日記
筋持久力」は、ある特定の筋肉を長く動かし続ける筋力です
2017年03月30日
筋持久力」は、ある特定の筋肉を長く動かし続ける筋力です。
「ある特定の筋肉が、血液を介して到達した酸素を取り込んでエネルギーを生み出し、繰り返し収縮し続ける能力」と言えると思います。
「筋肉の耐久性」という意味でも使われることもあるでしょう。「筋肉を使い続けても疲労状態に陥るまでの時間が長い」または「疲労状態になっても動かし続けられる時間が長い」ということです。フルマラソンで言うところの「脚持ち」がこれに当たると思います。
筋持久力は、同じ筋肉を使うスポーツでは共通することもあるでしょうが、全く違う筋肉を使う場合はそれぞれ鍛える必要があります。
筋持久力を高めるには
筋持久力を高めるには、筋肉に酸素を取り入れながら刺激し、時間をかけて「限界まで反復する」ことが最も有効であると言われています。それにより限界が伸びていきます。
「有酸素運動の範囲」
「長時間」
「オールアウト」
がキーワードです。「持久力練習」というと淡々と長く続けるイメージがありますが、必ずしもそうではないですね。淡々と長く続けるだけでは、オールアウトに持っていくのは相当長い時間続けないといけません。
ビルドアップ走が持久力を高めるのに有効といわれるのは、無理なくオールアウトに持ち込めるからであろうと思います。
筋持久力に優れる筋肉タイプ
筋持久力には筋肉のタイプが関わります。
筋肉には、「赤筋(遅筋)」と言われる「ゆっくりしか動かせないが長く動ける」性質の筋肉と、「白筋(速筋)」と言われる「速く動かすことができるがすぐに動けなくなってしまう性質の筋肉があります。
身体の赤筋白筋の割合は遺伝子レベルの生まれつきのものですが、運動によって白筋(速筋)の遅筋化を進めることができることが分かってきました。(ピンク色の「中間筋」に変化する)
持久系スポーツでは、短距離走やスプリントレースなどで使われる白筋(速筋)を使うことは稀で、より長く動かせる赤筋(遅筋)化を進める方が有利であると考えられます。
赤筋(遅筋)の性質として、
・酸素結合性たんぱく質のミオグロビンが多く含まれ、酸素を貯蔵する能力が白筋より高い
・脂肪分解酵素のリパーゼが多く含まれ、シアリス 通販運動時に脂肪を分解してエネルギーに変えられる
・エネルギー産生を行うミトコンドリアが多く、多くのエネルギーを作り出すことができる
・白筋と比べ、加齢によって能力が低下しにくい
・白筋と比べ、威哥王維持するために必要なエネルギー量が少ない
などがあげられます。まさに持久系スポーツのための筋肉タイプと言えます。
赤筋(遅筋)化を進めるためには、筋肉を刺激しながら多くの酸素を取り込める運動をすることが有効とされています。つまり、そのスポーツで使う筋肉をまさに動かしながらの高すぎない負荷の有酸素運動が有効というわけです。
だからといって、強度の高い運動をすればたちまち白筋(速筋)化してしまうというわけではありません。白筋は、強く速い動きによって鍛えることができますが、それは3分や5分継続できる動きではなく、概ね8秒以内に使い切る非常に高い強度の運動です。1㎞のインターバル走や5kmTTなどの練習が影響するものではありません。つまり、スピード練習のような高強度練習によって白筋化が進む(=持久力が下がる)という可能性は低いでしょう。
問題は、練習そのものではなくそのダメージの大きさ、回復に要する時間にあるのではないでしょうか。次で解説します。