日記
2008年11月09日
LINDEMANN 820S インプレッション(1)
LINDEMANN 820S が我が家に来てから一週間が経ちました。今日はMARK LEVINSON 390SL との比較結果について報告致し
ます。いずれもパワーアンプ直結で試聴しました。ただ背面の出力端子位置が異なるため、390SLでは50cmで済んでいたインター
コネクトケーブルを820Sでは75cmとせざるを得ませんでした。ケーブルブランドはいずれもSILTEC SQ88ですので、さほど影響
は出ないものと考えます。
1.低音の違い
まずCDでの比較結果です。ただし820SのDACサンプリング周波数は最高の176.4kHzとしています。比較試聴を初めて真っ先に
気付いたのは低音域でした。390SLは張りのある低音を持ちながら中高域との繋ぎが自然なところが魅力でしたが、820Sは何の
強調もしない感じの穏やかな低音なのです。このため、例えば 「'ROUND ABOUT MIDNIGHT」 (Miles Davis) のバックミュージシャン
の音が最初は小さくなったように感じられました。あれっ、おかしいなと繰り返し聴き比べてみましたが、やはりこれはプレーヤーの
違いから来ているようです。802Sが低音不足という訳ではありません。低音のディテールははっきりしています。どうやら390SLは
マイルスのテーマに対し、ポール・チェンバースのベースをほんの少し強調するような感じでバランス良く再生していたようなのです。
う~ん、これはアメリカとヨーロッパの音作りが根本から違うのだろうか。バランスが良いとされた390SLですが、開発段階でジャズを
鮮明に聞かせるようにチューンアップしていったのだろうか。そんなことを考えてしまいました。だとすると820Sはクラシックに合わせて
仕上げられている・・・。クラシックファンには打ってつけのプレーヤーかも知れませんね。
2.奥行き感の違い
390SLでは左右の音の定位はしっかりしていました。でも奥行き表現の明快さは少し足りないように感じていました。それ故スピーカー
のセッティングが大切で、目の前にステージを出現させるには結構苦労しました。事実私がリファレンスとしているオーディオショップ
のリスニングルームにはまだまだ敵わないなと思っていたのです。ところが820Sは特にセッティングを変えていないのに、各パートが
ステージの前にいるのか後ろにいるのかを再現して見せてくれたのです。「Last Concert」 (MJQ) を再生する時、3909SLはヴァイヴと
ピアノの音がともすれば重なり合ってしまいました。でも820Sではヴァイヴが前方にいることが聴き取れるため、このようなことが無い
のです。そして私が追い求めていた音場が目の前に現れたのです。勿論これからも追い込みは必要でしょうが、これならばじっくりと
ステージ上で演奏者同士が行う駆け引きまでも楽しめるかな、と思った次第です。
取り敢えず、20時間程度の比較試聴で感じた点を書いてみました。390SLが意外にもジャズを上手く聴かせていたこと、820Sは奥行き
の表現が優れていることを今回の結論としたいと思います。なおオーディオショップの話では、820Sのエージング(主に電源部)には
200時間程度を要するそうです。また低音側のスピーカーケーブルはまだ購入したばかりで、こちらもエージング不足なので、これから
鳴らし込むにつれて音が変化するかも知れません。変化が確認できたら、また報告いたします。
なお390SLはこの後次のユーザーを捜しに出てしまいますので、次回は820SのみでCD/SACDのフォーマットの違いによる比較試聴
結果を報告する予定です。楽しみにお待ち下さい。
最後に製品レビューへレスを頂きました、アコスの住人さま、Mac_selさま、Soliviaさま、どうもお待たせ致しました。ご感想、ご質問
などございましたらご遠慮なくお知らせ下さい。次回報告にて対応させていただきます。
レス一覧
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LINDEMANN 820Sのインプご苦労様です。
低音はやはり私の想像通りの鳴り方みたいですね。奥行き感も良く再生できると言うことで、クラシックの再生に結構向いていそうですね。
アメリカ的とヨーロッパ的の違いには共感いたします。私の使っているJBLはマークレビンソンのようにおいしい帯域をうまく強調している感じで鳴ります。B&Wはフラットになる感じです。
プレーヤーは100時間程度はエージングにかかりますので、まだまだこれから本領を発揮するところだと思います。
byMac_cel at2008-11-09 22:31
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い~ぐる様江
インプレッション&試聴 ご苦労様でした。
プリアンプをご使用にならなくて SPに802Dと言う布陣は 私の参考にもなるピッタリな環境で・・・ ありがとうございます。
820Sは 誇張感がなく フラットな思考を持っているのですネ。 ヨーロッパらしいと言えば「らしい」ですね。 ただし 分解能の高さが確認されていると言う事には興味がソソラレテしまいます。 粒立ちがハッキリしているモノは嫌いではないので・・・ 前後のリアリティが見えるのはイイかもしれません。 が、冒頭のご感想にあるような 一歩引いた様な感じ・・・ 前へ前へと言う感じではなさそうですから JAZZ・ポピュラーが主体の私にはどうですかね・・・?
使い勝手はいかがですか?
ヴォリュームの感触はどうですか? ジワジワと上がっていく感じでしょうか? それとも一気に!って感じでしょうか?
トレイ自体と トレイの開閉の塩梅は・・・ 390SLは チョウ~薄型のトレイですよね。 溝(窪み)自体も薄いので CDが上手く収まっていない事があって トレイ自体が途中から引き返して来る事もあったりして・・・ 820Sには そんな事ありませんか? 開く感じや 閉まっていく感じは 最高なのですが・・・
820Sはエージングも間もない個体ですから これからの変貌もアリかもしれませんネ。 次は いよいよSACDですね。 ハイブリット盤での CD層とSACD層との「差」を是非お聞かせ下さい。 よろしくお願いいたします。
かしこかしこ の アコスでした。
byアコスの住人 at2008-11-14 01:31
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