンサートが行われ、私はビデオ記録係として末席をけがしたのですが、偉ぶったところはまったくなく、素敵な笑顔の老婦人でした。

    88歳の時再来日し、今度は東大赤門前の女子会館という小さなホールで演奏会を予定していたらあまりの評判なので、本番の2時間前に簡略プログラムで追加公演を組み入れるという人気でした。この追加公演では、本番で弾くワルドシュタインをまさかの全曲演奏、見事な演奏に大拍手でした。

    今回の件で、芸術家にもいろいろなお考えの方がいることを知りました。

    byStereoHall at2016-04-26 21:23

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